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             原発テロ対策

 

 近年、日本民族のルーツがユダヤ人であることが、DNA鑑定によって判明してしまった。このことが世界的に知られるようになると日本人に対する欧米の評価が変わってきた。日本民族は、極東のモンゴル系黄色人種であり、欧米に対して従順な民族というのが、欧米における一般的認識だった。ところが、ここ最近、日本民族のルーツがアーリア人に迫害を受け続けたユダヤ人ということから、いずれ、日本民族は、欧米に復讐するのではないかと危ぶまれるようになってきた。日本人は、まったく、民族のルーツには無関心で、欧米に復讐する根拠は全くなかったが、欧米にとっては、歴史的にユダヤ人を迫害してきたことから、ユダヤ系日本民族は脅威になっていた。

 

 現代の日本人は、民族のルーツが如何なるものであっても、平和主義を尊重し、大東亜戦争で敗戦したからといって、原爆を投下されたからといって、連合国に復讐をするというようなことは毛頭考えていない。仮に、日本人のルーツがDNA的にユダヤ人であったとしても、それは、2000年以上も前の話であり、現代の日本人は、原始縄文人、中国人、朝鮮人、へブル人たちの混血と考えていい。ところが、朝鮮からの渡来してきたユダヤ系李氏一族は、日本だけでなく、アジア各国の政府や王族に入り込み、勢力を拡大していた。日本においては、すでに、明治維新をきっかけに、国会議員、皇族に食い込んでいた。このことを危惧した白人至上主義アーリア系CIAは、李氏一族を利用した原発テロによるユダヤ系日本民族抹殺を画策した。

 

 その情報を入手したユダヤ系CIAイザヤは、モサドのT大留学生ソロモンを通じアブラハム大将にアーリア系CIAの策謀を伝えた。アブラハム大将は、日本民族の救出のため、中洲をエルサレムとする極東イスラエル、ヤマト・へブル帝国を九州の地下に建国する計画を立てた。建国準備の手始めとして、関東、関西、九州の大学にモサド留学生を送り込んだ。さらに、ユダヤ系最大手軍事企業に資金援助を依頼した。アブラハム大将からの資金援助要請を承諾したカツラ・コーポレーション会長は、地下支部建設用地を九州各地に確保するため、安部教授に土地買収を依頼した。安部教授は、看護師さやかを地下組織リーダーに任命し、情報収集のためのエージェントユニット結成を指示した。指示を受けたさやかは、早速、篠田校長をエージェントリーダーとする”くノ一”を結成した。


 東日本地区攻撃のための3.11原発テロの効果は、予想以上のものであった。アーリア系CIAは、西日本地区攻撃のための第2原発テロ実行の準備に入っていた。だが、ユダヤ系CIAは、第2テロ予定原発についての情報を入手できていなかった。というのは、アーリア系CIAは、情報の漏洩を恐れ、第2テロは、超極秘裏に数人の指揮の下、原発労働者を管理するシナ・マフィアを通じ、原発労働者自爆テロを予定していた。情報を入手できないユダヤ系CIAは、モサドにも情報収集の協力を要請したが、今のところ第2テロ予定原発を突き止めることができていなかった。

 

 76日(土)サラダ記念日。夕食を終えたイサクとヤコブは、原発テロについて議論していた。イサクが不安を口にした。「モサドは、こんなのんきなこと、やっていて、いいのだろうか?九州の原発は、狙われないと聞いているが、本当に信じていいものか?万が一、九州の原発がやられたら、今までの努力が水の泡だ」ヤコブもその点に関しては、疑問を持っていた。「俺も、その点が、ずっと、気になっていた。ユダヤ系CIAからの情報を信じる以外ないが、今のところ、ヤハウェに祈る以外ないのか」イサクは、しばらく首をかしげて考え込んだ。「いったい、次の原発テロはどこだろうか?福井の高浜原発か?大飯原発か?」

 

