美瑛の丘巡りその⑥ “四季彩の丘”
美瑛の丘巡りで最もポピュラーなスポットと言えば
四季彩の丘 だと思います。
ここは2009年6月に一度来たことがありますから、8年ぶりということになります。
美瑛はどこへ行っても観光客が多いのですが、この四季彩の丘はそれとは桁違いです。
建物の中も外も人であふれかえっていますが、聞こえるのは外国語ばかり!(^_^;)
まあ、たくさん来てくれてお金を落としてくれる訳ですから、有り難いことですが・・・。
ご存知の方も多いかと思いますが、ここは東京ドーム3個分、7ヘクタールの起伏ある丘に、年間30種類もの花々がじゅうたんを敷き詰めたように咲き誇ります。
まずはその花々から見て頂きましょう。
花畑の一部だけですが、雰囲気はおわかりでしょうか?
そしてこの花畑を、こんなもので見て回ることもできます。
トラクターで引っ張る、“ノロッコ号” です。o(^▽^)o
撮影ポイントなどでは停車してくれ、15分ほどで花畑を一周します。
これ以外にも、四輪バギーやカートを借りて、自分で運転することができます。
前回は私たちもノロッコ号に乗りましたが、今回はひたすら歩きです。(^o^;)
そして前回は無かった、新しい施設ができていました。
この正面の建物ですが、“ALPACA FARM” と書いていますね!
新しく誕生した “アルパカ牧場” です。
ここだけは300円の有料です。
入り口で、靴底や手を消毒してから中に入ります。
いや~!かわゆい!о(ж>▽<)y ☆
でも、ここでも外国語の団体さんに圧倒されて、離れた場所から遠慮がちに写真を撮りました。(;^_^A
ここは正式には、“展望花畑 四季彩の丘” といいます。
カラフルなお花畑が一番の見どころですが、周辺のパッチワークの丘もまた、私の中では美瑛で最も美しい風景の一つだと思っています。
しつこいくらいに並べさせて頂きました。σ(^_^;)
遠方にうっすらと雪の残った山々の姿が見えます。
これがくっきりと見えると、もっと素晴らしい写真になるのですが、少し残念です。
美瑛の丘巡りは、一応今回までで終わりです。
次回は私がもうひとつ楽しみにしていた、“白金 青い池” を目指します。
神秘の感動スポット!“白金青い池”
美瑛の丘巡りを終えて次にやってきたのは
白金青い池 です。
この “青い池” は、“四季彩の丘” からは約15km、20分ほどの距離で、この日最初に訪れた “道の駅びえい丘のくら” からだとほぼ一本道で、25分程で到着します。
私がこの日宿泊したのは “びえい白金温泉” ですが、そこからはわずか2.5kmの距離です。
今でこそ青い池は、パッチワークの丘に並ぶ美瑛の観光スポットになっていますが、その歴史は浅く、最初に発見したのは上富良野在住のプロカメラマン “高橋真澄氏” と言われています。
1997年に高橋氏が最初に見つけ、1998年に写真集を出版、その後も毎年写真を撮り続け、2014年5月、テレビ朝日の 『奇跡の地球物語』 で紹介されたことから一気に人気が高まったのだそうです。
この池は自然にできたのではなく、“人造池” です。
1988年12月に十勝岳が噴火し大量の堆積物が流れ出たため、その火山泥流災害を防ぐために “美瑛川本流” に複数の堰堤(えんてい)が作られました。
堰堤というのは、治水、利水、砂防などを目的に、川や谷を横断してして作られるコンクリートなどの土木構造物をいいます。
この一つに水が溜まり、周囲に自生していたカラマツや白樺などの樹木が立ち枯れしてできたのが、この青い池です。
ですから例えば、google map で見ると地図上に “池” はありません。
でもこれを、航空写真に切り替えると、ちゃんと青色の池が写っています。
青い池の右側を流れるのが “美瑛川本流” です。
池の周囲には遊歩道がありますが、ご覧のような混雑ぶりです。
そしてここで聞こえるのも、ほとんどが外国語ですね!
