定番の人気スポット!“ファーム富田”
次は富良野を代表する人気スポットである
ファーム富田 に立ち寄りました。
深山峠からは15分程の距離で、ここは “中富良野町” になります。
ここは富良野方面を観光する人たちがほとんど立ち寄る人気の観光スポットです。
この日も随分たくさんの人々で混雑していましたが、やっぱりここでも外国語が多いです。
ファーム富田と言えば、やっぱりパンフレットにあるこの景色ですね!
私もこれを見たくて立ち寄ったのですが、6月の下旬のこの日は少し早かったのでしょうか、憧れの絶景には出会えず、期待したような写真は撮れませんでした。
これが園内のガイドマップで、全部で12の花畑があり、それぞれに名前がついています。
でも、最初は自分がどこにいるのか、さっぱりわかりませんでした。
ファーム富田といえばやはりベランダーが有名ですが、この時期まだ十分には花をつけてはいません。
ここでは4月から10月にかけ、80種類以上もの花が咲きますが、農園を歩き回ってみると、きれいに咲き誇っているところとそうでないところが様々です。
たくさんの花畑があるので、季節ごと、順番に咲いてゆくのでしょう。
広い農園の中には、いくつもの大小の建物が並んでいて、“ドライフラワーの舎” “花人の舎” “ラポートの舎” といった具合に、・・・の舎 という名前のお店が12~3店ほど点在します。
私たちはその中のひとつで、カットメロンを頂きました。
そのお店に飾ってあったお花がこちらです。
これが一番きれいだったような!(笑)
期待したような写真が撮れなかったので、私としてはちょっと不満が残りました。
さて、観光はこれで終わりです。
次からは、本来の道の駅巡りに戻ります。
星の降る里!“スタープラザ芦別”
久しぶりに本来の道の駅のレポートに戻ります。
道の駅スタープラザ芦別 が、その1カ所目です。
4日目のこの日の最終目的は、新しくできた “道の駅あかいがわ” の制覇です。
でもそれは随分と距離があるので、途中のルート上にある3カ所の道の駅に立ち寄る予定で、その最初がこの “スタープラザ芦別” ということです。
中富良野のファーム富田からは、45分ほどで到着しました。
ここは8年前の2009年6月に一度来ており、2回目です。
“芦別市” はかつて石炭産業で栄え、最盛期には7万人ほどの人口がありましたが、炭鉱の閉山に伴って激減し、現在は1万4千人程です。
石炭産業に代わって力を入れているのが “観光” で、昭和59年には 「星の降る里・芦別」 を宣言、同63年に環境庁(当時)から 「星空の街」 を認定されました。
この建物はトイレなのですが、上から見ると “☆型” になっています。
これに限らず、この道の駅ではいろんなところに星の形が取り入れられています。
これは案内板にあった全体図ですが、トイレが “☆” の形なのが分かりますね。
この全体図の左端に “百年記念館” と書かれた場所があります。
これがその百年記念館の建物で、正式には “星の降る里百年記念館” と書かれています。
これは芦別市の 「開基100年」 を記念して建てられたものです。
北海道では、この 「開基100年」 という言葉によく接します。
例えば初日に行った稚内市には、「稚内市開基百年記念塔・北方記念館」 というのがあります。
「開基」 とは、村などができて正式に役所が置かれた年をいいますから、未開の土地に入植によって人が入り、開拓されて町村ができた北海道ならではの歴史によるものだと思います。
ここ芦別市の百年記念館では、芦別の美しい星空をパソコンで再現したり、石炭全盛期の暮らしぶりを実感できる小劇場など、芦別の100年の歴史を体感できる施設になっています。
道の駅はメインの建物の他に、ご覧のような農産物直売所があります。
その建物の向こう側に、大きな橋梁が見えますね。
道の駅のすぐ裏側を一級河川である “空知川” が流れています。
その川を挟んだ向かい側にはこんな建物が!
以前来た時も気になっていたので調べてみると、これはある宗教団体の施設で、左側の観音様は全長が88mあり、中は20階建てになっていて最上部にご本尊が祀られているのだそうです。
さて、次は道の駅のメインの建物をご紹介しましょう。
正面のガラス戸にも “☆印” があるのですが、この写真では見えませんね!