 ヤコブは、小さくうなずき自分の考えを述べた。「いや、廃炉・停止原発も考えたほうがいいんじゃないか?例えば、静岡の浜岡原発とか。問題は、いつかだ。できれば、5年以内は、やめてもらいたいものだ」イサクが、ケラケラ笑い声を発した。「おい、何、気楽なこと、言ってるんだ。テロってのは、いつやってくるかわからないから、テロじゃないか。明日かもしれん。1年後かもしれん。のんきなことを言ってる場合じゃない。一刻も早く、地下組織を確立して、地下ヤマト・ヘブル帝国を作らねば。うかうかしてたら、モサドまでやられてしまう」ヤコブが、大きくうなずき返事した。「確かに。でも、俺たちがリストアップした学生が、賛同して、地下組織に入ってくれるといいが」

 


 

 イサクがいさめるように返事した。「そう、悲観的になってもしようがない。救出対象は、ユダヤ系の大学生以下の若者に絞る。あとは、優秀なユダヤ系研究者の家族ということだ。モサド留学生は、優秀な学生をリストアップすることが第一の使命だ。そして、DNA鑑定の結果、ユダヤ系と認定された学生たちをカツラ・コーポレーション系列のカツラAIシステムズへの就職斡旋をする。多くの日本人は、中国、アメリカ、オーストラリアあたりに移住することになるだろう。かわいそうな気もするが、モサドができることには、限界がある」マジな顔つきになったヤコブが、気になったことを口走った。「F大の安田と三島は、マジ、役にたってくれるといいが。安田は学生の間では、九学連のリーダーとしてかなりの知名度がある。三島だが、彼は、剣道の世界では、そこそこ知られているようだが、役に立つかどうか?」

 

 イサクが、笑顔で答えた。「三島も役に立つさ。まあ、維新の坂本龍馬と思えばいい。足軽として、役に立つさ。お金のためなら、命令には従うはず。なんといっても、体力があって、素直な性格がいい。安田だけでなく、モサドのボディーガードとしても使える。俺たちは、安田の利用が目的なんだから、金魚の糞の一つや、二つは、大目に見なくてはな」金魚の糞と聞いたヤコブが、ワハハ~~と笑い声をあげた。「武士道精神の金魚の糞か、そんなとこだよな。万が一、障壁になるようだったら、坂本龍馬の後を追って、天国に行ってもらえばいい。でも、問題は、ブサイクだな。ヤツは、厄介だぞ。敵に回せば、大きな障壁になる。どうしたものか?ヤツは、ゆう子の金魚の糞だからな~~。ゆう子をものにできれば、ヤツを仲間に引き込めるんじゃないか?どうなんだ、イサク?」

 

 苦笑いをしたイサクが、ブサイクとモサドの意外なかかわりについて話し始めた。「ブサイクのことだが、ヤツの親分、安部教授は、軍事企業最大手のカツラ・コーポレーションとつながっているということだ。安部教授の病院建設用地としての土地買収資金は、カツラ銀行が融資しているということだ。さらに、モサドも、カツラ銀行から多額の融資を受けているということだ。早い話、安部教授はモサドの仲間ということだ。ならば、ブサイクもモサドの仲間ということになる。だが、ヤツは、当然、安部教授とカツラ銀行やモサドとの関係は知らない。だから安易に、ヤツがモサドの仲間だと考えてはならない。俺たちは、十分、警戒しなければならない」


 

 スッと立ち上がったヤコブは、フレッジに向かった。500mlの缶ビールを取り出すとイサクに向かって放り投げた。そして、スライス生ハムが入ったタッパーウェアと缶ビールをもってテーブルに戻ってきた。ヤコブは缶ビールのプルを引き上げると、一つうなずき話し始めた。「確かに、ヤツは、警戒しなければならない。ゆう子の金魚の糞であることは、確かだが、俺たちへの警戒心は強い。俺たちを嫌っていることは、確かだな。ヤツは、安部教授の子分みたいだが、子分だからといって、安部教授の奴隷ではない。ヤツは、ヤツなりのポリシーを持っている。いざとなれば、すべてを敵に回すほどの、胆の据わったヤツだ。思うに、ゆう子の金魚の糞ということは、ヤツは、ゆう子の下僕ということだ。ゆう子の言うことであれば、従うということじゃないか。ならば、ゆう子をものにすることは、ヤツを利用しやすくなる。そうじゃなないか、イサク」

