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 路地から街道に出た途端、乾いた風が吹き抜けていきました。秋分を過ぎたにしてはいやに暑い日、身体にまとわりついてきた熱の帯がほどけていきます。いつの間にか陽はじゅうぶん西に傾き、まくり上げた袖をおろしてもいい程度には涼しくなっていました。冴えた空気を心地よく切り進んで信号を渡れば、再び路地。気安い空気に歩調が緩んでいきます。帰路の辻で、ふと足が止まりました。
 住宅街の半端な空き地を埋める猫の額ほどの緑地には、簡素な岩組みとベンチ三組。一方通行の細い路に寄り添う、細長い土地です。ベンチは程好い感覚で路を眺めています。背後に木々が気持ち良く伸び、左右に岩組みが風を和らげるここは、意外に居心地がいいのです。
 まだ空も明るく、灯り始めた水銀灯が眩しくなるまで間があります。たまたま誰もいない安心感もあってか、気づくと彼は腰掛けていました。まとまった仕事が一段落して、人並み以上に早く帰れると、こんなに気持ちいい空気に出会えるんだ…土日の散歩では味わったことがない解放感です。
 うっとりするほど空が澄んできます。ひんやりした空気の喜びも、あと三十分もすれば寒さになると顔を戻した時、人通りが途切れてなお感じる視線。向こう側のベンチに子供が一人、座っています。男の子でしょうか、女の子でしょうか。年の頃は十より少し下か、女児の白さを思わせる肌に刻まれた、細く黒い目がひどく印象的です。手に白く丸く柔らかそうな玉を持ち、視線が合うと微笑みかけてきます。玉を透かし見るように上に掲げ、彼に向き直りました。そのまま真っ直ぐ向かって行きます。
 彼は見知らぬ子の行動に、少し身体を引きました。子がふんわり破顔すると、笑いで細い目がなくなり、妙に人懐こいのです。つられて微笑んだ瞬間、空気の塊が音を立てて二人の間を突っ切っていきました。ほんの十分程度でずいぶん暗くなってくると思っていると、その子が右手を掲げました。人さし指と親指の間には繭玉があります。街灯を淡く反射する様は、魂をつまんで見せているようです。
----きれいでしょう?
 髪も短く声も低いけど女の子のようです。
----きれいだね。蚕の繭か、理科の授業?
----うぅん、自分で育ててるの。
 ふぅんと努めて穏やかに返事をするものの、何を考えているのか、彼は頭を巡らせています。子は頓着せずゆっくりと見上げます。彼もちらりと空を見ます。
----もっと見て、ね?
 一瞬突き出しかけた唇を引っ込めた彼は、真剣な子の表情に目を残しつつ、改めてゆっくり見上げました。西に去ろうとする雲のかけらとは別に、瓢箪のような形で薄紅色に輝く雲が浮いています。ほぉ。思わず感嘆の声が出ました。
 ね、と応じる子と目が合いました。すると、再び繭を掲げます。
----これ、知ってますか。
----蚕の繭、ってさっき言ったよね。
 子は頷きかけて、小さく首を横に振りました。
----じゃ、違う虫かな。でも、繭だよね、これ。
----繭だけど、ただの繭じゃなく、とっても大切な繭。
 出来るだけ丁寧に微笑んでいた彼が、思わず思案顔になります。普通に結婚でもしてればこれくらいの子がいたんだろうけどな、子供と縁がないしどういう顔をしたもんだか。はっと気づいて口元だけでも笑みに戻そうとします。
----じゃ、どんな繭かな。
----旅をする時に、これが一番大切なものになるんです。
----…ふぅん
 返事はしたものの、曖昧な笑顔で子を眺める彼は、大人びた口調の子だ、この歳で旅なんて言葉、知ってるんだ、それにしてもいったい何の話なのか、と巡る頭から、漠然と質問が口に上りました。
----で、旅は誰と行くの?
----行くのは、あたしじゃなくて、おにいさん。
 きょとんとした彼は、中性的な目で見つめられてしばらくしてからやっと自分を指差し、その子が頷くのを見ました。
