目次
まえがき
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タイトル目次
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第1章 エコ技術と生産技術
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アメリカの新車燃費規制
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公差の魔術
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海賊版対策とIpadの中身
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第2章 資源と環境技術
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リサイクルされるレアメタル
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レアアース戦争
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微生物と植物が地球を救う
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日本が産油国になる日
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第3章 電気社会の到来
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宇宙太陽光発電衛星計画
海洋温度差発電
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直流送電技術
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ワイヤレス送電技術
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電気自動車の可能性
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キャパシタ搭載バス
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ハイウェイトレイン構想
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ギガンティック・トウキョウ
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第4章 食料生産技術
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野菜工場
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CAS冷凍技術
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クロマグロの養殖
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第5章 宇宙科学技術
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小惑星探査機「はやぶさ」
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アブレータ耐熱技術
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イカロスの翼
学術・科学技術予算について
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第6章 軍事技術
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CSMミサイル構想
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F22とF35はガンダムとジムくらいに違う
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自衛隊がF22を持つ意味
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空母型護衛艦「ひゅうが」
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第7章 日本の安全保障と国家モデル
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軍事力による平和
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ODAは肉食動物を太らせた
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アメリカの強さの源泉
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日本がスネ夫になるための2つの条件
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しずかちゃんに成りかけた日本
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かつての日本はノビスケだった
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日本が出来杉君になる日
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あとがき
あとがき

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学校の宿題をただ解いているだけでは、未来モデルの国家になることはできない。日々起こる問題に対処しているだけでは、普通に国家運営をしているレベルを超えられない。

 

だから、出来杉君のような国とは、今の時代にあって、今を超えた国。例えば、進学塾か何かで、小学校4年生が、4年生の勉強なんかとっくに済ませて、5年生、6年生の勉強をするように、50年、100年を先取りした国家になることによって、他国が教わりに来るような国があれば、それは出来杉君のレベルに達した国。

 

そして、それは科学技術といったものだけではなく、文化・政治・経済システム等、あらゆるものが未来を先取り、若しくは予感させるものでなくてはならない。

 

果たしてそんな国家があり得るのか。

 

過去を振り返ってみると、たとえば、フランス革命などはひとつの転機であったように思われる。

 

あのフランス革命によって、王制が終わりを告げ、民主制が始まったわけだけれど、あの時代に提示された「自由と平等」の精神が、当時における未来モデルの提示であったと思う。

 

その後、その精神に立脚した国家がどんどんと建国され、今も尚「自由と平等」は民主国家の精神的基盤を為している。

 

ですから、事は簡単ではないのだけれど、ある国が出来杉君になるということは、つきつめていえば、未来への時代精神を持っている、ということになると思う。

 

フランス革命から早や200年が過ぎ、共産主義は崩壊し、自由主義もサブプライムとその後の金融危機で、その問題と限界が露呈してきているけれど、世界各国はこれらの問題を解決しようと躍起になり、なんとか国家立て直そうとしているようにも見える。

だけど、その国家モデルは、未だ、フランス革命に端を発する「自由と平等」に立脚しており、それを越えているとは言えないのではないか。

 

要するに、世界中のどの国も、昨今の金融危機にアップアップする段階で留まっている。いわば、皆、学校の宿題を解けずにウンウン苦しんでいる状態にある。

 

ドラえもんでは、みんなが宿題がどうしても解けずに、出来杉君に聞きにいくと、そんなのとっくに終わっちゃったよ、と言ってスラスラと解いてみせるけれども、同じように、未来モデルを提示する国家としては、そこまでいかないと駄目。

 

確かに、今のアメリカはその繁栄に陰りが見えてきているけれど、アメリカは、世界中から人材をかき集めては自らの国力に転化している国だから、また新たな未来モデルを提示しうるだけの潜在力を秘めている。だから、アメリカから人材の流出がない限り、まだまだ侮れない。

 

世界中の人が、行ってみたい、留学してみたいと思わせる国は、やはり時代の最先端を走っている。そして、その中からまた次の時代精神が出てくることもある。

 

よく、アメリカが衰退して、次は中国の時代だ、なんて言われることがあるけれど、こうした未来の時代精神を宿すという意味において、中国はまだまだアメリカには及ばないと言わざるを得ない。

 

金に任せて、人材を引っ張ってきたところで、自由な精神の発露を弾圧するところに未来があるとは思えない。

 

だから、これからアメリカが没落していって、未来の時代精神を示す力が無くなったとしても、どこか別の国がそれを引き継がないといけない。できれば、その国が日本であることを望みたい。

 

半ば空想に近いけれど、もしも、日本がこれから未来の時代精神を持ち、それに基づいた建国を果たしてみせるのであれば、日本はのび太から、出来杉君になる日を迎えることになる。

あとがき

日本の未来は明るい。本書を編集している間、何度もそう思いました。

 

本書で紹介した技術のその殆どは日本で開発された技術なのです。

 

日本にはそれだけの技術も力もある。その萌芽が目の前に溢れているのです。

 

あとは、それを実用レベルにまで普及させてゆけばよい。

 

日本人は未来を見つめ、前へ進もうと思考するだけで確実によくなります。

 

それを現実のものにしようと思う心があればよいのです。

 

それは簡単なことです。日本を愛するだけでよいのです。

 

その日本を愛する心が、それを現実のものにする人を呼び、政治にも産業にも反映されてゆくでしょう。

 

そのとき、伏流水の如く地面の下を流れていた、革命的が技術が一気に花咲き、世界を"天照す国・日本"が現われるものと信じています。

 

2011年 2月                   

                                 日比野克壽


この本の内容は以上です。


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