目次
(りある?夢?日誌…)
(上旬)
(上旬)
(6月1日) 交響曲第1番「大地、水、太陽、風」。
(6月1日) 「きのうアルパカ成分補給済み」なので、
(6月1日) …でもこれはきっと間違いなく、エルさんだと思う…wwwww
(6月1日) とりあえず彼女とはこれからキャベツの価格の話しかしない。
(6月1日) 【ヤリキレナイ川(北海道夕張郡由仁町)】
(6月2日) もちろんワタクシ「霧樹りす」だけに?
(6月2日) なんとかなるかな?
(6月2日) 「登れるハズです。」
(6月2日) 物語はここにある。
(6月2日) お娯しみはこれからだ…( ̄ー+ ̄)ニヤリ
(6月2日) さっきまであのてっぺんに居たんだぜ♪
(6月3日) …藻岩山…「樹霊気」(神気)は皆無でした…(^^;)…ので、
(6月3日) 命と魂、連れて行け。
(6月3日) とりあえずコレはネタ帳で…/しかもそれ、マーライシャ(有澄 真里砂)の来歴じゃないか…??
(6月3日) 前世記憶?を総ざらえして、「文化と民族はつながってるけど、地域と時代が違う」エピソード、は分冊。
(6月3日) 「産業スパイ」疑惑をかけられたことが何度かあるんですが…w
(6月3日) 「筆名標記」をマイナーチェンジ…。
(6月3日) 半分ボツ設定…☆ アト(地)+ラン(人)+ティス(国・土地・世界)⇒「地人(ちびと)の国」。
(6月3日) リィってば「アマラーサの産みの母」だったんじゃん…☆彡
(6月3日) (「エルム書房 本郷台駅前店」のブックカバーに黒のボールペンで殴り書き~w)
(6月3日) (まだ漫画家になろう!と思っていた中学1年のラフ。)
(6月3日) おっと「ダレムアス」が混ざってた…w
(6月3日) タイトルで、苦戦しております…w
(6月3日) …ニョゼさん?を発見…www
(6月3日) なかなかUFO来ないね・・・
(6月4日) 星占いで双子座の運勢は11位。
(6月4日) 「恐れるな、未来は変えられる」。/う~ん「ネタ帳」な音楽…♪
(6月4日) 相変わらず霊性?と精神衛生に悪いバイトで、
(6月5日) 大切な秘密。
(6月5日) (※この場合アルパカ狼さんは必需品でなく贅沢品の扱い。)
(6月6日) 今日は確率論的に言うとアルパカ狼さん遭遇確率100%?のはずなので…
(6月6日) アルパカ狼さんと(ちょっとだけど)話せたから、
(6月7日)
(6月7日) アルパカ狼さん病欠決定という時点で私には厄日。(∋_∈)
(6月8日) 祝!52歳…♪
(6月8日) 「何てことない平凡で平穏な日常」。
(6月8日) 今の生活を1ミリも変えないでなんとか痩せたいのが人間なんだろうなぁ。
(6月8日) 私の人生にしては、贅沢三昧すぎる、幸運なサッポロ毎日…w
(6月8日) 原稿を書きたまえ。
(6月8日) しばらく「水の国」で遊びます…☆
(6月9日) 「トラブルに出会うたび、手近にある物を組み合わせて危機を乗り越える。こいつはある種の快感でもある。」/か弱い女ってのは架空の生物で実態は鋼の精神力だ。
(6月9日) ひたすら書き続けていた頃の、汚原稿…www
(6月9日) 「職場の裏紙無断借用・再利用」…www
(6月9日) 宇宙エレベーター、静岡に建造、ケーブルは僅か0.4ミリ。
(6月10日) 予定は炊事と掃除と洗濯もの干して銭湯出撃!
(中旬)
(中旬)
(6月11日) 【666】…(--;)…★
(6月11日) 現在ワタクシ「中の人」がウェイファン(某前世?)モードに自動で切り替わりました…
(6月11日) けっこう穴場w
(6月11日) 漫画読んで寝ますぅ…☆
(6月12日) 「ええじゃないか」。=地震や噴火を予言する踊狂(ようきょう)現象。
(6月12日) あるばか狼さんが居ない時点で、私には厄日。
(6月12日) そしてそしてワイン!
(6月12日)…例によって私が、完っ全に! 忘れていた瞬間に…(・ω・;)(;・ω・)…
(6月13日) 厄日(特に水難)満載の予感…
(6月13日) あるばか狼さんの風邪が、とりあえず治った?(^_^;)
(6月⒕日) I will survive .
(6月14日) …悪夢…(><。)。。
(6月⒕日) 残業のおかげで、めったに見れないアルパカ狼さんの超かっこいい「防御指揮官」モードが鑑賞できました…
(6月15日) 「夜間の阿寒湖で悪寒がする予感」。
(6月15日) 桐木りすさんを簡単に「天才」と表現できればいいのですが、
(6月15日) 脳貧血、はんぶん金縛り。
(6月15日) そのかみ《水の大陸》にトゥリアンギアなる富裕な王領ありき。
(6月15日) ディカールと呼ばれるその少年がトゥリアンギア公領を旅して行ったのは冬も近づこう枯雨月(かれうづき)。
(6月15日) 2人は火の傍に坐っていた。
(6月15日) 主神この地を遠去りまししより、神血王7代の後、
(6月15日) 古アトル・アンの地、当時はアトランと呼ばれていた世界。
(6月15日) 「ミトラ … の誓い、で御在ますか…」
生物は意思(意識)された方向に進化する。~【万物に意識がある】。
(6月16日) 雨が降ってたら原稿と家事。
(6月16日) …震度、6弱ゥ…!?(@@;)?!
(6月16日) 【 函 館 直 撃 】 地震じゃねぇか…!?
(6月16日) (地球上の、全生態系が滅ぶよ…?)
(6月16日) 「あんちジェンダー(性別役割分担強制反対)SF」の佳品。
(6月16日) アルマンディン兄にそっくり…www
(6月16日) 従順な罪人は困ったように口をつぐんでしまい、答えようとしなかった。
(6月16日) 「おかわいそうだわ。おかわいそうだわ。まだまだあんなに子供こどもしていらっしゃるのに、あんな… 」
(6月16日) 「不義のとは云い条、それでもわたしは正しく神王の血を継ぐ者なのだ。違うか?」
(6月16日) わ~い♪(^^)♪ ディカールが出てきた~♪♪ 
(6月17日) いきなり震度6弱! おとなしく原稿で遊びますぅ…
(6月17日) ポールシフト 今~3ヶ月の間にポールシフトは起こると専門家 NASAが発表しているが?
(6月17日) 原稿の、続き。かな~??
(6月17日) 公子の言葉にはわずかに悲しげな翳がおちていた。
(6月17日) お♪ リージアみたいな美女が…♪
(6月17日) ディカールもまた公子のひどく深い孤独感を知り、
(6月17日) ミアルド閣下、たんなるストーカーの、セクシャル(?)ハラスメント上司ですから…★
