目次
(りある?夢?日誌…)
(上旬)
(上旬)
(8月1日) 「 超絶 異様睡魔 」 強制招集、
(8月2日) 怪異?現象があったんですけど…
(8月2日) 【 大脱出 】。
(8月2日)
(8月3日)
(8月3日) 狂気と正気が逆転している。
(8月4日) …「今は、もう秋!」…★
(8月4日) 猫又ケルトが聴ケルトきいて。
(8月4日) 
(8月4日) 星々の群れのなかに居て、
(8月4日) 救世主伝説 。
(8月4日)
(8月4日) 部族" 神殿を護る民 "(アイン・ヌウマ)の隠された予言の書にはこう語っていた。
(8月4日)
(8月5日)
(8月5日) 向かいのサイコ・ドクターず。
(8月6日) 「 エルさん と ノギス君( ≒ 白兎さん )」。
(8月6日) アルパカ狼さんとお話できたぞ ♪ (^-^)g
(8月7日) いきなり意識喪失してそのまま死亡とな?
(8月7日)
(8月8日) アルパカ狼さん居ない確率高し。(--;)
(8月8日) 永劫回帰の人生に。
(8月9日) (「夢も視なかった」?くらいの爆睡☆彡)
(8月9日) 守護:狛狼。
(8月9日) 唐突に新キャラ登場。(^^;)
(8月10日) 命に関しては神様の管轄で法令遵守が半端ないので。
(8月10日) 『 灰色姫 』 の エピソード。
(8月10日)
(8月10日) 由利 志郎。(ゆり・しろう)(中身はエルさん。)
(8月10日) 【 偶然の一致 】。
(中旬)
(中旬)
(8月11日)
(8月11日) 『 ブラインド・ポイント ! 』 (1-1)
(8月11日) (1-2)
(8月11日) (1-3~10)
(8月11日) アリーさんの原型は、多分まちがいなく、
(8月12日)
(8月12日) アルパカ狼さん成分…供給過剰!
(8月13日)
(8月13日) アルパカ狼さんが居ないので、
(8月13日) ♪へ(^o^ヘ)(ノ^o^)ノ♪
(8月⒕日) 幸せな死に方。
(8月⒕日) アルパカ狼さんが斜め前♪
(8月⒕日)
(8月15日) アルパカ狼さん居ない確率高し。(--;)
(8月15日) アルパカ狼さん過剰供給で砂糖水に溺れたキリギリス状態。
(8月16日) 失うものは何もないから、修羅の道を行くときめている。
(8月17日) 火星に逃げることが出来るのは極一部の人類のみ。
(8月17日) アルマンディン兄様 こんなじゃないか?
(8月17日) 通称 "走りっぱなし" アリー。
(8月17日) ( act.1 )
(8月17日) (act. 2~3)
(8月18日) 「 天中殺が 明けたぞ 」。
(8月18日) (めものみ)。
(8月18日) ( 砂魚牛 遊猟 )
(8月19日) ナカノヒトが ニョゼさん だったりしたら面白いのに…www
(8月19日) 突然の眠気に襲われた猫。
(8月19日) (覚えてたらコメント後日~)
(8月20日) 覚えていたらそのうち。
(8月20日) とにかくサバイバル。
(8月20日) 魂を重力方向に引き抜かれるような異様睡魔。(∋_∈)
(下旬)
(下旬)
(8月21日) 今日はアルパカ狼さん「遭遇確率」高いし~♪
(8月21日) アルパカ狼さんが何やらはしゃいでいて可愛かったw
(8月22日)
(8月22日) 文芸部の顧問。(^。^;)
(8月22日) 明日から楽しい3連休♪
(8月22日)
(8月23日) ダリの絵のよ~に…
(8月24日) 「どっちの何が、リアル現実??」
(8月24日) (だからっ!私の「現実世界」を、返してっ?!)
(8月24日) 【 惑星レベルの超接近 】。
(8月24日) 強迫的な自己肯定(と、表裏一体の他者否定)。
(8月25日) いろいろ自分に関する反省点や要⇒改善点が目につき始める「天中殺あけ」。
(8月25日) 「おおの水没」 エピソードにかぶる…(--;)…★
(8月25日) (1984年12月1日?)
(8月25日) たしかに…アルパカ狼さんだわ?⇒エリーさん。…??
(8月25日)
(8月25日) 「事実は小説より奇ッ怪なり。」…ッ★
(8月25日18:30)。
(8月26日) 「時差ボケ予知能力者」。
(8月26日) 精神状態荒れ気味。(-”-;)
(8月27日) 自称「カナリア体質」には、AB型が多そう?
(8月27日) エルさんが私のこと完無視で、
(8月27日) 昨日のエルさんは本当に最低でした。/今日はしかし「アルパカ狼さん居る率100%」です!(^w^)!
(8月28日) 『マナーやタブーは属する文化園によって違う』。
(8月29日) 【鬱病再発】注意危険!徐行期間に突入~…★
(8月29日)
(8月29日10:21)
(8月30日) とりあえず美味しいから。
(8月30日) まさに「幻視」してたんだよなー…(--;)★(リアルタイムで!)
(8月30日) ☆土岐真扉の物語
(8月30日) 共生の意味を得るための最良の糧を提供したい。
(8月30日)
(8月30日) (そしてカレーになりました☆)
(8月30日)
(8月31日) 【意訳】するな自動翻訳(機械)のくせにっ!w(^■^;)w
(8月31日) (「サキのお気に入り」という時点でレイの「お気に入らない」のは間違いないw)
(8月31日) やっぱ、「現世ビクーニャさんが⇒レイ。」かな…??
(8月31日) " ゴクリの指輪 "(スメアゴルズ・リング)の製造法。
(8月31日)
(8月31日) 「ぼくと組みませんか? できれば一生。」
(8月31日) (超~「裏」設定ッ☆) 
(借景資料集)
(借景資料集)
(上旬) 【 別の生き物 】図鑑。
(上旬) 「現実の裂け目」的なもの。/サイコでホラーなヨコハマ。
(中旬) 神に描かれた我々人類の第6回目の絶滅/手榴弾をぶら下げたドローンで弾薬庫が次々に吹き飛ばされた例。
(中旬) 「肉体が死んだ後にも魂は存在することを科学が認める」。/人類皆もとを辿ればアフリカ系地球人ではないのかな。
(中旬)
(下旬) この世の終わり感。
(下旬) 件数番付は リス、/「迷路とチーズと本当に賢いネズミの話。」
奥付
(…続きます…(^^;)…。)
奥付

