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第2部

another

闇。

 

ただひたすら闇。

そこにうっすら聞こえる声。

「私の声を聞いて」

「私と話しましょう」

「だって私は」

……聞こえなくなった。いや、聞きたくないのかもしれない。

 

そんなことはどうでもいい。早く終わらせないと……。

 

黒色の草木が生い茂る不気味な山。

元々この山は炭鉱だったが、悪竜が住みついたせいで今は廃坑だ。
俺の名はホルメ。悪竜を殺しに向かう勇者。
旅のサポートをする女ヒーラーの僧侶イリスと悪竜の根城を目指し――ついに俺たちは廃坑の入口に辿り着いた。
今にも崩れそうなその入口に俺は旅の終わりを実感する。
「この山の頂上に悪竜がいるんだよな」
「はい。そうですね」
「さっさとうざい存在は消さないとな」
「それは……」
僧侶の格好をしたイリスが何かを言いたげに俺を見た。が、
「さあ行くぞ。チクショウめ」
俺は気付かないふりをした。

松明に火をともし、坑内に入る。
無人の廃坑なので明かりはないものと思っていた。
しかし、不思議なことに俺たちが中に入ると壁に取り付けられているカンテラに火が点る。
闇は光に押され隅にうずくまった。
「フン、歓迎されてるのか」
「この火は魔法によって制御されていますね」
たまねぎのような形で燃えている炎を見たイリスが俺に言う。
「魔法……悪竜のか?」
「それは分かりません。もしそうだとすると」
「凄い力を持ってるってか」
「ええ。もしかしたら私たちでは勝てないかもしれません。諦めたら……」
「は? 冗談言うなよ。ここまで来てやめる……やめるわけにはいかねぇよ。奴を殺さなきゃいけないんだ。こんなくだらねぇ世界でも解放しなきゃ……それしかないんだ。引き返せねぇ」
「……」
「ま、なんにせよ良く見えるようになったんだし行こうぜ」
俺は地面に落ちていた動物の骨をわざと踏みつけて先に進んだ。

 

坑内に俺たちの足音が響く。不気味なくらい静かだ。
あの角を曲がると化け物が待ち構えている――当初はそう身構えていたが、姿どころか気配もなく、徐々に落ち着いた気分になった。
「なあ、イリス」
「なんでしょうか?」
「ここに化け物どもはいないのか?」
「私には分かりません。魔を引き寄せるのは気持ちしだいかと思います」
「気持ち?」
「気を緩めてはいけません」
バカらしい。俺は鼻で笑って先を急いだ。すると――作業現場のような広い場所に着き、そこには化け物たちがうじゃうじゃいた。
奴らは俺に気付くと威嚇するように唸り、牙をむく。
巨大ネズミの化け物たち。
気の緩みが魔を引き寄せる、か。ハハハ。
俺には恐れも緊張感もない。
これから始まるつまらない単純作業に対する「かったるさ」しかない。
「ホルメさん、彼らは怖がっているみたいです」
「今にも襲ってきそうだぜ? どこが怖がってるんだよ」
「弱いものほど自分の内からこみあげる恐怖感に耐えられないんです。私がスパーク(呪文)で脅かせば彼らは逃げると思います」
「逃がすねぇ。さすが僧侶だな。でもな、一度睨んだら、そいつらはいつまでも襲い掛かってくるんだ。しつこくバカにしやがる……おい、俺の力を上げろ。一匹残らず皆殺しだ」
「……」
「早くしろよ! あいつらがくる前にやらなきゃ。…チッ、おい命令だ!」
複雑な表情で躊躇しているイリスを俺は怒鳴った。
彼女は軽くため息をついた後、俺に手をかざし呪文を唱えた。
――力がみなぎる。体が軽い――行くぞ!
俺は殺意の暴風と化して奴らに突っ込んだ。巨大ネズミどもも荒波のように俺に向かってくる。
「遅ぇよ!」
身体能力が極限まで高まった俺には奴らの動きは緩慢にしか思えず、剣の一振り、一振りで確実に命を奪っていった。
「弱いくせに俺の前に出てくんじゃねぇ!」
――一方的な殺戮はあっという間に終わった。
全滅させた後も俺は怒りの興奮が抑えられず、死骸を蹴飛ばしたり、巨大な腹を裂いて内蔵を引きちぎったり……
「ホルメさん!」
「なんだよ!」
「やめてください! 死体に乱暴をするのは命を侮辱することですよ!」
イリスの必死な呼び止めに、血に酔った俺の興奮は徐々に覚めていく。

