009・010
言葉の力を信じる
制裁の行方は
この紡ぐ言葉だけが知ってる
* * *
その薄汚れた心は
燃え盛るしかないのか
それとも うずもれるしかないのか
011・012
君がいない風景の中走る僕の
見えないはずの胸のうちは
オレンジ色の綺麗な夕日だけが知っている
* * *
時によって癒えるはずの傷は
僕の中ではまだ癒えずに
だからこそ全て抱えてここに立てている
013・014
顔を背けたところで
逃げられはしない ならいっそ
すべて飲み干してしまいたい
* * *
消えてしまいたいと思うほど
追いつめられた君だから
本物になれる
015・016
差し違える覚悟はあるか
何かを守る戦いとは
理論だけじゃ語れない
* * *
目を伏せて立ち止まる
背中に描く風景には
間違いなく君がいた
017・018
こらえきれずに流す涙は
空に還って
大地を潤す
* * *
痛む傷跡グッとおさえる
君の片鱗に
今も苦しめられて