目次
(りある?夢?日誌…)
(上旬)
(上旬)
(6月1日) 交響曲第1番「大地、水、太陽、風」。
(6月1日) 「きのうアルパカ成分補給済み」なので、
(6月1日) …でもこれはきっと間違いなく、エルさんだと思う…wwwww
(6月1日) とりあえず彼女とはこれからキャベツの価格の話しかしない。
(6月1日) 【ヤリキレナイ川(北海道夕張郡由仁町)】
(6月2日) もちろんワタクシ「霧樹りす」だけに?
(6月2日) なんとかなるかな?
(6月2日) 「登れるハズです。」
(6月2日) 物語はここにある。
(6月2日) お娯しみはこれからだ…( ̄ー+ ̄)ニヤリ
(6月2日) さっきまであのてっぺんに居たんだぜ♪
(6月3日) …藻岩山…「樹霊気」(神気)は皆無でした…(^^;)…ので、
(6月3日) 命と魂、連れて行け。
(6月3日) とりあえずコレはネタ帳で…/しかもそれ、マーライシャ(有澄 真里砂)の来歴じゃないか…??
(6月3日) 前世記憶?を総ざらえして、「文化と民族はつながってるけど、地域と時代が違う」エピソード、は分冊。
(6月3日) 「産業スパイ」疑惑をかけられたことが何度かあるんですが…w
(6月3日) 「筆名標記」をマイナーチェンジ…。
(6月3日) 半分ボツ設定…☆ アト(地)+ラン(人)+ティス(国・土地・世界)⇒「地人(ちびと)の国」。
(6月3日) リィってば「アマラーサの産みの母」だったんじゃん…☆彡
(6月3日) (「エルム書房 本郷台駅前店」のブックカバーに黒のボールペンで殴り書き~w)
(6月3日) (まだ漫画家になろう!と思っていた中学1年のラフ。)
(6月3日) おっと「ダレムアス」が混ざってた…w
(6月3日) タイトルで、苦戦しております…w
(6月3日) …ニョゼさん?を発見…www
(6月3日) なかなかUFO来ないね・・・
(6月4日) 星占いで双子座の運勢は11位。
(6月4日) 「恐れるな、未来は変えられる」。/う~ん「ネタ帳」な音楽…♪
(6月4日) 相変わらず霊性?と精神衛生に悪いバイトで、
(6月5日) 大切な秘密。
(6月5日) (※この場合アルパカ狼さんは必需品でなく贅沢品の扱い。)
(6月6日) 今日は確率論的に言うとアルパカ狼さん遭遇確率100%?のはずなので…
(6月6日) アルパカ狼さんと(ちょっとだけど)話せたから、
(6月7日)
(6月7日) アルパカ狼さん病欠決定という時点で私には厄日。(∋_∈)
(6月8日) 祝!52歳…♪
(6月8日) 「何てことない平凡で平穏な日常」。
(6月8日) 今の生活を1ミリも変えないでなんとか痩せたいのが人間なんだろうなぁ。
(6月8日) 私の人生にしては、贅沢三昧すぎる、幸運なサッポロ毎日…w
(6月8日) 原稿を書きたまえ。
(6月8日) しばらく「水の国」で遊びます…☆
(6月9日) 「トラブルに出会うたび、手近にある物を組み合わせて危機を乗り越える。こいつはある種の快感でもある。」/か弱い女ってのは架空の生物で実態は鋼の精神力だ。
(6月9日) ひたすら書き続けていた頃の、汚原稿…www
(6月9日) 「職場の裏紙無断借用・再利用」…www
(6月9日) 宇宙エレベーター、静岡に建造、ケーブルは僅か0.4ミリ。
(6月10日) 予定は炊事と掃除と洗濯もの干して銭湯出撃!
(中旬)
(中旬)
(6月11日) 【666】…(--;)…★
(6月11日) 現在ワタクシ「中の人」がウェイファン(某前世?)モードに自動で切り替わりました…
(6月11日) けっこう穴場w
(6月11日) 漫画読んで寝ますぅ…☆
(6月12日) 「ええじゃないか」。=地震や噴火を予言する踊狂(ようきょう)現象。
(6月12日) あるばか狼さんが居ない時点で、私には厄日。
(6月12日) そしてそしてワイン!
(6月12日)…例によって私が、完っ全に! 忘れていた瞬間に…(・ω・;)(;・ω・)…
(6月13日) 厄日(特に水難)満載の予感…
(6月13日) あるばか狼さんの風邪が、とりあえず治った?(^_^;)
(6月⒕日) I will survive .
(6月14日) …悪夢…(><。)。。
(6月⒕日) 残業のおかげで、めったに見れないアルパカ狼さんの超かっこいい「防御指揮官」モードが鑑賞できました…
(6月15日) 「夜間の阿寒湖で悪寒がする予感」。
