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算命学余話 #R78 (page 1)

 先日、日本にホスト文化を根付かせ広めた「ホストの帝王」が亡くなりました。78歳でした。この人がいなければ日本のホスト業界はこれほど発展しなかったと言われ、同業者には神様と呼ばれ、勿論女性たちからは大いに愛され、華やかな夜の世界によりひと財産を築いたユニークな実業家でした。しかし晩年は脳梗塞に倒れると同時にアルツハイマー型認知症に罹り、社長退任後は瞬く間に資産を失い、最期は見る影もなかったと伝えられています。

 脳梗塞に倒れたのが2011年の辛卯年で、この人の天中殺に当たっています。この人は宿命天中殺ではないので、後天運による天中殺は特に強く作用することが予見されますが、翌年2012年からは大運天中殺も始まります。

 このように老年に達している人が天中殺の期間に脳梗塞など後遺症の出る病を発症すると、ぐずぐずと後を引いて回復が遅れることが多いのですが、その上畳みかけるように大運天中殺に突入すれば、出口の見えないトンネルのようなもので、年齢から考えるとこの期間のうちに寿命を迎えたのは自然と見てよいでしょう。日本男性の平均寿命から見ても、特に早逝とは言えない一生でした。

 

 ではこの人が幸せな人生であったかどうかを考えてみると、算命学では、前半生がどんなに華やかで成功した人生であっても、晩年が寂しく不幸であったのならば、人生全体は不幸であったと見做します。算命学は、人の人生は終わってみるまで評価できないと考えているので、終わった時のその人の至福度なり充実度が決め手になります。

 この人の場合、認知症により自分の一生が幸せであるのか不幸せであるのか、自ら省みることもできませんでした。こういう人生の終わり方は、気の毒ですが、算命学はやはり「不幸だった」と総括せざるを得ません。築き上げた財産を失って晩年を過ごしたことも、やはり幸福とは呼べません。彼の勇名や事業や資産をどれほど多くの人が称えようとも、その称賛と彼一個人の幸福とは別物なのです。称賛や栄誉は五徳のうちの官(金性)であり、幸福は福(木性)です。両者は金剋木の相剋関係にあり、融和は難しい。

 

 さて今回の余話は、このホストの帝王の宿命です。といっても人生の総括はもう述べてしまったので、宿命のほんの一部分、日干支だけに注目してみます。というのは、この日干支がいかにもホストにぴったりで、大勢の女性に愛された男の命式として思わず頷くものであったので、そのあたりに着目してみたいと思います。勿論、日干支は男に生まれる場合と女に生まれる場合とで差異が生じます。ホストにぴったりな命式は、果たしてホステスにもぴったりなのでしょうか。その辺りを考察してみます。


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最終更新日 : 2018-10-29 18:16:42

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