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(8月4日) 猫又ケルトが聴ケルトきいて。

https://85358.diarynote.jp/201708041332118630/

 
https://www.youtube.com/watch?v=kHTPqAxEBuc
【作業用BGM】猫又ケルトが聴ケルトきいて。

んじゃ。(^^;)

コレは先週で「試合終了」したので…
 ↓
http://estar.jp/_ofcl_evt_outline?e=151279
『 マンガボックス 原作賞 』

作業用の曲と中味がイマイチ合ってないかも知れませんが、

古原稿「発掘」の続きに戻り鱒よ~☆彡


(やっぱ曲が作業に合わないわ…こっち?)

https://www.youtube.com/watch?v=7X_KcZkRbUg
09 - 冨田勲 - 風になびく大草原の笛



===============


(エスパッションシリーズ・番外)

 未来伝承

          by 遠野真谷人



 それは、正体不明の一隻の航宙船が地球系連邦(テラザニア)の辺境星域へと出現(ワープアウト)した、その日…

 まだこの高地平原では浅い春の、やわらかい陽射しを浴びるサンルームで、彼女は表へ出ることもかなわず揺り椅子に縛りつけられていた。

 手には祈り像。しかし何を未来視(さきみ)したいというのでもない。

 ただ、書を読むことすら医療師に禁じられた生活にあっては、漠然ともの想い、信仰する自然の諸神に一族と、そして他の民をもの平安を祈願して暮らす以外、毎日を費(つか)い潰すすべが無いのであった。

