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ドラキュラ

Bram Stoker(1847-1912)。

1897年発行。

ブラム・ストーカー『ドラキュラ』。

 

平井呈一・訳。

1971年発行。

 

 

①物語は複数の語り手で紡がれて行く。ドキュメンタリー形式。

手紙や日記を読み進める形式で、描写力、表現力がリアルで人の体験談を味わっている感じ。

人の協力を得る時や移動したり物を移送する時なども細部に渡って現実的な手続きを踏んでいる。

後半の方はある人物を信じていいのか、疑心暗鬼になり、スリルを加えている。

 

②ドラキュラ伯爵はただの怪物ではなく、高い知性を持っている。

ルーマニアからイギリスに渡るにあたって、英語に習熟しイギリスの事を集めた本などで調べ上げて、なおかつイギリスから弁理士を招いて、自分の意図が探られないように複数の弁理士を雇って動かす。

また人の心中も察して虜となったジョナサンを追い詰める。

(例)

ジョナサンを当初「若い友」と呼び「旅で疲れているだろうから今晩はゆっくり休んでくれ」「自分の英語の発音に問題あれば教えてくれ」などと言っていたが、気付くと城に閉じ込められていた。

その上でイギリスへの手紙を3通書かされ、それでジョナサン本人がいかにも城を出て帰る途中のように見せかけようとした。

 

③ヴァン・ヘルシング教授はドラキュラを倒すために死地に飛び込んで行くが、一方周囲の人たちには誠意と温情で尽くし、物事を進めるにあたってちゃんとした手続きを取る紳士でもある。

(例)

不死者になって夜な夜な子供達を襲うようになったルーシーを退治するときも、婚約者だったアーサーを巻き込み、退治する理由・方法を知らせて心からの協力を取り付けた。

 

④一進一退の攻防、どうなるか分からない要素を伏線として張っておく。

 

⑤この『ドラキュラ』の影響を受けて以下の作品は書かれたのではないか?

AEヴァン・ヴォクト『宇宙船ビーグル号』~イクストルエイリアン

・小松左京『飢えた宇宙』

 

⑥訳がときどき古い言い回しだったり見慣れない語句だったり、ずっこけるような言葉だったりするが、それが全体の世界観を壊してしまうようなことはない。

(例)

手足まとい

「この俺に邪魔立てひろぐ気か?」

~何行かに渡って原文に書いていないことが書いてあったり割愛してあったりする。

 

大傑作。

★★★★★

 

<目次>

I章~XXVII章。

 

<登場人物>

Jonathan Harker:日誌の語り手。弁理士。

Wilhelmina Murray:Mina.ミナ。ジョナサンの婚約者。

Count Dracula:ルーマニアのトランシルバニアの城に住む伯爵。

Peter Hawkins:ジョナサンをドラキュラ伯爵の元へ派遣した不動産屋。イギリスのエクセター在住。死去するが事務所はジョナサンが引き継ぐ。

Lucy Westenra:ミナの幼馴染。

 

Arthur Holmwood:ルーシーの母親と話が合う。Lord Godalmingのひとり息子。

John Seward:医師。29歳。ルーシーに紹介された男性No.1Jack?

Quincey P. Morris:テキサスから来た男、世界中を旅している。

 

R.M.Renfield:Sewardの患者。自己中心的?残酷?趣味はハエ、クモ、鳥、ネコだが、、、。

 

Mr. Swales:Whitbyの漁師。老人。訛りがひどい。話好き。

 

Samuel F. Billington & Son:Whitbyの物流業者。50箱の荷物の運送を依頼。

 

Messrs. Carter, Paterson & Co:ロンドンの物流業者。

 

Sister Agatha,:Hospital of St. Joseph and Ste. Mary, Buda-Pesth。ジョナサンの看護をし、代わりに手紙で知らせてくれたシスター。

 

ヴァン・ヘルシング教授:オランダ人。Sewardの師。医学者、哲学者。探究心の塊だが人の心に対して繊細で物事を進めるのに手続きを踏む誠意と温情のひと。ひとの協力を仰ぐときには心からの同意を得るようにしている。恐ろしい話をしたあとでも切り替えが早く、食事に行こうと言ったりする。アムステルダム在住。

 

 

 

<あらすじ>

ジョナサン・ハーカーの日誌。

503日ルーマニアのビストリツァ。

501日夜8:35にミュンヘンを出発しヴィエンナに翌朝7:46に到着した。

ドラキュラ伯爵の手配でゴールデン・クローン・ホテルに止めてもらい大いに喜んだ。

 

504日。

ドラキュラ伯爵が地主に私に一番いい宿泊場所を提供するように手紙で指示していたこと知った。

私はホテルのオーナー夫妻にドラキュラ伯爵のことを訊いたが何も知らない、お金は手紙に同封されていたという。

そして夫人が私に「行かなくてはいけないのか?」と問い詰め、十字架をくれた。

大型馬車が到着。

 

505日。

チェコ人やスロバキア人をよく見るとときどき甲状腺の腫れた人たちがいる。(?)

