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 宗教とは恐れだ。
 かつて人間は、何故そうなるのか知らなかった。そこで理由を考え神というものが発明された。知らないことを恐れて神は生まれた。
 多くの人は、自分より大きな存在を想定して、神に従うことを選んだ。ところが、そうではない人間もいた。
 彼らは観察し、原因を考え抜いて因果関係を明らかにした。それは科学と呼ばれた。
 だが、多くの人にとって、説明は理解不能だ。人類として謎が解明されたことと、個人として謎を理解し使いこなすことは別だ。
 神次第だった世界は、他人次第になった。
 違いはなにか?
 神は、人々を慈しむ存在だ。一人一人に目をかけ、耳を傾け、よくあるように願う。
 人は、自分のために生きる。駄目なやつを切り捨て、出来るやつと仲間を組む。
 謎が解明されて分からない恐れから、仲間外れの怖れにかわった。
 「世界の仕組みを説明する」という意味で神の役割は終わった。しかし、「生き物を慈しむ」という意味での神が、今ほど必要とされる時はない。みんな仲間外れを恐れている。
 宇宙には意識があり、世界を祝福している。
 そんな宗教的幻想を復活させることが、世界の分断を止める手段になる。
 みんなの夢になれる、新しい神話を語る人が必要なのだ。預言者が求められている。
 それは、君のことだ。


この本の内容は以上です。


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