(6月18日) 今日は「アルパカ狼さん鑑賞」は出来そうにありません…★
(6月18日) 今日は休みかと思っていたアルパカ狼さんがいた! 元気で可愛くて人気者だったので、あとは赦す!
(6月19日)
(6月19日) アルパカ狼さんが今日は居なかった時点で機嫌は悪い。
(6月20日) …今日に限ってはアルパカ狼さんはいないほうがありがたいぞ…
(6月20日) アルパカ狼さん居ないし!
(下旬)
(下旬)
(6月21日) 「変顔」ですが、
(6月21日) せっかくアルパカ狼さん居るのに広大なフロアの対角線上。
(6月21日) バイト最終盤にちょっとだけどアルパカ成分も補給できたし、
(6月22日)
(6月22日) 【 LI’s TERA’s …??】
(6月22日) (これ以降、「男性同性恋愛ネタが苦手なかた危険地域」です。)
(6月22日) ミアルドは不思議そうな瞳をしてディカールを見つめた。
(6月23日) 「銭湯」出撃!
(6月23日) 超絶おすすめ録音スポットですよ~♪♪
(6月23日) 「どぉでもいいよ~♪」
(6月23日) ますます、「りある」世界は「どっち」なのか、分らなくなってきました…www
(6月24日) 夕方から原稿遊びの続き~♪
(6月24日) 明日、あなたの命が終わるとしたら、
(6月24日) ※これ以降、「男性同性恋愛ネタが苦手なかた危険地域」です。
(6月24日) 「おまえの言うことはしばしばひどく喰い違っている。…一体どれが真実なのだ?」
(6月24日) 脳内で大量に(^^;)書き散らしていたはずの、肝心の、
(6月24日) ちなみに、「西日本は水に沈む」から、「避難先としてお勧めしない」てのも2011年3月末くらいにmixiで書いてる。
(6月25日) 「西日本は水に沈む」から、「避難先としてお勧めしない」。
(6月25日) 希望と絶望の神アゾルディアド。
(6月25日) (それまで、日本国と気象庁が、あるのか…??)
(6月25日) アルパカ狼さん居ない。(-_-#) 目の前ずらっと私が勝手にソウルチームメイト?だと妄想してる人たち3人横並び。
(6月26日) 「天国のような天塩川」沿いは、「フクイチからの風と雨の通り道」…(><p)…
(6月26日) アルパカ狼さんに全然構ってもらえなかった。(;_;)
(6月27日) 肺が遺体…
(6月26日) アルパカ狼さんに構ってもらった〜♪へ(^o^ヘ)(ノ^o^)ノ♪
(6月28日) 「転生課題」。
(6月28日) 原稿書く時間を確保するため、
(6月28日) アルパカ【おか〜さん】狼さんが居ないよ…(;_;)…
(6月28日) …ナサケナイぞエルッ★
(6月29日) 私のカラダは既に「耐曝臨戦態勢」に、入ってますが…
(6月29日) 何をしているんだ……。原稿を書きたまえ。
(6月29日) イメージモデルとか、勝手に採用させていただいております…w
(6月29日) エロ要素含有「異世界?」ファンタジーの設定詰め。
(6月29日) 守ってあげたい - 松任谷由実(フル)
(6月29日) もし戦って勝てるものなら、
(6月29日) サタナクラは奴隷文化の地である。
(6月29日) 弥栄=ヤーサカ ヘブライ語で「神よ」を意味する根源語で。ここから杉原千畝が出た。
(6月30日) 『カルマ』
(6月30日) ( 天路歴程 )。
(6月30日) 近道のつもりで予定のルートを外れて真っ直ぐ走っていったら、
(6月30日) 山桑の実が、完全放置で、タダで!w
(6月30日) ダレムアスの白い街道。(^-^)g
(6月30日) 「役に立たない予知夢シリーズ」で視ていた景色…
(6月30日) ( 偶然の一致。)
(6月30日) 高島満兎(まと)。←りすの前世…?
(6月30日) 「時間のカミサマに愛でられて」いた一日。
(借景資料集)
(借景資料集)
(6月1日) 2016年6~8月の間にポールシフトが起きる、と緊急メッセージ。/「東京はもう危険なので熊本に引越する準備中」(2013年10月)
(6月2日) それをパワースポットとか呼んでたり?
(6月3日) 生命誕生における月が与える潮の干潮が与える影響はとても大きかったと推測されていて、その月ははるか昔地球に隕石が衝突した時に飛び散った破片が集まって出来ていてその衝撃で地軸が傾いているんだ
(6月4日) 太陽フレアの引き起こす磁気嵐に備えて頭にアルミホイル巻くのは社会人の常識であるが。
(6月5~6日) …やっぱオリジナルのほうが、ハチャメチャで面白いけどね…w
(6月7~8日) 災厄前最強のサイキッカーの確保に成功、予知能力を使わせてポールシフトを含む大災厄が起こるのを知り、世界にそれを一切明かさず動いたうえで大混乱期に最大利益回収、最強国家に成り上がった連
(6月8日) 老人たちは抵抗せず、中国を怒らせないようにやり過ごそうという。/戦うしかない、と答える若者は、金銭的に外国移住という選択肢がない階層。
(6月9日) 警察国家の誕生だ。/…だからそりゃSFネタだってば…
(6月10日) このカプセルがあれば、世界中どこででも暮らしていける。発電機能搭載型単身用移動カプセル住居。
(6月11日) 生き残ってやる(`・ω・´)ゞ
(6月13~⒕日) カリブの島でモンプレー火山が噴火、三万人が死んだのが1902年。それから20数年後、グスコンブトリを賢治が書いた。/いずれ地球は、生き物の痕跡もない火星のような「惑星」になる。
(6月15~16日) 常識を覆すカレイ。
(6月17~18日) 「地軸を変えるしかない。」/傾きすぎじゃない??
(6月19~20日) 地球の地磁気は過去100万年あたり1.5回程度の頻度で反転している。
(6月21~22日) (…あんまり情報量が壮絶すぎる。ので、東日本と西日本に分けてみました…★)
(6月23~24日) 今日は磁気嵐が発生しているようだな。
(6月25~26日) …「あんた、ばかぁ…?」…
(6月27~28日) シンセサイザー音楽は、宇宙っぽいですが、逆に宇宙からの波形やノイズを使ったのが、先日亡くなった #冨田勲 さんのドーン・コーラス。
(6月29~30日) 『 カルマ 』/元素が循環するってわからないのかな。
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(…続きます…)
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(6月17日) 公子の言葉にはわずかに悲しげな翳がおちていた。

