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あとがき

「なんてこったい!?」を書いたのは、もう十数年前。
 当時、実はタイトルを「何様のつもり?!」にしたかったのだけれど、既にナンシー関さんの著作があるのを知り、変更したという経緯があります。
 書き上がってみたら、「何様?!」と言われるほどの内容ではなく、情けない「トホホ」な青春エッセイになっていたので「なんてこったい!?」にして良かったなぁと今は思っています。
 
「インタビュー形式にしては?」という出版社の提案を断り、執筆中は昼間はアフレコやナレーションの仕事をし、夜中はワープロに向かう日々を半年続けました。
 睡眠時間が削られて身体はしんどかったけれど、小学生の頃から書き溜めた日記をめくりながら「書きたいこと」が形になっていくのは楽しかったです。
楽しくて楽しくて、気がつけば規定ページをオーバーしていたほどでした。

 今回は、そんな事情で泣く泣く諦めた「食えないヤツ」「一杯のラーメン」「ハワイ親孝行旅行<日記編>」の未発表の3作も掲載していただきました。「一杯のラーメン」はその頃流行っていた「一杯のかけそば」を意識したものです。後者のお話と同様に感動物語のつもりだったのですが、何故か私の場合はラストに「トホホ」がもれなく付いてきます。

 
 そういえばこの「なんてこったい!?」を読んだ雑誌の編集長さんから「普通、エッセイを初めて書くと誰でも『人生の教訓や説教じみたもの』がどこかに必ず出 てきてしまうんだけど、これにはそれが全く無いのが凄い! 自分を俯瞰で見られないとなかなか出来ないのよ」と褒められたことがありました。(褒めてるの か?!(^_^;)
 元はといえば「トホホ」な日常のせいなのですが、かなり嬉しかったことを憶えています。
 だって、「こんなトホホなヤツがいるんだなぁ」と笑って、読者の方が日頃の憂さをひととき忘れる本が書きたい、というのがエッセイ集を書く目的でしたから。
 そして十数年の時を経て、この本がまた形を変えて明るい場所に置かれるかと思うと胸がいっぱいです。
 
 最後に、今回電子書籍版の話を推し進めてくださった大沼先生、掲載写真を探し出し提供してくださった麻宮先生、 諸々の許可を取り付けてくださった編集の鈴木さん、メディアワークスさま、ありがとうございました。この場を借りてお礼を申し上げます。

 そしてなにより、この本が読者の方々と再び出会えたことに、感謝感激です。最後までお読みいただきありがとうございました。
 
 実は私、また「書きたいこと」が溢れ出してきています……。今。
 
2010年12月 松井菜桜子


この本の内容は以上です。


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