(6月15日) 桐木りすさんを簡単に「天才」と表現できればいいのですが、
(6月15日) 脳貧血、はんぶん金縛り。
(6月15日) そのかみ《水の大陸》にトゥリアンギアなる富裕な王領ありき。
(6月15日) ディカールと呼ばれるその少年がトゥリアンギア公領を旅して行ったのは冬も近づこう枯雨月(かれうづき)。
(6月15日) 2人は火の傍に坐っていた。
(6月15日) 主神この地を遠去りまししより、神血王7代の後、
(6月15日) 古アトル・アンの地、当時はアトランと呼ばれていた世界。
(6月15日) 「ミトラ … の誓い、で御在ますか…」
生物は意思(意識)された方向に進化する。~【万物に意識がある】。
(6月16日) 雨が降ってたら原稿と家事。
(6月16日) …震度、6弱ゥ…!?(@@;)?!
(6月16日) 【 函 館 直 撃 】 地震じゃねぇか…!?
(6月16日) (地球上の、全生態系が滅ぶよ…?)
(6月16日) 「あんちジェンダー(性別役割分担強制反対)SF」の佳品。
(6月16日) アルマンディン兄にそっくり…www
(6月16日) 従順な罪人は困ったように口をつぐんでしまい、答えようとしなかった。
(6月16日) 「おかわいそうだわ。おかわいそうだわ。まだまだあんなに子供こどもしていらっしゃるのに、あんな… 」
(6月16日) 「不義のとは云い条、それでもわたしは正しく神王の血を継ぐ者なのだ。違うか?」
(6月16日) わ~い♪(^^)♪ ディカールが出てきた~♪♪ 
(6月17日) いきなり震度6弱! おとなしく原稿で遊びますぅ…
(6月17日) ポールシフト 今~3ヶ月の間にポールシフトは起こると専門家 NASAが発表しているが?
(6月17日) 原稿の、続き。かな~??
(6月17日) 公子の言葉にはわずかに悲しげな翳がおちていた。
(6月17日) お♪ リージアみたいな美女が…♪
(6月17日) ディカールもまた公子のひどく深い孤独感を知り、
(6月17日) ミアルド閣下、たんなるストーカーの、セクシャル(?)ハラスメント上司ですから…★
(6月18日) 今日は「アルパカ狼さん鑑賞」は出来そうにありません…★
(6月18日) 今日は休みかと思っていたアルパカ狼さんがいた! 元気で可愛くて人気者だったので、あとは赦す!
(6月19日)
(6月19日) アルパカ狼さんが今日は居なかった時点で機嫌は悪い。
(6月20日) …今日に限ってはアルパカ狼さんはいないほうがありがたいぞ…
(6月20日) アルパカ狼さん居ないし!
(下旬)
(下旬)
(6月21日) 「変顔」ですが、
(6月21日) せっかくアルパカ狼さん居るのに広大なフロアの対角線上。
(6月21日) バイト最終盤にちょっとだけどアルパカ成分も補給できたし、
(6月22日)
(6月22日) 【 LI’s TERA’s …??】
(6月22日) (これ以降、「男性同性恋愛ネタが苦手なかた危険地域」です。)
(6月22日) ミアルドは不思議そうな瞳をしてディカールを見つめた。
(6月23日) 「銭湯」出撃!
(6月23日) 超絶おすすめ録音スポットですよ~♪♪
(6月23日) 「どぉでもいいよ~♪」
(6月23日) ますます、「りある」世界は「どっち」なのか、分らなくなってきました…www
(6月24日) 夕方から原稿遊びの続き~♪
(6月24日) 明日、あなたの命が終わるとしたら、
(6月24日) ※これ以降、「男性同性恋愛ネタが苦手なかた危険地域」です。
(6月24日) 「おまえの言うことはしばしばひどく喰い違っている。…一体どれが真実なのだ?」
(6月24日) 脳内で大量に(^^;)書き散らしていたはずの、肝心の、
(6月24日) ちなみに、「西日本は水に沈む」から、「避難先としてお勧めしない」てのも2011年3月末くらいにmixiで書いてる。
(6月25日) 「西日本は水に沈む」から、「避難先としてお勧めしない」。
(6月25日) 希望と絶望の神アゾルディアド。
(6月25日) (それまで、日本国と気象庁が、あるのか…??)
(6月25日) アルパカ狼さん居ない。(-_-#) 目の前ずらっと私が勝手にソウルチームメイト?だと妄想してる人たち3人横並び。
(6月26日) 「天国のような天塩川」沿いは、「フクイチからの風と雨の通り道」…(><p)…
