人気のパン工房!“くろまつない”
この日の6カ所目は
道の駅くろまつない で、15km、15分で到着しました。
ここは国道5号に沿っており、前回9月に洞爺湖のホテルから寿都の道の駅に行く際、この前を素通りしました。
6年前に来た時は、夕暮れで時間もなく、ゆっくり見ていない道の駅なのです。
“黒松内町” は、“ブナの日本最北限” として知られています。
“ブナ” の樹は南は鹿児島県の大隅半島から、北は北海道の渡島半島まで分布しており、寿都と長万部を結ぶ “黒松内低地帯” が北限といわれています。
黒松内町にある “歌才(かさい)ブナ林” が日本最北限として “天然記念物” に指定されています。
でも、このブナの北限は1万年前は東北南部にありました。
地球の温暖化にともなって6000年前に函館あたりに北上し、この黒松内付近が北限になったのはおよそ1000年前だそうです。
温暖化の進行でこの先、もっと北限が伸びることは十分に考えられます。
この道の駅は、正式な名前を “toit vertⅡ(トワ・ヴェール・ドゥー)” といいます。
“Ⅱ” となっているのは、別のところにもう一つ “toit vert” があるからなのですが、これはフランス語で、“緑の屋根” を意味するそうです。
店内は木材をふんだんに使った、とっても雰囲気の良い内装です。
ここは、手作りパン工房や、ピザのお店が人気です。
ここにはとっても広くて開放的なレストランがあります。
ピザ工房の “ピザドゥ” に注文したり、焼き立てパンを買って、ここで頂きます。
私たちはガイドブックで見た評判の手作りパンを、ここで食べることにしました。
ここでは道内産の安心安全な素材とミネラルやカルシウムの豊富な湧水を使って、50~60種類ものパンを焼き上げます。
さすがに人気が高いだけあって、どれも美味しいパンでした。
窓の外には、変化に富んだ全18ホールのパークゴルフ場があります。
味も景色も雰囲気も、大満足の道の駅でした。
内藤大助の出身地!“とようら”
黒松内から高速に乗り、“豊浦IC” で下りて
道の駅とようら にやってきました。
この付近の高速道路は片側1車線で、制限速度は70kmです。
私は以前、この北海道の70km制限を90kmちょっとで走り、隠れていたパトカーのステルスであえなく御用になったことがあります。
それ以来なるべく速度を抑え、90kmを超えない速度で走るのですが、そうすると私の後ろにたくさんの車が数珠つなぎになってしまいます。!(´Д`;)
追越区間に入ると一気に十数台が私を追い抜いて行くのですが、なぜ皆さんは捕まらす、善良なドライバーである私なんかが検挙されてしまうのでしょう??(^_^;)
これまで内陸部を回ってきましたが、この豊浦町は “噴火湾” に面しています。
ここには巨石や断崖が続くダイナミックな景観があり、また海浜公園、キャンプ場なども整備されています。
北海道の中では温暖な気候で農作物栽培も盛んですから、“イチゴ” “ぶたにく” “ホタテ” が豊浦町の特産三銃士といわれています。
道の駅のマークも、このイチゴ、豚、帆立が描かれていますね。
(パンフレットより借用)
豊浦町のキャラクターがこれですが、単にイチゴと豚と帆立をミックスしただけの、すごく安直な気がしますが・・・・(笑)
では、道の駅の中に入ってみます。
海産物と農産物の両方が揃っています。
特産品のホタテですが、この町では毎年、“世界ホタテ釣り選手権大会” なるものが開催されています。
豊浦がホタテ養殖の発祥の地、というのが開催の理由ですが、3分間で一番多くのホタテを釣り上げた方が勝ち、なのだそうです。
そしてもう一つ、豊浦といえば忘れてはならないのが、この人です。
第36代WBCフライ級世界チャンピオン “内藤大助” 選手ですね。
今はユニークなタレントとして活躍中ですが、内藤選手の出身地がこの豊浦町です。
内藤大助記念展示コーナーには、数々のトロフィーや記念品が展示されています。
一番奥には、テイクアウトの店舗と、休憩コーナーがあります。
ここでもうひとつの楽しみがありました。
事前に調べた情報によると、ここの “いちごソフト” が一番人気なのです。
早速頂きました。
見ただけでもお洒落ですね。
濃厚なソフトに、生のイチゴがトッピングされています。
さすがに人気ナンバーワンのお味でした!(^∇^)
有珠山を望む!“そうべつ情報館アイ”
次は洞爺湖のすぐそばにある
道の駅そうべつ情報館 i(アイ) にやってきました。
洞爺湖の湖畔に沿ってしばらく走り、湖の東南の位置に道の駅そうべつ情報館iはあります。
