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門司城攻防戦
門司城攻防戦 1
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門司城攻防戦 12
門司城攻防戦 13
門司城攻防戦 14
門司城攻防戦 結果
門司城攻防戦 地図
門司城攻防戦 結果
泡姫はいかにして銭を集めたか? その一
泡姫はいかにして銭を集めたか? 1
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泡姫はいかにして銭を集めたか? 3
泡姫はいかにして銭を集めたか? 4
泡姫はいかにして銭を集めたか? 5
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泡姫はいかにして銭を集めたか? 9
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泡姫はいかにして銭を集めたか? 12
泡姫はいかにして銭を集めたか? その二
泡姫はいかにして銭を集めたか? 13
泡姫はいかにして銭を集めたか? 14
泡姫はいかにして銭を集めたか? 15
泡姫はいかにして銭を集めたか? 16
泡姫はいかにして銭を集めたか? 17
泡姫はいかにして銭を集めたか? 18
泡姫はいかにして銭を集めたか? 19
泡姫はいかにして銭を集めたか? 20
泡姫はいかにして銭を集めたか? 21
泡姫はいかにして銭を集めたか? 22
幕間 安芸国 吉田郡山城にて
幕間 安芸国 吉田郡山城にて 1
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幕間 安芸国 吉田郡山城にて 3
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幕間 安芸国 吉田郡山城にて 5
幕間 安芸国 吉田郡山城にて 6
守護大名 大友義鎮という父
守護大名 大友義鎮という父 1
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守護大名 大友義鎮という父 6
守護大名 大友義鎮という父 7
守護大名 大友義鎮という父 8
守護大名 大友義鎮という父 9
守護大名 大友義鎮という父 10
守護大名 大友義鎮という父 11
守護大名 大友義鎮という父 12
秋月騒乱
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彦山川合戦
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彦山川合戦 13
彦山川合戦 結果
彦山川合戦 地図
彦山川合戦 合戦状況
彦山川合戦 結果
彦山川合戦 あとしまつ
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彦山川合戦 あとしまつ 7
歪んだ父母娘のふれあい
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門司城攻防戦 12

「姫様。

 そろそろ合図を」

 爺こと佐田隆居が私に囁く。

 手を上げて下ろすだけなのに、それが途方もなく遠い。

 私は、私の意志で人を殺すのだ。

「姫様。

 ご無理ならば、それがしが手を……」

と言おうとした佐田鎮綱の口を視線で封じる。

 私は何の為にここに来た?

 何の為にここにいる?

 ずっと離れない麟姉さんは私の片方の手を握ったまま。

 もし、この合戦で大友軍が敗北すればどうなる?