(6月26日) アルパカ狼さんに全然構ってもらえなかった。(;_;)
(6月27日) 肺が遺体…
(6月26日) アルパカ狼さんに構ってもらった〜♪へ(^o^ヘ)(ノ^o^)ノ♪
(6月28日) 「転生課題」。
(6月28日) 原稿書く時間を確保するため、
(6月28日) アルパカ【おか〜さん】狼さんが居ないよ…(;_;)…
(6月28日) …ナサケナイぞエルッ★
(6月29日) 私のカラダは既に「耐曝臨戦態勢」に、入ってますが…
(6月29日) 何をしているんだ……。原稿を書きたまえ。
(6月29日) イメージモデルとか、勝手に採用させていただいております…w
(6月29日) エロ要素含有「異世界?」ファンタジーの設定詰め。
(6月29日) 守ってあげたい - 松任谷由実(フル)
(6月29日) もし戦って勝てるものなら、
(6月29日) サタナクラは奴隷文化の地である。
(6月29日) 弥栄=ヤーサカ ヘブライ語で「神よ」を意味する根源語で。ここから杉原千畝が出た。
(6月30日) 『カルマ』
(6月30日) ( 天路歴程 )。
(6月30日) 近道のつもりで予定のルートを外れて真っ直ぐ走っていったら、
(6月30日) 山桑の実が、完全放置で、タダで!w
(6月30日) ダレムアスの白い街道。(^-^)g
(6月30日) 「役に立たない予知夢シリーズ」で視ていた景色…
(6月30日) ( 偶然の一致。)
(6月30日) 高島満兎(まと)。←りすの前世…?
(6月30日) 「時間のカミサマに愛でられて」いた一日。
(借景資料集)
(借景資料集)
(6月1日) 2016年6~8月の間にポールシフトが起きる、と緊急メッセージ。/「東京はもう危険なので熊本に引越する準備中」(2013年10月)
(6月2日) それをパワースポットとか呼んでたり?
(6月3日) 生命誕生における月が与える潮の干潮が与える影響はとても大きかったと推測されていて、その月ははるか昔地球に隕石が衝突した時に飛び散った破片が集まって出来ていてその衝撃で地軸が傾いているんだ
(6月4日) 太陽フレアの引き起こす磁気嵐に備えて頭にアルミホイル巻くのは社会人の常識であるが。
(6月5~6日) …やっぱオリジナルのほうが、ハチャメチャで面白いけどね…w
(6月7~8日) 災厄前最強のサイキッカーの確保に成功、予知能力を使わせてポールシフトを含む大災厄が起こるのを知り、世界にそれを一切明かさず動いたうえで大混乱期に最大利益回収、最強国家に成り上がった連
(6月8日) 老人たちは抵抗せず、中国を怒らせないようにやり過ごそうという。/戦うしかない、と答える若者は、金銭的に外国移住という選択肢がない階層。
(6月9日) 警察国家の誕生だ。/…だからそりゃSFネタだってば…
(6月10日) このカプセルがあれば、世界中どこででも暮らしていける。発電機能搭載型単身用移動カプセル住居。
(6月11日) 生き残ってやる(`・ω・´)ゞ
(6月13~⒕日) カリブの島でモンプレー火山が噴火、三万人が死んだのが1902年。それから20数年後、グスコンブトリを賢治が書いた。/いずれ地球は、生き物の痕跡もない火星のような「惑星」になる。
(6月15~16日) 常識を覆すカレイ。
(6月17~18日) 「地軸を変えるしかない。」/傾きすぎじゃない??
(6月19~20日) 地球の地磁気は過去100万年あたり1.5回程度の頻度で反転している。
(6月21~22日) (…あんまり情報量が壮絶すぎる。ので、東日本と西日本に分けてみました…★)
(6月23~24日) 今日は磁気嵐が発生しているようだな。
(6月25~26日) …「あんた、ばかぁ…?」…
(6月27~28日) シンセサイザー音楽は、宇宙っぽいですが、逆に宇宙からの波形やノイズを使ったのが、先日亡くなった #冨田勲 さんのドーン・コーラス。
(6月29~30日) 『 カルマ 』/元素が循環するってわからないのかな。
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(…続きます…)
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(6月15日) ディカールと呼ばれるその少年がトゥリアンギア公領を旅して行ったのは冬も近づこう枯雨月(かれうづき)。