http://85358.diarynote.jp/201606171508364167/

「 第一章・森の砦 」 1 (1983年)

2016年6月17日 リステラス星圏史略 (創作)

 

https://www.youtube.com/watch?v=fOW_w_E7Luc&list=PLVBxO3o-avAcDIhDc2GVVdLkDh_BaoK2P&index=68
Gregorian - Gift

 

  第一章・森の砦

 トゥリアンギア公領のイズルン出城は、広大なイズルンの森の南境を少し入った所にあった。この、穏やかな緑と豊かな水量の幾つかの流れに囲まれた領境警備の一拠点は、静か過ぎるが故に街育ちで配属されてきた若者たちを多いに嘆かせ、辺境の田舎のと言わせしめたが、深い森の心部を迂回する道をたどらずに、直截に突っ切って20日も歩けば、暖かい北方のサムサラ家領である。森の国育ちのディカールだけはこの任地を心から喜んでいるのだった。

 今年の若騎士達が配任されて短い初夏があわただしく過ぎ、平地では農作業が、森林では通常の狩猟と、禁制の王獣タイワモの密猟者狩とが、忙しくなる頃。
 イズルンの森の砦では何か奇妙な噂がそれとなくささやかれていた。

 森の中を1人で出歩く者は若い貴公子の幻を見るのだという。その幻の姿は、今はもう存(い)ない古(いにしえ)の精霊族のようだとも、かつてこの森で命を落とした伝説の一英雄そのものだとも言い、常に仮面をつけたままで遠くから、1人歩きの若い騎士の事を、じっと探るように見るのだと伝えられた。
 そうして、その幻に誰かしらが出喰す時には、必ずや砦の直ぐ外で、真昼のフクロウの鳴く声が聞かれるのだ…。

 ある日、ディカールが職務の合い間の短い休憩を安らっていると、砦の壁のすぐ外側で、その声が聞かれた。

 好奇心にかられて若騎士は砦を抜け出したのだった。足の向くままに木々の間をさ迷い、小鳥達の声を聞き、もう大分遠くにまで来てしまった、そろそろ戻らなければ次の張り番に遅れてしまうだろうと彼が考え初めた折…

 小道からそれた彼方の樹下の薄暗がりから、問題の幻が、姿を現した。

 下枝の間から透かし見ようとするその灰緑色の瞳を、たとえ厚い布の仮面で表情を覆ってしまっているからといって、ディカールにどうして見違えるなどという事が出来ただろうか。

 白い服装の貴公子は彼を認めると、ついて来いというような仕草をしたが、そうされる前から若騎士は無意識のうちに足を踏み出していた。

 小道から外れた森の空き地に白い、またとはないだろう見事な馬が、つながれもせずに大人しく主人を待って草をはんでいた。

「よく来た。」

 それ故にディカールは、幻の貴公子が無造作に仮面を外し、後ろに束ねた白金の髪を解くのを見ても、一切驚く事がなかった。

 ただ、何故かしらそのような時の訪れるのをずっと以前から待ちわびていたかのような、不思議な感覚に襲われて、静かに膝をつき、頭(こうべ)を垂れたのだった。



https://www.youtube.com/watch?v=L6L7_2eDUE4&list=PLVBxO3o-avAcDIhDc2GVVdLkDh_BaoK2P&index=70
Gregorian ~ Stay



「恐れながら閣下にはこのような辺境へ、供の者もお連れになりませず、御自身の危険にお気づきではいらせられないのでありましょうか」

 若い貴公子は他ならぬディカールの主人、トゥリアンギアの公子ミアルドであったのだが、家臣の敬々しい口調ではあるが唐突でぶしつけでさえある言葉を聞くと、満足したかのように笑みを浮かべた。

「ではおまえはわたしの立場に関して、まるで無知というわけでもないらしいな!」

「閣下、閣下が何故(なにゆえ)にこのような辺境の森を散策されるのかは私(わたくし)ごとき者の存じ上げる所では御在ませんが、閣下がしばしば奈辺のものとも知れぬ刺客に襲われておいでなのは誰もが耳にする事ではございませんか。その度に閣下の御立場を案じる者達は心を痛めております。
 どうか、閣下、今だけなりとも私を護衛としてお召し下さいませ」

「わたしの立場を案じる者 … か! 案じているのは家臣としての己れの行く末だろうよ。
 だが、若騎士(ディアレスト)よ、おまえがわたしの散策の故(ゆえ)を知らないなどという訳があろうか。わたしはこの二月(ふたつき)というもの、他ならぬおまえを探しあぐねてイズルンの地をさ迷っていたというのに?」

「…私を?」

 理解ししかねる言葉にディカールは戸惑い、思わず頭(こうべ)を上げて貴人の面(おもて)を直ぐに見返すという非礼を犯した挙句、儀式の際の出来事を思い起こして大いにうろたえた。

「…あ、あの折は御無礼仕りました!!」

 ただただ恥じ入るのみである。若騎士としての修業の出来を疑われても仕方のない、その場で騎士位を取り上げられてしかるべき無作法であったのだから。

「ばかな。」

 貴公子は朗らかに笑い飛ばして臣下の畏れを中断させた。

「そのような事、罰する為に領主たるわたしが時間を費やすと思うのか?デュアレスト。それにわたしの目を見返す事の出来た者などおまえが初めてだ…謝ることはない。わたしは、喜んでいるのだから」

「 ? 閣下、私には…」

「解らなかろうな」

「はい。」

 ディカールは混乱した頭を抱えたい気持ちで素直に肯いた。



https://www.youtube.com/watch?v=L6L7_2eDUE4&index=70&list=PLVBxO3o-avAcDIhDc2GVVdLkDh_BaoK2P
Gregorian A Face In The Crowd