集まった色々な民族の人たちがあわれむように、サタン、地獄、魔女、狼男、吸血鬼と話しているのを聞く。

大型馬車で出発し、途中で出会った別のカラーシェ(一頭立て二輪馬車)に乗り換える。

途中で狼の鳴き声を聞いたり青い火を見ながら城の前に到着し、カラーシェは去る。

城の扉の前でどうしたらいいか困惑していると、中から伯爵が現れて宮廷的な丁寧な挨拶をされる。

Hawkinsが痛風で来れなくて自分が参上したと挨拶する。

夕食を用意してくれて、今日は疲れているだろうから早く休むように言われる。

 

507日。ドラキュラ城。

24時間は充分休めた。

起きると朝食が用意されていて、伯爵は出かけるというメモが残されていた。

食事が終わって召使いをベルで呼ぼうとしたがベルが見つからなかった。

室内装飾品はみな素晴らしい。

しかしどこにも鏡が無い。。。

図書室を見つけて入ってみると新聞や雑誌などたくさんあったが、どれも最近の日付のものは一つもない。

本は“history, geography, politics, political economy, botany, geology, law—all relating to England and English life and customs and manners and customs and manners. There were even such books of reference as the London Directory, the Red and Blue books, Whitakers Almanac, the Army and Navy Lists, and—it somehow gladdened my heart to see it—the Law List.”に関するものだった。

 

伯爵に昨夜の青い炎やトランシルバニア地方の歴史について話を聞き、伯爵が購入予定のイギリス・パーフリートの古城カーファックス城について証書類を見せながら説明した。

 

私だけ夕食を頂きながら伯爵は話し続けた。

そして朝になってしまうと、伯爵は自分のうっかりさ加減を嘆いて寝に行った。

自分も部屋に戻った。

部屋の窓は中庭に面していてカーテンを閉めて寝た。

 

508日。

この城になにか容易でないものを感じる。

話す相手が伯爵だけしかいないのだ。

2,3時間寝て、もう寝られないので、起きて手鏡を見ながらヒゲを剃っていたら、突然肩に手がかかって伯爵が「おはよう」と言って背後に立っていた。

しかし不思議なことにすぐ後ろにいる伯爵は鏡に映っていなかったのだ。

伯爵は私から鏡を押収すると「こんな安物!」と言って重い窓を開けて中庭に捨ててしまった。

食事の後、階段の窓から覗くと外は絶壁だった。城は崖っぷちに立っていたのだ。

そしてドアというドアを調べたら、どれも鍵がかかっているかボルトで止められていて、やっと自分がこの城の虜になっていることに気がついたのだった。

 

509日。

 

512日。

伯爵から複数の事務弁護士を同時に雇えるかと訊かれる。

またHawkinsらに手紙を書きたいというと余計な事を書かないように言われる。

伯爵は去り際に寝る時には自分の部屋にまっすぐ行くように、ほかの部屋にはいろいろあるような事を言われる。

その後自分の部屋に戻って中庭を見ていたら、下の窓から伯爵が出て来たので一瞬喜んだがなんとトカゲのように壁を這い降りて行ったので恐怖に包まれてしまった。

 

その後、私は伯爵が出かけた後、正面ドアを開けようしたあと、城の南側へ通じる扉を開けて南側と西側を探検した。

 

 

 

516日。

日誌を付けたあと、老婦人が住んでいた部屋で寝ることにした。

すると3人の女が部屋に入って来ていた。

そしてひとりの女が寝ている自分にキスをしようと喉元に迫ったときに、伯爵の気配がして、その女を掴んで放り投げた。

伯爵は女たちを叱って、女たちは伯爵の持って来たバッグ、半分噛み殺された子供をもらってフェイドアウトしてしまった。

 

気付くと自分の部屋のベッドに寝かされていた。

夢ではなかったようだ。

ポケットに入れてあったこの日誌はそのままだった。

 

518日。

階段上の、南側へ通じるドアが閉鎖されていた。

 

519日。

伯爵に3通の手紙を書くように指示される。

 

偽の手紙の概要:

612日~仕事が終わろうとしているので帰国する予定。

619日~明日には出発する。

629日~城を出てBistritzに到着した。

 

命の限界が決まった!助けて!