http://85358.diarynote.jp/201606151931503535/

(ディカールと呼ばれるその少年が) (※1983年原稿)

2016年6月15日 リステラス星圏史略 (創作)

 

https://www.youtube.com/watch?v=DJz8b95Rw8o&list=PLVBxO3o-avAcDIhDc2GVVdLkDh_BaoK2P&index=10
Gregorian - Hymn


 ディカールと呼ばれるその少年が父に連れられてトゥリアンギア公領を旅して行ったのは冬も始まろうという枯雨月(かれうづき)。森の育ちにはただでさえ平原の秋は興趣深く覚えるものを、金に銀に華やぐ長草の舞うなかで、ひときわ鮮やかなに彼らを追い越して遠野を駆せる白馬の姿が目を魅いた。

「父上、父上」
 生来おちついた温和しい息子の歓声に驚いた養父が顔をあげる。


「父上~!」
 身についた温和しさも忘れて養父のもとへと走り寄る。火の仕度をする父親は珍しい歓声にひどく驚いた顔をした。

「あれあの御方はどなたです? 平野の貴人は馬が巧い! 父上なら御存知でありましょう」
 問われて見遥かせば、折しも陽の傾こうとする金炎の平原に、白銀燃えたつ白馬を乗りこなし少年と同じほどの背の高い童児が行く。

「…はてトゥリアンギアの、黄金の髪をした貴公子といえば」



https://www.youtube.com/watch?v=wRV3XEyHrDw&list=PLVBxO3o-avAcDIhDc2GVVdLkDh_BaoK2P&index=11
Gregorian - Hallelujah



 ディカールと呼ばれるその少年がトゥリアンギア公領を旅して行ったのは冬も近づこう枯雨月(かれうづき)。森の育ちにはただでさえ平原の秋の風情はおもしろく思えるものを、金に銀に、華やぐながし草の舞うなかを、ひときわ鮮やかに遠野を駆せる白馬の姿が目を魅いた。

「父上、父上!」

 物静かな性(さが)も忘れたように養父のもとへと走り寄る。火の仕度をする老騎士は珍しい歓声にひどく驚いた顔をした。

「あれを行かれる御方はどなたでしょう。名のある家中に違いない」

(6月15日) 2人は火の傍に坐っていた。

http://85358.diarynote.jp/201606151942001570/ 

「ミトラとは、何なのだろう?」 (1983年)

2016年6月15日 リステラス星圏史略 (創作)

 

https://www.youtube.com/watch?v=hDdeNwlJ44U&index=12&list=PLVBxO3o-avAcDIhDc2GVVdLkDh_BaoK2P
Gregorian - Brothers In Arms - Vaya Con Dios Scenes (Dire Straits)


「ディカール?」

 貴公子は遠慮がちに問いかけた。

「なんですかミアルドさま?」

 2人は火の傍に坐っていた。

「ミトラとは、何なのだろう?」

「ミトラ…ですか」

 ディカールは困ったように少し微笑んで居ずまいを正した。

「今日はまた、ずい分とむつかしい質問をなさるのですね」

「前から尋いてみたかったのだ。ただ…今までは誰に尋ねても、満足に応えてもらえなかったから」

「私も、よく知っているわけではございませんよ。」
 
 
===============
http://85358.diarynote.jp/201606151946058109/

「ミアルド様、ご存知ないのですか?」 (1983年)

2016年6月15日 リステラス星圏史略 (創作)
 
う~ん実にぴったりな曲だ…!



