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 鳥羽は、教授の代理での仕事であれば、勉学には差し支えないように思えた。鳥羽は、再度確認した。「教授の代理で、プロジェクト会議に出席するだけでいいのですね。そして、会議の報告をすればいいのですね。それだけですね」教授は、うなずき、返事した。「そうだ、プロジェクト会議の報告をしてもらえればいい。それと、現在建設中現場の視察をお願いしたい。視察は、1月に1回ぐらいだ。日当も交通費も、事前に支給するから、金銭的なことで心配することはない。やってくれるんだな」鳥羽は、今の経済状況を考えるとお金が今すぐにでも欲しかった。それと、将来、孤島での診療所運営を考えると、多額の運営資金の蓄えも必要だった。両手に握りこぶしを作った鳥羽は、しばらく考え込んだ。小さくうなずいた鳥羽は、教授の依頼を受けることにした。「はい。原発テロから、国民を守る仕事です。喜んで、やらせていただきます」教授は、笑顔を作り、大きくうなずいた。


             シナ・マフィア

 

 現在、篠田校長は、俳優、歌手、ダンサーを育成するNKS芸能アカデミー校の校長をやっていた。このNKS芸能アカデミー校は、カツラ・コーポレーション系列のカツラ・ビジネスが運営していた。これは、くノ一・エージェントの組織拡大のために、カツラ銀行の融資を受けて建設されたものだった。校長は、シナ・マフィアからの情報収集を急務としていたため、特に、優秀なソープ・エージェントを発掘していた。ソープ・エージェントとして採用できそうな生徒を発見すると極秘に説得していた。ジュリナもその一人だった。また、実践教育をするために、校長自ら、ソープ・エージェントとしてプラチナで働いていた。午前中は校長として勤務し、午後からは、エージェントとして働いていた。

 

 79日(火)ジェットコースター記念日。毎週火曜日はプラチナ勤務の日だった。校長は、プラチナでは、マリという名で勤務していた。本日は、チンギス・ハンの末裔と名乗る70歳を超えた老人のお得意様がお相手だった。6時の予約であったため、5時過ぎには、プラチナに入店した。プラチナの通常入浴時間は、120分、20万円だったが、このお得意様老人の場合は、特別に、60分延長し、180分、30万円で入浴させていた。スタッフに案内されたハン老人の手を取ったマリは、ゆっくりとハン老人を気遣いながらVIPルームに向かった。2部屋しかないVIPルームは、VIPプラチナ会員とプラチナを20回以上利用された会員が使用できる最高級の部屋だった。マリは、ハン老人の服を脱がせると、足元に注意を払い、皇帝が座るような豪華な椅子に腰掛けさせた。ハン老人は、健康ではあたが、足元がおぼつかなく、常に介護が必要だった。

 

 ハン老人は、マリがお気に入りで、マリ目当てに3年前から通っている。最初の年は、1か月1回程度だったが、2年目あたりから、毎週、火曜日にはやってくるようになった。ハン老人は、かなりの富裕層の老人と見えて、花束と一緒に、宝石、高級ブランドのバッグ、コートなどの高価なお土産をマリにプレゼントしていた。さらに、帰るときには、50万円のお小遣いを渡していた。マリは、結婚の支度金のように思えて、高価なプレゼントは受け取りたくなかったが、ハン老人はシナ・マフィアのボスに違いないとにらんでいたため、マリは、情報を入手する目的で快く受け取っていた。ちょっと困ったことは、来るたびに、結婚を申し込むことだった。これには、かなり辟易したが、情報を入手するために、うまくかわしながら、老人を引き付けていた。


 プラチナにやってくるお客は、富裕層の老人が多く、ハン老人もその一人だった。お客たちは、ソープ嬢の気を引こうと大ボラを吹くのだが、当初は、老人も信じられないようなことを話していた。若いころは、100人以上妻がいて、子供と孫の数は、多すぎてわからない。財産は、数千億はあって、自分が死んだら、相続戦争が起きるに違いない、とマジに話していた。マリは、当初、単なる大ボラと思って聞いていたが、毎回、やってくるたびに、50万円を1万円でもやるようにポンとくれる老人を見ていると、信じられないような話は、事実ではないかと思うようになった。

 

 また、次第に、マフィアのボスを思わせるような度肝を抜く話もするようになった。俺は、麻薬と臓器の密輸のおかげで、大金持ちになった。今は、引退の身だが、子分たちが、俺のあとを引き継いで、バンバン儲けている。まあ、習近平も俺の子分みたいなものだ、と言っては、ワハハと笑っていた。マリは、嘘のようにも思えたが、万が一、シナ・マフィアの大ボスであれば、原発テロの情報を持っているのではないかと直感した。さらに、上海、香港、台湾はもとより、日本にも数多くの別荘を持っているといっていた。最も驚いたことは、日本の5分の1は、自分のものだと豪語したことだった。北海道の3分の1は、買収したと笑っていた。こればかりは嘘だと思ったが、これが本当だったら、いずれ、日本はマフィアの庭になってしまうのではないかと背筋がぞっとした。

 

 毎回もらうプレゼントのほとんどは、銀座で購入した高級品だったが、別荘での話になると、北は北海道から南は沖縄までの趣向を凝らした別荘について楽しそうに話すのだった。風貌は、一見するとそこいらのオジ~さんに見えたが、体格はがっちりしていて、少し背を曲げていても170センチ以上はあった。おそらく、若いころは、180センチ以上の背丈であったと思われた。70歳を超えた老人の筋肉は衰えていたが、顔は浅黒く、つやはよかった。映画に現れるヤクザの顔は、ちょっと強面で、怖い感じの印象だが、マリと会うときのハン老人の顔は、柔和で、笑顔であった。当然、ハン老人のペニスは勃起しなかったが、とても長く、両手で持ち上げると20センチ近くはあった。老人は、いつも、ナスビがしおれたような長いペニスを持ち上げては、俺の秘密兵器だといって自慢していた。


