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12月と跋文とあとがき

 

20171201()

 

 

 

北颪金子兜太の恋煩い 公彦

 

たまたま北颪(きたおろし)で探していましたら東京新聞の「平和の俳句」の選句会の記事がありました。

 

http://www.tokyo-np.co.jp/article/forum/list/CK2016072302000204.html

 

 

 

20171202()

 

 

 

かんかんと備長炭のおこりたり 公彦

 

★一茶のこの句からの連想です。

 

くわん~と炭のおこりし夜明哉 一茶 ■享和三年癸亥(四十一歳)

 

備長炭は鳥料理などに珍重される。

 

 

 

20171203()

 

 

 

母の忌や透き通るまで蕪煮込む 公彦

 

★母が亡くなった日は寒かった。母の亡くなった次の日の朝湯布院に初雪が降った。

 

 

 

20171204()

 

 

 

今週は子規と一茶と山頭火の句を紹介した。

 

ここの所有名人の句の紹介コーナーのようになっている。

 

8年もやっていると林さんの示される季語が、あまり人口に膾炙しない季語が多くなっているので類句を探す時間が長くなり、その間に興味深い記事を見つける事が多いので紹介したくなるからである。

 

因み紹介したのは次の句である。

 

 

 

毛布著た四五人連や象を見る 子規

 

くわん~と炭のおこりし夜明哉 一茶

 

これが河豚かと食べてゐる 山頭火

 

 

 

ノーベル平和賞のICAN事務局長のベアトリス・フィンさんのスピーチとノーベル文学賞のカズオ・イシグロさんの話を聞きました。

 

どれも歴史に残る素晴らしいスピーチです。

 

学校の英語の授業で使うといいと思います。

 

授業で習ったリンカーンの演説は今も頭に残っています。

 

 

 

山頭火てっちり食いし中津かな 公彦

 

★山頭火は大分県中津市でこういう句を作っている。

 

これが河豚かと食べてゐる

 

初めて食ったのではないようだが。

 

出典

 

種田山頭火のおいしい俳句 作者:種田潔

 

http://ncode.syosetu.com/n5142dp/13/

 

 

 

2017年12月05日(火)

 

 

 

炬燵猫ミャーと口開け声は出ず 公彦               

 

★我が家にいてくれた猫は声をかけると必ず返事をしてくれた。声にならなくても意思疎通は出来ていた。今はいない。

 

 

 

2017年12月06日(水)

 

 

 

ボンネットの青女を少し撫でてやる 公彦

 

★青女(せいにょ)「淮南子」にある、霜雪を降らす女神。転じて霜の別名

 

 

 

2017年12月07日(木)

 

 

 

岩清水飲みて息継ぐ大雪渓 公彦
山の記憶も遠くなった。

 

2017年12月08日(金)

 

 

 

逡巡なき砂漠の冬日没りにけり 公彦
20101012日の記事です。

 

石榴の実沙漠の夕陽閉じ込めり 公彦

 

イラクの石榴は旨かった。太陽の当たり方が違うからだろう。
イラクではトマトなどもすごく旨かった。
砂漠の夕陽はあっという間に落ちる

 

 

 

2017年12月09日(土)

 

 

 

褞袍着て机に向かう君との縁 公彦
★褞袍(どてら)を着ている写真が印象にある。出会う前の予備校時代の写真だと思う。妻のことである。

 

 

 

20171210()

 

 

 

冬の川光集めて耀えり 公彦
★三郷駅のホームから見た昨日の江戸川の朝の風景である。

 

 

 

20171211()

 

 

 

鷹狩や川越の街のど真ん中 公彦

 

★鷹を連れた若い女性の鷹匠に川越の時の鐘辺りで遭遇したことがある。

 

この写真です。 https://pic.twitter.com/h5U3DJl4jZ

 

 

 

20171212()

 

 

 

忘年会夕方なればちょいと出る 公彦

 

★今日は夕方から忘年会なので昼間は妻と板橋美術館に行く予定です。

 

 

 

20171213()

 

 

 

牛鍋や隣の鍋からお裾分け 公彦

 

★こういう事がよくある。食いっぷりがいいからか。昨夜もそうだった。

 

 

 

20171214()

 

 

 

愛犬に冬着引かれる散歩時 公彦

 

★休みと遅く出る時は朝ドラを見て食事をしてから愛犬とお散歩となるがその間に待ちきれなくて裾を引っ張る事もある。

 

 

 

20171215()

 

 

 

風冴ゆる永田町に記者の列 公彦

 

★昨日の民進党本部前には記者の列が出来ていた。

 

 

 

20171216 ()

 

 

 

仏壇に鶏頭枯るるや子規の部屋

 

★明治31年の子規のこの句の本歌取である。

 

 

 

仏壇に鶏頭枯るゝ日数哉

 

 

 

20171217()

 

 

 

凍む朝や布団の中に呻吟す 公彦

 

★凍()むという季語に手こずった。朝起きて布団の中での滞在時間が長かった。

 

 

 

20171218()

 

 

 

今日の季語は冬帝

 

昨日は凍む

 

一昨日は鶏頭枯る

 

