閉じる


第4話 きのこのこのこ

ああ からだがむずむずする

雨が降った次の日は たいていこうだ

なんだか からだがむずむずする

 

むずむずむずむずしているあいだに

どんどん頭がのびて行く

 

頭がのびて のびてのびてのびてのびて 

気がついたら地面の上だ

 

おやおや いつ見ても地面の上は騒々しい

げじげじやぴょんぴょんや

ニョロニョロやムニョムニョたちが

あっちへ行ったり こっちへ来たり

 

ヒトヨタケにイヌセンボン

ホコリタケにキツネノエフデもいる

土の上はほんとに賑やかだ

 

かゆいぞかゆいぞ 何かが頭の上をあるいている

この森で 何百年も生きている わしの頭で何しとる

 

失礼千万 

不快満開 

いや愉快だな

 

雲が流れて 陽が差し込んで

枯れ葉がどんどん温められて

上昇気流が立ち上がる

 

気流が気流をよんで

森の空気が入れ替わる

心地よい風に撫でられて 

どうれ ここらで傘開こう

 

さあさあ行っておいで わたしの子らよ

風に乗って遠くまで

落ちたところで糸のばし

地面の下で育つがいい

 

そうして雨の次の日に

むずむず頭をのばすのだ

頭をのばして、、、おや、、

 

誰かが頭を食べて行ったようだ


この本の内容は以上です。


読者登録

真下魚名さんの更新情報・新作情報をメールで受取りますか?(読者登録について