 一度だけ目を閉じて口をぎゅっと閉じたまま、手を勢いよく上げた。

「兵士諸君。

 任務ご苦労

 さようなら」

 その言葉が出たのは、狂わないと、遊ばないと、初めての人殺しの重さに耐え切れなかったからだろう。

 私が手を振り下ろすと爺が兵達に命じてかき集めた鉄砲千丁が次々と轟音を響かせ、鉛玉が一斉に毛利兵に襲い掛かった。

 岸近くの毛利軍はこちらの姿を確認する事もできず、大友軍の火力の前に次々と倒れてゆく。

 こちらの兵は穴を掘ってその中に身を隠し、船を下りた毛利兵は遮蔽物の無い海岸上で次々と屍を晒していった。

 どこかのオマハビーチみたいになるかなと思っていたがまさかここまでとは。

 火縄銃は連発ができないから数で補う大友軍。

 そして波と砂で足を取られる毛利兵は格好の的だった。

 とはいえ、射程が短い火縄銃でつるべ打ちにできるとは思っておらず、本格的に上陸しだした毛利兵に私は防ぎ矢を当てる事にした。

「放てぇ!」

 鉄砲隊の護衛についていたのは大友の軍神たる戸次鑑連。

 八百もの弓を毛利兵に向けて放ち、鉄砲隊の弾込めの時間を稼ぐ。

 次々に射られる毛利兵が組織的な攻撃も出来ぬうちに再び轟音が響き、毛利兵が血を流しながら斃れて波に攫われてゆく。

「横槍!突っ込めい!」


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門司城攻防戦 13

田北鑑生の大声と共に、毛利兵を討ち取る為に海岸奥の草地に隠れていた足軽達が横から突っ込んでゆく。

 ちなみに、田北鑑生も先頭で槍を振るっているあたり本当に老人なのだろうか。

 先に毛利軍にやられた大友軍はこの兵力をどこから出したと思うだろうが、これは松山城に後詰として控えていた五千の兵の内三千を使っているのだった。

 毛利軍も後詰を叩く可能性は考えなかった訳ではないだろうが、毛利両川の一人である小早川隆景が戦略的要衝である門司城に篭っているという事実を無視できる人間がいる事など想定外だったのだろう。

 いつの間にか鉄砲の音がやみ、初めて戦が終わった事を理解した。

 この浜の戦は一刻もかからなかった。

 砂浜に上陸した毛利兵はその殆どが屍を晒し、毛利水軍も途中で諦めて去っていったからだった。

 この後方での戦に毛利側は落胆し、大友側は大いに士気をあげた。

「初陣、おめでとうございます。姫様」

 爺や麟姉さん、戸次鑑連や田北鑑生が次々に祝いの言葉を述べるが、私はまだ震えが止まらなかった。

 初めて、自らの意思で人を殺す。

 その結果が眼下に広がっている。

 赤く染まる波。

 倒れて動かない人だった物。

 血で溺れたのか浮いた魚に、毛利の一文字三つ星の旗が波間に揺れていた。

 目を閉じて手を握り、お腹に力を込めて私は口を開く。

 まだ、戦は終わっていないのだから。

「この戦で、負けはなくなりました。

 後は、どのように兵を退くかだと」

 皆の顔が変わるのを見ながら、私は続きを話す。

「門司城へ毛利の後詰は続けられますし、あくまで此度の戦は後詰の一部を討ち取ったのみ。

 それに、筑前の秋月残党が蜂起すれば、我らは戦どころではなくなりまする。

 戸次様。田北様。

 どうか、父上にこれ以上の戦を長引かせることないようにお願いできないでしょうか?」

 私を真っ直ぐに見つめていた戸次鑑連が、私の目線にまで膝をついて微笑みかける。

「かしこまりました。姫様。

 この戸次鑑連が戦を終わらせる事をお約束しましょう」


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門司城攻防戦 14

 この戦の後も双方にらみ合いが続いたが、十一月に入って大友軍は毛利軍に対して和議を求める。

 条件は毛利軍の退去と門司城の破却。

 筑前の秋月の蠢動もあり大友もこれ以上の戦をしたくなかったし、後方遮断に失敗して水軍衆に損害を出した毛利側も士気は落ち、出雲の尼子家と死闘を続けている為にこれ以上の戦力を長門に貼り付けておくわけにはいかなかったのだった。

 この和議に毛利方も同意し、門司での戦は終わった。

 大友家はこの戦で兵一万五千を用い、後で知ったが毛利家も後詰を含めて兵一万八千を集め、双方千近い死傷者を出していた。

 一応大友の勝利と記載されるだろうが、結局の所引き分けという所だろう。

 父上は松山城に田原親賢を置いて毛利への押さえとし、私の城となった香春岳城の城代に志賀鑑綱(しが あきつな)を指名して豊後に帰っていった。

 この戦以後、「大友の戦姫」「宇佐の姫巫女」の名前で私の名前が広がる事になる。

 それは、更なる修羅の道の始まりでもあった。

 


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門司城攻防戦 地図


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門司城攻防戦 結果

門司城攻防戦

 

大友軍

 総大将  大友義鎮

 参加武将 吉岡長増 臼杵鑑速 吉弘鑑理 角隈石宗

      田北鑑生 戸次鑑連 佐田隆居 大友珠

 

毛利軍

 総大将  毛利隆元

 参加武将 小早川隆景 乃美宗勝

 

総兵力

 大友軍  15000

 毛利軍  18000

 

損害(死傷者・行方不明者)

 大友軍  1000

 毛利軍  1000

 

討死武将  なし


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