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算命学余話 #R93 (page 1)

 算命学の鑑定では、生年月日からまず宿命(陰占)を出し、そこから人体図(陽占)を出し、並行して天中殺と大運を出しますが、前回余話#R92で取り上げた六親法もこれに加えると、鑑定に使える基本情報がひと通り揃います。この先の守護神や局法・格法、合法・散法、六親法に付随する十二親干法等、数ある技法も鑑定の実践では勿論重要ですが、依頼人の相談内容によっては使わない場合もあります。

 しかし六親法は、何を占うにしても欠かせない技法です。それほど血縁者との関係は重要で、その人の人生も人となりも左右し得るほどの威力があるからです。特に子供時代に誰に育てられたか、誰の影響を受けたか、受けなかったかという情報は、その人の人格形成に大きく関わってきます。言い換えれば、人間がどう成長するかは、その子を育てる近親の大人たちに依っているということであり、その代表としての親の責任は重大だということです。その重責について考えずに子供を作る大人を量産する社会は、道徳以前に劣化の一途を辿っても致し方ありません。親としての責務は、単に物理的な衣食を与えれば済むというものではないのです。では誰が何を子供に授けるべきなのか。それが六親法はじめ宿命の中に、それほど難しくもないヒントとして描かれているのです。

 

 説教臭い導入になってしまいましたが、今回の余話のテーマは「まっとうな人間」の姿についてです。陰占はその人が生まれた時の自然の姿を表したものですが、その人がどういう手足や思考傾向を持った人間であるかは、陽占を見た方が具体的です。陽占は別名「人体図」であり、人間の姿そのものを表しているためこの名があります。

 人体図の算出法や基本的な読み方については以前の余話で述べたので、今回はこの人体図をどう活用しないと、どういう不具合のある人間が形成されるのか、そうした辺りを考えてみます。

 思考の話なので、前回のような込み入った技法の話にはなりません。しかし昨今は公的に高い地位にある人が破廉恥な犯罪を犯したり、非難されることが誰にも予測できるような幼稚な動画をネットに流しては痛い目を見ているお粗末な輩や、果ては子育ての能力もないのに子供を生んで結局虐待に行きつく親など、冒頭の話題につながる人間の劣化事件が後を絶ちません。尤も、私はこうした事件が現代に限った新しい現象だとは思っておらず、いつの時代も、どの国でも繰り返し起きてきた人類共通の事件だとの認識でいます。それは、算命学が成立した数千年前も同じだったということです。

 では算命学は、こうした劣化した人間の仕上がりをどう認識しているのでしょう。算命学の技法は多種多様なので、あらゆる技法を通してこの課題を説明することはできますが、今回は人体図に絞って考えてみます。


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最終更新日 : 2019-03-29 18:12:28

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