 ガラス越しに見上げる空は、わずかにかすんで、青い…

 かつて二万の民をたばねて神事を司さどった、あの抜けるような蒼天は再び戻りはしないのだ。

 周辺諸族の尊崇をも一身に集める斎姫にして族長。

 彼女も、いまは病(やまい)おもく文明の庇護の下におかれる、力弱い一人の女性に過ぎなかった。

 窓の外で風が鳴る。

 澄んで冷たい、黄金色の草原の風が。

 揺り椅子のなかでわずかに上体をかしげる。


 二人目の子を身籠った。けれどその体は驚くほど肉が落ちて、細い。

 元来が長女を産んだ時にも無理だと言われた。一族特有の頑固な不妊傾向は繰り返されてきた親族婚のため。その族長をも、むしろ純血種であるが故にこそ、見逃す筈がない。

 その、閉鎖性、排他性に民族としての先細りの将来を見越したからこそ、彼女は長(おさ)として部族の解散を宣言したのである。

 もはや掠奪の手から神殿を護るべき、暗黒時代ではなくなった…と。

 予言と、彼女自身の意志の力により。

 最終戦争と呼ばれる前文明の崩壊からようやく一千年の月日が流れ。世界は再び、星々へ向かってさえその束ねられた一本の腕を伸ばそうとしていた。



 表向き、彼女の部族、彼女の王国は解散し、広大な草原は民族区として地球連邦のなかに組み入れられた。

 族長としての職務はすでにない。

 人々も、徐々に流入してくる新しい教育や医療システムに慣れはじめたようである。

 親族婚を避け、異部族との混血を認める風潮も少しずつ一般化してきた。

 彼女自身、夫としたのは民の規範となるためもあって、その昔いまだ族長であり少女であった彼女のもとに連邦への投降を推めに来た、調停役のその青年だった。

 けれど…

 暗黒時代が去り世界全体の政(まつりごと)が整って、他部族の侵略の手から護る必要はなくなった、とは云え、神殿そのものが存続を止めたわけではない。

 それは、実は、前文明の記録を多く遺した書庫であったのだが、だからこそこれからの時代のためにも役立てなければならなかった。

 かつて人々がどのように暮らし、また滅びたものか…

 現代(いま)の世にあってそれを伝説以外に正しく知る者はいない。

 " 神殿 "と名付けてまで後の世に正しく伝えようとした、先人の意向を葬ることはできない。

 斎姫としての後を継ぐべき、直系の娘が必要だった。




 暗黒時代が去り世界全体の政(まつりごと)が整って、" 神殿を護る民 "(アイン・ヌウマ)の必要存在理由が無くなったからと言って、神殿そのものが消えたわけではない。

 古(いにしえ)の予言はまだまだ終わらない。

 斎姫としての後を継ぐべき、直系の娘が必要だった。

 だからこそ彼女は周囲中の反対を押し切ってまで古来のしきたりにのっとって長女をこの世に出し…

 しかしその赤児を目にすると一言つぶやいた。

「…違うわ、この子ではない。」

 それは、異民族である父親の血の方を濃く受け継いだ、茶色い髪、茶色い瞳の、おだやかな大人しい、優しい娘…。

 斎姫の後裔たるもの、彼女と同じ部族特有の色素能力を、持っていなければならない。

 そして彼女は医者の言いつけを故意に破り、いま、二人目の娘が、胎内にあって六ヶ月の半ばになる。



「…また、お祈りかい、冴夢(サエム)。」

 彼女の長い長い淡灰色の髪に、男の指がからまる。

 いつの間にか、静かに彼女の夫が入ってきていたようだ。

「あまり根をつめるのは良くない。…薬の時間だよ。」

 言われてみればすでに陽は傾き、みごとな残照とともに西の地平の彼方、草原の果てのかすかな山並みへと没し去ろうとしていた。

 部屋にはまた夜気を防ぐための電熱が自動で入ったのだろう。

 照明の光量も明るく…

 草原と谷間の民は気温と太陽の輝きで時刻を体感する。

 気づけなかったのも無理はない。

 礼を言って彼女は錠剤を受け取った。

 心臓の負担を軽くするための薬。

 ………静かだった。

 と、その時、 




 彼女は無論、知らない筈のことだったが、医師はもってあと一月、と、すでにもう宣告していた。

 神事だ古えからの伝統だとか偽って民族区の奥深くへ姿を隠してしまったその前に、彼女の夫たる彼は気がつくべきだったのだ。

 戻って来た時には定期健診の眼を逃れた母体は4ヶ月に入っており、彼女は絶対に堕ろさない、と、強い瞳で言い切って見せたが…

 あくまでもその気迫に敗けたふりを通した医師達は統一者(リースマリアル)賞ものの演技力と言うべきだろう。

 その実、その時点でさえ彼女の体は、もはや中絶手術に耐え得るだけの 体力 抵抗力すら残してはいなかったのだ。

 先天奇型の心臓は再び母体となる負担にこたえられる筈がない。

 五ヶ月を越えてまだ起きていられる程に元気に見えるのは、ただ単に束の間の奇蹟に過ぎないのだと…

 気高い眼差しの異国の妻に笑顔で薬を届けに来た、年上の夫は、しかし甘い夢など視てはいなかった。







 星の輝く所すべて彼らの王国


https://www.youtube.com/watch?v=U_IIjHCwp_Y
めぐり逢う星の夜 (Over a Starry Night We Met)
 

 

コメント

霧木里守≒畑楽希有(はたら句きあり)
2017年8月4日13:46
 
X 百合イスに縛りつけられていた。

O 揺り椅子



…「百合椅子に縛り付け」…って…w(^□^;)w…

どんなえろぷれいですかッ?
 