----これを持って?
 うん、と邪気のない顔で質問に首肯きます。微笑みを崩さず、しかし静かに真剣な目に、からかったりでたらめを言いたいのではない、ということだけは、彼にもわかりました。子供とはいえ、とにかく一人の人間ではあるのですから、うまく言えないことが多いだけなんだろう。とりあえず真面目に聞いてみます。
----うーん、でも、おじさん、そんな旅に出る予定なんか、ないよ?
----うぅん、おにいさんは--
----おじさんでいいよ。
 遮られて目を軽く見開いた子は、何もなかったように続けます。
----おにいさんは、少し旅に出て戻ってくるんです。すごく大事な旅。二泊三日。
----おじさんは仕事があるんだよ。
----ちょっとお仕事、休めるんです。
----ふぅん…で、どこへ行くのかな。
 それはおにいさん次第と言います。わかりにくい話を彼なりにかいつまんでみると、繭を持ち、その子につれていってもらう入り口から入って、徒歩だけで、地図もなく、宿もわからない場所で、二泊三日を過ごすことになるようです。必ず戻れるけど、そこで起きることは、その人が今いること(つまり必要ということでしょう)なんで、一人ひとりみんな違うんだといいます。しかもその子はただの案内人で、中には一緒に行かないというのでした。もっとも、子供に連れて行ってもらうというのも妙な話ですが。
----うーん…それはこう、なんというか、大人でもかなり心配なことだよ、僕次第って言われても、どんなとこかわからないんじゃ、心の準備も出来ないしなぁ…
----でも、あれが来ない人は呼ばれないから。
 見上げる子につられて、彼も見上げます。空は既に藍色に変わり始め、西にまだ残る鮮やかな紅と光が、先程の雲を染めていました。ごくゆっくり動きつつ、形は見事に維持されています。彼が先に目を戻しました。
----雲だよね。
----あれが今の、呼ばれた印です。
 子供の精神科ってあるのだろうか、と思わず考えた彼に、適当な理由をつけてその場を離れようという考えが掠めます。その直後、向き直った子の目の涼しさからは、やはり嘘もごまかしも、ましてからかいなどもなく、ただ本気でそう思っていることだけが真っ直ぐに伝わってきました。離れるタイミングを逃したというのもありますが、あまりのこの子が本気らしく、ちょっと気になってきました。
----なぁ、もうちょっと詳しく教えてくれないかな。
----詳しくって?…
----もう少し詳しいことがわからないと、行くかどうか、心配で決められないよ。君は行ったことがないみたいだけど--
----うぅん、前にも行ってる。
 返事のない彼をおいて、彼女は続けます。案内をするのは行った事がある人だけ。だけど、行く先も一人ひとり違うし、どういうことをやるかも人によって違うから、どうなるかはわからないし、言えないんです。ちゃんと普通に戻ってくるし。
----神様みたいな人から言われてやってるの?
 何を言われたのかわからない様子で静止した顔が、瞬時に弾けて笑い声を響かせます。
----そんなんじゃないですよぉ。わかるんです。
----え? わかるって…
----おにいさんだって、そろそろお腹空いたなとか、わかるでしょ?それと同じ。
----でも、相手がどんな人かとか、この人が何を考えてるとか、そんなことはわからないでしょ?
----でもでも、今、ここじゃないどこかがいる人なんだって、わかるんですよ?
 ここじゃないどこか…やっぱり変わってる、と思った時でした。
----あ、やっばー、塾に遅れる。あのね、明後日の夜十時、ここ、通れますか?
----そりゃ、来れるけど、君、そんな遅くて--
----塾だから、それくらいの時間になったりするの。その時に、お返事ください。じゃぁ。
 声をかける間もなく、猫のように走って行く後ろ姿を見ながら、あぁ意外に時間が経っていたんだと、群青色に浸っていく街で知ったのでした。

