目次
6月のこよみ
6月の星座 うしかい座
6月の夜空 おとめ座
6月の雨に感謝
6月の花嫁
サクランボの小悪魔的な魅力
衣替え
美しい花には毒がある(紫陽花) 
雨の降り方
至福の瞬間
梅雨に感謝
鮎漁の解禁
照る照る坊主の由来
父の日の白いバラ
寒さの犯人は「女の子」!?
フクレ現象対策
異常気象って何?
ビール! ビール! ビール!
たかが枝豆、されど枝豆
酵素食品について
春の大曲線を観よう
ビーチサンダル、ジャンダル、水雪駄
ペパーミントティー
フレーバーリィティーで上品なジャムを!
大人の野菜ピーマン
海苔が主役
ipad読書のすすめ
割り箸にみる穢れの思想
日本独特の鍋文化は囲炉裏が作った
月経前症候群(PMS)
感情変化と痛み
椎間板の耐用年数は40年
「夜泣き」で丈夫な歯が生える?
ストレスは万病の元
睡眠不足は肥満のはじまり
夏場に辛い陽盛体質
ヤカンの水と肝陽上亢の眩暈 
「うつ病」にならないために
安全運転に欠かせない危険予知
徳川家光の人事手腕
生ゴミのリサイクル
常山の蛇
カギのかけ忘れ防止グッツ
オリジナルデザインで即、商品化
母の胎内・町石道 
領土の侮れない価値
柿はイタリア語??
欧米発欧米行き21世紀論
社会が変革し、定着するときのリーダーのタイプ3態
島津斉彬の譲歩引き出し戦略
宮崎四兄弟父母の教え
「孫子と人民の狂騒は一ヶ月で終わる」は不朽の理と見つけたり
日本食の混ぜない文化
日常茶飯の楽しみ
ペン習字のススメ
人生は長い、静養せよ!
武士といのち
『古事記』の神々(その3)
意外に知られていない低体温の症状
世界一周したら何日?
気に関する養生法②脾気を高める 
陰虚と慢性炎症
肝を養う睡眠法
中年肥満は老化現象
人類史上最古の世界標準
綺麗な花にはトゲがある
相互作用の可能性に注意
奥付
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6月のこよみ

 6月1日は気象記念日です! 1875(明治8)年のこの日、日本で初めて国の機関が、気象や地震の観測を始めたことにちなんでいるそうです。

 6月の二十四節気には芒種(ぼうしゅ)と夏至(げし)とがあります。芒種は、読んで字のごとく、「そろそろ種をまく時期ですよー」という意味。今年は5日から芒種の時期に入ります。これをさらに細かく分けた七十二候の初候は、「蟷螂生 かまきりしょうずカマキリが生まれる」、次候「腐草為蛍 かれたくさがほたるとなる 腐った草が蛍になる」、末候「梅子黄 うめのみきなり 梅の実が黄色くなる(熟す)」となります。

 夏至は結構おなじみなんじゃないでしょうか? 一年のうちで、北半球では一番昼間の時間が長くなる日です。北極圏ではこの時期1日24時間太陽が沈まない「白夜(びゃくや)」が続きます。南半球では逆、ということになります。今年は21日から夏至になるのですが、雑節の「入梅(にゅうばい)」が10日になるので、もしかしたら夏至の日にはお日さまは見えないかもしれません。日本の夏至の時期は大体梅雨に当たるので、ほとんどの年は曇りや雨の日が多いようです。

 夏至の七十二候は、初候「乃東枯なつくさかるる夏草が枯れる」次候「菖蒲華 あやめのはなさく あやめの花が咲く」、末候「半夏生 はんげしょうず ハンゲ(別名「カラスビシャク」)が生える」。

 この「半夏生(はんげしょう)」(夏の季語)は、雑節にも取り上げられています。この「ハンゲ」というのは植物で、強い毒を持っているそうです。この時期はそれの根が生えるころ。理由はわかりませんが、このころにその年の農作物がよくできるかどうかを、昔の人は占ったりした重要な日だったそうです。今年は7月1日が

それにあたります。

 夏至の次候に「あやめ」と出てきますよね。私はあやめと菖蒲とかきつばた(全て夏の季語)の区別がよくわからない不届き者です。でも昔から、「いずれがあやめかかきつばた」と、美人のたとえにも使われてきたように、凛(りん)としていながらしなやかな姿は大好きです。