「フン、説教パターン、か」
俺は血で濡れた剣を拭き、さやに収めた。
「死ねばただの『物』だろ。別にどう扱おうがいいじゃねぇか」
「ホルメさん。もしあなたにとって大切なものを誰かが乱暴に扱ったらどう思いますか?」
「そんなこと……慣れてるさ……」
「……魂にとって肉体は同時に成長したとても大事なものなのです。だから手荒に扱ってはいけない。魂に失礼な行為です」
「あ、そう。くだらねぇ。そういうことは平和な時に言ってくれ」
俺はイリスに背を向け、辺りを見回すと奇妙なものが目に飛び込んできた。
鉄格子――牢屋だ。
「お姫様でもいたりしてな」
俺は牢屋に近づく。中には――子供がいた。

牢屋の前には立て札があり「珍獣弱虫」と書かれている。
「ちんじゅうよわむし? 見世物か? おい、お前。捕まったのか?」
ひざを抱えて小さく座り込んでいる子供が首を横に振った。
「じゃあなんでこんな所に……ん?」
牢屋の鍵は内側からかけられていることに気付いた俺は
「お前、自分でここに入ったのか?」
と、聞くと子供は頷いた。
「なるほどな。おい、もうここには化け物はいねぇよ。こっから出て逃げな」
「お兄ちゃん、誰?」
牢屋は薄暗くて分からなかったが、子供は男の子のようだ。
「俺はホルメ。悪竜を殺すためにきた、まあ勇者みたいなモンだ」
「え! 悪竜をやっつけるの?」
「ああ」
「世界を救うんだね?」
「そうなるんじゃねぇか?」
俺が答えると少年はパッと立ち上がり、目の前まで駆け寄ってきた。
「僕、パテス! お兄ちゃん、僕も連れて行って! 僕も悪竜を倒したい!」
「は? 子供がいたんじゃ足手まといだ」
「僕、強いから大丈夫だよ」
パテスの返事に俺は笑う。
「こんなところに逃げ込んだくせに強いって? 笑わせるなよ」
「証拠をみせるよ」
「証拠?」
「お兄ちゃん、危ないから下がって」
パテスが喋り終わると、バーン! と鉄格子の枠から火花が立ち、続いてゆっくりと鉄格子が倒れてくる。
「おっと」
素早く避ける。悲鳴のような衝撃音が響く。
「僕ね、強く念じると爆発を起こせるんだよ」
「……魔法か?」
「魔法ではありませんね」
いつの間にかイリスが側に立っていた。
「スパークとかエクスプロージョン系じゃないのか?」
「その子は呪文を唱えていません。精霊や神の御力を借りていないです。あの爆発は念の力……心の力……」
イリスは悲しそうな表情でパテスを見つめている。
「おい、そんな力があるならなんでこんな所にいたんだ?」
珍獣弱虫? 全然弱くねぇじゃないか。こいつのことじゃないのか?
「仲間にしてくれたら教えてあげる」
仲間――まあこいつの力は役に立つ、か。ガキの相手は女のイリスに任せればいいよな。
「いいぜ。ただし条件がある」
「なーに?」
「俺の命令は絶対に従え。絶対に逆らうな」
俺の言葉にパテスは目を伏せ――薄く笑う。
「……同じだね」
「ん? なんか言ったか? で、どうする?」
「はーい、分かりましたぁ!」
パテスは満面の笑みで答えた。
「待ってくださいホルメさん。ちょっと」
イリスが俺に耳打ちしようと近寄ってくる。柔らかい髪が俺の首をくすぐる。良い匂いがする。
鼓動が早まる――ああ、むかつく!
「なんだよ! 近づくな気持ち悪い!」
「この子を連れて行くのは良くないです」
イリスはパテスに聞こえないように小声でささやいた。
「なんでだよ。ガキを巻き込みたくないってか?」
「それもありますが……」
「ハッキリ言えよ……っておい、なんだよ」
パテスが俺の手を引っ張る。
「お兄ちゃん、僕がここにいた理由を聞きたいんでしょ?」
「え、ああ」
「僕、悪竜も怖いんだけど、もっと怖いものから逃げるためにここにいたんだ」
「悪竜より? フン、お前みたいなガキが怖いっていったら」
次に言おうとした言葉は口に出なかった。心臓の鼓動が異常に早まり、めまいがした。
そんな俺を見てパテスは笑った――気がした。

