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もくじ

はじめに
もくじ

 

・【1】[ゼノという神] ~はじまるよぅ~

 

・【2】[神獣の森] ~タイムアタック~

 

・【3】[神王宮] ~ティンだよぉ~

 

・【4】[宝物庫] ~門スター~

 

・【5】[大神大戦] ~はじまる!?~

 

・【6】[ザ・モンスター] ~乱闘~

 

・【7】[サバイバル] ~誰が生き残る?~

 

・【8】[エネルギー] ~問題は世界の問題!~

 

・【9】[ダイジェスト] ~なんとなく~

 

・【10】[宝物] ~実は世界最強クラスの〇〇~

 

・【11】[旅立ちの朝] ~さわやかに行きたいものです~

 

あとがき
スタッフ

 


 


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【1】[ゼノという神]

 これは事件です

 

 時は戦国時代

 

 場所は遥か彼方 神の国シャンヴァラ

 

 古くから伝わる 口伝物語

 

 誰もが忘れてしまった 愛の賛歌

 

 驚愕の残酷で生々しい 神々の姿

 

 この世の すべての神話の真実が暴かれる

 

 歴史は ここから塗りかえられるであろう

 

 若い君たちは

 

 この衝撃にたえられるだろうか?

 

 

 


[ゼノという神]

 

 風雲急を告げる神王宮から、
 赤い髪の男は追い出された。
 彼の名は、ゼノ。
 チェック柄のパジャマ姿である。
 神々は彼を、ほがらかな、
 ドクソバカ野郎、もしくは、アイツと呼ぶ。
(※諸説あります)
 でも、
 だいたいは話題を避ける、
 のであった・・・

 

 

 

 

 

 

 


【オープニングテーマ曲♪】
(初回サービス)


[トニカクBANBAN!]

 

                 荒方 潤平

 


朝から♪ トニカクBANBAN!
夜まで♪ トニカクBANBAN!
夢から覚めないで♪ BANしちゃいなよ!!!
何から(ウンッ)何まで(アンッ)BANしちゃう! 
ドキューンッ!

 

セレブは♪ 和製英語とわりきって♪
本来は名声の意味であって♪
富裕層とは♪ まったく関係ない♪
(ないないないw)
とか言わないの♪ 本当にもう♪
まじめなんだから♪
(言葉ってそんなもんだよ)

 

かすかな(へイッ! ヘイッ!)
希望が(へイッ! へイッ!)
あるなら(ヘイヘイヘイ)
BAN! するしかない!!

 

ああ♪ ワカメうどんが食べたい♪
ワカメって響きがいい♪
でも♪ カレーセットも捨てがたい♪
心の底から湧き上がる想い♪
どうしてだろう?
クーポン券が見つからない♪
(ワァーッ!!!)

 

吠えたい夜も♪ あるけれど♪
ウォウ♪ ウォウ♪ ウォウ♪
マグマが♪ 心臓が♪ たぎるなら♪
BAN! するっきゃない!!!

 

BAN! BAN! BAN!
ババンバンバン!!!
バカじゃないの? って言われても♪
譲れないもの♪ それは♪ BAN!

 

BAN! BAN! BAN!
ババンバンバン!!!
どうかしてるんじゃない? って睨まれても♪
激しく突き破る♪ それは…♪ それは…♪
なんだろ? 知らない♪

 

(ワァーッ!!!)

 

マラソンのゴールテープ♪ 切るように(切るように)
夢から覚めないで♪ BANしちゃいなよ!!!
トニカク! バーニハッ!




【CM・広告】

 

「あの伝説を知ってるかい?」

 

>「どの伝説?」

 

「圧倒的スキル! 圧倒的スケール!」

 

「この伝説」

 

「デ・タ・ラ・メ・幻想記」

 

>「しらない」




[ゼノという神]

 

 えーっと、
 神王宮があるのは、
 神象牙で造られた城の星。
 その城星(じょうせい)が、
 不規則に回転しながら、浮遊している。
 この星はバリアがはられた、鉄壁の要塞である。
 城星の近くで浮いている男が、なにやら叫んでいる。
「2度と帰ってくるな!」
 ゼノの兄であった。
 ゼノは、
 128神、兄姉弟妹(きょうだい)の、
 下から4番目。
 先ほど叫んでいたのは上から2番目の兄、
 ギュウである。
 逆光ではあるが、2本のツノが確認できる。
 近くを奴隷商神の「ニャンニャン? パラダイス!」
 というロゴの入った熱気球が通過した。

 ゼノは、
 城下町ではなく、城下星のリンゴ畑に、
 深く突き刺さっていた。
 よく聞こえないが、
「はーい」と言っているらしかった。
 いい返事である。
 ゼノは、そのまま、
 1年ほど眠ってしまった。