玄関を入ってすぐに置いてあったのがこの巨大な “石炭” です。
旧三井石炭鉱業の芦別鉱業所で採掘された、8000キロカロリーの石炭だそうです。
写真ではちょっと見難いですが、石炭の左横に “石炭ラーメン” 1400円という看板があります。
多分、真っ黒いラーメンなのでは?(笑)
1階がご覧のような売店で、2階は空知川を見下ろすレストランになっています。
では、次に移動することにします。
人気の漬物処!“うたしないチロルの湯”
次は25分ほどで
道の駅うたしないチロルの湯 へやってきました。
“歌志内市” もかつては石炭産業で栄え、最盛期には4万6千人ほどの人口がありましたが、現在は3500人程に激減しています。
この数で “市” なのかな?と不思議に思っていたら、やはりこの歌志内市が 『日本で一番人口の少ない市』 なのだそうです。
地理的には四方を山に囲まれた内陸型であり、冬場の年間平均降雪量は約10mにも達します。
いつも掲載している道の駅の標識は2km手前に一つだけあったのですが撮り漏らし、道の駅周辺には何もなかったのでこの看板で代用です。
道の駅は道道114号に面した広い駐車場の奥にあります。
正面が道の駅の本体ですが、その左手奥にも大きな建物があります。
道の駅より一段高い場所に建っているこの建物は、日帰り入浴施設です。
全体の配置を見てみましょう。
ご覧のように、道の駅は “アリーナ・チロル” という屋内スポーツ施設、“チロルの湯” という入浴施設、そして道の駅本体である “チロルショップ” で構成されています。
これらの写真をご覧になってお気づきかと思いますが、どれも “スイスの山小屋風” の建物です。
歌志内市も “観光産業” への脱却を目指してきましたが、かもい岳山麓 を観光開発する際、この地形や環境がスイスに似ていることから、『トレーニングキャンプ歌志内スイスランド計画』 を策定しました。
これにより、センターハウスに “スイス風建築デザイン” を取り入れたことを手始めに、市内の公共施設、公営住宅、老人福祉施設までをスイス風デザインに統一してきました。
この道の駅の名前、“チロルの湯” もそのことに由来しています。
では、道の駅の本体にあたるチロルショップに入ってみましょう。
玄関を入ると中央には休憩所兼情報コーナーがあります。
そして向かって左側が “レストラン” です。
今気が付いたんだけど、“ステーキ丼 990円” というポスターがありますね!
食べればよかったな~!
そして正面に向かって右側、レストランの反対側が土産物ショップです。
このお店で特に目立つのが、この “お漬物” のコーナーです。
実は先ほど玄関を入る時に、こんな看板がありました。
『漬物処チロル』 って書いてありますね!
漬物は歌志内の特産品のひとつです。
地元のおばあちゃん達が厳選した素材を活かし、保存料や着色料を一切使わず、昔ながらの製法による懐かしい味です。
8年前に来た時も買って帰って美味しかったので、それがここに立ち寄った理由のひとつです。
この店で嬉しいのは、この “試食コーナー” の充実です。
常時30種類ほどの漬物が並んでいますが、こんなコーナーがいくつかあって全部試食できます。
そして気に入った味の漬物を買うことができるのです。
漬物に目がない私は、この日もたくさんの漬物を買い込んで帰りました。
日本一の直線道路!“ハウスヤルビ奈井江”
次は国道12号に出て
道の駅ハウスヤルビ奈井江 にやってきました。
ここは北海道空知地方の中部に位置する “空知郡奈井江町” で、人口は5600人程です。
“ハウスヤルビ” という変な名前がついていますが、これは奈井江町と友好都市提携をしているフィンランドのハウスヤルビ町に由来しています。
道の駅はご覧の通り、ログハウス調の落ち着いた建物です。
この道の駅の最も大きな特徴といえば、こちらだと思います。
“日本で一番長い直線道路” の中間点にあるのです。
道の駅の中にあった案内板に、こんな地図がありました。
国道12号は、旭川市と札幌市を結び、石狩平野を南北に貫きます。
この内、滝川市新町から美唄市光珠内までの “29.2km” が日本一長い直線道路です。
北海道はもともと直線道路が多く、先日走ったサロベツ原野なども果てしなく長い一直線、と思ったのですが、さすがに30kmに近い直線道路はここだけだと思います。
北海道は明治初期に囚人を収容する監獄が置かれ、主に政治犯などに過酷な労働を強いて道路が作られました。
その工事の復命書に 「なるべく直線路に成すを主とし・・・」 と記されていたことから、突貫工事で直線の道が作られたのだ、といわれています。
現在、この29.2km沿線の美唄市、砂川市、滝川市の若者たちで作る町おこしグループ “夢街道一直線” では、この区間を走る 「たいまつリレー」 や 「ウオークラリー」 など多彩なイベントを行っています。
道の駅の右手には、“頑固一徹の味” と称したラーメン店や、農産物の直売所などがあります。
その横を入って行くと奥は広い緑地公園になっていてその一部はドックランです。
緑がとってもきれいです。
では、道の駅全体の案内図をご覧頂いた後、正面玄関から入ってみましょう。
正面入り口も正にログハウスそのものです。
玄関の横に、こんなキャラクターがいました。
ハウスヤルビから名前がついたのでしょう、“ヤルビー君” です。
これは、ビーバーかな?
