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プロジェクト実現とメディアの歩み

地域プロジェクトに合わせてのメディアづくり、実際のところはどのように進めていけば良いのでしょうか。

ここで、筆者が関わっていた、ある地域発のアートプロジェクトの例を紹介します。2009 年4 月プロジェクト発足から1 年、プロジェクトの進行に合わせて、どんなメディアをつくっていったかを時系列に並べました。

はじめは、登録後にすぐに始められるブログからスタート。そこから、イベントが増える秋季に向けて、ウェブサイトを準備しました。そのほか、動画サイトなど、計画は早い段階でしながらも、実際には後半で準備することにしたメディアもあります。

これはあくまでも一例ですが、取り組みやすいものから、取り組んでみるのが一番です。第一歩を踏み出すことが何よりも大切です。


メディアをつくる前に

さて、メディアを実際につくりはじめる前に、どんな準備が必要でしょうか。メディアをつくる前に、心得ておくことや、準備しておくことを確認します。





目的は何かをはっきりさせる

メディアにはそれぞれ役割があります。自分たちの目的に合わせて、どんなメディアをつくるのがよいかを選んでいくことになります。



一貫したテーマ

それぞれのメディアはひとつのテーマでくくられます。これを、VI(Visual Identity ビジュアル・アイデンティティ) をつく、といいます。それぞれのメディアを見たときに、「これはあのプロジェクトで運営しているメディアだ」と認識してもらえるかどうかが重要です。


メディア戦略会議をする
もちろん実際につくり運用してみることも大事ですが、まず「どんなメディアが必要なのか」を議論する場を設けることが大切です。メディアづくりは、広報をどのように行っていくのかとも関連します。長期的に見て、先立って必要なもの、様子を見て立ち上げるもの、などスケジュールを立ててから、動き始めることで、効率よく進めていくことができます。



それぞれのメディアの役割

どのように、つくるメディアを選べばよいでしょうか。以下に載せたのは、ある地域プロジェクトでつくっていたメディアの関係図です。これらのメディアがすべて必要だというわけではありません。プロジェクトの規模や目的に合わせて、選択します。


ブログをつくる

ブログとは?

個人やグループで運営される、日記的なウェブサイトの総称で、元々はweb(ウェブ) log(日誌)を合わせたweblog を略した言葉です。一つ一つの記事にアドレスがあり、直接アクセスできるため、アーカイブがしやすいのが特徴です。インターネット上の日記なので、他の情報とリンクして紹介することもできます。





メンバー構成

ブログの記事を書くライターは必須です。何人かで共同運営してもよいし、担当者が一人で行うこともできます。可能なら、ブログのタイトル画像をつくるとオリジナリティがでます。記事を書く人と更新をする人を分けるのも一案です。また、写真撮影をこまめに行い、ブログに載せる写真は準備できるだけたくさん準備しましょう。

ポイント

ウェブサービスを利用する
無料で使えるブログサービスはいくつもあります。目的に応じて選択しましょう。

まめに更新する
インターネット環境があれば、更新ができるという気軽さがあるからこそ、タイムラグのない情報を提供できるのがブログです。短い文章であっても更新をしていくことで、いつでも活発に動いている様子を出すことができます。

ヘッダー画像でオリジナリティを出す
ヘッダーとは、タイトルなどが入る上部のパーツのことです。ブログの顔となるこの画像を自作の画像にすることで、他のブログとの差別化をはかることができます。

進め方

まず、ブログでどんなことを書いていくのかを決めます。気軽に更新できることから、プロジェクトの進行状況を報告するのに使ったり、簡単なイベント報告などに使ったりすることが考えられます。あまりかたく考えず、続けられそうな内容設定にすることが大切です。内容が決まったら、早速ブログサービスを選びましょう。アカウント作成はすぐにできます。初めの記事を書き、ブログのデザインを整えたら、早速公開です。

ウェブサイトをつくる

ウェブサイトとは?

インターネット上で見られる、HTML 形式のファイル、ウェブページの集合体のことです。一般的によく使われる「ホームページ」という言葉は、実際には、「サイトのトップページ」という意味なので、全体を指す言葉としては、ウェブサイトが適切です。何を載せるのか、という内容面と、どうやって見せるのか、という構造面の、両方が大切です。


メンバー構成

企画段階で十分な話し合いが必要です。決まったあとは、載せる文章を考える人とデザインをし、ウェブサイトを組み立てる作業をする人は分けた方が、効率よく進められます。サイトを組み立てたデザイナーが更新作業しても良いですが、誰もが更新しやすい仕組みにし、更新スタッフは別の人に担当してもらう方が、長期的に見たときにはよいでしょう。

ポイント

わかりやすいメニュー
メインメニュー(グローバルメニューといいます)は短い言葉で、初めての訪問者にも分かりやすい名前をつける必要があります。普段自分が使用している分類が、他の人にとって分かりやすいとは限りません。

階層は浅く
クリックを何度もしないと見られないような、階層が深いページは、見にくいだけでなく、検索エンジンにも引っかかりにくくなります。操作数が少なくなる構造にするのがコツです。

更新頻度に合わせた構成に
頻繁に更新する予定の場所はどこか、滅多に更新しない場所はどこか。トップページを見て、更新場所が分かるようにしておくことも大切です。

進め方

メニューを立てる、各ページのつながりを考えるなど、つくり始める前の段階がもっとも大切です。いざ、つくりはじめてしまうと、後から修正するのが難しいからです。企画と平行して、レンタルサーバを借りたり、ドメイン(*** .com など)を購入するなど、準備を進めておきます。



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