「……結局、全て悪竜が悪いんだ。あいつがいなければ世界は平和で停滞することはなかったんだ。……でも動き出したんだ。やっと」
めまいが治った頃にはパテスの話は終わりに近づいているようだった。
「悪竜を倒して、世界を解放しようね!」
「ああ。早いとこ終わらせたい」
「ホルメさん」
「黙れよ。俺はこいつを連れて行くことに決めたんだ」
「この子は……」
「さあ、お兄ちゃん急ごう。僕、頂上までの道を知ってるから」
パテスは駆け出し、少し離れたところで立ち止まり手招いた。
「おい待て! ったくガキは……」
つぶやきながら俺はパテスの後を追った。

パテスの導きどおり進み、廃坑の出口から外へ出るとそこは山の麓だった。
俺たちは頂上を目指し、山の細道を上へ上へと歩くと皮も肉もない骨だけで歩く人の化け物が3体現れた。
見たこともないスケルトン……だが、なぜか知っている気がした。
「おいどけよ、ガリガリども」
「あ、弱虫が来たぜ」
「お漏らし野郎だ」
弱虫? ……パテスのことか? 俺は「珍獣弱虫」の文字を思い浮かべ、苛立ちを覚えた。
「邪魔だ、骨ども。犬にでも食われてろ」
耳がないので聞こえないのか、俺の言葉を無視して言葉を続ける。
「なあ、お前の母親さ……」
「チッ、消えろよ」
「お前って誰の子供ー?」

 


