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 浩平と赤鬼が走っている。
 時間はかからなかった。

 占拠された船にSAYURIは赴いた。赤鬼の腕には提督とおぼしき人物が捕らえられてる。カバンからSAYURIはとっておきの道具を出した。水筒のようにも見える。そして、聞いたこともない言葉で提督に尋問を始めた。
 浩平にはなんとなく予想がついた。とんでもなくあぶないモノで脅しているのだ。
「じゃあ、残念賞」
 交渉は決裂したらしい。SAYURIは水筒?のボタンを押した。
「ヌビラハ…!!」
 提督の顔に紫色のガスが吹きつけられる。
「あ、ムラサキ」浩平が苦笑した。
 なんて恐ろしいんだSAYURI。
『昨夜の?』
 赤鬼は徐々に唯人に戻っていく。
「ちょっとお返し」
 SAYURIは水筒をしまった。
「これで、連中はうちらの管轄下!?」
 浩平は付け足した。

13

 SAYURIの尋問で、全国三十箇所で同様の事件が起こっていると判明した。

 三人は相談した。
「たまには3人もいいじゃん」
 唯人が言った。
「あ、俺が言おうと思ったのに」
 浩平は唯人の腰をくすぐる。仲良くくすぐり合っているふたりをSAYURIは微笑ましく見ている。

 3人で全国を回ろう。分担することもできるが、たまには3人で行こう。
「それにはまずは休養」
 SAYURIの発言で、戦艦に泊まることにした。

 夜中、何人かの兵が船に登ろうとしたが、紫の顔をした提督が1人づつ、ムラサキを吹き付けて、味方になっていった。うまくいけば半月くらいで、この国は元の状況に戻ることになる。
 3人なら大丈夫だろう。
 3人は安心して、深い眠りについた。

 また、光が沈んでいく。

奥付

※この物語はフィクションです。実在の人物・団体等とは関係ありません。

「紅い宝石」シリーズ
短編小説「ムラサキ」第1話より改訂
MURASAKI
原作 毬宇斎 悟達「紅い宝石」
構成 毬宇斉 我津
画 娯誠粒 真一

"Murasaki" Blue&Red (C)MoridomeShingo2002,2011
(C)ALGI Products1997-2001


著作権管理 アルジプロダクツ

盛留真悟作品


※毬宇斎悟達、毬宇斉我津、娯誠粒真一は全て盛留真悟のペンネームです。それらの工房の総称をパップU.C.Zといいます。また、著作権管理にかかる個人事業の屋号をアルジプロダクツとしています。よって紅い宝石シリーズとムラサキのすべての著作権ならびに隣接する権利は盛留真悟が有することになります。

2011年2月3日 盛留真悟



この本の内容は以上です。


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