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スターズチャットの目的

そもそも、何故大スターがチャットなんかに?

そう思う人は多いはず・・・・

 

「スターやアイドルといのは、遠くて輝かしい存在だからスターであって

簡単に会えるとしたら、スターとしての価値観が落ちる」

 

芸能プロダクションの山下社長は疑問を投げた・・・・

 

「でも、学生時代から大ファンでコンサートのチケットがなかなか取れず会えない人や、田舎に住んでいて

コンサートすらこれない人や、病院で治療を受けている人の支えに少しでもなれたらどんなにその人への激励や

ファンに対してのお礼というか、還元出来るいいチャンスだと思いませんか?」スターズチャット番組プロデューサー宮川は間髪入れず言葉を押しこんだ。

 

「うーん、確かにそうだけど・・・・」

 

「芸能事情がどうのというよりも、ファンに対してステージ上のスターではなく、見近のスターの提供であって

決して価値観が下がるどころか、更に尊敬され愛される人間になれるそんな番組を目指しているんです」

 

確かに大物スターが番組に登場する事で認知度は上がり

そして、番宣や告知なども出来るスターの情報番組ともなり今のスター情報がリアルタイムで分かるのだ。

 

「あの人は今」のような扱いは、スターやアイドルは敬遠するが

スターズチャットに参加する事は自分の今の確認ともなり確かに面白い番組になる事は間違いなかった。

 

「この、番組からスターを産むというのもありだと思うんですが」

 

スターに憧れるファンがチャットを通して、アイドルスターになれたとしたら

まさしく、夢のスターズ番組。

 

「いいね、それ前向きに考えてみましょう」山下は膝を叩き納得して部屋を出た。

 

「俺も、秋川真美子のファンだったんだよな~チャット申し込んじゃおうかな~ぁ」

たまに、局ですれ違う秋川に実は心臓バクバクさせていた宮川は完全にファン心理のど真ん中。

近くに居ても遠い存在、それが大スターなのだ。

 

 

誰にだって憧れの愛しいスターは心の中に居る

大切な思い出として美しいままの大好きな人は永遠なのだから。


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最終更新日 : 2010-12-10 17:57:15

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将来は・・・・

アクションドラマが大好きだった満は、再放送で見るシーンで感動している。

 

(昔夢中で見たな~あの頃に帰りたいよ)

大人になるにつれ、日々や仕事に追われテレビを見る時間があるなら寝ていたいと考える事が多くなる。

 

お正月やお盆くらいしか、ゆっくりする時間さえない。

 

刑事ドラマには人間の本質の友情や、絆を描く場面が多く

今や、人間関係の薄さから起こりうる犯罪すらこのドラマには無い時代。

 

「正義が勝つ」

 

 

当たり前の事が結末になるのだ。

 

銃を向けるのは、悪を阻止する為の道具のひとつであり、人を殺す道具ではないから

銃撃戦のシーンは非現実的で面白いのに、今は簡単に人の命を奪うゲームのように日常的に行われている。

 

「お、東條隼人だ。やっぱカッコイイな~」

 

スリムな体に、スーツ姿とサングラスが似合う東條はあの頃のまま白い歯を見せている。

 

(おれ、将来の夢は役者になりたかったんだよな~)

満は劇団に所属していたころもあったが、現実は甘くなく今は、セールスマンになり、売上数字と戦っていた。

 

「夢で飯は食えない」

 

東條は今何をしているのだろう・・・・・・。

最近マスメディアで顔を見ない東條をなんとなく思いだしてみた。

 

満は、なんとなく東條隼人の検索をはじめた。

 

 

 

「ん?スターズチャット?」

 

東條隼人の名前が閲覧されている。

 

 

「なんだ?これ?」

 

置き忘れたおもちゃ箱を開いた気分に満はなっていくのだった。


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最終更新日 : 2010-12-10 17:57:15

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距離を超えた憧れ

内戦が激しい戦場では、子供も兵士として駆り出され家族や国を守る為に命をかける。

まだ12才のアルは武器の仕入れに街へと、大人達と来ていた。

大人たちは、バーらしきところでビールを飲んでいる

アルは、電気ショップでディスプレイされている、テレビの番組にくぎ付けだった。

 

アジアのどこかの番組が放映されている。

 

「アル何見てるんだい?」仲間のリージャが声をかけてきた

 

「おもしろいよ、派手に打ちあいしてるんだ。それにカッコイイよ」

 

アルは見た事もないカーアクションや銃撃戦に夢中になった。

 

(僕ももうすぐ、銃がもらえるんだ)

はやる心が更にアルの心を高揚させる。

 

「なんだ、まだ小さいな坊主」

 

店主がアルを子供扱いした

 

「僕は、立派な戦士なんだよ」

 

「あの村じゃ生き伸びるのは難しいだろう?家族と逃げるといいよ」

 

店主はアルに耳元で囁いた。

「この村に来てわしの店の手伝いをするのはどうだい?テレビだって直す事も教えるしここは、安全な街だぞ」

 

「おい!アル行くぞ!」リージャに呼ばれアルは店を出た。

 

「何話してたんだ?あのじじいと」

 

「別になんでもないよ、テレビの話さ」

 

「ふん、テレビは村を守る役割はしないし村じゃ見れないからなただの役立たずさ。それよりこれはアルの物だぞ」

 

大きなライフルを渡された。

 

「うわ~ぁすごいや」

 

ずっしりと重いライフルは見た事もない宝物だ

アルはライフルを大切に背負ったり抱きしめたりと銃の感覚を確かめた。

 

(あの、テレビと同じだ・・・・僕もヒーローだ)

 

食糧や水銃弾や火薬を積んだトラックの荷台にアルは乗り込んだ。

家族や村を守る為危険な地域を通らなければならない。

生きるという事は命がけなのだ。

 


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最終更新日 : 2013-09-23 10:18:49

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