 

 

528日。

スズガニー(ジプシー)の一団が中庭に来ていたのでホーキンスやミナへの手紙を書いて金のかけらを付けて、投函してくれるように頼んだ。

しかし伯爵はその手紙を持って現れ目の前で燃やしてしまった。

出て行く時は部屋の外から鍵を掛けられるようになった。

ソファで寝ていたら入って来てベッドで寝なさい、今晩はやる事が沢山あるので話が出来ないと言われた。

 

531日。

予備の紙で手紙を書いておこうと思ったら、紙はおろか旅行鞄もコートも時刻表などすべてが部屋から消えていた。

 

617日。

スロバキア人の八頭だての馬車が二台中庭に来たので降りて行って助けてを求めようとしたが部屋のドアが開かなかった。

窓から彼らを呼んで気付いてくれたが彼らはジプシーとの仕事が終わるとまたどこかへ行ってしまった。

 

624日。

伯爵が私の服を来て旅行鞄を持って出かけて行った。

多分街で私の書いた偽の手紙を投函して目撃者を作るつもりなのだろう。

伯爵の帰りを窓辺で待っていたら月に斑点が見えてはしゃぎ回っているように中空を舞っていた。

例の3人の女たちのようだったので、安全のために部屋に戻った。

ひとりの女が下に来て「怪物よ、私の子供を返して」と扉を叩いていた。

オオカミたちが来て彼女は殺されてしまった。。。

 

日中、伯爵の部屋に窓から忍び込んでみた。

部屋にはいろいろな国の大量の金が山積みにされていた。

通路を降りて地下へ行くと墓室があって、棺桶のひとつに伯爵が死んだように眠っていた。

各部屋の鍵を探したが見つからず、伯爵と目が合ったので慌てて自分の部屋まで逃げて来た。

 

629日。

伯爵が明日には君はロンドンへ発つ、お別れだ、という。

私は明日と言わず、きょう歩いてでも帰る、というと、伯爵は玄関の扉を開けるが外にはオオカミたちが唸っていた。

私は断念した。

 

630日。

自分の命も今日で終わるかもしれない。

伯爵の眠る棺桶に行って鍵を探すが見つからず、シャベルで伯爵を殺そうとしたがダメだった。

もうこれで終わりだ。

ミナ、さようなら。

 

ーーーー

509日。

ミナルーシーへ。

返信が遅れてすまない。

ジョナサンが送って来た速記の意味を調べていた。

彼と結婚したら速記について助けられるようになりたい。

 

524日。ルーシーミナ。

3人の男がいる、という話。

3人目のために2人を振ったという話。

 

525日。スワード。蓄音機。

医師ジョン・スワード、ミナに振られて食欲がない。

患者R.M.Renfield(59)の状態についての所見。

 

525日。クインシーアーサー。

スワード医師もいっしょに集まらないか?

 

525日。アーサークインシー。電報。

了解。

 

 

724日。Whitby。ミナの日誌。

ルーシーといっしょにwhitbyに来た。

土地のお爺さんに話を聞くが訛りがひどくて行ってる事がほとんどわからず。お墓のことをいろいろ聞いた。

ルーシーはアーサーとの結婚について話すがジョナサンからの連絡が1ヶ月途絶えてしまっていた心配だ。

 

スワード医師の日誌。

65日。レンフィールド氏は理解しようとすればするほど興味深い。

彼は今ハエを捕まえることを趣味にしている

 

618日。

レンフィールド氏はクモを獲ることを趣味にし始めた。エサはハエだ。

 

71日。

レンフィールド氏にクモやハエを捨てるように言う。そこへクロバエが飛んで来たら氏は指で挟んで捕まえて食べてしまった。

 

同日午後10時。

レンフィールド氏にネコを飼わせてくれと懇願される。

 

720日。

レンフィールド氏の病室の枕の上に鳥の羽や血痕を発見。

 

同日午前11時。

レンフィールド氏、鳥を食べてしまっていたという助手の報告を受ける。

 

同日午後11時。

レンフィールド氏にアヘン剤投与。

新しい研究の始まり。

ルーシーを忘れるためにも仕事、仕事。

 

626日。ミナの日誌。

ジョナサンから連絡なし。

ホーキンズ氏もおかしいと言ってきた。

ルーシーの父親がそうであったように、ルーシーにも夢遊病の習慣が現れた。

夜中に屋根に上がって端のほうを歩くのだ。

ルーシーの母親と話して寝る前にドアに鍵をかける事にした。

婚約者のアーサーはここWhitbyに向かっている。

 