【1年後】
「おっといけない! 寝ちゃうとこだった!」
 そう言うとゼノは、
 爆発とともに、土の中から跳び出すと、
 空中で、また寝た。
 人々はそれを、
 2度寝と呼ぶだろうか。




【2年後】
 べつに意味もなく時がすぎる。
 あたりは、
 夜の季節になった。ひんやりと静かである。
 疑いたくなるのは、やまやまだが、
 2年弱ほど、
 浮きながら漂って寝たゼノは、
 寝ているのにもかかわらずリンゴを食べはじめた。
 金のリンゴを。
 金のリンゴは、神々が大切にしている、
 生命を創り出すための、きっかけである。
 食べるなんてもってのほか。
 重罰刑である。
「ムシャムシャ、
 ムシャムシャ、ムシャ、落ち武者ああああああぁぁぁ」
 ゼノはまだ夢の中らしい。

「「「ギケェェェェェェェェェェェェェーーーーーーーッ」」」
 50匹以上の、鳴き竜がわめき出した。
 鳴き竜は、警報である。
 さわがしく、
 鳴き竜たちは、
 いっせいに光の玉を空へむかって吐き出した。
 あたりは星が降ってきたように、パァっと明るくなった。
 グリーンや、オレンジの流星群そのものである。
 茶畑からは、
 その閃光に惹かれた邪光蛇がニョロニョロと、
 黄色く発光点滅しながら、
 顔を出して光をめざし、
 ふやけながら立ち上っている。
 鳴き竜たちは、
 ゼノに反応したのではない。
 巨神族が、
 リンゴ畑に侵入し、暴れだしたのである。
 理由はわからない…べつに、伏線でもない。
 本当に…本当に。
 伏線なんか大っきらい。
「「「ギケェェェッェェェェェェェェェーーーーーーッ」」」

 それでもゼノは、
 リンゴを食べながら夢を見ている。
「ムシャシャ、シャリシャリ、モグモグ・・・
 レギンスパンツ…が、雪見の秘湯を、ヒトデで埋めた・・・」
 どんな夢なのだろうか…

「「バキッ、ドウンッ、ドドドドドドドゥンンン」」
「ピョピヨ、ドギョッ、ギョ」
「「バコンップチ」」「「ボコンップチ」」
 巨神が3神、
 警備隊をボコボコのフルボッコボコにしていた。

「これはいかん、神兵隊の出動要請を」
 逃げまどう警備隊員たち。
「「ぎゃあああああああぁぁぁ」」
 警備隊は、ほぼ全滅した。
 やっぱりセ〇コムにすればよかった。

 旅情をかきたてられた、わけではないが、
 ゼノは、巨神の方へと漂っていった。
「部活…フライドチキン詰めこむ…
 コスプレ長靴フェス…ムニャムニャ・・・」
 そんな寝言を言いながら。

 風景は、青白く浮かびあがる。
 巨神たちは、
 鼻息あらく周りのリンゴを食べはじめた。
 卑しく貪(むさぼ)るという言葉が、
 よくにあっている。
 その上をゼノは、漂いながら通りすぎた。
 しばらく漂って行くと、虹の滝にぶつかった。
 虹の滝とは、空へと吹き上がる、虹竜のションベンである。
 ゼノは、さらに上空へと舞い上がった。
 どれだけ舞い上がったのだろうか・・・
 おちゃらけた後輩のように舞い上がったのだろうか?
 いやいや、そうではない。
 今から遥か300年前の、
 日本に住む子どもたちが、
 輪ゴムで遊び、そして飽きて、
 ぺケモンのDVDを見はじめるまでの時間、
 ゼノは、舞い上がった。
 そして、
 引きよせられるように、巨神のアヴァロン神が治める神星、
【ワイルズ星】に落っこちた。
 セキュリティーブロックをどういうわけか、くぐりぬけて。
 しかも、アヴァロン神の寝室に、である。
 アヴァロン神は、
 頭脳明晰な巨神である。
 アヴァロン神は、ちょうどその時、
 鼻毛を抜いて鏡にはりつける、秘密の遊びをしていた。
 突然そこへ、
 ステンドグラスの窓を突き破って飛びこんできた、ゼノ。
 アヴァロン神はビックリした後、ふつうにブチギレした。
 グースカと、まだ寝ているゼノに呪いをかけ、
 元の神星へと送り飛ばした。
 ゼノがもし、秘密の遊びを目撃していたなら…
 命はなかったはずである。
 そして、
 そう、
 この時に、ゼノの額(ひたい)に、
 呪という文字が刻まれたのである。