「うるさい! うるさい! うるさい!」

俺の頭の中の声をパテスが叫び――バーン! とスケルトンは爆発し粉々になった。
仲間がやられたというのにカタカタ笑っている骨どもに、俺は腸が煮えくり返り剣を振るった。
「うるせぇんだよ」
残り2体の首をはねる。
これで耳障りなノイズは消える――と思ったが、しゃれこうべはまだ笑ってやがる!
「チッ、あいかわらずしつけぇな!」
鋼で造られた靴で思いきり踏みつけて――しゃれこうべは割れた卵の殻のようになり動かなくなった。
嘲笑のノイズは一つ消え、あと一つ。
俺はカタカタ動くおもちゃのようなしゃれこうべのもとへ行き、何度も何度も踏みつけ、欠片すら残らぬよう粉々にしてやった。
「俺を笑うからこうなるんだ! クソども!」
バーン!
背後から爆発音がしたので振り返ると、パテスがスケルトンどもの首のない無様な胴体を破壊していた。
しかし――なぜこいつらが俺を笑っていると思ったのか?
なぜこんなに腹が立つんだ? パテスのことを笑っていたのに。
「ホルメさん、あなたにとって命とはなんですか?」
イリスが近づき俺に問う。面倒臭ぇな。
「命ねぇ。大事なもの。って言えばいいのか」
「大事なものを奪っていることについてどう思いますか?」
「こいつらの命か? 別に。死にたくなければ出てこなければいいんだよ。俺に向かってこなければ……俺と敵対しなきゃいいんだ」
「想像してください。私たちが殺めた生き物たちには家族がいるかもしれません。愛するものがいるかもしれません」
「ちょっと待て」
イリスの言葉に俺は骨どもに対した時とはまた違う怒りがこみ上げてきた。
「奴らは俺の邪魔をするんだぜ? いや、殺そうとして現れてるんだ。そんな奴らに同情しろって? お前バカだろ」
「誰かが相手の事を想わなければ戦いは終わりませんよ」
「俺を殺そうとしている奴を許せっていうのか? そして死ねと。話になんねぇよ。じゃあお前はどうなんだ? 襲われたら戦うだろ?」
「私は不必要な殺生はしません」
「フン、ていうことは必要な殺しはするってことだな。俺と一緒じゃねぇか」
「いいえ。私は彼らの『命』を意識しています。命を奪い、魂の成長を止める罪を意識しています」
「罪ね。そうだな、悪いと分かってやってるなら俺より酷いな」
俺はわざと冷笑してみせる。馬鹿らしい問答だ。
「まあしかし僧侶ってのは面倒だな。結局、死にたくないんだろ? 生きていたいから傷つけたり命を奪うんだろ?」
「大人は自己正当化するからね」
パテスが俺の側にきて笑った。
「子供のくせに難しい言葉を使ってんじゃねぇよ。パテス、頂上はまだか?」
「もうちょっとだよ。早く悪竜を倒して「こんな世界」を救ってね、お兄ちゃん」
「ああ。おい、イリス。もうくだらない話はするな。命令だ」
「……」
俺たちは再び頂上を目指し、歩き始めた。

――真っ黒な草木。影絵の山。
この景色は見覚えがある。誰かと一緒に。大切な誰かと……。
「さあ頂上だよ!」
山頂は草木のない平坦な地形だ。
ここは――俺はある予感がして中心地点まで走った。
あの人がいる。大切な――予感は当たった。山頂の中心地には悪竜ではなく中年の男がいた。
「メガ……」
「お久しぶりです」
「あんたがここにいるなんて……」
「お兄ちゃん、そいつが悪竜なんだね!」
後から来たパテスが叫ぶ。
「いや、この人は」
「そうです。私が悪竜です。さあ、戦いましょうか……」
「待て、なんでお前が? 違う、お前じゃない! 俺が殺したいのは」
「さあ戦いましょう」
「嫌だ!」

――私の声を聞いて

「さあ、私を殺してください」
「なんでだよ! 嫌だよ!」

――私と話しましょう

「私は……いない存在ですから……」
「いるよ。いるじゃないか。あんたはいる。いなけりゃ俺は本当に……」

だって私は――

……。

……闇。

自分の体も見えない真の闇に包まれる。
「ど、どうしたんだ!? メガ! どこにいるんだ!」
私はあなたなのだから――イリスが淡い光を放ちながら目の前に現れた。
「おい、一体どうなってるんだ?」
「私はあなた。あなたの一部。あなたの優しさです」
「優しさ? ふざけたこと言ってないで状況を教えろよ」
「目が覚めて、この世界が消えても私はいつもあなたの中にいます。私はあなたの側にいますから……だから私の声を聞いて。何かに迷ったら私と話しましょう。そして聞いて」
目が覚める?……世界が消える……。
「誰かが必ずあなたを愛しています」
「……」

嘘だ!