6年前に来た時は閉店時間の5分前に飛び込んだので、店員さんに急かされてスタンプだけ押し、急いで店を出た記憶があります。
それにあたりも暗かったので、明るい時間に来るのは今回が初めてです。
ここから洞爺湖は直接には見えませんが、すぐそばであり、また昭和新山や有珠山も近い位置にあります。
この付近、“支笏洞爺国立公園” のエリアに入ります。
“壮瞥町(そうべつちょう)” は “湖と火山と温泉の町” といわれます。
温泉郷に恵まれ、洞爺湖のビュースポットや昭和新山、有珠山(うすざん)などの観光資源を有します。
更に “洞爺湖有珠山” は、“世界ジオパーク” に国内で第一号として登録されています。
“ジオパーク” というのは、学術的、景観的に貴重な “地質遺産” を、人類共通の遺産として保全するとともに、地域の資源として活用してゆく自然公園です。
ユネスコの支援で設立された、「世界ジオパークネットワーク」 が登録認証し、「ジオ」 というのは 「地球」 の意味です。
この道の駅、6年前の記憶が定かでないのですが、以前とは配置が変わったような気がします。
農産物や特産品を扱う “農産物直売所サムズ” が半分で、あとの半分は “ジオパーク・観光情報館” です。
“情報館” には周辺の観光やジオパークに関する資料が並んでおり、常駐の観光案内の女性がおられます。
こんなものもあります。
第55代横綱の “北の湖”に関する展示です。
日本相撲協会の理事長も務めた北の湖は、ここ “壮瞥町” の出身で、町内には “北の湖記念館” も建てられています。
2階が、“火山展望スペース 火山防災学び館 火山研究資料室” と書いてあったので、上がってみました。
2階に上がってみると、その窓から “昭和新山” “有珠山” が真正面に見えます。
“有珠山” は20世紀だけでも4回も噴火した生きた活火山です。
1943年から45年にかけては、麦畑の中から突然噴火して “昭和新山” が誕生し、直近では2000年にも大噴火が起きています。
これだけ頻繁に噴火する周辺にはたくさんの人々の暮らしがあり、観光客も多いのに、噴火による人的な被害がほとんど出ていないことは、世界的にも注目されているのだそうです。
特に2000年の大噴火は、事前予知、事前避難に成功した貴重な事例として讃えられています。
この2階の資料館には、過去の大噴火の写真などが、生々しく展示されていました。
白鳥大橋を望む!“みたら室蘭”
2日目の最後の目的地は
道の駅みたら室蘭 です。
伊達ICから室蘭ICまでを高速で走り、東日本最大のつり橋である “白鳥大橋(はくちょうおおはし)” を渡るとすぐのところに道の駅はあります。
白鳥大橋は日本で初めて積雪寒冷地に建設された吊り橋で、橋長は1380mあり、構想から40年、着工から14年をかけて平成10年6月に開通しました。
白鳥大橋という名前は、室蘭港の別名 “白鳥湾” から名付けられています。
ここはこの膨大な年月をかけた一大事業であった白鳥大橋建設を後世に残すため、“白鳥大橋記念館” として造られ、それが道の駅として登録されたものです。
ですから、玄関前の広場にはこんなものもあります。
白いのは吊り橋を支えているケーブルで、もうひとつの岩石は、白鳥大橋主塔基礎工事の際、海面下50mのところから掘り出されたものだそうです。
これが道の駅の周辺の案内図です。
室蘭湾を横切る形で白鳥大橋が架かっているのがお分かりだと思います。
室蘭は北海道を代表する工業地帯です。
近年、工場の夜景を見て回る “工場もえ” の人たちが増えていますが、室蘭は “日本5大工場夜景” の一つです。
5大工場夜景とは、この室蘭の他に、川崎、四日市、周南、北九州 があります。
ですからこの室蘭には、“室蘭夜景見学バス” や “室蘭夜景ナイトクルージング” が就航しており、白鳥大橋も直径61mの風車による風力発電で、ライトアップ、イルミネーションで飾られます。
さて、道の駅の建物に入る前に、周辺を散策してみました。
道の駅は室蘭港に面しており、すごく景色が良いのです。
道の駅の方を振り返ると、その向こうに白鳥大橋の姿も見えます。
そしてこのような帆船の石像が立っています。
これは “プロビデンス号” といい、“室蘭港来航200年記念碑” として建てられています。
1796年イギリスの探検家ブロートン中佐が北太平洋探検途上に北海道に来航し、この美しい室蘭港を発見して、“噴火湾” の名付け親にもなったのだそうです。
さて、道の駅に戻ってみましょう。
建物の内部はこのような配置になっており、入り口を入ると広いロビーがあり、その左手が “ラウンジ・土産店” 右手は、“展示室” です。