 老人の肌のツヤを考えると、食事のことには、気を使っているように思えた。普通の食事であれば、年を取るにつれて肌のツヤがなくなり、肌がたるんでいるはずだった。彼は、日本の老人と比較すると、はるかに若く見えた。顔だけを見ていると60歳前後に見えた。いつも、椅子に腰かけると老人は、入浴時間が180分と長いためか、居眠りをしていた。マリは、老人の寝顔を見ながらゆっくりと全身を洗うのだった。時々、マリは、目を閉じた老人に話しかけた。返事はなかったが、聞いているようだった。特に、長いペニスを洗う時は、ペニスをほめちぎって、老人の自尊心をくすぐっていた。老人は、ペニスをほめられるととても機嫌がよくなり、笑顔になった。だから、必ず、ペニスは、時間をかけて洗い、マッサージも入念に行った。

 

 ペニスは、しおれて元気はなかったが、亀頭は大きく、まだ、ハリはあった。マリは、ハン老人の白い髪を洗った後、最後にもう一度、ペニスを舌でコネ回すようにゆっくりマッサージするのだった。そのころには、老人も目を覚まし、ペニスの自慢を始めるのだった。マリは、長いペニスの亀頭を口に押し込むと舌先でしばらく嘗め回した。老人が最も喜ぶマッサージだった。老人になっても最も感じる部位と見えて、しばらくすると”気持ちいい、気持ちいい”と唸るのだった。老人は、気持ちがよくなるといつもの口説きが始まるのだった。「マリ、もう、3年通った。結婚、してほしい。マリが、大好き。すぐ、結婚したい」老人は、変な日本語でいつもマリを口説くのだった。マリは、結婚する気は全くないと繰り返し言っていたが、懲りずにくどく老人が、バカ殿のようで、かわいかった。

 

 マリは、口に含んでいた亀頭を引き出すと指先で軽くもみほぐした。「マリは、結婚はイヤ。男は、こりごり。ハンさん、マリは、逃げないから、これからも遊びに来てください。待っていますから」マリは、いつもの返事をするとハン老人に笑顔を向けた。いつもの返事に慣れた老人は、ニコッと笑顔を作ってベッドに誘った。ダラリンとたらしたペニスをブラブラさせながら、老人は、ベッドに横たわった。老人の楽しみは、マリのワレメから滴り落ちるラブジュースを飲むことだった。ラブジュースを飲むと、健康になって、長生きできると思い込んでいた。マリは、感じ始めるとオシッコを漏らすように勢いよくラブジュースがワレメから噴き出した。老人の顔一面がラブジュースでビショビショに濡れてしまうのだったが、老人は、おいしい、おいしい、と喜んで飲むのだった。

 

 


 マリは、汐吹きレースで何度も1位を取ったことがあり、一気に吹けば、3メートルは軽く飛ばせたが、老人の場合は、調整しながら顔に少しづつラブジュースを吹きかけていた。仰向けに横たわった老人の顔の上にまたがるとワレメを老人の口に押し当てた。老人は、ハ~~ハ~と喘ぎながら、ペロペロと舌先でワレメをまめ回し始めた。マリも次第に気持ちよくなり、感じ始めるとア~~ア~~と喘ぎ声を響かせ始めた。「いい、すごく感じる。じょうず。もっと、なめて、もっと、もっと。激しく。そこ、そこ、いい、いい、ア~~」マリは、老人はほめられると喜ぶことを知っていた。すでに、ワレからは、ラブジュースが老人の口の中に流れ出していた。流れ出したラブジュースの量は、ハンパなく、ゴクン、ゴクンと飲み干しても、すぐに口からあふれ出した。老人は、ゴホン、ゴホンとラブジュースを噴き出し、ア~~溺れるといっては、もっと飲みたいと叫ぶのだった。

 

 老人の顔もシーツもビショビショに濡れてしまうのだったが、老人は、こんなにおいしいジュースはこの世にない、と言っては、何度も、ワレメを嘗め回すのだった。嘗め回して疲れてくると俺は世界一幸せ者だといって、次は、乳首を要求してきた。「マリ、乳首、しゃぶりたい。早く」マリは、赤ちゃんに添い寝するように横になり、乳房を持ち上げ、赤ちゃんにオチチをのませるように、老人の口の中に黒ずんだ長い乳首を押し込んだ。老人は、おなかがすいた赤ちゃんのように、チュ~チュ~チュ~と力強く乳首を吸った。オチチは出ていなかったが、おいしい、おいしい、といっては、赤ちゃんのような無邪気な笑顔を見せた。マリは、老人が赤ちゃんのように思えて、オッパイを与えているときは、なぜか、幸せな気分になった。

 

 マリは、出産の経験があった。だが、赤ちゃんは、3歳の時に突然亡くなった。死因は、小児急性リンパ性白血病だった。子供の死がきっかけとなったのか、夫は失踪してしまった。そのころ、福島では白血病の子供が増加し始めていた。自分の子供の死因は、福島原発事故とは関係なかったが、福島の小児白血病増加の原因は、原発事故による放射能汚染と関係あると知らされたとき、原発再稼働は絶対許してはならないと固く心に誓った。そして、マリは子供の死を忘れるために、原発再稼働反対のデモに参加した。その時、デモに参加していたさやかと出会い、その時をきっかけに、さやかとともに地下組織の仕事をすることになった。

 

 

 

 



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