閉じる


1月

まえがきと序文

 

まえがき

 

2017年の俳句をまとめました。

 

2015年の「凍天」、2016年の「蘖」ひこばえ)」に継ぐ三冊目です。

 

タイトルの「白木槿」は20170830()のこの句から取りました。

 

 

 

白木槿庭の二割を占めにけり 公彦

 

 

 

毎朝5時に@twryossyさんからtwitterfacebookで送られて来る季語を使って毎朝作ったものです。

 

「大津留公彦のブログ2」に毎週月曜日に一週間分掲載してきたものの内、@twryossyさんの季語についての解説を除いて、私の句とそれのコメント(★)だけを選びました。俳句と関係の無いことも多いですが、今回は月曜日の纏め時のコメントも掲載しました。

 

11日から始まり1231日に終わるので歳時記一覧の趣きもありますが8年もやって来ているのでだぶらないようにするため季語が難解なものが多いです。

 

 今年も私が毎日俳句を作る機会を提供頂いている林義雄さん( @twryossyさん)から実に有難い序文を頂きました。

 

又俳人であり文化団体連絡会議(文団連)の幹事仲間の吉平たもつさんからも丁寧な心のこもった跋文を頂きました。

 

お二人に深く感謝申し上げます。

 

今年はかなり遅れてしました。

 

2018年版は早めに仕上げようと思います。

 

 

 

2018年 神無月 三郷にて 大津留公彦

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

序文            林 義雄

大津留公彦さんとのSNS上の交流は、私が2009年12月29日ツイッター
で始めた「今日の季語」の連載以来今年で九年に及んでいます。

毎朝投稿される、季語を巡る私の小文に基づいて句作を続けて来られた、その昨
年度の成果をまとめた三冊目の句集「白木槿」が、このたび発刊を見ることにな
りました。「今日の季語」がこのような形でお役に立っているのはたいへん嬉し
いことで、大津留さんのたゆまぬご精進に改めて敬意を表する次第です。

今回の句集には、俳句ばかりでなく、ご自身のブログに纏められた文章も併せて
掲載され、前二集とは異なる趣を見せていますが、ここには、句集というもの自
体にも新境地を開拓する試みとして注目されます。

本句集の「まえがき」にも触れられているように、私の季語連載は、傍題と二十
四節気季語は別としてできるだけ同じ季題が重ならないことを原則に運んできた
ものの、九年目を迎えるに及んではさすがに題材が底を突く様相を呈し始め、そ
れを用いた例句を探すのに困難を覚えるような季語が少なからず目に付くように
なりました。

折良くも、本年3月16日に連載3000回を迎えるに至りましたので、それを
契機に、これまでの掲載記事を基としてそれに手を加えながら投稿を続ける形で
転換を図ることにしました。それが来年度以降の句集にいかように反映するのか、
そこにも大いな興味を抱きながら、今後のご健吟を楽しみにしております。

 


1月

 

 

20170101()

 

 

 

新しい年2017年を迎えました。

 

 

 

啄木の、「悲しき玩具」の中からお正月の歌を三首。

 

 

 

「何となく、 今年はよい事あるごとし。 元日の朝、晴れて風無し。」

 

 

 

今年の元旦はまさにこの歌にふさわしい日よりだった。

 

 

 

「いつの年も、 似たよな歌を二つ三つ 年賀の文に書いてよこす友」

 

 

 

自分の事を言われているような気がする。

 

 

 

「正月の四日になりて あの人の 年に一度の葉書も来にけり。」

 

 

 

これも自分の事を言われているような気がする。

 

 

 

 

 

一番目の歌は友人からの年賀状にありました。

 

 

 

百年以上前の歌ですが啄木の歌が共感を呼ぶのは今と通じる社会の状況と個人の状況があるからでしょう。

 

 

 

新しい年が皆様にとりまして「よい事ある」年となりますように。

 

 

 

初明(はつあかり)届きて句となり歌となる公彦

 

★新しい年を迎えました。俳句と短歌を今年もたくさん作りたいと思います。新年も皆さんご一緒に句の道、歌の道を歩んで参りましょう。

 

 

 

20170102()

 

 

 

獅子舞に噛まれて泣きし子ら息災公彦

 