627日。

ルーシーは大丈夫そうだ。

アーサー・ホルムウッドに病気の父親から電話を受けた。

 

83日。

ホーキンズ氏からも連絡なし。

ルーシーはあまり夢遊病を起こさない。

しかし寝ている間も目を開いて私を見ている。

 

86日。

ジョナサンから連絡なし。

地元漁師のSwales氏と話す。

空は灰色。何かが迫っているという。

 

808日。ミナの日誌に貼られたデイリーグラフの切抜き。特派員から。

 

暴風雨の中、Whitbyに一隻のスクーナーが入って来たがそう舵手は舵輪に縛られて死んでいた。

1匹の大きな犬が上陸した。

 

809日。

スクーナー"Demeter"号には土の入った大きな木の箱が載せられていた。

大型犬マスチフがどうやら上陸した犬に殺されていた。

私は航海日誌を見る許可を得た。

ロシア領事が翻訳してくれた。

 

航海日誌。Varna→Whitby

 

718日。奇妙な事が起きた。正確な情報を記しておく。

 

706日。積荷の銀の砂と箱の積込み完了。東風。出港。乗員は5人の水夫、2人の航海士、料理人、それと船長の私。

 

711日。ボスポラス海峡通過。

712日。ダーダネルス海峡通過。

713日。ケープ・マタパン通過。乗組員、何か恐ろしい事に気付く。

 

714日。水夫たちが何か心配事を航海士に話す。航海士が水夫を殴る。

 

716日。水夫のひとりペトロフスキーが消える。

717日。オルガレンが知らない人を見たという。

船首から船尾まで徹底的に捜索したがなにも見つからなかった。

 

722日。ジブラルタル海峡通過。

724日。荒天のためビスケイ湾に入った。昨晩またひとり消えていた。

728日。4日間暴風雨。

729日。またひとり監視をしていた水夫が消えた。

730日。イギリスに近づいたので喜んだ。しかし目を覚ましたら監視とそう舵手が消えていた。

801日。2日間、霧。水夫はロシア人、航海士はルーマニア人。

802日。また叫びとともにひとりが消える。

霧の中でドーバー海峡を見過ごしてしまったかかもしれない。

 

 

803日。

舵取りを代わろうとしたら、そこには誰も居なかった。

航海士が遅れて上がって来て、昨晩の事を話してくれた。

船首に見知らぬ男が立っていた。

ナイフで刺そうとしたが宙を切っただけだった。

航海士は積荷を開けてその男がいないか確認すると言って船倉に降りて行った。

しかし航海士は震えながら上がって来て、海に逃れるしかないと言って海に飛び込んでしまった。

 

804日。

ついに例の怪物が姿を現した。

私は片手を舵に結び付けた。

運が良ければこの日誌を入れたボトルを誰かが発見してくれるだろう。

 

808日。ミナの日誌。

ミナの夢遊病が発生。

服を脱いでしまったので、彼女が目を覚まさないように着せ直す。

ジョナサンのことを心配しながら浜辺へ。

 

810日。ミナの日誌。

Mr.Swalesが何者かに首の骨を折られて死んでしまった。

スクーナーの船長の葬式。

ひとりの男が吠える犬を投げつけて覚えさせるのをみた。

 

ルーシーと私は歩き疲れてホテルに戻りルーシーはすぐに寝てしまった。

 

811日、夜中の3時。

ふと目を覚ますとルーシーがベッドから消えていた。

探しに行くと教会のそばのベンチにいて誰かが座っているルーシーにかがみこんでいた。

ルーシーを起こして連れて帰るとき、男の姿を見た。

 

ルーシーの首にスカーフを巻く時にどうやら安全ピンで少し首を傷つけてしまったに違いない。

午後、ルーシーのお母さんと3人でカジノテラスまでぶらぶら歩いた。

 

812日。

ルーシー、夜中に再び夢遊状態になる。

 

813日。

ルーシー、夜中に再び夢遊状態で窓の外を見ていた。

月を背に大きなコウモリが飛び回っていた。

 

814日。

夕暮れ時の太陽を観て「彼の目のようだ」という。

 

815日。

ルーシーは虚ろだった。

しかし婚約者アーサーの父親は結婚式は予定通り早く挙げたいと元気付けた。

ルーシーの母親は実は心臓が弱っていてルーシーの身に起きている事を相談出来なくなって来た。

 

817日。

ルーシーはどんどん弱って行く。

ジョナサンからも連絡なし。

夜中に夢遊病で部屋の中を歩いたあと窓辺で身を乗り出したので起こそうとしたが起きなかった。

安全ピンの傷跡も一向に塞がらない。

 