 

 イサクは、ビールを一口すすり、返事した。「そう、焦るな。ヤコブは、女のことになると、興奮するからな~~。ところで、ブサイクだが、ヤツも、ユダヤ系ではないか?もし、ユダヤ系であれば、モサドメンバーに推薦したいと思うが。どうだろう?」ヤコブもビールを一口すすり、返事した。「そうだな~。DNA鑑定して、ユダヤ系であれば、モサドになれるかもしれないが、俺は、危険なような気がする。ヤツは、俺たちを嫌っているし、組織のために働くような人間じゃないと思うな。地下組織への勧誘も危険だ。ああいう、得体のしれないやつを敵に回したら、こっちがやられる。触らぬ神にたたりなし、っていうじゃないか。ほら、ヤツは、孤島の診療所で働くのが夢といってたじゃないか」

 

 イサクは、生ハム一枚をフォークで突き刺し、口に押し込み、モグモグと口を動かした。そして、生ハムをグイっと飲み込み、それを流し込むようにビールを一口すすった。「そうだな、ブサイクは、敬遠したほうがよさそうだ。もうしばらく、様子を見るとしよう。モサドがやるべきことは、優秀なユダヤ系民族を増やすことだ。3年後からは、本格的な種付けが始まる。ヤコブが、待ち望んでた種付けだ。天才DNAを増産してくれ」ニコッと笑顔を作ったヤコブは、返事した。「ハーレムの種馬に選ばれたことを、光栄に思うよ。イサクは、なぜ断ったんだ。ジャンジャン、種をまけばいいじゃないか。なぜなんだ?アーリア人に対抗するには、ユダヤ系天才を育成するしかない。今からでも、承諾してはどうなんだ」


 

 イサクが、目じりを下げ返事した。「確かに、天才DNAを増産することは、不可欠だ。でも、僕は、どうも、種付けには向かない。精力が弱いように思う。種付けは、君たちに任せるよ。僕は、世界中から、チョ~美女を連れて来るから。それにしても、ハーレム希望の女性が急増している。やはり、貧困化によるものだろうか?」ヤコブは、目を丸くして返事した。「そりゃ~~、そうだろう。アメリカのホームレスは、ハンパないぞ。軽く200万人は超えてるそうだ。失業者も3000万人は超えているというから、アメリカは、どうなるんだ。どうにか、食料を無償支給してるが、いつまで続くことやら。ついに、世界一の貧乏国になっちまったな。とんだトバッチリを食ったのが、日本だ。年金原資は、ネコババされるわ、ポンコツ戦闘機は買わされるわ。踏んだり蹴ったりだな」

 

 イサクが、目じりを下げて返事した。「イヤ~~、まったく。日本は、かわいそうだよ。アメリカが空前絶後の貧困化に陥った最大の原因は、多国籍企業が中国の労働者に依存しすぎたからだよ。中国の貧困人口は、ハンパない。欧米では考えられない低賃金で労働者をはたらかせるんだから、欧米企業が倒産するのは当然だ。欧米人は、中国を甘く見てたということだ」ヤコブが、皮肉交じりに話した。「思うに、モサドに比べて、CIAは機能してないってことじゃないか?質が低下したのか?大統領に問題があるのか?いずれにしても、今一度、CIAの立て直しが必要ということだな」

 

 イサクは、うなずくとジロッとヤコブを見つめて話し始めた。「ハーレムに選出された美女は、一生涯の贅沢な暮らしが保証されるわけだから、ハーレム希望の美女は増加する一方だ。ヤコブ、もうしばらくの我慢だ。とにかく、ヤコブは、余計な女遊びはしないことだ。アブラハム大将にも、念を押されてるだろ。わかったかい」突然、生ハムを口に放り込んだヤコブは、モグモグと口を動かし、ビールをグイグイ飲み始めた。マジな顔つきになったヤコブが返事した。「俺にも自制心というのはある。そう、いじるなよ。ところで、中洲の汐吹祭、たのしみだな~~。俺は、今年も当選だぞ。ヤハウェに感謝。イサクは、ネットライブで楽しんでくれ」

 



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