 
 

(8月4日) 

https://85358.diarynote.jp/201708041414561234/

『 未 来 伝 承 』 (エスパッションシリーズ番外) (2)

2017年8月4日 リステラス星圏史略 (創作)

 
https://www.youtube.com/watch?v=f4Ka6RUkGE4&list=PLwijtPhLBkg0SuGEn-YnDr71GSJEi-Txk&index=8
08 - 冨田勲 - 天空からの眺望


===============


 連邦統合政府の奥まった一画では辺境星域~まさに世界の最外縁~からひんぴんに送られてくる報告に、秘かに、だが決して穏やかなどではなく、それこそ煮えるような騒ぎの様相を呈していた。


 …彼女のサンルームでいくらかの時間を過ごすうち、彼の手首で身分証が静かに音と光を発して持ち主の注意をうながす。

 滅多に使われる事のない行政会議の緊急呼集だった。

 極東民族区の民生総局長である彼は速やかに応えなければならない。

「なんだろう?」

 ちょっと行ってくるよ、と、いつものように笑顔で、彼女の淡灰色の髪に唇づけして去る夫の姿に…

 彼女は突然、言いようのない恐怖を感じて、竦んだ。

「…待っ………。」

 けれどもそれは彼に関わる未来視(さきみ)ではない。

 正体をつかまぬうちに夫はドアの向うに消え、彼女はただひとり不安のなかに残された。

 刻々と、得体の知れない焦燥は胸に増すばかりである。

 やがて彼女は畏怖や苛立ちが外部から訪れたもの…

 何十キロもの草原をへだてた街や、さらには地球を覆う人々のネットワーク全体から発せられた動揺がそのまま心に忍び入ってきたのだったと気付く。

 顕著な感情同調の脳力は部族民の特質のひとつに数えられていた。

 制(おさえ)ようのない不安。

 どうしたと言うのだろう。

 …病んだ、退位した、とは云え彼女の心は生まれながら人の上に立つ者のそれであり、見捨てられた赤児のような身の置き所のなさを、民心のなかに放置しておくわけにはいかなかった。

「………いったい………」

 病室には彼女の神経の負担になり得るものは何一つ置いてはなく、外のニュースを得ることは不可能だった。

 苦手な屋内回線をまわしてみても今日に限って、同居の両親も看護婦すらも在室していないらしく、何の反応もない。

 彼達が彼女を一人にするなど普段なら考えられない事だった。

 種々の 探知機器 検知器や電脳が壁に埋めこまれて常時監視の体制をとっていることぐらい、機械嫌いの彼女でも知っている。

 ………それだけ、起こりつつある事態は異常だ、ということだった。

 外の人々同様の熱的な恐怖と、また、ともに冷徹な統制者としての意志力とを抱きながら、完全に二つに割れてしまった心の叫びのなかで斎姫はのろのろと立ちあがる。

 長いながい、身の丈ほどもある淡灰の雲の色の髪が椅子の腕にからみつくのを振りほどいて。

 …

 彼女は、滅菌された病室(サンルーム)(牢獄)のドアを後にした。


(8月4日) 星々の群れのなかに居て、

https://85358.diarynote.jp/201708041432524918/

 
https://www.youtube.com/watch?v=dEusU-NSG9o&index=12&list=PLwijtPhLBkg0SuGEn-YnDr71GSJEi-Txk
04 - 冨田勲 - タルタロスからの使者

===============


 星々の群れのなかに居て、それは確かに肉眼にすらくっきりと映っていた。

 皆、街路に出て、口々に騒ぎ、叫び、怒号し、…悲鳴をあげ。

 怯えていた。

 動揺はパニックを呼んだ。



「な、んですって。そんなばかな」

 突如として辺境星域最外縁に未確認飛行物体(U.F.O)が現われたとの第一報が入ってからわずか16時間。

 地球連邦の稚拙な跳躍技術では事故の危険をおかしてでも丸2年以上、亜光速で飛べばそれこそ13年近くはかかるというその 辺りから 距離を、わずか数躍の転跳で宇宙船は地球そのものの周回軌道にのってしまった、との、報告が届いた時刻すら宙空の光点の出現からたっぷり30分は経過した後だった。