 

817日。

Samuel F. Billington & Son(Whitby)

Messrs. Carter, Paterson & Co(ロンドンの物流業者):50箱の荷物を廃城へ運び込む依頼。

その完了報告。

 

818日。ミナ。

ルーシーが現実にも見えたという夢の話をする。

街にオオカミの声が満ち溢れ、赤い目を見たという。

ルーシーの顔色が少しよくなった。

 

819日。

ホーキンスさんからジョナサンは病気だったと手紙が届く。

ジョナサンの元へ行く準備をする。

 

812日。シスター・アガサからの手紙。

ジョナサンはひどい脳炎だが回復しつつある。

会いに来た時にオオカミとか血とか迷信のような話には興奮するので気をつけて。

 

819日。スワード医師。

Renfield氏が逃げ出した。

あとを追って行ったら「主人よお待ちしてました!命令をください!」と叫び、何人かで取り押さえたが手強かった。

 

824日。ミナルーシー。

ブダペストの病院。

痩せ細ったジョナサンは日記を自分に渡して読んでみて、ジョナサンがおかしくなっていないか判断してくれ、ただし自分には知らせないでくれと言った。

枕の下に日記を入れて病院でジョナサンと結婚した。

 

。。。。。

ジョン・セワード医師、師匠のヴァン・ヘルシング教授に連絡。

 

血の気が失せて行くルーシーに何度も輸血。

ルーシー死去。

血を吸われた子供たちが見つかる。

教授、アーサーの同意と協力を得て吸血鬼と化したルーシーを掘り起こして葬る。

ミナ、ジョナサン、イギリスへ帰国。

教授、ルーシーの手紙からミナに連絡し、会う。

教授、ミナの夫ジョナサン・ハーカーのドラキュラ城の話を知り、ルーシーを吸血鬼にした正体に気付く。

教授、アーサー、ジョン、ジョナサン、クインシーでセワードの病院隣のドラキュラ伯爵を転居先に踏み込む。

ドラキュラ伯爵、病院に入院中のレンフィールドに自分を招かせ、ミナの血を吸う。

レンフィールド、ドラキュラ伯爵に殺される。

教授ら、ドラキュラ伯爵の日中の寝床である50個の箱に聖水をかけて潰して回る。

ドラキュラ伯爵、最後のひと箱を使って故郷トランシルバニアに船で戻ろうとする。

教授、ミナに催眠術をかけてドラキュラの居場所を探る。

教授ら全員で汽車でルーマニアの送り状の宛先の陸揚地に移動。

ドラキュラ、実はガラツに上陸!

ジプシーを使って自身の眠る箱をドラキュラ城へ向けて輸送。

教授、ミナ、ドラキュラ城に先回りし、教授、3人の女吸血鬼を退治、ドラキュラ伯爵の霊廟も封印。

 

。。。。。

 

1106日。ミナ・ハーカー。

ドラキュラの3人の吸血女を葬ったヴァン・ヘルシング教授は岩場で、ドラキュラ伯爵の箱を運んで来るジプシーの馬車を待ち構えた。

そして、ジョナサンとクインシー、ゴダルミング卿とジョン・セワードも駆け付けて合流。

日が沈む直前にジョナサンとクインシーが箱を開いてドラキュラ伯爵にトドメを刺したのだった。

しかしクインシーはジプシーとの格闘の時に脇腹を刺されて死んでしまった。

 

7年後。ジョナサン・ハーカー。

クインシーの命日にミナと私は息子を授かった。

ジョン・セワードもゴダルミング卿も今では結婚していた。

 

 

<メモ>

『フランケンシュタイン』はメアリー・シェリー(イギリス、1797-1851)によって1818年に書かれた。

 

1エーカー=4046.856

 

伯爵がイギリスに買う城の面積は20エーカー=8万㎡。

 

東京ドームのグラウンド部分だけの面積は13,000㎡。

六義園の面積が87809㎡なので、六義園に近い広さ。

 

夜鶯:サヨナキドリ。ナイチンゲール。

 

解説より。

レ・ファニュ『吸血鬼カーミラ』、ウィルキー・コリンズ『月長石』と『白衣の女』と、複数の言語を使える博言学者との出会いがこの作品のモチベーションになっている。

 

 

アミニウス・ヴァンベリ:ブダペスト大学東洋語教授。マルコ・ポーロの足跡を尋ねて中央アジアに研究調査旅行に行っていた。16ヶ国の言葉を話し、20ヶ国語に通じていた。ヴァン・ヘルシング教授のモデル。

 


この本の内容は以上です。


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