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日本共和国臨時政府

「治安警察の謎」

 

著者:茜町春彦

 

概要:大人向けのWEB絵本です.
また、これはフィクションです.実在の人物・団体等には一切関係がありません.


書斎

 


あちゃちゃちゃ、失敗失敗、失敗しちゃったわ.
逃げなきゃ.


逃走1

 

 

「パタパタパタ・・・」

 

廊下を走る足音が聞こえるわ.
書斎のドアを施錠して・・・このマイクロカードは取り敢えずもらっておいて・・・窓から庭へ出て・・・塀を乗り越えちゃいましょう.


逃走2

 

 

深夜だけど、駅へ行きます.駅前に自転車を止めてあるのよ.

 

私は抵抗戦線完全独立派のメンバーなんだけど、井上に収賄の疑惑があるっていう情報を掴んだので、独りで探りに入ったわけ.みんなにいいところを見せようと思って、ちょっと先走っちゃったかな.

 

あとで怒られちゃうかも.うちのリーダー、二言目には総括総括って、ちょっとウザイのよね.

 

操り人形の綽名を持つ井上が傀儡政権首班に返り咲いた事に、以前から怪しさを感じてたのよね.昼間のうちに下見を済ませて、暗くなってから井上の私邸に忍び込んでみたところ、軍服専門の衣料メーカーである帝国ユニフォームとの癒着を示す収賄の証拠を見つけた、と思った途端に警報が鳴っちゃった.

 

想定内だけどね、まあ、そう云うこと.


逃走3

 

 

それから最近矢鱈と官房府が国民を煽っているじゃない、近隣国と武力衝突するかも知れないってさ.

 

だけどそれってさ、軍服メーカーがバックに付いていたからなのね.憶測だけど・・・

 

軍服の売上げを上げるために、兵隊の数を増やしたい.
兵隊の数を増やすには、徴兵制を導入すれば良い.
徴兵制を導入するには、過半数の議員に賛成させればよい.
過半数の議員に賛成させるには、金をバラ撒けばよい.
そのために、井上に裏金を渡した.

 

・・・そんなことを考えていたら、公園の前まで来たのよ.



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