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 明後日の水曜の夜、彼は九時五十分に緑地帯にいました。火曜日、未消化の代休が溜まっている指摘を受けました。急遽、水曜日から三日間は代休、土日も入れると五連休が決まりました。仕事の予定から、すぐに取得しなければいけないことがわかったからです。あの子に会った翌日で、本当に驚きました。単に代休を忘れていただけですし、大きな仕事が一区切りついたところだったので会社としても好都合だっただけ、ただの偶然です。それでもあまりに不思議そうな顔をしていたのでしょう、上長が休みをあげるのに何か不都合でもあるのかと聞かれたくらいでした。
 旅はもちろんしたい。ただ、あの子の話も気になる。相当にヘンなのだが、妙に引っ掛かる。話だけでも聞いて、すっきりした気分で休みに入りたい。
 彼自身は簡単に話を済ませるつもりでした。必ずしもそうはならない気もしますが、きちんと断ればわかるでしょう。
 せめて何をしたがっているのかだけでも、聞いておこう、協力できないことは素直にそう言えばいい、聡明そうだし、聞き分けもありそうに思う…
 何度も似たような言葉と気分を反芻して、ベンチに座り、木々に包まれています。電車が到着したのか、家路を急ぐ足音がぱらぱらと過ぎて、その後はたまに住民が通る程度の静かな住宅街に戻ります。
 水銀灯の青白い陰影が静かに張り詰めています。風もなく肌に心地よい温度、ただ座って待つだけだというのに、自分の中身がアンバランスに膨らむようで、何となく姿勢を変えたり足を揺さぶったりしていました。
----すいません、塾が長引いて。
 突然現れた笑顔に彼が驚いていました。断る言葉を選ぶのに夢中で気づかなかっただけでしたが。苦笑しながらやぁと応えるや、すぐに切り出しました。
----この前の話は真面目だったようだし、だから僕もちゃんと来たんだけど、僕の方の質問にも答えてほしいんだ。いいよね?
 頬を少し硬くした子は神妙に、はいと頷きました。ほっとした表情の彼は、軽い呼吸を一つして話し出します。
----君は行った事があるって言ってたけど、どんな感じのところを旅するのかな。まったく何もわからないままで連れ出されるのは僕も困るし…それに、小学生だよね、二泊三日も一人で出られるのかな、とも思うし。あぁ、疑ってるわけじゃないんだけど、気になるんだよ。どんな感じか、僕と全然違っててもいいから、何か話してほしいんだ。
 彼の前には困ったというよりむしろ、哀しそうな表情が青白く浮かんでいました。
----えっと…私の話は出来ないというか、先に知っちゃうのはルール違反なんです。
----でも、小学生がいきなりそんな長いこと出かけるなんて--
----人によってかなり違うから、私は私で大丈夫な形でやってたんです。おにいさんは、普通より少し長いです。
 真顔で俯く白い顔が上がり、話が続きます。
----行く先は人によって違うし、どれくらいかかるかも人によって違うし。どんな感じかは、入ってみるしかないんです。それに…
 言葉が止まり、意外に静かだけど誰か知り合いでも通ったらどうしようなどと彼は気になってきました。それに?と復唱して促すのと同時の答えです。
----危ないことはないんです。入れば、おにいさんなりにこういうことだったのかってわかるんです。でも、あの、どうしてもいやなら、私も無理矢理連れていくことも出来ないんですけど、でもでも、おにいさんはきっといるとわかったから話したんですけど。
 今まで何度も案内してきたのだろう、そして今回は勝手が少し違うと思ってるのか。ただ、彼も聞くべきことは聞くしかありません。
----じゃ、旅支度は? 服とか、お金はどれくらいいるかとか、リュックに食べ物や飲み物も--
----そういうのは全然いらないんです。お散歩、行くみたいに、ぷらっと出ればいいんです。
 きっぱり口にすると、家の戸締まりをして、鍵を持って、あと大切なのは繭で、これだけあれば心配はない、と流暢に付け加えました。
----でも、二泊三日って君が言ったんだよ。着替えとか--
----ここでの二泊三日で、時間の感覚が違うところに行くから、いない間に三日経ってるだけで、実はそんなに長く感じないんです。
 え? と聞き返す間もなく、話が続きます。
----それと、食べ物は絶対に食べないでくださいね。それが一番大事なルールです。
----え?
----入り口までは私が案内して、それが私の仕事。入ったら、あとはおにいさんが一人になって、そしたら何も食べません。
----でも、三日も…
----大丈夫なんです、減らないんです。どうしても必要な時は、川の水だけは飲んでもいいんです。でも、食べるのはダメ。行ってみればおにいさんもあぁそうかって思うことに出会います。
 真剣にこんなばかげたことを訴えるのは、よほどの阿呆か狂信者です。この子は熱狂と離れ、また突き放すようなクールとも別のところ、あえて言えばニュートラルに見えます。何がこうさせているのか、気になっていました。しかし、一度は断ろうと思っていたくらいです、顔を戻した時には半自動で言葉が繰り出されていました。
