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前書き

 2008 年からシーランド公国の男爵位を持つmasyura です。一応語学留学経験があり英語がそこそこできるのと、当時円高という事あり、海外のモノをお得に購入しようと考えた結果、一番面白そうなのが「爵位」だったのです。

 

 その後そんな私も結婚したのですが、よくよく考えてみると貴族と平民の格差婚( 笑) なのですね。そんなわけで妻にも爵位を買ってあげようと思い、シーランド公国ページを開いてみたのですが、久しぶりに見たそのサイトはかなり見た目が変わっていました。購入システムも変わってしまい、売っている商品もかなり拡充されてました。

 

 ともかく妻に「女男爵」を勧めたもののどうも受けが悪い。聞くと「男爵より騎士の方がかっこいい」とのこと。確かに「まおゆう」なども観ていたので「女騎士」って響きが気に入ったのかもしれません。

 

 「でも騎士は貴族ではないんだけどなぁ…」「決めた!私は騎士になる!」はぁ、確かに身分の高低にこだわる必然はないですね。そんなわけで、男爵の妻は女騎士になることになりました。

 

 考えてみると、称号の取得を服を選ぶように普通に受け入れる妻は、爵位を名刺に入れている私と負けず劣らず変人なのかもしれません。

 

 本書では、新しいシーランド公国Web サイトで「新商品」である騎士団入団の手続きの手順をまとめました。システムは一緒ですので、他の称号(男爵や伯爵など)の購入にも応用可能だと思われます。やっぱり貴族になりたい!という方にも役立つと思います。

 

※もともとこの本では、知る人ぞ知る「世界最小国家」シーランド公国の貴族になる方法を解説していました。シーランド公国の称号の販売が、「Redsave」というECサイトからシーランド公国の公式サイトに移りました。それによって購入システムも大幅に変わったため、加筆修正することになりました。

 
 

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目次

前書き
1.シーランド貴族の概要
 1.1.シーランドの解説
 1.2.爵位取得の流れ
2.騎士団への入団方法 
 2.1.騎士団への入団 
 2.2.フォームへの入力 
 2.3.Your Shopping Cart 
 2.4.Enter your Details 
 2.5.Billing & Delivery Information 
 2.6.Payment Details 
 2.7.Receipt
 2.8.シーランド公国からのメール
3.補完知識片 
 3.1.敬称・表記 
 3.2.紋章学の基礎 
 3.3.紋章の構成 
 3.4.オリジナル紋章 
 3.5.デザインのヒント 
4.おまけfor電子書籍
 4.1.爵位取得後の活用
 4.2.爵位を巡る第三者との対談
後書き

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1.1.シーランドの解説

 シーランド公国は、イギリスの南東岸から10km 沖合に浮かぶ「自称」独立国家です。

 
 元々は、第二次世界大戦中にイギリスが建設した「海上要塞」でした。戦後放置されていたこの要塞に、元英国陸軍少佐であるパディ・ロイ・ベーツさんが乗り込んで、「独立宣言」を発表し、要塞を「シーランド」と名付け、自分は「ロイ・ベーツ公」と名乗りました。
 
 当然イギリスは強制的に立ち退かせようと裁判を起こしましたが、当時はイギリスの領海は3 海里(黒点線)でシーランドはその外にあるので、イギリス司法の管轄外と判決が下されました。これで実質的には独立したようなものです。
 
 とはいえ、右の写真を見て分かるとおり、資源とか産業とか期待できるような規模ではありません。一応ネット上のデータヘブンにするという計画もあり、運営会社も設立してはありますが、それがどの程度稼げているのか不明です。

 そんなシーランド公国の外貨を稼ぐ方法の一つが「爵位の販売」。インターネット上でロード(Lord)、レディ(Lady)、男爵(Baron)、女男爵(Baroness)、伯爵(Count)、女伯爵(Countess)の爵位を販売しています。最近はこれに「騎士(Knight)」も販売し始めました。正確には騎士団への入団ですが、入団すると騎士の称号が与えられます。
 
伯爵(Count)、女伯爵(Countess)も最近実装した称号です。その昔は日本では「Lord」が伯爵を意味していると考えられていましたが、明確に「伯爵(Count)」が実装されたことにより、「Lord」は「領主」程度に訳すべきでしょう。

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1.2.シーランド公国のWebサイト

 http://www.sealandgov.org
 
 実際にシーランド公国Web サイトを見てみましょう。この「美しい」国を守る騎士団に入るためには、なぜかオンライ
ンショップのページへ行かなくてはなりません。
 ページ下の方にある「Support Sealand and become a Lord, Lady, Baron or Baroness - Visit our online store」をクリックしてください。
 
 
 
 
 
 
 
 前出のリンクから飛べるページのURL は以下の通り。
http://www.sealandgov.org/title-pack
 
 このページでは、特に称号関連の商品を扱っています。2013 年12 月現在、このコーナーで扱っている「商品」は、
  • 騎士団への入団
  • 貴族の称号1
  • 貴族の称号2
  • ID カード
  • 領土の一部を購入
  • シーランドメールアドレス
  • シーランドギフト券
などです。こういったものを販売して国家運営の資金を集めているわけですな。お金を出すことによって国が存続できるのであれば、騎士団に入ることも国を守る事に違いないかもしれません。
 
 ちなみに、他にもマグカップやキーホルダーといった、一般的なお土産品も売っていますが、費用対効果を考えると貴族の称号の方が効率が高いですよね。

 

 以前は「RedSave」というイギリスのお土産サイトに販売を委託していました。会員にならないと買えず、脱会を忘れると年会費がかかるという不便なサイトでしたが、季節ごとにバーゲンセールとかやるので、クリスマス前などには安く買えました。今は直販なので、値引きはなさそうです(^_^;)。

 


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3.1.敬称・表記

 証書に書かれていますが、騎士(Knight)の場合は「Sir <名>」になります。これは、男爵以上は基本的に世襲で( イギリスだと一代限りの男爵てのもあります)、姓にLord が付くのに対し、騎士は一代限りなので、個人名にSir が付きます。
 
 加えて、「貴族」と言えるのは男爵までで、その下である準男爵や騎士は貴族とはみなされません。ところで、他の貴族の正式名称は「<爵位><名前> of Sealand」だと思われますが、敬称(他者からの呼ばれ方)がどうなるのでしょうか。
 
 男爵以上の貴族の場合ですが、英語だと、「Lord <姓>」や「The Right Honorble Lord <姓>」(Rt Hon と略される)となります。前者の和訳が「<名前>卿」、後者は「<名前>閣下」です。ちなみに二人称の場合は「My Lord」です。「黒執事」でセバスチャンの決めゼリフ「Yes, My lord.」てやつですね。
 
 騎士の場合、「<名前>卿」と呼ばれることが多いですが、これは前出のLord の訳なので、正確ではないようです。ですがまぁ、一般的には<名前>卿でありかなと思います。
 
 ちなみにWikipedia の規約では、ヨーロッパの貴族の表記原則は「人名, 爵位of 地名」なので、たとえばBaron の場合、「<名><姓> , 1st Baron of Sealand」となるはずですが、最後の地名は領地のはずなので、実はSealand だと正確ではない可能性も。
 
 …と言うことで、本当はもっと複雑なルールがあるようなのですが、当の英国人自身もよく間違えたりするらしく、小説などの中でも表記の揺れがあったりします。ここに挙げたのはあくまで原則ということで。


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