★五島の妻の実家に帰省した正月に獅子舞が家に上がって来て子らが噛まれた事がある。その子らが孫達を連れて今日やって来る。

 

 

 

20170103()

 

 

 

お年玉あげて喜ぶじじとばば公彦

 

★孫二人が昨日から来て泊まっている。

 

お年玉をあげるのはじじとばばの為のようだ。

 

 

 

20170104()

 

 

 

年神は先祖なるかな手を合わす公彦

 

★年神はそもそもは先祖だそうです。

 

 

 

20170105()

 

 

 

寒に入る晴れぬ靄靄貫きて公彦

 

今日は小寒で寒の入り。天気予報では今日から寒くなる。季節は人間に関わりなく動く。

 

 

 

20170106()

 

 

 

あくまでも白目ばかりの逹磨市公彦

 

★黒目で売られる逹磨はないんですかね。

 

 

 

20170107()

 

 

 

出初式陽は暖かく空青し公彦

 

★明日の出初式に向けて近所の駐車場に櫓が立てられている。きっと明日も今日のように晴れるだろう。

 

 

 

20170108()

 

 

 

鳥総松(とぶさまつ)有難きかな根付くかな公彦

 

★鳥総松は新年の門松を取り去った後の穴にその松の人一枝を立てておくものですが根付くのでしょうか?

 

 

 

20170109()

 

 1月4日のtwitter上でこういう言葉を見つけた。

 

 

 

「自分の顔のような俳句を作りなさい。自分の顔は世界中に一つしかないから、その自分の顔のような俳句ができたら、これはもう誰も真似ができない。上手とか下手とかいうのを超えて「自分の俳句」と言えるのです。 #津田清子」

 

 

 

これから上手下手を超えて自分の顔の短歌と俳句を作って参りたいと思います。

 

今日の句にみるように成人式の日に七福神巡りを地域の人とするようになって久しい。

 

昨日まで激しく降っていたが今日は雨が上がりそうだ。

 

 

 

今日は草加に七福神めぐりです。

 

 

 

成人の日雨の中行く草加松原公彦

 

★成人式の日に七福神巡りを地域の人とするようになって久しい。今日は雨が上がって欲しいが、、、。

 

 

 

日本共産党の大会が伊豆の山で開かれている。

 

自由党の小沢一郎党首が挨拶に登壇した。

 

少し前までは犬猿の仲だったが今は相思相愛に近い。

 

少なくとも煮え切らない民進党に比べて共産党との共闘の意思は社民党と共に明確だ。

 

 時代は動いている。

 

 

 

新潟県知事選の野党共闘は大成功だったが民進党は加わっていない。

 

沖縄でも共闘に民進党は加わっていない。

 

この沖縄・新潟方式が今後のメインストリームになるような気がする。

 

 

 

20170110()

 

 

 

初場所や波乱の幕開けありぬべし公彦

 

★二日間で大関・横綱と倒した平幕力士が出た。(銀星・金星には賞金は出ないようだが。)

 

波乱は常に面白い。

 

 

 

別記事(ここには掲載していません)のように昨日は仲間たちと文京区を歩いた。

 

最初の会社に入った頃の仲間との触れ合いは楽しい。

 

その後の会社ではなかなかこんな濃密な人間関係は作れないとの思いは共通だった。

 

仲間の内一人が既に亡くなっている。

 

今後も半年に一度は逢おうということになった。

 

大事にしたい仲間達です。

 

 

 

20170111()

 

蔵開く一葉馴染みの質屋かな公彦
文京区啄木歴史散歩のコースの中に樋口一葉が通った質屋があります。

 

今は女子大学が買い取って土日は無料開放してくれてます。

 

 

 

20170112()

 

 

 

絵双六京を目指して宿いくつ公彦

 

★今朝の林先生のFacebookに書かれた小林恭二さんの句

 

京にゐて京目指しをり絵双六

 

を受けてのものです。小林さんの俳句の本を俳句の先輩からこれがいいと紹介されて読みました。小林さんと今日Facebook友達になりました。

 

 

 

20170113()

 

 

 

猿回し下手も拗ねるも芸のうち公彦

 

★今日は13日の金曜日だ。気をつけよう。

 

 

 

20170114()

 

 

 

旅始曽良や芭蕉や草加宿公彦

 