誰かが叫んだ。

突然明るくなった。
草木の無かった山頂にいつのまにか「火のついた」草木で満ちていた。
「愛なんてどこにあるんだよ! 世界にそんなものは無いよ! お兄ちゃん、騙されちゃダメだよ。大人はみんな嘘つきだから。大人は嘘ばっかついて自分が誰なのか分からなくなってる連中なんだ。信じちゃダメだよ。早く悪竜を殺そう。この苦しいだけの世界を解放してよ」
「違うわ。悪竜は殺すんじゃない……許すの。弱い存在として許してあげることが世界を平和に導くことになるのよ」
もやのような実体感のないイリスが言う。息を吹きかけたら消えそうだ。
「うるさい、嘘つき! お姉ちゃんは目が覚めたらこの世界が消えるって言ったけど、消えないじゃないか! 隠されて見えなくなるだけだ! お兄ちゃん、悪竜は敵だよ。僕たちや世界を傷つける敵なんだ。カキア、ピュシス、ラリアーと同じ、ううん、それ以上の敵なんだ。絶対悪だ!」
そうだ。あの骨どもはそんな名前だ――憎い敵。
山はさらに勢いよく燃え盛る。
「悪竜は敵よ。でも、殺してしまったら全てが終わってしまうの。パテス……君は知ってるんでしょ?」
イリスに問われたパテスは悲しげな顔でうつむいた。
「……こんな苦しいだけの世界は無くなっちゃえばいんだ。悪竜を……悪竜を殺して世界を壊すんだ。それがこの世界をつくって、僕を閉じ込めて逃げた創造主への復讐さ」
創造主? 神、か?
「創造主が消えないと世界も消えないってことに僕は気付いたんだ。全ての世界は創造主の中にあるから……」
「よくわかんねぇな。創造主なんてどこにいるんだよ。悪竜を殺すことが創造主を消すことになる? じゃあ悪竜が創造主ってか」
「ううん。確かに悪竜はこの世界を創るきっかけになった。でもね、この世界を捨てたのは創造主なんだ」
「わけわかんねぇ。創造主を殺しちまえよ」
パテスの話に俺は考えるのが面倒で適当に答えた。
「直接殺すなんてできないよ。でも影響は与えられるんだ……お兄ちゃんがね、ホルメさんとしてここにいることで良いんだ」
パテスが顔をあげる。ニッコリと笑うその顔は山の炎の灯りで彩られ、不気味だった。
「俺が? 悪竜を殺すことが?」
「ダメよ! ホルメさん、あなたは」
「黙ってよお姉ちゃん。……お兄ちゃん、その人は悪竜の手下だよ。だって、愛なんて言葉を他人に軽々しく言うんだもん。あの怖い人と同じさ」
あの怖い人――脳裏にチラッと、だがハッキリと映った女の俺を見る目――鼓動が早まる。背中に冷たい汗が流れるのを感じる。
蛇に睨まれた蛙。なぜ? なぜなの? ああ、嫌だ!
山の炎は天まで届き、世界が燃え始めた。
愛なんて……優しさなんて、嘘だ。

「私の声を聞いて。許すの。悪竜も、世界も、あなた自身の――」

「さよなら、お姉ちゃん!」

パテスが叫ぶとイリスは炎に包まれ、一瞬強く燃えるとその姿は消えていた。

「お前……」

「邪魔者はいなくなったよ。さ、お兄ちゃん終わらせて。この世界を終わらせて。ね、ホルメーさん」

 

――俺は浅い眠りから目を覚ました。

夢を見ていた気がするが、どんな夢かは覚えていない。

ただ『ホルメー』という言葉だけは覚えている。ホルメー――衝動――? さてどんな夢だったのか。

 

俺は仰向けのまま頭の下の枕に手を入れる。

隠したジャックナイフに指が触れる。

そして耳を澄ます。

怒鳴り声が聞こえる。まだか。

 

――私の声を聞いて。私と話しましょう……。

 

闇の中で聞こえる声。俺は聞こえないフリをしてその時が訪れるのをただ待ち続けた。

 

<another 完。第3部and_endへ続く>