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童話

パンケとペンケ    宿谷志郎

 

 

   パンケとペンケ(一)

 

夕べ、夢の中にえらいヒゲおやじが現れた。
パピプペ言葉で何やら語っている。
都合のいいことに、ちゃんと日本語のナレーションが重なり、彼の言っていることはよくわかる。

何でも、3つの滝のある場所で今年「我らが里の守り神の男女が産まれる」と言う。

「えっ、令和元年ですか?」と聞くと「いや、今から200年ほど前じゃよ」と笑う。

まあ夢だからと、何となく納得して眼をさました。

 

 

   パンケとペンケ(二)

 

昨夜のヒゲおやじは、目覚める寸前に夢枕に立った。
あれっ、またお越しになりました?・・・昨夜の3つの滝というのは「三階滝」のことですか?
あれは本来「三戒滝」といい、我らが民族に戒めを教えつづけているのだ。

空を飛ぶあの鳥を見なさい。彼らは種を蒔くことも、作物を刈ることも、自分のために蓄えることもしない。「蒔かず、刈らず、蓄えず」それが三戒じゃ。

あれっ、それは西洋の・・・と言うと「どこでも真理はひとつじゃ」と言って消えて行った。

同時に目覚めた。うーーーん、確かになあ。あのヒゲおやじは誰なんだろう。