★先日草加七福神巡りをしました。

 

曾良の像が旧街道と新街道の境目で道案内してくれ、草加松原の600本以上の松並木を芭蕉の像が案内してくれました。草加が私の今年の旅始めでした。

 

 

 

20170115()

 

 

 

繭玉や東北にジャワに願かける公彦

 

★繭玉は小正月または2月初午の日に飾る餅花の一種。農作物の豊作を予祝する餅花が,養蚕と結びついて生れた農村の習俗。

 

ジャワでも同じものを見た事があります。きっと東アジアには同じような風習があるのではないでしょうか。

 

 

 

20170116()

 

 

 

高松や釜揚饂飩の湯気に君公彦

 

★高松に行くといつも饂飩を食っていた。今はうどん県となり、日本一の地域ブランドだ。

 

 

 

20170117()

 

 

 

凍凪の長崎港の家族かな公彦

 

★昔家族全員で五島・大分と帰った事がある。

 

五島に行く船から見た長崎港は凪であった。

 

 

 

地域の新春の集いが終わった。

 

新日本歌人の原稿書きも終わった。

 

これから啄木祭などの準備をします。

 

なかなかのんびりは出来ません。

 

 

 

20170118()

 

 

 

身罷りし人一人いて霙降る公彦

 

Jリーグを創った木之本興三さんが亡くなった。謹んで哀悼の意を表します。

 

 

 

20170119()

 

 

 

いつの間に枯菊父に焚かれけり公彦

 

★父は菊を育てるのが趣味だった。その鉢に入った菊を歩いて学校に持って行った事もある。

 

 

 

20170120()

 

 

 

寒替りそろそろ年貢の納め時公彦

 

★寒替は24節季の一つで大寒の事。

 

 

 

20170121()

 

 

 

菜を洗うがばいばあちゃん夕陽差す公彦

 

★「菜を洗う」に映画のワンシーンを思い出しました。

 

 

 

20170122()

 

 

 

侘助やその清純に息をのむ公彦

 

★侘助は誠に綺麗である。そして清純である。

 

 

 

20170123()

 

 

 

65歳の誕生日を機に仕事を辞めることになりました。

 

当面は失業保険を貰いながらフル年金を貰うことになります。

 

まだ今後の事は流動的ですがしばらく時間が出来ることになりそうです。

 

当面はやれずに残しているもろもろの事をやりたいと思います。

 

その後は啄木の勉強を中心に読書したいと思います。

 

思えば23歳から42年間も仕事が出来ました。丈夫な体に産んで、育ててくれた今は亡き両親と、42年間共に歩んでくれた妻に感謝します。

 

 

 

下町や切干大根軒に吊る公彦

 

★浅草の路地道だったと思うが網に入れて切干大根を吊るしていた。

 

 

 

20170124()

 

 

 

寒茜精神浄化深呼吸公彦

 

★偶々に漢字九個で句となりぬ

 

 

 

20170125()

 

 

 

砕氷船曲がりしままの海の道公彦

 

★写真を見たまま句にしました。

 

 

 

20170126()

 

 

 

霜柱ザクザク「云々」踏んで行く公彦

 

  • こんな歌も作りました。

    云々をでんでんと読む総理にはでんでん虫は云々虫か公彦

     

    大学で勉強してない総理には漢検一級の文字は難し公彦

     

    20170127()

     

    出稼ぎの荷物は重し土漠の地公彦

    ★出稼ぎを季語とした例句は少ない。土漠の地はイラクである。

     

    20170128()

     

    燗酒や仏と交わせしこともなし公彦

    ★父は酒を家では飲まなかったので下戸だと思っていた。しかし親戚の所では酒飲みだと言われた。それを聞いたのは晩年だった。今は机の横の写真立ての中で付き合ってくれている。

     

    20170129()

     

    朔風に押されて一歩また一歩公彦

    ★向かい風の北風はしんどいが押されれば重い足取りも軽くなる。

     

    20170130()

     

    狢来る山里に在る妹ら公彦

    ★妹らは葡萄を作っているが山の動物との闘いのようです。

     

    20170131()

     

    雪下ろし下ろした雪のすぐ近し公彦

    ★雪国の風景は南の国の出身者には目新しい。

 


« 前の章