「おまえは、若騎士(デュアレスト)よ、サムサラ家人(ダム=サムサーラ)だね。それとも、その隣領(ダム・クアラルンラ)の者か?」

「サムサラの末子でございます、閣下。私はディカール・デュアレスト・ダム=サムサーラと申し上げます」

「そうか。」

 年若い貴公子は満足と照れ臭さの入り混じった笑顔を浮かべたが、再び臣下として忠実に面を伏せているディカールには、その、不思議に淋しがり屋の幼な児のような純心さの残る微笑を、目にする機会があろう筈もなかった。

「わたしに当て推量も満更ではないのだな。おまえの人相と任地を聞くときの表情の動きから、北の森の国出身の、イズルンに配された者とまでは判ったのだが、さて調べてみると、これに当てはまる者が7人もいたのには困った。」

 上機嫌で続けようとする公子は、不意に口を切って途惑ったように、足下に跪づく者を見下ろした。

「ディカール・デュアレスト。顔を上げてくれないか。話しづらい。」

「は? ですが閣下…」

 成りたて2ヶ月のたかが若騎士に過ぎない彼は、先程からの彼の輝かしい主人の言動を、完全に理解しかねているのだった。

 そもそも、領主たる御方が、身分低い家臣にこのように親しげに口を開くものだろうか。否。

 直接に会話する事さえ許さない、トゥリアンギア公などよりはるかに位のおとる尊大な貴族達をディカールは修業時代の頃から見慣れていたのだし、それが当たり前でもあった。

 加えて主人は2ヶ月かけて彼を探したと言い、百数十のオーダーにのぼる着任リストをわざわざ手ずから調べたのだと言う。
 御自らが。調べさせたのではなく。

 自身の謙虚さの故に困惑しながらも、ディカールは、未だ言葉にはならぬものの、その答は既に得ている筈だというようにも、何処かで確信せざるを得ないのだった。

 それが何であるかも自分では判らないのだったが。



https://www.youtube.com/watch?v=s9QKqIajHuw&list=PLVBxO3o-avAcDIhDc2GVVdLkDh_BaoK2P&index=72
Gregorian - Bonny Portmore (HD) In Ireland



「恐れながら、閣下」

 彼はおずおずと切りだした。

「私を御探しになられたというその理由をお尋ねする事をお許し戴けますでしょうか」

「それを説明しようとしていたのだ、わたしは。…顔をお上げ、我が下級騎士(デュアレスト)よ。わたしの目を見てみせてくれ」

 そのような無礼を、と跪づく者はためらった。身分高き貴者への殆ど侮辱にも等しい行為を、しかも敬愛する主人に対して故意に?

「閣下… 私には… 」

「おまえにも命令しなければならないのか?」

 その言葉の奇妙さが、それにも増してそれを口にした折の領主の微妙な苦悩にも似た声の調子が、はっと何やら若騎士の胸を突き、彼に勇気を震い起こさせた。

「………御無礼を、」

 畏る畏る彼は顔を上げて主人の美しく力強い、己れに注がれている瞳を覗きかえした。

 が、恐れと畏敬とが心を占めていられたのはほんの一瞬間のことで、直ぐに若いディカールは全てを忘れ我を失って、淡い光を放つ美しい灰緑色の中に、魅入られたように捕えられているのだった。



https://www.youtube.com/watch?v=Db-LCPBMMfU&list=PLVBxO3o-avAcDIhDc2GVVdLkDh_BaoK2P&index=74
Gregorian ~ Where the Streets Have No Name ~ U2



「ディカールよ。」

 殆ど幸福というに近い感動のこめられた声で輝かしい公子は語った。

「わたしがおまえを探し求めたというのは、全ておまえのその眼の故なのだ。わたしは20もの大祭礼を王の忌み児たるトゥリアンギアの司として生きてきて、ついぞわたしの目を真っ直ぐに見返す者になど出会った事はなかった。

 皆、わたしの立場を扱いかねて視線をそらし、心の内にあるものを隠してしまおうとするのだ…

 血をわけた実の父君であられる筈の、王陛下でさえそうだった。

 母君は御存命のうちから、わたしの姿に遠目に触れる事さえ厭われたそうだ。
 誇り高い、信仰のあつい方であったようだから」

「閣下、それは…」

 無論ディカールはそういった残酷な噂は全て知ってはいた。だが、まさかそのような下賤で悪辣な物語が公子御自らの耳にまで届けられていたなどとは、誰が考えよう。

 それも随分な昔から、御幼少の折からの既知の事実であったらしい話ぶりに、忠実な騎士の胸は手ひどく痛めつけられて覚えず顔を伏せた。

 それは、無責任な、おそらくは公子の側仕え達への悲憤であり、また理屈抜きの非常な哀しみと、畏れながらも孤独な育ち方をしただろう幼なかりし頃の主人への痛ましさの情…

 そういった入りまじった感情であったのだが、輝かしき公子自身は彼のそんな錯綜など気にかける様子もなく、優雅な気高い仕草でその場の草地に直に腰をおろそうとした。

 ディカールは公子の服の貴重にして神聖なる白が草の汁に汚されるのを恐れ、慌てて自分の肩布を外して主人の下に敷きのべた。

「ありがとう。おまえももう跪礼をおやめ。わたしも昔練習した事があるが、それは疲れるものだ。話をするには向かない。

 ところでわたしの生い立ちについでなど、おまえがそう驚くことはないのだよ… 話を続けよう。跪礼はお止めと言っているのに。」

 若騎士はしかたなく礼を崩し、半歩下がった位置で跪礼より少しは楽な待機の姿勢をとった。

「律儀なデュアレストなのだな」

 公子の言葉にはわずかに悲しげな翳がおちていた。




https://www.youtube.com/watch?v=QwEA8SDarZQ&list=PLVBxO3o-avAcDIhDc2GVVdLkDh_BaoK2P&index=75
Gregorian - Stripped (Rammstein)



(6月17日) お♪ リージアみたいな美女が…♪

http://85358.diarynote.jp/201606171700285489/

「 第一章・森の砦 」 2 (1983年)

2016年6月17日 リステラス星圏史略 (創作)

 

https://www.youtube.com/watch?v=SssWr-yUgSk&index=79&list=PLVBxO3o-avAcDIhDc2GVVdLkDh_BaoK2P
Gregorian - Streets Of Philadelphia



「わたしを真向から見返すおまえの姿を視た時、だから、どんなにかわたしが驚き、かつ狂喜し幸福に感じたことか、説明しようとしてもおまえには解るまい。わたしは幸福だったのだよ、ディカール・デュアレスト」