 飛ばされるゼノ。
 計ったかのように、
 リンゴ畑に帰ってきた。
 シャープペンの芯が、折れて跳ぶスピードで、
 何かにぶつかった!
 諸君はまさか、忘れてはいないであろう…
 あれ?
 なんだっけ? ど忘れしちゃった。
 ちょっとまってね☆
 あ、ああ…そうだよ、そうそう、
 あの…
 あのリンゴ畑の巨神にぶつかった。
 3巨神のうち、1巨神がその衝撃で粉々に飛び散った。
 あたりは、
 キラキラとファンタスティックで、幻想的なムードに包まれた。
 流れや、ムードは大切である。
 ここで愛を告白すれば、高確率でOKがもらえるはずである。
「ググググウウウウゥゥゥ、
 アアアアアアアアァァァァーーーーッ」
 残った巨神は吠える。
 ゼノを見つけ怒りにふるえた。
 仲間思いである。
 大地震がおき、遠くの森のトカゲカラスが大量に、
 黒煙のように飛び立った。
「「グウウオオオォォ」」
 巨神はゼノに走りよる。
「「「ドフンッガフンッッ、
 ボッコンッ、ドボッングシャンッ」」」
 巨神は、ゼノを殴りになぐった。
(映像はスローモーションで、
 中島み〇ゆきのヘッドライト…の曲をかける)

 灯台クリスタルの青白い光をあびながら、
 殴られて跳ねとぶゼノ。
 土も跳ねとぶ。
 身につけているチェック柄のパジャマは、
 ボロボロにちぎれ、
 ゼノは、
 ゴム人形のように、
 ブラーンっとなって、
 きりもんだ。

「「グウウウオォォォォォーーーッ」」
 巨神は、
 ゴリラのように胸をたたいて、
 おたけびを上げた。
 あたりは、ひどく変な臭いがする。
 アンモニアのようなひどい臭いだった。
 巨神の波動が、空気をつたう。

 ゼノは、
 ムクッと起き上がると、
 なにやらブツブツ言っている。
「パンツパンツパンツ?
 パンツパンツパンツ…どうやら有効らしい・・・」
 まだ寝ているのか? 壊れてしまったのか?
「ムニャムニャ…
 自分のおぞましい犯行を…見せびらかしたい?」
 寝ている!
 に賭ける人はいるだろうか?

 巨神は、

 頭の上に「?」をうかべて、
 さっきから亡霊のように、
 フラフラしているゼノを見た。

―瞬間!―

 巨神は粉々に、爆発した。
 あたりは、
 オパールやガラスの破片を散らしたように、
 キラめいた。
 何が起こったのか?
 最後の巨神にはわからなかった。
 とくにこの巨神が低脳だというわけでもない。
 トイプードルほどの脳は、あるはずである。
 2000の単語を理解する。

 ゼノは、
 神族の中でも、
 1、2を争うほどのGPの持ち主である。
 GPとは、ゴッドパワー。
 ゼノは何かをしたはず…である。
 おおっと、
 巨神が時に激しく、時にやさしく、
 ゼノにつかみかかった!
 ん!?
 巨神が止まった…
 え?
 瞬間?
 たっ…たぶん、
 巨神は、先ほどと同じように爆発した。
 何が起こったのか?
 カメラマンが、
 よそ見をしていて、見のがした。
(そして、ちょっと汚らわしいことを考えていた)
 しばらく立ちつくしていたゼノは、
 目を閉じたまま歩きはじめた。
 その足は、うっそうとおいしげる森へとむかった。
 神獣の森である。
 神々もめったに踏み入らない、禁断の森。
 上級神でも、ためらい、
 仮病をつかってまでも、入森を断わる。
 4つの神族が対立する危険地帯。

 1つ、
 約束の大地。
 漆黒の羽毛を身にまとった、
 傍観者カラス族。
 2つ、
 忘却の古城。
 腐食するシャンデリア城を崇め守護する、
 屍鎧と、脳なし墓穴夫ダーブリン族。
 3つ、
 剣ヶ峰。
 浮かぶデモン城から聞こえる、悲しき歌声。
 その城をめざし、戦いながら山頂をめざす、
 戦士スカル族。
 4つ、
 肥沃する妖艶なる長屋。
 科学と黒魔術と炭火テリヤキチキンがすれちがう、
 2丁目都市。
 アツコ・デラックス族。

 2、3日前に、
「力だめし」と言って挑んだ神が、
 穴という穴に、
 ファッション雑誌をつめこまれて、
 発見された。
 そんな、
 むごたらしい事件があったばかりである。
 苔むしたレリーフは語るように、
 古代神話に描かれた世界そのものが、
 まだ残されていたのである。
 2000兆カラット以上もする、
 ロストテクノロジーの宝庫。
(カラットとは、神の世界の通貨)
 ゼノよ、おまえ死ぬぞ。
 胸のポケットに、
 スロットのコインでも入れておけ!


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