この池の水の碧さ、これは青空が映っているわけではありません。
ここから2.5kmほど上流にあたる白金温泉付近に、“白ひげの滝” というのがあります。
この日泊まったホテルのすぐ裏手にあり、翌朝見てきたのですが、先に写真をお見せしましょう。
この白ひげの滝にはアルミニウムの成分が含まれており、これが美瑛川の河川水と混じりあうことで “コロイド” という粒子が生成されます。
この、水中のコロイド粒子に太陽光が当たると波長の短い青い光が散乱するために、青く見えるのだといわれています。
青い池には、ご覧のように道路からすぐ入った場所に広い駐車場があり、ちゃんと標識もあります。
私はうっかりして、「臨時駐車場」 と書かれた看板につられて手前の信号から曲がってしまったため、車を停めて美瑛川沿いに10分ほど歩く羽目になってしまいました。
それなりに景色は良かったけど、私のようなへまをやらないよう、ご注意下さい。(^_^;)
活火山「十勝岳」を望む! “望岳台”
3日目のこの日の最後に訪れたのは
十勝岳望岳台(ぼうがくだい) です。
ここは十勝岳の中腹に位置する標高930mの高台にあります。
青い池から今夜泊まる予定の白金温泉を過ぎ、展望の良い山道をぐんぐん高度を上げてゆくと、10分もかからず到着します。
道路もきれいで、実に快適なドライブコースです。
広い駐車場に車を停めると、そこにはレストハウスがあり、十勝岳に関するいろんな資料が展示されています。
ただ夕方で閉館まぎわだったので、ちょっとだけ覗いて外に出ました。
ここは十勝岳登山の拠点にもなっています。
正面に噴煙をあげる “十勝岳” があり、地図に書かれている様に “美瑛岳” “三段山” “上ホロカメットク山” “上富良野岳” などの山々が望めます。
到着した時は山頂付近、かなり雲がありましたが、少しだけ歩いてみることにしました。
“望岳台” と書かれた石碑あたりまで来ると、運よく山頂付近の雲が晴れ、火口がきれいに見えるようになりました。
噴火口がいくつもあるのでしょう、幾筋もの噴煙が見えます。
以前の記事にも書きましたが、美瑛の丘は200万年ほど前から十勝岳が繰り返し大噴火を起こし、その泥流や火山灰が堆積して形成されたわけですから、美瑛の丘の生みの親、ということになりますね。
そして十勝岳は1988年12月にも大噴火を起こした活火山で、それが結果として “青い池” を生み出したわけですから、自然とはうまく付き合ってゆかねばならないということでしょう。
散策路にはご覧のような高山植物もあちこちに咲いています。
十勝連峰の眺望を楽しんでいると、突然 “ブーン!” という大きな音が聞こえてきました。
大きな蜂かな、と身構えると、その正体はこちらでした。
“ドローン” でした。σ(^_^;)
カメラがついているので、上空からの写真を撮っているのでしょう。
まあ、ここなら危険はないですから飛ばしても大丈夫なのでしょうね!
十勝岳と反対の方向には、この日はやや霞んでいましたが、美瑛や富良野の街並みが一望できます。
雄大な風景を楽しみながら自然散策のできる素晴らしい場所だと思います。
しばらくここで過ごしたあと、今夜の宿泊地に向かいました。
この日泊まるのは、白金温泉郷にある “ホテルパークヒルズ” です。
このホテルの裏手に少し歩くと、前回紹介した “白ひげの滝” があります。
そして部屋の窓からの眺めはご覧の通りです。
十勝連峰がきれいに見えます。
食事も良かったし、お勧めのホテルだと思います。
3日目のこの日は、以前からの憧れだった “美瑛” を終日観光し、満足の一日になりました。
※3日目に走ったルート(google mapの自動記録)
だまし絵を楽しむ!“深山峠トリックアート美術館”
4日目になりました。
この日も最初の2カ所程観光をしますが、まず目指したのは
深山峠アートパーク(みやまとうげ) です。
前回までと同じ地図で “深山峠(みやまとうげ)” の場所を示しましたが、ここは昨日までの “美瑛町” ではなく、“上富良野町” になります。
宿泊した白金温泉のホテルから、30分程で到着しました。
ここは美瑛町と上富良野の境目になる峠で、この展望台からは十勝連山などが一望できるのですが、この日は残念ながら霞んでいるようです。
“深山峠アートパーク” というのは観覧車、美術館、土産物店、レストラン、バーベキューハウス、それに様々な体験ができる複合施設なのですが、その中心となるのが “トリックアート美術館” です。
実はこの深山峠は当初の私の計画には入っていなかったのですが、昨日ホテルにあったパンフレットを見て興味を持ち、急遽行程に加えたものです。
この記事の冒頭に “トリックアート美術館” の建物の写真を掲載しました。
斜め横から撮った、もう一枚の写真を次にご覧頂きましょう。
こちらの写真ならお気づきかと思いますが、この古代ローマ風の豪華な建物 ・・・ と思われたものは、すべて平面の壁に描かれた “絵画” なのです。
トリックアートというのは、いわゆる “だまし絵” で、ここはそれらを集めた美術館なのです。
9時の開館と同時に入場しました。
入場料は大人1300円ですが、観覧車と美術館の共通券だと1500円になります。
一般の美術館と決定的に違う点があります。
中の作品を、自由に写真に撮ってよいことです。
入場する時にこのような厚紙で作ったツールを貰ったのですが、楽しみ方の3番目にも “写真を撮る” ということが推奨されていますね!