「はい閣下」

「おまえはわたしに忠誠を誓えるかい?」

 若騎士は途惑った。

「閣下、閣下は私の剣が既にトゥリアンギア公子に捧げられたものである事を御存知でおられる筈ですが」

「 … 違うのだが。まあよい。」

 微笑みの中の翳を見、感じて、ディカールは希まれた答えを返す事のできなかった自分を内心でひどく恥じた。

「ともあれおまえはわたしの目を見返し、わたしはおまえの心を視た。邪心の無い、一途な、情熱的な心だ。そうしておまえはわたしを見ていた、おまえの言うトゥリアンギア公子を、ではなく。

 おそらくおまえは若騎士としての義務任期が明けたからと言って、次なる他領への…たとえそれがおまえの故郷へだろうと、転任を急いだりはすまい。

 それとも、そう考えたいと願ってしまうのはわたしの独善(ひとりよがり)だろうか?」

「閣下、ですがトゥリアンギアは王国一の公領でございます。何故に他領を望んだりせねばならぬのか、私には判りかねます…」

「だがそうなのだよ。それが武官司(ぶかんつかさ)をして毎年頭を抱えさせる最大の原因なのだ。おまえもイズルン森などに配属されたからには気がついていよう、我が領に、いかに若騎士と上級の武官ばかりが多くて、中間の年季の入った武者階級が足りていない事か。

 余程の出世の望みを持てない限り、皆こぞってもっと安定した主人のいる地へと流れて行ってしまう。

 …ディカール、おまえは海(はは)を見た事があるかい?」

「 ? はい閣下。私の居ました修行所の側に、小さいながらもなかなかの賑わいぶりを見せる商港(あきないみなと)が御在ましたが」

「わたしは未だ見た事が無い。船トルクは己れの船が沈むのを予感して先に全て逃げ出してしまうものだと人に聞くが、本当か」

「はい。それは面妖な程に適確に察知しては、群をなして船綱を伝い下りて参ります。逆にそのトルク達を見た人間の方が、乗り込み証を取り消せと船主にかけ合いに押しかけたり致します。」

「つまりはそういうことだ。」

 途方にくれてディカールは己が主人を見つめた。

 この、常人ならぬ輝かしく美しい姿をし、あり余る天分に恵まれて生まれついたであろう事は傍目にも明らかな…さすがは王陛下の血を継がれる方だけの事はある!…生粋な貴人をして、そのように言わしめるような境涯におかれるとは、彼の信奉する偉大なる存在は何を考えておいでなのだろう?

 一瞬間、彼は彼の故郷に伝わる普遍なる他者の善心を疑い、更にひどい事には生まれて初めて、崇高者の存在そのものをも、否定したく感じた。

 ディカール・ダム=サムサーラの心にとってその特別な信仰は常に篤く、耐雪なものであったはずなのだが、にも関わらず、今目前にいる敬愛する主人の静かな哀しみと孤独な微笑みの為だけに、それを与えたもうた、または救い給わなかった崇高者・律(リツ)の存在を、彼は承認し難く思わざるを得なかったのである。

 その考えは彼の躾られた良心を鋭く刺し、彼は畏れおののいて瞬時のうちに忘れ去ろうと試みたのだが、疑問は、その後長く彼の奥深い心と共にあり、しばしば平安を失わせたのだった。



https://www.youtube.com/watch?v=QszmWDd2ZMU&index=80&list=PLVBxO3o-avAcDIhDc2GVVdLkDh_BaoK2P
Gregorian ~ Everybody Hurts ~ R.E.M.



「そのような顔をするな。」

 公子は淡い金髪に指をからませながら穏やかに笑った。

「わたしまでが自分に同情したくなるような、そんな眼をおまえはしているぞ」

「お許しを、」

「ああ、よい。それにしてもわたしは物事を楽観視し過ぎるようだな、おまえが育ちのいい若騎士(デュアレスト)だろうという事を考えに入れていなかったとは。…そんなに恐れなくても良いのだと、直ぐには言っても無理なのだろう」

「閣下?」

「おまえは友人を持っているか? ディカールよ。良い友の存在というものは何にも増してその者の成長を助け、またその人柄を裏付けるものだと騎士道教書には言うが」

「は、私のような者にでも、普通にできる程度にはいるのではと、考えますが」

「良い者達なのだろうな。ディカール、友とはどんなものだ?」

 再び若騎士は下問の意図を把み損ねてうろたえ、主人を苦笑させた。

「やはり奇妙な質問か? だが、そうなのだよ、驚いた事にわたしは友のなんたるかを知らずに育ってしまったのだ。こえは人として非常な欠陥だとは思えないか」

「畏れながら閣下には騎士頭ディアンザ殿を始め、多勢の…」

「彼らはわたしの命令には全て従う。わたしに良かれと思う事は全て率先してやってくれはする。が、わたしに意見はしない。決して逆らわない。」

 公子はディカールの言葉を遮ると早口に言い切った。

「幼ない頃には姿をやつして民達の間に混ざった事がある。そこでわたしは村の加治屋や居酒屋のおかみなどと友達になれたように感じていたのだが、一度正体がばれてしまうと皆必死になって非礼を詫び始めたよ。…友とはそうしたものか?」

「いいえ。いいえ、閣下!」

 激しく否定し、語ろうとして彼は言葉の限界にいき悩んだ。 "友" や友情といったもの、口に出して説明しようにはあまりにも複雑微妙にすぎ、かといってそれを知らぬという不幸な主人に伝えずに済ませてしまうには、悲しいほどに素晴らしすぎるものであるというのが、その時の彼の胸のうちだったのだ。




https://www.youtube.com/watch?v=TEi7-NwVe7Q&index=77&list=PLVBxO3o-avAcDIhDc2GVVdLkDh_BaoK2P
A Spaceman Came Travelling - Gregorian



「おまえは、多分」

 公子は一転して考え深げに目を伏せて話し始めた。

 その口調は穏やかだったが、ディカールは、貴く美しい指先がまるで不安を圧し隠そうとするかのように苛々と草葉の先を持てあそんでいるのを無視することが出来なかった。

「友を持たぬ、人と交わる術を知らぬ者には、いかに書を好み学問にうちこもうとも、所詮癒し得ぬ血管が残るものだ、というわたしの考えを理解できるだろう。ところがわたしは実際に友を持たず…しかも出来得る限り自分を全き存在に近づけたいという強い願いを抱いてもいるのだ。」