 圧倒的な技術の差。

 たしかに、平和以外の意図があるのなら、とっくに攻撃を終えているであろうし、所詮、逆らってみても無駄な相手と言うべきだろう。

 男女二人からなる地球連邦首人は眼を見交わして窓辺を離れ、召集された行政議会の到着を待った。



 そして三日………

 各所での暴動めいた集団逃亡(スタピード)はすでに慰撫された。

 けれど相変わらず金緑色の巨大な輝きは宙天をゆるやかに横切り続け…

 人々はみな不安と緊張に疲れていた。

 それは無論、議場にあって結論を直接に下さねばならない立場の者達にとっては一層に重いものであった。

 口にのぼるのは疑問符と仮定仮説ばかり。

 若い首人ふたりは議会をよくまとめた。それは亡くなった連邦統一者の血縁としての権威と信頼とに十分応えるものであり、その存在が無ければ行政委員の主だった中にさえ重圧に耐え切れず、叫び出す者がいただろう。

 後アーマゲドン期千年のみならず長い人類史上でもおそらくは初めてであろう決断を下すという責任を、誰が背負い得るのだ?

 辺境の植民星の人間という意味ではない、真性の宇宙人との国交を樹立するか、否か…

 歴史や百年計画の全てを書き変えかねない事態を目の前に、広大な議場はむなしく湧き、また沈黙にとざされて、更に幾日もの時間を無駄に費い潰すほかは何もできないようだった。

 そして、そんな彼らをさらに圧迫しているのは、自己弁護のために許可を得て地球に降下してきた宇宙人の代表使節団。

 彼らの存在それ自体…。

 演壇にたって リスタルラーナ 自分達の世界とはの説明をなかなか達者な地球汎語でこなした後にも 彼ら一行は厳重な監視のもとに 議場内の宿泊施設に留まり続けた彼ら一行6人は、微妙な心理的負担の源となっているのである。

 示威行動など一切しない。ひたすらに礼儀正しく控え目な振る舞いが、かえって緊迫した 心理的な 重苦しさを引き立ててしまっていた。


(8月4日) 救世主伝説 。

https://85358.diarynote.jp/201708041445162038/

 
https://www.youtube.com/watch?v=qA8qWMHmR_s&list=PLwijtPhLBkg0SuGEn-YnDr71GSJEi-Txk&index=13
03 - 冨田勲 - 救世主伝説

===============



 リサーク,ケティア、対地球 全権大使はそんな有り様をけして忍耐強いとは言えない性格を圧さえてひたすら傍観していた。

 母星の利益代表として星間連盟(リスタルラーナ)政界では早くから切れ者で通していた女性である。

 燃えるような特徴的な緑の髪を首筋でふっつり切り揃えて、いつでもその群青の瞳で真っ向から相手を見据える。

 齢は、二十六という若さだったが、優秀な人材の早期の教育完了と就業を旨としているリスタルラーナにあっては、もはやベテランと呼ばれる辣腕家なのであった。

 事態は、ほぼ膠着している。

 母界を出る時の徹底的な調査によるコンピューターの勝率は75パーセント。

 百ではない。

 常に失敗の可能性は有り得るのだ。

 彼らリスタルラーノが把握した地球人の精神特性というものは多様性に富み、喧嘩ぱやくて情熱的、進取の気風と…同時に、思想的な仲間や血縁との結束が固く、内へ内へと集まる風潮がある。

 まったくの異族である彼らを受け容れるだろうか?

 せめて… もう少し派手に宣伝行為のできる機会があればよいのだが。

 彼らが提供し得るのは進んだ技術と知識。

 そして、彼rらはこの星の人々が未だ知らないエネルギー鉱の、採掘権が欲しい。

 どうしても必要なのだ。

 ……我慢、し切れず、とうとう彼女は与えられた個室のなかで立ち上がった。

 行動は自重するように、と連邦首人から言い渡されてはいる。

 おそらく行政議会の議場と宿泊施設のあるこの建物からは出させて貰えないだろう。

 しかし…

 この、中でなら。

 勝率を上げる、チャンスは自分で作るものだ。

 彼女は部屋の出入を監視する装置を豆粒ほどの機械1個であっさり殺し、緊張した微笑みを浮かべて、大芝居の舞台を探しにと、秘かに廊下へ滑り出た。

 まだ、会議は続いている筈である。




 
ひみつ日記

 

 ( 沙魚 宇宙 )  『 未 来 伝 承 』 (エスパッションシリーズ番外) (4)