玄関から右手にみやげ物売り場と喫茶店があり、中央正面には “おむすびころりん” というおむすび屋さんがあります。
私たちはここでおむすびを注文して、この日の昼ご飯としました。
注文してから握ってくれるので、とっても美味しかったです!
さて次は、ちょっとだけ引き返して 奈井江・砂川ICから高速道路に乗り、一気に140kmを走って、この日の最終目的地、赤井川に向かいます。
カルデラ盆地の村!“あかいがわ”
次は140kmの距離を一気に走って
道の駅あかいがわ にやってきました。
運河で有名な小樽の一つ手前 “朝里IC” まで高速を走り、そこを下りてからも更に32kmの一般道を辿って奈井江の道の駅からは2時間5分を要しました。
この道の駅がオープンしたのは2015年4月ですから、2年を過ぎてようやくやってきました。
ここは “余市郡赤井川村” ですが、その地形には大きな特徴があります。
“カルデラ盆地” といって、昔の噴火口のあとに村が作られているのです。
この地形、Google の航空写真で見てみるとよくわかります。
道の駅自体はこの写真の右下にありますが、赤井川村役場などのある村の中心地は完全な山に囲まれた盆地の中にありますね!
遥か昔、大爆発でできた噴火口に水が溜まり、洞爺湖のような大きな湖があったのですが、羊蹄山の噴火に伴う大地震などでカルデラの一部が崩れ、流れ出た水が山を削ってできたのがカルデラ盆地です。
死火山とはいえ、噴火口に人が住む、日本で唯一の村なのだそうです。
盆地特有の内陸型気候ですから、冬場の積雪は市街地で170cmにもなる豪雪地帯です。
更に、秋の良く晴れた日の朝には、雲海が盆地内を覆い、“雲の湖” を見られることがあります。
(赤井川村パンフレットより画像借用)
そして赤井川村で一番有名な施設は、“キロロリゾート” です。
その雪質の良さは “世界屈指のパウダースノー” といわれ、『キロロスノーワールド』 として1991年(平成3年)にオープンしました。
冬場に限らず、夏季にはゴルフ、テニス、それにバンジートランポリン、湖面で楽しむファンカヤック、水中を進むユーロバブルなどのアクティビティを楽しめる、総合リゾート施設として人気があります。
(赤井川村パンフレットより画像借用)
赤井川村はかつて、キロロリゾートを除くと村にある小売店はコンビニが1軒だけしかなく、地域振興券が配られた際に、「地域振興券が使えない村」 としてマスコミに取り上げられたことがあります。
今はそうではないでしょうが、こんな立派な道の駅もできて、便利になったろうと思います。
道の駅の裏側に出口があったので出てみると、そこは美しい公園になっていました。
“美しい村” の一端を見せて貰った気がしました。
さて、4日目の道の駅巡りはこれで終わりました。
今夜の宿は、ニセコ地域にある、“ニセコノーザンリゾート・アンヌプリ” というホテルです。
道の駅からの距離は47km、50分ほどかかりました。
ここは以前は “JALニセコアンヌプリ” という名前で、数十年前に泊まったことがありますが、当時の面影はあまり残っておらず、すっかり変わっていました。
翌日朝の、部屋の窓からの写真です。
駐車場の向こう側に、バルーンが見えますでしょうか?
お天気があまり良くなくてこんな日に気球に乗っても、と思っていたらすぐに引っ込んでしまいました。
多分、中止になったのでしょうね!
さて、次はいよいよ最終日で、2か所だけ新しい道の駅を回ります。
※4日目に走ったルート(google mapの自動記録)