 白い指の緊張はますます強まるように思え、「わかります。」ディカールは自分が何を言おうとしているのかも自覚せぬままに、熱心にそう呟いていた。

「わかるか。だが…」

 公子は唇をゆがめ、その日初めて苦しげな表情を面に出して言葉を途絶えさせた。

「わたしは友人が欲しかった。全てを話しあえ、助言し忠告してくれる相手がだ。

 しかしわたしのような生まれつきの者にはそれはひどい贅沢だったのだ。

 人々はわたしを丁重に扱い、畏れ、敬いすらしてくれたが、1個の人間として愛する事は出来なかった…そんな事をすればわたしの立場に何かが生じた時、彼らの身にもひどい災厄がふりかかるだろうことはあまりにも明らかなのだから。」

 …私はそのような事を恐れはしません…

 意識されない熱い想いがディカールの胸をいっぱいに満たしたが、己が身が下級の若騎士の分際に過ぎないという自覚が、それを決して言葉にすることを許さなかったのだ。




https://www.youtube.com/watch?v=c7sBfPjRdk4&list=PLVBxO3o-avAcDIhDc2GVVdLkDh_BaoK2P&index=86
Gregorian Blasphemous Rumours



「ディカール。」

 切望をこめて公子は騎士の名を呼んだ。

「わたしは殆ど諦めていた。民達の生活がとりあえず平和でありさえすれば、全てはそれで良しとしようと思っていたのだ。だが、それなのにわたしはおまえのその真っ直ぐな眼に出会ってしまった。

 わたしは… わたしはおまえならば、王の忌み子たるトゥリアンギアの領主ではない、ただのミアルドとしてのわたしの、友人(ミトラ)に…」

 公子は耐えかねたように顔をそむけ、だがそれでも言うべきことを全て口に出してしまうまでは決して諦めまい、という意志の力のみで言葉を続けた。

 それは彼にとってひどい苦痛を伴うものだった。2月前に初めて若騎士の姿を目に留めて以来、心を占めていた有頂天な喚起はもはや跡形もなく姿を消してしまい、残されているのはただ、馬鹿な振舞いをしたという後悔と、以前にも増して深い絶望と、だけであった。

 彼は結局のところ問題の多い生まれつきのトゥリアンギア公子であり、友を求めるなど無意味な行為なのだ…

 理性の全てが彼の行動を否定していたにも関わらず、彼自身は決して希みを捨てようとは思わないのだった。

 そしてその不屈の情熱だけが、それまでの彼を陰惨な想いに走らせることすらなく支えてきた全てだったのである。

「おまえならばわたしの友人になれるのではないか、ディカールよ、わたしはこの2月というもの、その希望のためだけにおまえを探していたのだ…

 おまえはそうなれるだろうか」




https://www.youtube.com/watch?v=5ADSFq2fJvg&index=85&list=PLVBxO3o-avAcDIhDc2GVVdLkDh_BaoK2P
Gregorian - Unbeliever



 再び沈黙が訪れ、ディカールは我が耳を疑いながら凝然として動けずにいた。

 時が、およそ夏場の暖かさの森の中で、2人の若人の周りでだけ凍りついてしまったかのようにそれぞれに感じられた。

 若い騎士は一言を発する余裕も持たずにいはしたが、それでも主人たる公子の強くそむけられた項(うなじ)を、緊張のために破滅を見まいとするがごとく閉ざされた蒼い瞼と、潔癖な白い額を、見つめないわけにはいかないのだった。

 彼の心ははるかな昔より唯一つに定められてはいたが、それは彼一人の一方的な想いに過ぎない筈のものであり、そうして…

「閣下、ですが… 私はたかが士族の出、下級の騎士に過ぎないのだという事を閣下はお忘れでございます!」

「それがどうしたというのだ!?」

 公子も、若騎士も、同じ位の苦悩がその声には満たされていた。

 再三の静寂が落ち、だがやがて公子ミアルドは徐々に日頃の穏やかさを取り戻し、そうして…

 唐突に、彼にとっての最悪の瞬間が、既にして過ぎ去ってしまっている事実に気がつかされたのだった。




https://www.youtube.com/watch?v=WgiPlVVZg44&list=PLVBxO3o-avAcDIhDc2GVVdLkDh_BaoK2P&index=91
Gregorian - Human



 得られたものは彼が望んでいたような性急な解決ではなかったが、待つ、という行為は彼の絶える事のない "希望を持ち続けること" と、ほぼ同義語になる位に慣れ親しんだものでもあったのである。

 そしてまた、様々な困難、行き違いや、立場による考え方の相違など…

 そういったものを乗り越え克服せねばならぬという事さえが、彼のそもそも求めていたものの、紛れもない一面に含まれていたのだと、聡明な彼の思考は同時に悟っていた。

 ディカール・デュアレストは彼が初めて、そしておそらくは唯一人、友人にしたいと願った相手ではあったが、かと言って今現在、彼に仕え、彼が護るべき臣民の一人である事実にも、変わりはなかったのである。

 人の上に立つべくして生まれた輝かしき者は、言葉を選んで辛抱強く語り始めた。

「確かにおまえは我が配下にある騎士の1人に過ぎず、わたしはその主人であるのかも知れない。だがおまえは今わたしの話を聞かされて、友を持たずに育ったわたしの幼い頃を、そう、同情くらいはしてくれたのではないか?

 それにおまえは友を欲しがるわたしの気持ちを、解ると言った。

 そしておまえは… 何より大事な事に、おまえはわたし自身を、1人の人間として見返す事ができる。」

 だが公子は家臣があまりにも頑なにおし黙り、あまつさえ彼の一言に打たれでもしたかのように顔を伏せてしまったので、再び昏い不安を抱いた。

「それとも、」

 若い騎士は主人の深く傷つけられた笑顔を怖ろしくて見上げる事が出来なかった。

「それとも、おまえがわたしを慕ってくれていると感じ、わたしを理解し得るように思い込んでしまったのは、忠実なデュアレストよ。わたしの錯覚に過ぎなかったとでも、言うのか」

 公子の声はあまりにも静かで、そこにはささやかな怒りの一片をも見い出す事ができなかった。

 それがかえって若騎士の胸に激しい痛ましさを感じさせ、主人の心に全て応えたいと切望させたが、出来る事ではなかった。

 ディカールは長い年月の輝かしき人への敬慕と崇拝のあまり、彼我の身分の差を必要以上に畏れ過ぎてしまっていたのである。




https://www.youtube.com/watch?v=naqbBnF5V_A&list=PLVBxO3o-avAcDIhDc2GVVdLkDh_BaoK2P&index=93
Gregorian - Precious - Depeche Mode



