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現状

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 電子書籍元年と言われていた2010年も終わり、今年はそのまま言うと電子書籍2年という事になる。

しかし、果たして昨年は電子書籍元年だったという事に対して、どれほどの人が納得できるのか。

 電子書籍という言葉は、おととし、もしくは去年の初めくらいからよく耳にするようになったと思う。

 世界でいろんな作品が電子書籍へと移行していくなか、日本においてはお世辞にもスムーズという言葉は使えない。

 「読みたい作品が無い」というのが現状なのだ。

そこにはいくつもの難しい事が絡み合っていて一言に集約する事は出来ない。再販制度の問題や、出版社の利権の確保、現在ある店舗型書店への配慮、各社バラバラなフォーマットの使用、欧米競合対策でなかなか著書をオープンにしないなど、いろいろな対策を検討しているがいまいち進歩が見れないのが現状だ。それに加え、黒船の存在であるappleamazonが日本に押し寄せてくるのも時間の問題だろう。

 一般的に製本に対する著者への配当は10%程度に対し、appleamazonについては70%ほどの配当が見込めるし、それにより出版社を通さずに世間に売り出す事も可能だ。 そうなると著者がそちらの方向へ流れ出す危険性が高い。それが日本の出版社が危惧する一番の問題である。 

 それに加え、世界中の店舗型書店の数をみても圧倒的に日本が一番多い事だ。アメリカの1店舗あたりの人口は約27000人に対し、日本では1店舗あたりたった約7700人程度だ。約3倍以上の数値の違いがある。外に出て10分くらい歩いてみると何かしらの書店にたどり着く。という事は夜中を除けば欲しい時にすぐに書籍が手に入る環境が整っているという事だ。そこでは立ち読みも出来るし、視界には何百という書籍が一気に目の中に飛び込んでくる。電子書籍端末で一つ一つ書籍を探していくのと比べると、どちらが格段にワクワクするのかは想像しただけでもわかるだろう。

 何百万とある既存の書籍を電子化にすることは技術的には簡単だ。しかし、その版権はどこが持つのか。今現在はどこが持っているのか。 それすらあやふやなのだ。 

 今、講談社が著者に対して「電子書籍の版権、権利についてはすべて弊社に帰する」

というような契約書をすべての講談社から出版した著者にたいして送られているみたいだ。 それにより海外勢や、その他の国内の競合会社への対策とはなるが、一番大切な著者への配慮が全く見当たらない。そう、著者の出版社への不満がどんどん大きくなってきているのだ。

 全てを縛ろうとする出版社。販路に対して選択権を持てない著者。両者の摩擦を小さくする事は容易ではない。

 これら問題などが電子書籍への移行に歯止めをかけている事がわかる。


インターネットの強み

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 店舗型書店で出来ない事はたくさんある。 例えば、著書の評判。本屋では店員が選んだ本などは見かけるが、立場の同じお客の評判や感想を求めるとなると直接聞くしかない。しかしネットの世界は実に正直だ。 何事も評判として表れる。口コミで有名になった商品を上げると、2010年の今年ヒットした商品第1位になった「食べるラー油」。これはネットの口コミで爆発した商品だ。 人の評価やコメントから人伝えにどんどん広がっていき、日本で一番ヒットした商品になった。

 なぜそこまで口コミで広まるのかというと、まず一番にくるのがソーシャルネットワークの普及だ。現在日本で一番流行っているSNSと言ってもいいのはtwitterだ。ある程度のフォロアーを持つ人が一言つぶやくだけでその商品は瞬く間に横へと広がって行く。その商品の広告塔はその販売元の社員でもなく、お店の店員でもなく、我々のようないちユーザーなのだ。 街頭に経っている客引きや、飛び込みでくるような営業マンでは信じれない事が友人や知り合い伝えになるとあっさりと心を開いてしまうのだ。

 つまり、ネット上のコメントや評価機能は信じやすいのだ。 

 インターネットは使い方次第でどうにでも出来る世界なのだ。


実を言うと

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 一般の人達から見ると日本の電子書籍市場は小さく、主要国と比べて一番劣っていると感じている人がほとんどだと思う。僕も事実そうだと思っていた。

 しかし、日本の電子書籍市場の2009年の売上を見ると約580億円規模である。これは同じ年のアメリカの市場がやっと100億円を突破した事実と比べてみると、約6倍ほどの市場が既に確立されているのである。 