 

 

その前は

 

風冴ゆ、冬着、牛鍋、忘年会

 

 

 

寒さを表す季語が並ぶ

 

 

 

クリスマスも正月も近い

 

一年の総括の時期です。

 

 

 

ここには上げていませんが今まで1か月間連続で毎月八首Facebookに投稿しています。

 

当分続けたいと思います。

 

 

 

もちろん毎日1句は投稿して月曜日にここにアップします。

 

 

 

冬帝の居座る江戸川ほとりかな 公彦

 

★(ザ・ネット俳句歳時記)には冬帝(とうてい)についてこうあった。

 

『冬帝は寒さの厳しい冬を擬人化していい冬を司る神というほどの意味である。

 

 単に冬というよりも厳しい冬を統べる神とそこに置かれた人間を含めた万物を感じる。』

 

 

 

20171219()

 

 

 

煤払い父母の写真は柔らかく 公彦

 

★明治28年の子規の句から触発されました。

 

煤はいて蕪村の幅のかゝりけり

 

 

 

20171220()

 

 

 

師走市菊池東太郎身罷りぬ 公彦

 

新日本歌人協会の元代表幹事で現編集長の菊池東太郎さんが亡くなった。

 

私は悲しい。

 

 

 

20171221()

 

 

 

冬の泉猫は水飲む尾を丸め 公彦

 

★ 金子兜太さんのこの句に触発されました。

 

冬の泉に黒猫寄りて長き尾伸ぶ

 

 

 

20171222()

 

 

 

妻買いし冬至南瓜の小さかり 公彦

 

★妻には南瓜の固さは手強い。小さくても手強い。

 

 

 

20171223()

 

 

 

紙漉女子をあやすごとすかすごと 公彦

 

★紙漉き人には紙漉きが子育てと同じでしょう。

 

 

 

20171224()

 

 

 

おずおずと慈善鍋へと女の子 公彦

 

★写真と幸さんの句に触発されて

 

☆ おずおずと差出す小銭慈善鍋 幸

 

 

 

20171225()

 

 

 

先週こう書きました。

 

 

 

「 ここには上げていませんが今まで1か月間連続で毎月八首Facebookに投稿しています。」

 

この一週間は2017年のまとめの記事でありブログにもアップしました。

 

 

 

年内はアップの予定です。

 

毎日八首作れればですが、、

 

 

 

年木積む子から父へと渡されて 公彦

 

★父に登場してもらいました。

 

無季俳句が出来ました。季語難し苦しい時の父母頼み

 

 

 

餅搗きや交代すれば地響きす 公彦

 

 

 

20171226()

 

 

 

紅葉鍋三瓶山小屋二階にて 公彦

 

10年前広島の三瓶山の友人の別荘に行く途中で鹿肉(確か雄肉)を買って紅葉鍋会を大勢でやった。

 

脂分の少ない牛肉と言った感じでした。

 

 

 

20171227()

 

 

 

餅搗きや交代すれば地響きす 公彦

 

★餅搗()きはつく人によって音が違う。迫力ある人はあまり長持ちしない。自分のように。

 

 

 

20171228()

 

 

 

夜鷹蕎麦母が指令し我走る 公彦

 

★チャルメラの音が聞こえると母によく買ってくるように言われ丼を持って走った。

 

 

 

20171229()

 

 

 

朝習い八周年や蕪鮨 公彦

 

★毎朝林先生のTwitter @twryossyで提供して頂ける季語で俳句を作って八周年。

 

朝のこの習いが終わらないと一日が始まらない体になってしまった。

 

祝!九年目突入!

 

 

 

20171230()

 

 

 

ありがたき息災の年送るなり 公彦

 

★健康の有難さを感じる年の瀬です。来年も家内と世界が安全でありますように。

 

 

 

20171231()

 

 

 

煩悩の少しは残せ除夜の鐘 公彦

 

 ★この句に触発されました。 

 

百八はちと多すぎる除夜の鐘 暉峻康隆

 

 

 

林先生 皆さん 一年間大変お世話になりました。

 

来年も引き続よろしくお付き合い下さい。良いお年をお迎え下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

跋文

 

吉平たもつ

 

 

 

大津留公彦さんの句文集『白木槿』の跋文を依頼されてから、一か月以上も経ってしまいました。本来なら盛夏に発行する予定でしたのに、私の不徳の致すところで申し訳ありませんでした。

 

 大津留さんが俳句を毎日作るきっかけになったのは、「まえがき」や「あとがき」にありますように、毎朝5時に@twryossyさんからtwitterfacebookで送られて来る季語を使って俳句を作って8年。朝のこの習いが終わらないと一日が始まらない体になってしまったそうです。さらに、大津留さんは短歌も毎日八首作っています。

 

 私は、俳人などと言われて有頂天になるときがありますが、毎日連続して作品を創作してきた著名な俳人は、次の方々です。「藤田湘子は、俳誌『鷹』を創刊して主宰。19833月には、新境地を開くため110句の多作の試みを開始、3年の間そのすべてを『鷹』に発表し注目を集めました。また、松田ひろむは、『鴎座』の主宰ですが、201241日より、翌331日まで、110句の荒行に挑戦し、その作品は第三書館より2017年、『一日十句』として出版されました。(ウィキペディアから抜粋)」