----それじゃぁ…こう聞こう。なんでこんな、って言っちゃ失礼だな、こういうことをしてるの? 誰かに言われてるように見えるんだけどそうなのか、自分でやってるのか、それにどうして僕なのか。何をさせたいのか。僕は大人だから、目的のない行動はあまりとりたくない。無目的にぶらぶら散歩するなら、そう決めてするしね。目的があって、どうするのか、ルールとか言ってるくらいだから、ゲームなり何なり、何かあるんじゃないのかな。
 徐々に早口になっていった彼は、言い終わって、無表情の彼女を見ながら言い方は考えればよかったとは思いました。ただ、話し出すと収まりがつかなくもなっていました。おそらく数秒程度でしょう、しかしなかなか口を開かぬ子を、彼は辛抱強く待ち続け、姿勢を変えようとした時でした。
----おにいさんは、なんでお仕事してるんですか? なんで生きてるんですか?
 質問返し、それもここ数年目を逸らしている内容に虚を衝かれた彼は、慌てて言葉を拾い始めました。
----生きることに理由はないよね、生まれちゃったわけだし。で…そうねぇ、生きてくにはお金、稼がないと暮らしていけないし、それが仕事だからね。それはまぁ会社に入るのが一番簡単だからね。うーん、生まれちゃったからには死ぬのも怖いし、とりあえず生きてくしかないし、生き物はそうプログラムされてるしね。僕はそう特別な能力があるわけじゃないから、まぁこれくらいで、あとはちょっと小金で好きな事でも出来ればって…
 なんで言い訳みたいに取り繕ってるのか、しかも子供相手、まだ仕事もしたことがない子だろう、言っても仕方ないことを、と思った時、言葉が止まりました。心中に流れる膨大な流れの層が瞬時に凍結し、同時に巻き上がっていた粉のような言葉の断片が沈殿していきます。何でも言葉に変換しようとする存在が、背後に流れ続ける空調音のように動いているのがわかり、それに意識を当てれば奥に、音・映像・におい・感触・味などに言葉が結びついた記憶の束があって、感覚を常に見張りながらもれなく記憶の束に引っ付けては暴走させていく様がわかり……‥‥・・・今日会社で感じた不服、現在の仕事での将来への不安、それと連動するようなこの子の妙な言葉、帰りの満員電車での軽い立腹といった諸々はいつもなら連想を巻き上げて感情の起伏が倍増していくのに、今はすべて流れ落ちていきます。生起する感情はそのままに、感情が言葉に連結し、言葉が言葉と感情を呼ぶ煽りが切れていくのです。同時に、身体の芯からさらりと流れ出す鮮烈な静けさ。思わず顔を上げました。
 そこには微笑みがありました。どうやってこうなったのかわからないまま、彼は同じ静けさを共有していることがわかり、また彼女がわかっていることまでわかるのでした。
 胸がしーんと落ち着いて、あぁ、これは知ってるような気がする、でも、いつあったか覚えていない。でも、この感じに間違いはない。これを見るわけか。
----そういえば、お腹が空いた、そろそろご飯だって自然にわかる、それと似たようなもんだって言ってたね。
 答えずに微笑む彼女を見ながら、これ以上あれこれ聞いても仕方ないと感得しました。ここではないどこかへ行って、ただいるだけではわからないここを見つめ直す、旅とはそういうものだと思い出したのです。
----じゃぁ、行きますか。
----もう?
----いつ行っても同じですよ。早いほうがいいと思います。
 考える間もなく頷いている自分に、彼自身が一番驚いているようでした。その驚きも、静けさの中に解き放たれていきます。彼女はいつの間にか繭を出していました。彼の目前に掲げ、彼はついと右手で受け取ります。一度握ってみて、手のひらを開くと、それは掌で眠っているように見えます。
----繭は手に握っててください。あと、食べ物は勧められることもありますけど、いりませんからってはっきり伝えてください。
----え?
----入ってから人に会うこともあります。食べ物はダメなんです。飲み物も。さっき言ったけど、川の水だけは大丈夫です。
----一応聞いておくけど、食べちゃったら?
----体質が変わるっていいます。戻れなくなる人、戻れるけど何か変わる人。無事に戻るためには、食べちゃダメなんです。
 それは厳粛な宣告でした。この女の子は確かに、案内人でした。
----でも、行くんだね。まぁ、どっか行きたいなとは思っていたんだ。ついでに聞くけど、戻りたくないし、おいしそうだからつい食べちゃったって人、いるのかな。
 彼女は頭を振りつつ答えます。
----私が案内した人では、いないです。他の人のことは、わからないです。
 ベンチの前に立ったままの彼女が一歩下がりました。時が満ちたのでしょう。彼も自然に立ち上がります。緑地帯を出た二人は散歩する女の子と、それ付き合う父か親類のようです。二人がそこにいることに気づかなかった通りすがりの若い女性が、驚いて立ち止まりました。二人は一つ先の辻で右に曲がり、気を取り直したように女性も歩き出すと、少し遅れて同じところで曲がりました。二人の姿はありません。立ち止まって左右を見、一歩踏み出しかけた女性は、急いでとってかえすと、別の道を選んで行きました。


