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340     猪口に落した お前の涙 

              今夜は俺が 呑んでやる…さくら

       酒に落とした 涙のなかに 

              うぶな情けが ひとつ落つ…ゆうほ


341     ぬるま湯からは

               あがれぬように 

                      ぬるい恋から 

                             抜けられぬ


342     あいそ笑いで 呑んでる酒は 

               一杯いくらで 呑む酒よ…さくら

        ぬしの荷物にゃ ならないように

               義理でさしだす 猪口震え…ゆうほ


343     呑んだふりして

               しなだれかかり 

                      「泊まる?」と訊くの

                                 待つ私


344     あなたの知らない ところで泣くの 

                亀には亀の 意地がある…さくら

        あたしゃ死んでも べっ甲残す 

                主は浮名を 残すだけ …ゆうほ


345     朝になっても 

             あたしが好きか 

                   夜に「好き」とは 

                          何が好き


346     あなたと呑んでる この酒の味 

             ますます深く なるばかり…さくら

        呑めば呑むほど 深みにはまる 

              酒と情けで 溺れいく…ゆうほ


347     帰りたくない

              言い訳をして 

                    最終電車の 

                        時を待つ


348     散歩するのも 

              三日が限度 

                    何か抜けてく 

                         定年後


349     お座敷あがれば

              みな殿様よ 

                   呼べばお池で 

                         蛙なく



350     今の今まで 信じていたの

              見てはいけない ものを見た…さくら

        騙したおまえと 信じた私 

              どちらも馬鹿じゃ なんとしよ…ゆうほ


351     待っていたのよ 

             ひとつの傘で 

                    ふたり重なる 

                           蜜の時


352     にごり酒でも おいときゃ出来る 

             うわずみ透けて 見えるでしょ…さくら

       主にに見せたい 綺麗な所 

             ふったらあたしゃ 濁り酒…ゆうほ


353     花見団子は 

             ふた串いらぬ 

                  ひとつ分け合う 

                        仲が良い


354     人間なんて 見た目じゃないよ 

             しっかり中身を 見なさいよ…さくら

        見た目中身も 悪くはないに

             なんで今でも ごけの花…ゆうほ


355     在職中の 

            名刺をくれば 

                   出てくる顔は 

                         遠い人


356     思う気持ちの 半分さえも 

             いえないわたしの 身になって…さくら

        惚れたおまえにゃ 言葉はいらぬ 

             体あわせりゃ 済むものを…ゆうほ


357     今日のおつとめ

              デパート行くか 

                    それとも公園 

                          見回るか


358     煙草やめよと 

              頑張る先の 

                    喫煙室が 

                          目にしみる



359      梅のつぼみは

              想い出そだて

                    君にみせよと

                           かおる花


360     しっかり閉じた はまぐりだけど

               熱い吐息に 口をあく…さくら

        なでてみようか つついてみよか

               したであたため 口をあく…ゆうほ


361     桃の節句に ほどよい味で 

               お吸い物など 召し上がれ…さくら

        お吸いくだされ ももみるあいだ 

               ひめは頬染め またすすめ…ゆうほ


362     嘘の涙で 

             殿方酔わせ 

                   本気にさせる

                          なきじょうご


363     貝は片割れ

             ぴたりと合うが 

                   あいにく主では 

                         ないような


364     あなたの心の 半分だけは

             私にください にごり酒…さくら

       愛の泉は 枯れないものさ 

             君がいらなきゃ 枯れるだけ…ゆうほ


365     煙草やめよか 

             やめるのよそか 

                   迷う事さえ 

                      やめようか


366     別れ話も たびたび聞けば 

             年中行事に 聞こえるわ…さくら

       別れと決めて 一夜を添い寝 

             朝になったら 元のさや…ゆうほ


367     嘘と誠の 

             涙が混じる 

                  どこにしかけた 

                       罠がある…ゆうほ


368     雪さえ照りよで 

            流れてとける 

                 ぬしの照りよで 

                        心とく



370     しがらみ常識 

             縛られ生きて 

                  自縄自縛の

                       浮世かな


371      一杯呑んだら お帰りなさい 

              家で女房 待ってるよ…さくら

        呑めば怖いし 呑まねば行けぬ 

               山のカミサマ いびき待つ…ゆうほ


372     君を抱きしめ
  
            香りをかいだ
  
                 覚めりゃ枕が
       
                      添い寝する


373     のれんをはらって お店を出れば 

             空にまぁ~るい 月が出た…さくら

       家に着くまで おいらの天下 

               月さえ道中 提灯さ…ゆうほ


374     余命数えて 

            今更何を 

               花は咲いたら

                     散るものを


375    いいじゃないのよ 光の君よ 

            喧嘩しても けがないよ…さくら

      禿げてボケてりゃ 喧嘩もできぬ 

            まあるくおさまる 茶碗蓋…ゆうほ


376    君にかわって 

            わたしが川へ 

                 流れ雛なり 

                       海へいく


377     桃の節句で 

            孫とあそべば 

                 遠い昔も 

                     一夜夢


378     坊主頭を 

             掻きだしみれば 

                  南無の言葉で 

                         何も無



379     やさしすぎたの あなたはいつも

            あちこち花を 愛でないで…さくら

       咲いた花には 罪などないが

            愛でるあなたが 憎らしい…ゆうほ


380     よいの小舟を 

           ゆられてみれば 

                 こいでいこうか 

                      寝てようか


381     わたしの思いを 気づかぬふりで

               危険区域に 入らない…さくら

        いこかやめよか じらしてみよか 

               ここはがまんの 閨の中…ゆうほ


382     人は命の 

              短さうらむ 

                  かげろう恨む 

                       暇もない


383     そっとあなたの 背中に顔を 

               うずめて泣きたい 夜もある…さくら

        夜のしじまに ふたりの影が 

               言葉いらない 仲なのさ…ゆうほ


384     幼すぎたの

           あの頃のわたし

                 恋が恋とも

                       知らぬまま


385     上着も脱がずに お茶だけ飲んで 

           「また来るからね」と 帰るひと…さくら

        あたしゃ茶腹の 一時なのか 

            お茶を濁した 憎いひと…ゆうほ


386     企業戦士と 

            呼ばれた俺も 

                 家じゃ捕虜なり 

                       奴隷なる


387     この泣き顔を 

            見られたくない 

                  慌て目薬

                        さして笑み


388     何でも出せる

             あの腹ほしい 

                  姿似てるよ

                         ドラえもん


389     無限でてくる

              ポケモンこわい 

                   ポケット金食う

                          モンスター


390     リモコン操作の 

              鉄人28号 

                    妻にみせなきゃ 

                           よかったな





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