そしてまだ朝早くて人が少なかったこともあるのでしょうが、案内係の職員の方がほとんど付きっ切りで説明をしてくれました。
例えばこの写真、立体的な石像に見えますね!
これも壁に描かれた “絵” なのです。
本当にすぐそばに近づくまで立体だと勘違いします。
このように実に精巧に、立体的に描かれた作品がここにはたくさんあります。
如何でしょうか?
まるで本物のように、立体に見えませんか?
この立体に見えることを応用して、こんな作品もあります。
モナリザの絵を破った!!ヽ(*'0'*)ツ
誰だ!こんなところに紙を貼りつけたのは!!
これらの絵画、“額” に入って展示されている様に見えますが、額も含めてすべて壁に直接描かれています。
これは案内係の方に言われて、初めて気が付きました。
段ボール箱の荷物とコカ・コーラの缶、これらは床に直接描かれたものです。
このように手を添えて写真を撮ると、更にリアルに見えますね!
例えばこの、壁から車が飛び込んだ写真、自分でやるのは恥ずかしかったので、HPからお借りします。
(トリックアートHPから画像借用)
ここでは、こんな写真がいっぱい撮れます。
もっとたくさんあるのだけどきりが無いので、あと何枚か続けて紹介しましょう。
楽しんで頂けましたでしょうか?
このトリックアート美術館、機会があれば是非行ってみられるようお勧めします。
定番の人気スポット!“ファーム富田”
次は富良野を代表する人気スポットである
ファーム富田 に立ち寄りました。
深山峠からは15分程の距離で、ここは “中富良野町” になります。
ここは富良野方面を観光する人たちがほとんど立ち寄る人気の観光スポットです。
この日も随分たくさんの人々で混雑していましたが、やっぱりここでも外国語が多いです。
ファーム富田と言えば、やっぱりパンフレットにあるこの景色ですね!
私もこれを見たくて立ち寄ったのですが、6月の下旬のこの日は少し早かったのでしょうか、憧れの絶景には出会えず、期待したような写真は撮れませんでした。
これが園内のガイドマップで、全部で12の花畑があり、それぞれに名前がついています。
でも、最初は自分がどこにいるのか、さっぱりわかりませんでした。
ファーム富田といえばやはりベランダーが有名ですが、この時期まだ十分には花をつけてはいません。
ここでは4月から10月にかけ、80種類以上もの花が咲きますが、農園を歩き回ってみると、きれいに咲き誇っているところとそうでないところが様々です。
たくさんの花畑があるので、季節ごと、順番に咲いてゆくのでしょう。
広い農園の中には、いくつもの大小の建物が並んでいて、“ドライフラワーの舎” “花人の舎” “ラポートの舎” といった具合に、・・・の舎 という名前のお店が12~3店ほど点在します。
私たちはその中のひとつで、カットメロンを頂きました。
そのお店に飾ってあったお花がこちらです。
これが一番きれいだったような!(笑)
期待したような写真が撮れなかったので、私としてはちょっと不満が残りました。
さて、観光はこれで終わりです。
次からは、本来の道の駅巡りに戻ります。