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     あとがき


「作品集『繭玉』」は、二〇〇四年十一月の第2回文学フリマで新刊として発売しました。今回、電子書籍として改めて刊行いたします。
 ただし、紙版に収録した「呉さんの茶」は、独立した電子書籍として先に刊行したため、今回は収録しておりません。まだお読みでないのでしたら、無料公開ですのでお気軽にダウンロードを。その代わりというわけではありませんが、紙版刊行の際に付録としていた掌編「マリア」を本文に収録しました。電子書籍では、おまけがつく、という形態にできませんので。
「繭玉」はファンタジックな設定ではありますが、狭義のファンタジーとは違うでしょう。紙版を読んでいただいた方々の感想では、ファンタジーや寓話として読まれることも少なくなかったです。ただ、寓話的な何かを仮託したわけでもなく、自由にお読みいただければと思います。
「マリア」には非現実な現象は出てきませんが、どこか「繭玉」に通じる雰囲気はあるかもしれません。マリアのような女性が好き、あるいは理想とするようなことはまったくないのですが、住み着かれてしまっては書くしかありませんでした。そうして書いたら去って行きます。
 それは「繭玉」も同じです。やってきては去って行った人々の波紋を、皆様にもお楽しみいただければ嬉しいです。

作者拝


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初出

「繭玉」
 冊子「作品集『繭玉』」に収録
 2004年11月3日(第2回文学フリマ)

「マリア」
 冊子「作品集『繭玉』」付録のフリーペーパーとして配布
 2004年11月3日(第2回文学フリマ)

[注]冊子「作品集『繭玉』」では、短編「呉さんの茶」も収録していましたが、電子書籍版では独立した冊子としたため、本電子書籍版には収録しておりません。


試し読みはここまでです。続きは購入後にお読みいただけます。

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販売価格200円(税込)

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