この2枚がラウンジ・土産店ですが、白鳥大橋の大きな模型が展示されていました。
反対側の展示室ですが、ここには広い部屋いっぱいに、さまざまな船舶の模型が展示されています。
古い昔のから現代のものまですごい数が展示されていて、マニアにはたまらないだろうと思います。
さて2階が白鳥大橋の資料室のようなので上がってみました。
展示コーナーには完成までの過酷な工事を物語る、様々な資料が展示されています。
そしてその外側には、“展望デッキ” がありました。
道の駅の真下にはパークゴルフ場があり、プレーしている人たちが見えます。
その先には白鳥大橋と、室蘭の工場群が遠くに見えます。
ここから夜景を見てみたい気がしました。
さて、これで本日の予定の9カ所をすべて回り終えました。
9カ所と数は多かったのですが比較的近い場所ばかりだったので、まだ16時15分です。
少し早いけど、今夜の宿泊地 “登別” に向かいました。
登別東のインターチェンジを出ると、鬼が迎えてくれます。(笑)
1か月前に来た時もこの登別に1泊したのですが、今回はその時とは違う “登別グランドホテル” を選びました。
前回泊まったホテルも登別を代表する有名なホテルで、どちらも立派でしたが、あえて言えば私は今回のホテルに軍配をあげます。
老舗ホテルにあぐらをかくことなく、細やかなお客さんへの気配り、工夫がこのホテルでは感じられたからです。
明日は、いよいよ十勝方面に向かいます。
ししゃもが名物!“むかわ四季の館”
3日目になり、最初に向かった先は
道の駅むかわ四季の館 です。
3日目のこの日は、いよいよ十勝方面です。
全部で7カ所と昨日より道の駅の数は少ないのですが、それぞれの距離が遠いので結構行程が厳しいのです。
ですから、登別のホテルを出発したのはいつもより早い7時半でした。
まず “道央自動車道” に乗って苫小牧に向かいます。
苫小牧のジャンクションから日高方面に進路をとると、ここからは無料区間になります。
“鵡川IC” を下りると、そこから道の駅まではわずかな距離です。
登別のホテルから1時間13分かかりました。
むかわ町役場に隣接するこの道の駅は、敷地がすっごく広くて駐車場は200台のスペースがあります。
上の写真の右側にある高い建物は “ホテル四季の風” という全16室のプチホテルです。
建物内には25m6コースの温水プールを始め、湧水プール、ジャグジー、高温サウナがあります。
また、トレーニングジムや、大浴場、露天風呂、図書館、360席の多目的ホールなどが備わっており、いわばむかわ町の公共施設のような存在になっています。
5~6階建てのホテルの横の玄関をはいると道の駅の物産館があり、そのレジと、ホテルや温泉のフロントは一緒になっています。
物産館の奥には、“喫茶「四季」” があり、更に “食事処 「たんぽぽ」” がありますが、まだ朝早い時間ですから開いていません。
そしてこんなコーナーも!
冬季オリンピックで活躍した “田畑真紀選手” がこの町の出身なんですね。
“むかわ町” は雄大な太平洋に面していますが、東西および北側は日高山脈の外緑部に囲まれています。
町の中央を一級河川である “鵡川(むかわ)” が流れており、その河畔には、日本一のタンポポの群生地が有名です。
再び物産館に戻ってくると、この “ししゃも” というでっかいのぼりが気になります。
実はこの旅に出る少し前に何かのテレビ番組で見たのですが、むかわ町は “ししゃも” が最大の特産なのです。
ここでは毎年10月から11月までシシャモ漁が解禁になります。
ここは全国で唯一 “ししゃも寿司” が食べられる場所です。
そのテレビ番組によると、ししゃもというのは獲ってからすぐでないと生で食べられない魚だそうで、1年の中でもこの解禁の限られた期間だけ味わえるのだそうです。
(参考画像としてHPよりお借りしました)
むかわ町内にはこのししゃも寿司を始めとするししゃも料理を味わえるお店がいくつもあり、期間中の特に土日などは全国からやってくるファンでいっぱいになるのだそうです。
この物産館でもさまざまなししゃもの加工食品が売っていましたが、私が土産に買ったのは、このししゃもの昆布巻きです。
ところで、ししゃもって漢字で書くと “柳葉魚” と書きますね。
むかしこの地域で食べ物がなく飢餓に陥っていたとき、集落からひとつも煙が上がっていないことでそのことに気が付いた女神が、柳の葉っぱに魂を入れて鵡川に流したところ、それが魚になって泳ぎ始めたという伝説から、この名前がついたのだそうです。