 実はすでに世界一の市場なのだ。 その内訳の約9割がケータイ小説の売上で締めている。まだiphoneなどのスマートフォンや、ipadなどのダブレットで読める電子書籍の売上は数%くらいでしかない。

 しかし、このケータイ小説市場がこれだけ大きい事実はあまり知られていない。

 電子書籍についてはマスコミ各社はどんどん記事の内容を増やしているにもかかわらず、ケータイ小説についてはほとんど見ない。 潜在的には人気があるが表立って記事にしないのは何か理由があるのか。 その事実だけでも問題だと思う。

 しかも、日本の大手の電子書籍業界の陣営を見ると、約10つほどに別けられる。世界的な大手が2社だから、国内だけで5倍の数で競う形式になる。一体、日本の大手企業の経営陣達は何を求めているのかさえ解らなくなってくる。

 しかし、2014年にはケータイ小説市場とスマートホンなどの電子書籍市場は逆転すると予測されているので、この産業はこれからである事は間違いないのだ。


知恵と行動が必須

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 日本の出版社には指を加えて待つ時間はない。海外勢が日本の書籍市場を飲み込み兼ねないからだ。 

 インターネットの革命が起きてまだ20年くらいしか経っていない。いままで全てのものがアトムからビットへと飲み込まれていき、その波が書籍というただ一つの市場に押し寄せてきているにすぎない。ネット全体の市場の流れからみても、電子へと移行する時間はそんなに長くはかからないだろう。ただ、今のままでは何も満足に移行できる準備さえ整っていない。歴史も無いこの業界は本当に手探り状態なのだ。 この混沌とした現状から抜け出すのは、一人ではなく大勢の有志たちが挙手しないと簡単に変えられないくらい固い障害になっているのだ。

 アメリカに比べ日本の書籍の値段は安い。電子書籍も値段は変わらない。逆にアメリカではそれに比べ電子書籍の値段は安く設定されている。Amazonでは平均$9.9だ。安いと言われているのに日本円で約1000円もするとなると日本の小説は安いと感じると思う。 現在の日本の標準を、世界標準に変えていく事で世界にも取り残されず、世界基準の新たなルール作りにも参加できるようになるかもしれない。

 現在の日本の携帯端末のように、電子書籍業界は日本独自のガラパゴス化にさせてはならない。現状のように主流になりつつあるスマートホンやタブレットPCなどのほとんどのOSi-modeezwebなどと違い、アメリカ製なのだから。


素人からみた将来

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 先ほども述べたように、店舗型書店でしかできないような事もある。電子書籍サイトと比べ、一気に視野に入る情報量の多さが全く違うし、その事も考慮しつつ進めていくと自然と店舗型書店の生きる道はあると信じている。

 例えば、書店そのものの定義を変えてしまい、立ち読みをするために存在しているとすると、顧客も心理学によれば、立ち読みという無料という事で気持ちに余裕ができ、より気軽に書店に足を運ぶかもしれない。 その中で欲しい本があれば、書店で製本として買うか、その場で電子書籍として購入するかを選ぶ事で書店の売上にもつながる。

 必ずしも電子になったからといって製本が無くなる事はありえないだろう。必ず、しぶとく製本も書店も生き続けていく。

 要は店舗型書店も行動が必要なのだ。

 最後に、お金をかけなくとも商品の価値を高める事が可能となったネットの世界で、いかにして新たな顧客を作り出す事ができるかというのがこの業界全体の目的でもあり、使命でもある。

 本当に読みたいと思われているテーマは何なのか。世代別で活字を読む事に抵抗がある世代はどこなのか。その世代の関心事項は何なのか、何をもってそれが欲しくなったのか、いろいろな問題を自ら作り出し、その問題解決を図る事でより大きい世代別の市場の開拓が期待できるようになると期待する。

 さらにその作品をいつ、どのようにして読むのがユーザーにとって一番最適なのかを洗い出すことにより、世界に遅れを取らないこれからの市場のモデルとなる形が出来てくるはずである。


 最後の最後にここまで読んでいただいた方、本当にありがとうございます。僕は作家ではないし、作家志望でもありませんので、文章に間違いなどが多々あるかと思いますがそこのところはゆるーく流して頂けると幸いです。


この本の内容は以上です。


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