 

 このような俳人と比べても優劣をつけがたいのが大津留さんです。また、65歳の誕生日を機に仕事を一旦やめられましたが、現在は働いています。余暇には、江戸川沿いをジョギングして、時にはロードレースにも参加しています。地元の三郷市の選挙では、100首の短歌を詠み電子出版、さらにはハンドマイクでの演説と、とてもエネルギッシュなのです。

 

 今年526日から27日は、文化団体連絡会議(文団連)の全国交流集会が京都で行われ、東京からは大津留さんをはじめ6名が参加しました。27日の午前中は自由行動で「哲学の道」を散策しながら俳句を作りました。選考の結果、最高得点は、大津留さんの〈冷泉の墓陵を覆う草いきれ〉、第2位は〈向月台娘の好きと言いし夏〉で、これも大津留さんでした。

 

 今回、跋文を書くために365句を私なりに選句しました。最初に選んだのは64句ありました。毎朝送られて来る季語(難解な季語もある)で創作するので、非常に苦労するのではないかと思います。選句では、次のような初めて知る季語もありました。

 

0210()   ゆさばりや例句は全く見つからず

 

★ゆさばりはブランコの事。例句を探すのが常だがこの季語の例句は見つからなかった。(古代中国の宮女の春の遊戯とされていたそうです)

 

 私が最終的に選句した作品を紹介します。

 

0118()   身罷りし人一人いて霙降る

 

0127()   出稼ぎの荷物は重し土漠の地

 

0331()   春心妻とま向かうこと増えし

 

0504()   逝く人の逝くばかりなり春の果て

 

0519()   茨咲いて新しき道拓けけり

 

0603()   寝冷え子の腹に手を当て「いないいないばあ」

 

0615()   牛蛙夜のマンション平定す

 

0624()   白日傘真向かう平和の礎へと

 

0628()   麦藁帽子ちひろの絵から抜け出たり

 

0718()   冷房車の窓から手を出し街を行く

 

0810()   七十四句子規の拘り稲の花

 

0831()   めはじきやまんにょうびとのこいのうた

 

0910()   母として吊りたる蚊帳の別れかな

 

0923()   秋分や勤しむことの大儀かな

 

1010()   秋闌()ける早稲田の街に通り声

 

1119()   山頭火大根汁に惚れ込むか

 

1123()   娘と我と早番勤労感謝の日

 

1201()   北颪金子兜太の恋煩い

 

1209()   褞袍着て机に向かう君との縁

 

1231()   煩悩の少しは残せ除夜の鐘

 

 

 

 俳句は誰でも作れる日本の短詩です。学校教育でもやっています。アメリカの小学校でも英語で俳句を作っています。テレビ番組の「プレバト」は、俳句を作らない人にも大人気です。しかし、俳句を始めてみると難しいことがわかります。

 

 大津留さんは毎朝、林義雄さん( @twryossyさん)から季語が送られてきます。五七五の文字の内、三分の一はできているから簡単に作れると思うかもしれませんが、これが大変なことなのです。歳時記で例句を調べたり、インターネットで言葉を調べたりしています。

 

 芭蕉の有名な句に〈しづかさや岩にしみ入る蝉の声〉があります。芭蕉が山寺(立石寺)に登ったときは夕暮れで、蝉は鳴いていませんでした。この俳句の中で「蝉の声」を響かせたのは、芭蕉の「心すみ行く」閑さを表し、見えなかった蝉を見えるようにしています。

 

 選句した大津留さんの俳句には、詩(ポエム)があります。そして充実した毎日の生活の様子も綴っています。今年も9年目になりました。健康には気をつけて大いに前進していきましょう。

 

 

 

あとがき

 

 

 

20171229日にこう書きました。

 

「★毎朝林先生のTwitter @twryossyで提供して頂ける季語で俳句を作って八周年。朝のこの習いが終わらないと一日が始まらない体になってしまった。

 

祝!九年目突入!」

 

 

 

どうやら十年目にも入りそうです。

 

季語の解説を外していて且つ、難しい季語が多いので分かりにくいかもしれません。

 

 

 

隣の部屋に居住する次女から毎朝何をスマホでやっているのかと問われ、やらなければならないことだといい、俳句だと言った。

 

俳句がやらなければならないことかと言うのでそうだと答えた。

 

(どうやら次女にはいい人が出来たようだ。)

 

 

 

私の場合は短歌も毎日八首作っているので実はそっちの方が大変なのだが、昔の作品や単発シリーズなども織り交ぜて11ヶ月続けている。

 

 

 

人間、九年も続いているということは生涯やるということだろう。

 

人間、11ヶ月も続いているということは来年もやるということだろう。

 

 

 

これからも元気で俳句も短歌も続けて行きたいと思います。

 

 

 

人生とは歌です。歌いなさい(マザー・テレサ)

 

2018年 神無月 三郷にて 大津留公彦


奥付


白木槿


http://p.booklog.jp/book/124052


著者 : ootsuru
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