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今度はタバスコの中身を抜いて紙コップに入れて、
またほふく前進で近づきます。歌の合間の一瞬の
息継ぎを狙ってイノシシくんの口の中にタバスコを入れました。
鼻から出るガスの濃度が濃くなり、空が赤っぽくなってきました。
しかしおかまい無しにイノシシくんは歌い続けます。
今度はバイクのガソリンを抜いて紙コップに入れて、
またまたほふく前進で近づきます。歌の合間の一瞬の
息継ぎを狙ってイノシシくんの口の中にガソリンを入れました。
しかしおかまい無しにイノシシくんは歌い続けます。
鼻の穴からは炎が吹き上がっています。
音量に合わせて吹き上がる炎の高さが変化します。
今度はバッテリーから希硫酸を抜いて紙コップに入れて、
またまたほふく前進で近づきます。歌の合間の一瞬の
息継ぎを狙ってイノシシくんの口の中に希硫酸を入れました。
声にリバーブがかかりました。
しかしおかまい無しにイノシシくんは歌い続けます。
炎の色が青になりました。
「この程度じゃダメだろう。」と思いつつも
今度はカラになったタバスコのビンを2本持って
またまたほふく前進で近づきます。歌の合間の一瞬の
息継ぎを狙ってイノシシくんの両方の鼻の穴にカラの
タバスコのビンを1本ずつ詰め込みました。
丁度息継ぎで息を吸ったタイミングだったので、2本のビンは
鼻の穴の奥に吸い込まれていってしまいました。
それでも歌い続けているイノシシくん。タバスコのビンが
喉の奥でガラガラと転がっている音も混ざって、
スクラッチのかかった声になりました。

斎藤忍