 いよいよ暦に梅雨のことばが出てくる時期になりましたね。雨は降らなくてはならないのです。それでも。今年はひどい災害が起きませんように。

(気象予報士 チャーリー/絵:吉田たつちか)

 


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6月の夜空 おとめ座

6月の南の夜空には、おとめ座が見られます。

 おとめ座は全天の中で、うみへび座の次に広い範囲を占める、大きな星座です。

 目印となるのは、全天で21個しかない1等星のうちの1つである明るい星、スピカです。

 おとめ座の由来には2つのお話があります。

 まずは1つ目のお話。

 神話の時代、豊穣の女神デーメーテールの娘であるペルセポネーは、妖精と一緒に花を摘んでいるところを、冥界の神ハーデスに捕えられ、無理やり妻にされてしまいました。そのことを知った豊穣の女神デーメーテールは激怒しました。その怒りを恐れた大神ゼウスは、ハーデスに、ペルセポネーを神々の国に帰すように命令をします。ペルセポネーは無事に神々の国に戻ることができましたが、ハーデスに捕えられていたあいだに、冥界のザクロの実をすでに口にしてしまっていたため、神々の国には1年のうちの8か月しか過ごせず、残りの4か月は冥界で暮らさなくてはならなくなっていました。このようにして、おとめ座は1年のうち4か月は夜空に見られなくなり、その時期は穀物の育たない冬の期間に当たるようになったと言われています。おとめ座の象徴でもある明るい星「スピカ」とは、ラテン語で「穀物」を意味します。

 もう1つのお話は、神々と人間とが仲良く一緒に暮らしていたころのお話です。

 神々は、あとから現れた人間たちが、争いばかりを起こすので神々はあきれ果て、1人また1人と天上に帰って行ってしまいました。正義と天文の女神アストライアーが、最後まで地上に残り、人間たちに正義の尊さを伝えようとしていましたが、人間たちは女神の言うことには耳を貸さず相変わらず争いに明け暮れてばかりいました。彼女は人間たちに失望し、天に昇っておとめ座となりました。彼女は星となってからも手にはてんびん(てんびん座)を持ち、人々に正義の尊さを伝えようと、地上の愚かな人間たちに訴えかけ続けているのです。

 どちらのお話も神話らしい魅力的な物語です。「穀物」という名を持つ「スピカ」を愛でてもいいですし、おとめ座の近くにあるてんびん座を一緒に見ることで、正義の尊さについて考え直してみるのも一興かもしれませんね。 

(コラムニスト チャーリー/絵:そねたあゆみ)2015-06

 

 

 


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6月の雨に感謝

6月といえば梅雨で雨の多い月ですが、テレビなどの天気予報でよく耳にすることを書いてもつまらないので、ちょっと難しい話になりますが、アジアの気候と日本の梅雨との関係について書いてみます。

 アジアの東南部からインドネシアにかけては、世界で最も顕著なモンスーン(季節風)が吹く地域です。大まかに言うと、モンスーンは、暖まりにくく冷えにくい海と、暖まりやすく冷やすい陸との温度差に起因して吹くものです。その点では1日周期の海風や陸風の原理と似ています(夏・昼間は海から風が吹き、冬・夜間は陸から吹きます)。が、モンスーンは、数ヶ月にわたって広い範囲に影響を及ぼすという点で、異常気象にもつながりかねない世界的にも重要な現象です。

 さて。春になり日照時間が長くなり、日射量が増えてくると、海からのモンスーンが吹き始めます。それは太平洋からアジア南東部に吹き付けますが、インド南西部のモンスーンは、その先に立ちはだかるチベット高原を越えられず、高原の南東部を回って東アジアに北上していきます。一方チベット高原の北には冷たくて乾いた西よりの風(偏西風)があり、この風とモンスーンが中国北部から日本西部付近で合流します。そこにできるのが梅雨前線です。海生まれの海育ちで暖かく湿っているモンスーンは、偏西風との湿度と気温の違いにより、大量の雨をもたらすことになります。

 一方東日本の梅雨前線は、教科書の記述通り、「北の、冷たく湿ったオホーツク海高気圧と、南の、暖かく湿った太平洋高気圧とがぶつかってできる」ことが知られています。

 いずれも雨をもたらすことに違いはありませんが、この時期の降水がないと農作物が不作になったりすることもあるので、雨には感謝いたしましょう!