「いいえ… 閣下、私は…」

 臣下の心の中では騎士として主人を敬し奉りたいという感情と、それにも増して少しでも輝かしき彼の貴公子の側近くありたいという昔ながらの欲求とが、激しく争っていた。

 そしてまた彼の常識と身に染みた躾とは、領主と親しく交わるなどあまりにも身の程知らずだと主張し、にも関わらず彼の意志は、やはり、






https://www.youtube.com/watch?v=-NuSRGVI5Wk&index=84&list=PLVBxO3o-avAcDIhDc2GVVdLkDh_BaoK2P
Gregorian - The Circle (HD)

お♪ リージアみたいな美女が…♪


(6月17日) ディカールもまた公子のひどく深い孤独感を知り、

http://85358.diarynote.jp/201606171735245909/

「 第一章・森の砦 」 3 (1983年)

2016年6月17日 リステラス星圏史略 (創作)

 

https://www.youtube.com/watch?v=xKdtqR4Wdo0&list=PLVBxO3o-avAcDIhDc2GVVdLkDh_BaoK2P&index=95
Gregorian - Running Up That Hill - Kate Bush



 その日から後、身分にはるかな隔たりのある2人の若者は、10陽ごとに必ずその場所を訪れるようにとなった。

 日を重ね、時を経るに従って、位い低き騎士にも次第に領主と席を同じくする事に慣れ、やがて、初めに命ぜられた通りに主人に対して友人として振る舞う事をも、自然に出来るようになってゆくようだった。

 それは如何なる躾の良さをもってしても若騎士の敬愛にはやる情がともすれば礼儀を忘れさせてしまうのを止める事が出来なかった、という為ばかりではない。

 公子の言葉を聞き、その態度に触れるにつれ、次第しだいにディカールもまた公子のひどく深い孤独感を知り、理解するようになっていったのである。

 領主の朗らかな屈託の無さ、真っ直ぐな気性、無邪気ですらある人懐こさなど、その身分に似合わぬ特徴を飲み込む程に、その裏に見え隠れする淋しげな子供のままの主人の素顔を、畏れ多いとは思いながらなお、ディカールはいとおしみ慈しみたいと自覚せぬままに想い始めていた。

 …未だ、敬愛する主人が何故に自分だけを選んでそうした素顔を見せるのかを納得した訳でも、身分の違いの意識という高い板垣を打ち壊せたわけでもなかったが。

 にも関わらず2人の距離は次第に縮まって行くようだった。若者達は互いに親しくなり、互いに様々な想いを打ち明けた。初めのうちは貴公子ばかりが子供時代の人に話すこともできずに積もり積もった折々の思い出を、やがて主人の心を理解するに応じて、乞われるままに、若騎士も、己れのこと、故郷でのこと、旅の話や心に抱いている考えのことなどを、少しづつだが語り始めた。

 そうしてそのうちに公子の、誰かに話しかけたいという衝動は一段落を見せたようで、気がつくとディカールは1人で物語に熱中している自分を見つけ、その度に下らないことを喋ってしまったのではと恥じ入るのだった。

 公子はそうした彼の過度のつつしみ深さを度々笑い飛ばさねばならなかったが、回を重ねるにつれ段々にその笑い声は寛容なものでなくなり、朗らかさを喪い、いらいらと弱々しい哀しげなものになっていった。

 若騎士はすぐにその変化に気づき、その理由をも即座に理解したが、そうかといってその檻の中から自力で抜け出す事は不可能なように思えた。

 時の流れは急ぎ足で初夏から暑い盛りを駆け抜け、木の葉の彩り見事な森の秋が訪れた。

 2人は常にそうし続けていたかのように、





https://www.youtube.com/watch?v=9-a1zWyeXq8&index=97&list=PLVBxO3o-avAcDIhDc2GVVdLkDh_BaoK2P
Gregorian - Guide Me God
 

(6月17日) ミアルド閣下、たんなるストーカーの、セクシャル(?)ハラスメント上司ですから…★

http://85358.diarynote.jp/201606171742308887/

(没原稿) + (蛇足)www

2016年6月17日 リステラス星圏史略 (創作) コメント (2)

 

https://www.youtube.com/watch?v=xVJcSAbu_cI&list=PLVBxO3o-avAcDIhDc2GVVdLkDh_BaoK2P&index=78
Gregorian & Amelia Brightman - Kiss From A Rose



「ディカール。」

 切望をこめて公子は騎士の名を呼んだ。

「わたしは殆ど諦めていた。民達の生活がとりあえず平和でありさえすれば、全てはそれで良しとしようと思っていたのだ。だが、それなのにわたしはおまえのその真っ直ぐな眼に出会ってしまった。

 わたしは… わたしはおまえならば、王の忌み子たるトゥリアンギアの領主ではない、ただのミアルドとしてのわたしの、友人(ミトラ)に…」

 時が凝固させられたかのようにしばしの沈黙が訪れた。若い騎士は、一言を発する余裕も持たずに、ただ信じられぬという面持ちで主人たる公子の白く強張った顔を見つめていたが、気高く輝く瞳が緊張に耐えかねてかそらされると、ようやくに言葉をしぼり出した。

「私は… たかが士族の出、下級の騎士で御座います。」

「だがおまえはわたしを視る事が出来る! それとも、おまえがわたしを慕ってくれていると感じたのは、忠実なデュアレストよ、わたしの錯覚に過ぎなかったとでも言うのか!」

 輝かしき若い貴人の声は最早悲痛と言うに近かった。





https://www.youtube.com/watch?v=1HzeTYE6VkY&list=PLVBxO3o-avAcDIhDc2GVVdLkDh_BaoK2P&index=83
Gregorian ~ Woman in Chains ~ Tears For Fears


※ ↓ 移動しました w
コメント
霧木里守≒畑楽希有(はたら句きあり)
2016年6月17日17:53

…<(~~;)>…あぁ、こっ恥ずかしい原稿…www

ディカールさんよ。この場合の模範解答は、こうだ…

⇒「イエスです! イエスですわ、閣下!」

それ以外は受け付けん…w



霧木里守≒畑楽希有(はたら句きあり)
2016年6月17日17:57

参照www
https://www.youtube.com/watch?v=Ukw5SCV9FGc
イエスですわ閣下

http://homepage3.nifty.com/kayotaro~/fre.htm
「イエスですわ、閣下、ええ、喜んで・・・」





んで。転記作業して、今週3連休は終わり~☆

http://p.booklog.jp/book/107611/read
リステラス星圏史略古資料ファイル3-1-7
『 森のふところ 還るべき者 』

(タイトルは(仮題)から「旧題」に戻しました…)
 

