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兄弟



         

同じ親から生まれたのに

なぜか違う僕たちふたり

兄さんはのっぽで 僕はずんぐり

かんがえてみれば あたりまえだよね

兄さんと僕とは 別の人間なんだもの

姿かたちも、考えている事も

違わなければ おかしいよね

僕たち2人は個性の違う なかよし兄弟


変身 ~チングルマ~


          

何年ぶりだろうか

君に会って驚いた

白い野ばらのようだった君が

別世界の妖精のように変身していた

風に吹かれれば 飛んでいってしまいそうだ

何があったのかはわからない

時が君を変えたのかもしれない

僕が言える事は

昔も今も 君は相変わらず僕を魅了する

ただ それだけだ


鼓動


       



吹き上がる噴煙の下で

心臓がドクンドクンと鳴っている

赤い血潮が騒いでいる

侵入するものがいれば 即座にその血潮で溶かしてしまう

怒らせるものがいれば 血潮は奔流となって外にあふれ

全てを破壊してしまう

あらゆるものが灰となるまで


伴侶


       

貴方と私はずっと一緒に過ごしてきました

長い長い年月でした

時には嵐もありましたが

二人で荒波を乗り越えて

ここまで共に生きてきました

家族が増えてまた減って

代わる代わる船の舵をとりながら

貴方と私はずっと一緒に過ごしてきました

残されている時間は少ないけれど

これからもよろしくお願いしますね

あ・な・た


故郷

        

一度も訪れた事のない村なのに

何故か 懐かしさがこみ上げる

故郷という言葉が似合う村を

丘から眺めるだけで ほっとする

故郷を持たない私をも まるごと包んでくれそうだ

都会からはじき出された私をも そっと迎えてくれそうだ

そんな思いがこみあげる

私の気持ちを察するように 菜の花を揺らしながら

風が私の頬を微かになでて そっと通り過ぎて行った



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