 

(文:気象予報士 チャーリー/絵:吉田たつちか)


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6月の花嫁

 

6月に結婚式を挙げる花嫁のことを『ジューン・ブライド』といい、幸せな結婚生活を送ることができると言い伝えられています。

なぜ6月~ジューン~なのか、それにはいくつかの由来があります。その中でも一番有力なのが、ギリシャ神話に出てくる女神の中で最高の地位にあるヘラからくるという説。ヘラのスペルはJunoで英語の6月”June”はここからきていると言われています。ヘラは、結婚・家庭・出産などを司る女神であるため、6月に結婚をした女性=ジューン・ブライドは、ヘラに守られ末永く幸せな結婚生活が送るころが出来ると言われているのです。

また欧米では、花嫁が『サムシング・フォー』を身に着け式を挙げると幸になれると言われています。有名なマザー・グースにも出てくる『サムシング・フォー』とは『何か古いもの』、『何か新しいもの』、『何か借りたもの』、『何か青いもの』の4つのアイテムのこと。

『古いもの(過去)』は、花嫁の実家に伝わる結婚式にちなんだ古いもので、ベールや宝石などのこと。『新しいもの(未来)』とは、新しい人生を歩む上での何か新しいものと言われていますが、下着を真新しいものにするケースが多いとか。

『借りたもの(隣人愛)』は、幸せな結婚生活をおくっている親しい友人から、白い手袋などの小物借りるものとされており、『青いもの(誠実)』とは、聖母マリアを象徴している青い色から来ており、青いリボンやガーターが一般的とされています。

そして最後に靴に6ペンスをしのばせると、豊かな結婚生活が送れるといわれているのです。

ヨーロッパの皇族から、ハリウッドのスター達も必ず守っている『サムシング・フォー』と靴にしのばせた6ペンス(現在は10セントが代用されています)。離婚率が高い欧米ですが、最高に素敵なカップルも多く、これらのジンクスに守られているよう。これから結婚式を挙げる方も、この『サムシング・フォー』を試してみてはいかがでしょうか。

(文:JULIE/絵:吉田たつちか)

 

 


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サクランボの小悪魔的な魅力

初夏の果物と言えば、何といってもサクランボですね。今回は、サクランボの栄養成分について紹介します。

 サクランボは、正式には「桜桃(オウトウ)」と言います。また、俗に「赤い宝石」と呼ばれることもあるようですが、サクランボの紅色は、まさに宝石のように鮮やかですね。この紅色の色素成分はアントシアニンなどのフラボノイドに属す成分です。それらのフラボノイド類は、抗酸化作用を持っていて、動脈硬化などの生活習慣病を予防する働きがあるほか、眼精疲労などに効果が期待されています。

 また、サクランボにはソルビトールという糖アルコールに分類される甘味成分が、多く含まれています。ソルビトールは腸管での吸収性が悪いという特徴があり、そのために下剤として働くという有用な面も持っています。したがって、便秘の解消に役立つのですが、余り多食しますと効き過ぎて下痢を起こすということにもなりかねませんので、程々にしておきましょう。

 さらに、サクランボはバラ科に属す植物ですのでバラ科の植物に広く分布するアミグダリンという成分も含まれています。アミグダリンは分解すると猛毒の青酸を発生する有毒物質ではありますが、適量であれば咳を鎮めたり、痰を切るという有用な作用も持っているようです。尚、アミグダリンがガンに効くと言われたり、ビタミンB17という呼び方をされるなど、その薬効が過大評価されていた時期もありましたが、現在では抗がん作用やビタミンとしての働きはいずれも否定されています。

 アミグダリンはバラ科植物の実の種子部分に特に多く含まれていますが、未熟な果実の果肉部分にもわずかに含まれていることがあります。中国ではサクランボが鎮咳・去痰作用を持つ漢方薬として用いられていたというのも納得できる話ですね。

(文:医学博士 食品保健指導士 中本屋幸永/絵:吉田たつちか)



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