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まえがき

 

五行歌は写真みたいだと思う。

 

スナップ写真のようなものもあれば気取ってポーズを取っているものもあり、風情はまちまちだ。

けれどどの歌にも、その時々に見た情景や、心を横切ったさまざまな思いが写し出されている。

 

懐かしいと微笑みながら振り返れるものは少なく、ほとんどが恥じ入るばかりの作品だ。

歌は本物の写真のように修正したり加工したり出来ない。

粗(アラ)も変なクセもそのまま、ブサイクな心までもがそのまま記録されている。

時と共にセピア色に変わって、なんとなくいい感じに…などということもないから始末が悪い。

 

だったら人知れずこっそり楽しめばいいのに…とも思うのだけれど、表現したい人間にとって、

それを誰かに見てもらいたいというのは、もうビョーキみたいなもので仕方ないのかもしれない。

 

 

画素数わずか五行です。

 

この本を読んで下さるどなたかに、想いが届けばいいけれど。

 

伊東柚月


たゆたっている


 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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