 

コメント

霧木里守≒畑楽希有(はたら句きあり)
2016年6月17日18:55
 
ぱきっと言っちゃうと。(^^;)

現代地球文明のいわゆる欧米文明式「常識」下においては、

ミアルド閣下、たんなるストーカーの、
セクシャル(?)ハラスメント上司ですから…★
 
霧木里守≒畑楽希有(はたら句きあり)
2016年6月17日23:25
 
高浜原発の差し止め継続は朗報。(^o^)/

あとは止まりと疼痛と大間違いと六ヶ所だけ止めれれば、
札幌と北海道だけは
なんとかサバイバれルから…!
 

(6月18日) 今日は「アルパカ狼さん鑑賞」は出来そうにありません…★

http://85358.diarynote.jp/201606180818467133/

【倶知安】0.062μ/札幌0.056μ/引き続き18日夜遅くまで大雨による土砂災害や河川の増水に注意してください。

2016年6月18日 環境は、生命圏で、生存権。 コメント (1)

【倶知安】0.062μ/札幌0.056μ/引き続き18日夜遅くまで大雨による土砂災害や河川の増水に注意してください。
【倶知安】0.062μ/札幌0.056μ/引き続き18日夜遅くまで大雨による土砂災害や河川の増水に注意してください。
【倶知安】0.062μ/札幌0.056μ/引き続き18日夜遅くまで大雨による土砂災害や河川の増水に注意してください。
 
https://www.youtube.com/watch?v=9qXmRL6a0uU
トレイン(PV) ケツメイシ

おはようございます。
07:53。
…七五三…(^^)☆

札幌の気温は14℃。
室温無暖房で20℃。

トリチウム混じりの湿気と一面の雲ですが、予報は降水確率0%…?

http://hailstorm.c.yimg.jp/weather/lightning/1466203800/1011-0010-101000-201606180750.gif?t=1466204437
(07:40~07:50)

特務機関NERV ‏@UN_NERV · 4時間4時間前
【北海道地方 気象情報 2016年06月18日 04:45】
北海道地方は、引き続き18日夜遅くまで大雨による土砂災害や河川の増水に注意してください。


地獄バイト4連勤の初日なので、アゲるために標題?の音楽に…

…(^^;)…

いつもたいがい当たらない(それでもつい見ちゃう)auの星占いによると、
 
今日は「アルパカ狼さん鑑賞」は出来そうにありません…★
(--;)

…ま、たぶん生きて(…て昼から酒呑んで…★)るから、まぁいいか…

https://www.youtube.com/watch?v=ejMxBiCeNXw
荒野より(オカリナ演奏)

http://www.iph.pref.hokkaido.jp/eiken_radiation/11DailyReport.html
06:00 0.039 0.038 0.038 6
07:00 0.039 0.038 0.039 6
08:00 0.043 0.040 0.041 6

09:00 0.048 0.043 0.045 6
10:00 0.054 0.050 0.052 6
11:00 0.056 0.051 0.054 6
12:00 0.050 0.043 0.046 6


13:00 0.042 0.041 0.041 6
14:00 0.040 0.039 0.040 6
15:00 0.039 0.038 0.038 6

16:00 0.047 0.038 0.041 6
17:00 0.050 0.048 0.049 6
18:00 0.054 0.050 0.052 6
19:00 0.054 0.051 0.053 6
20:00 0.056 0.048 0.052 6
21:00 0.046 0.041 0.043 6


22:00 0.040 0.038 0.039 6
23:00 0.039 0.038 0.038 6

24:00 0.046 0.039 0.042 6
01:00 0.046 0.041 0.044 6
02:00 0.048 0.041 0.045 6
03:00 0.050 0.044 0.047 6


04:00 0.043 0.040 0.041 6
05:00 0.039 0.038 0.039 6
06:00


雨が降ると確実に上がる空間線量。

ということは舞ってる粉塵を叩き落としているせいではなく、

「雨(水)自体」がもってる線量。

なので…(--;)…★

これ、吸ってるだけでも、かなり被曝するし…
お風呂に入れば、外部&吸水(--;)被曝するし…

ましてや、「水道水をそのまんま飲食してる」無防備無思慮無分別無情報、極まりない、人たちは…

…けっこうすごい、累積被曝量。だよなぁ…??

https://www.youtube.com/watch?v=6vT8DmD6APg
あとひとつ FUNKY MONKEY BABYS 耳コピ

…ん~(~~;)…★

しかも、なんか、紫外線が当たり始めたら…

なんらかの化学反動を起こしているらしく…

光化学スモッグ的な…

…お肌が、痛いよ…????

…(T■T;)…★

地震マップ ‏@eq_map · 2時間2時間前
【M2.7】根室半島沖 深さ45.2km 2016/06/18 06:11:15

地震マップ ‏@eq_map · 7時間7時間前  北海道 函館市
【最大震度1】(気象庁発表) 内浦湾 深さ約10km M2.1 18日01時33分頃発生
(G)http://j.mp/1UWfoGI (気象庁)http://j.mp/28KDoGY

地震マップ ‏@eq_map · 8時間8時間前  北海道 函館市
【最大震度1】(気象庁発表) 内浦湾 深さ約10km M2.0 18日00時27分頃発生
(G)http://j.mp/1UWfoGI (気象庁)http://j.mp/1tu9nea

地震マップ ‏@eq_map · 13時間13時間前  北海道 函館市
【最大震度1】(気象庁発表) 内浦湾 深さ約10km M2.0 17日19時43分頃発生
(G)http://j.mp/1UWfoGI (気象庁)http://j.mp/1XZ5Guk

地震マップ ‏@eq_map · 20時間20時間前
【M3.2】浦河南方沖 深さ120.0km 2016/06/17 11:54:48
(G)http://j.mp/21pEylZ (アニメ)http://j.mp/1XYP064


…規模は小さいけど、余震は続いてる…


 

 

コメント

霧木里守≒畑楽希有(はたら句きあり)
2016年6月18日8:29
 

565
797.

…哭くな…?
 


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