 


(8月4日)

https://85358.diarynote.jp/201708041507252587/

 
https://www.youtube.com/watch?v=I2bF1MJuAT4&list=PLwijtPhLBkg0SuGEn-YnDr71GSJEi-Txk&index=11
05 - 冨田勲 - 幻の王プレスター・ジョン


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 停滞し、休憩し、そしてまたいつ果てるとも知れず始められる混乱のさなか、彼、ジョセス・ラン=アークタス極東う民生局長は呼び出されて議場を出、ロビー脇のテレビ電話の前にがっくりと座っていた。

 宇宙人騒ぎで行方不明になっていた病弱な妻は見つかった…とは言う。

 宙空に飛来した不思議な光点に皆が気をとられてしまっているわずかな暇に、どうしてか二十数キロは離れた都市にまでたどりつき、そこで" 侵略者 "への恐怖から行くあても知らず逃亡をはじめていた市民の暴走(スタンピード)にまきこまれたのだ。

 右上腕と大腿の骨折。全身挫傷。

 そのほか雑菌だらけの外気に触れることによって併発した種々の症状。

 医師の説明で彼に判ったのはただ、そのままでも「覚悟はしておいて下さい」と言わせた妻の病名がさらに倍ちかく増えたらしい、ということだけだった。

 なんとか赤児だけでも救けたいと、どもりがちに、彼と同じく彼女の…" 灰色の貴婦人 "の崇拝者であった医師は言う。

 しかし、無理だろう。

 はじめに彼女の状態を子供がまだ胎内にとどまっているのが不思議なほど、と形容したのは医師自身ではなかったか?

 通話を切り、けれどその場から彼は動けなかった。

 せめて… そばについて居たい。

 が、ようやくに議事進行の糸口が見えはじめてきた今、極東諸民族数億の利益代表である彼がその場を離れるわけには行かなかった。

 それにおそらく、8時間かけて空を飛んで帰ったところで、その時にはもう…


 無駄だろう。


(( ! ))

 そう、考えることに耐え切れず、彼は 涙を圧さえた。声を洩らした。

 彼は妻を愛していた。本当に愛していたのだ。



「 …… どうしたのですか? 」


 広いロビーの片すみにただ一人うずくまる彼を不審に思い、声をかけたのは、緑の髪のリサーク,ケティア大使だった。

 「 え、…… 」

 彼の驚きには構わず、かたわらのプリンターに打ち出されたままの病名簿(カルテ)の写しに、ついと手を伸ばす。

「お親しい方… あなたの奥さまが?」

 気遣わしげな表情は彼にピエタを思い起こさせた。

 力なくうなづく。

「 … そう… 」

 地球の 先端 医療は決して野蛮な域にあるというわけではない。

 が、しかし、やはり不治の病というものも多く残っているのだろう。

 …若い国なのだ。

(国交を樹立したら是非、医療分野での技術交流も推進しなければ。)

 まだ完璧とはお世辞にも言えない地球汎語で慣れない医学用語を読み下そうとしている時、ドアが開き、二人の 地球 連邦首人が随員とともに議場を抜け出して姿を現わした。

「 アークタス議員… 」

「ジョゼス。極東地区から急ぎの連絡が入ったと聞きました。奥方が危ないのではないのですか?」

「…戻っても間に合わないでしょう。もう… 」

「なんということ! 彼女の詩(うた)は…、いえ、彼女の存在それ自体が、私達とは別の意味で連邦統一の象徴でもあるのですよ。それが…」

 全面抗争ともなれば、ようやくに固まりかけていた連邦の土台を根こそぎ揺るがすに違いないと、そうまで言わせた力を持つ最後の独立部族アイン・ヌウマ。

 それを、部族の解散を宣言するという離れ業 を演じること によって無血のままにおさめた神秘の女性(にょしょう)。

 退位後は、また詩人として、優れた言語学者として、各界トップの知識人層との親交を深めた。

 彼女の常に変わらない確かさは、重責を担う者達にとって心の支えともなっていたのだ。

 年若くして先代・統一者の後を継がねばならなかった、この二人の首人にしてもそれは同じことだった。

「よりによって… こんな時節に、…」

 唇を噛む彼らの前に、

「かえって好機だったとも言えますわ。」

 リスタルラーナ全権大使は陰になっていた電話ブースから出て緑の髪をさらした。




 

 

コメント

霧木里守≒畑楽希有(はたら句きあり)
2017年8月4日15:08
 
 
歯医者に行ってきまーす★
 


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