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いっぽんの老木・スモモがレジナを噴き出させる状態は

手放しで喜ぶべきことでもない

たとえばコスカシバの幼虫の食害に遭って傷ついた部分を

樹はみずから樹脂を出して癒す、とか

 

レジナの噴出がコスカシバなどの食害のせいならば

レジナはスモモの苦痛であり、惑乱であり

ひょっとすると逆上であるかもしれず

 

だがわたしは、やっぱり、こちら側でのんきに恍惚としている。

 

 


 

 固まったレジナを樹皮ごと削ってみる。
 真新しい樹の肉が数センチ四方、むき出しになる。


 そこからレジナが滲み出しているのを、翌朝、見つける。(次ページ参照)

 


 

 

 

 レジナを掘り返せば、ひょっとするとコスカシバの幼虫がひそんでいるのではないかと、ことに及んだのであったが、結果は、樹を傷めただけらしい。




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