「ミアルド様、ご存知ないのですか?

 そう考えていけば、わたしたちは皆ひとつのミトラです。

 私があなたを愛するように、あなたも、別のどなたかを愛して御覧なさい。

 そうすれば、お解りの筈です。

 ミトラを持つこと…ミトラの想い、感情を、自らのもとに呼べること…

 ただそれだけが、どんなにか幸福なものか。

 いつか、否応なしに我々は、離ればなれになる日が来ることでしょう。

 私には判ってしまうのです…

 ですが、例え私のことをお忘れになってしまっても、

 私の申し上げた言葉だけは、覚えておいて下さいませ…

 それだけで、

 私たちは、永遠に1つのもので存ることが、できるのですよ…」 

 

 (なぜか同じ用紙内に鋭くんが描いてある…)


(6月15日) 主神この地を遠去りまししより、神血王7代の後、

http://85358.diarynote.jp/201606152009358689/

『 第一部 ・ 森のふところ 』 (1983年)

2016年6月15日 リステラス星圏史略 (創作)

 

https://www.youtube.com/watch?v=5hWILgE0ADs&list=PLVBxO3o-avAcDIhDc2GVVdLkDh_BaoK2P&index=15
Gregorian - Sweet Child Of Mine - Guns & Roses


 第一部・森のふところ


 ほの暗い天幕の内部に、垂れ布を派手にはねあげて、まだ幼さの残る少女が走り込んできた。

「おばば、おばば。物語、しておくれ。」

 豊かな白髪がそれに応えてそよぐ。奥まった祭壇のある一画で、既に年齢すら定かではない村一の老女が、厳かに居ずまいを正していた。

 古い旋律が流れる。その最初の一音から、時の逆光はすでに始まっているのだ。

「それ故に昔語(むかしがたり)を始めよう。古時(いにしえ)、主神この地を遠去りまししより、神血王7代の後、禁忌破り給いて妹なる王女に子を成させし王、有り。」


(6月15日) 古アトル・アンの地、当時はアトランと呼ばれていた世界。

http://85358.diarynote.jp/201606152045527265/

(古アトル・アンの地) (1983年)

2016年6月15日 リステラス星圏史略 (創作)

 

https://www.youtube.com/watch?v=Q25z3uPg-OY&list=PLVBxO3o-avAcDIhDc2GVVdLkDh_BaoK2P&index=18
Sadeness - Gregorian



 古アトル・アンの地、当時はアトランと呼ばれていた世界に、幾百度目かの春が訪うた。

 花々は咲きそめ、森は、暖かい北方の地から順々に、生き生きとした緑の色をとりかえす。そんな、営々とした精霊達の穏やかな繰り返しのなか、時を共にしながらなお、

 死すべき人族の短やかな生には、騒憂の種が尽きない。


三親の法については御存知の筈。」
「このあいだ導師に習ったよ。曰く、『三親の法により、第4代青(セイ)の王、罪を犯せし者その処分、三親に及ぶべき事を定む。』 この場合の "三親" の定義とは、親・子・孫もしくは祖父母の直系三代、兄弟と伴侶、その直系と兄弟。そして "最も親しき友" (ミトラ)。

 三親の法はもともとは罪を犯そうとする者への心の歯止めとして立法されたものだというけれども、わたしの見るところ、第10代青王ランザン君(ぎみ)の御代(みよ)以来、貴族同士の政争の陰謀の道具としてや、民草の間でも貧しい者をさらに貧しく虐げる目的で、誤用されることが多くなってしまったおうだね」

「結構な御学識ですな、閣下」

 ありがとうと答える "閣下" の高く柔らかな少年声が、城のテラスに朗らかに響いた。

 ところはアトラン最古の血統を誇る青王国…青は母なる海霊に通じ、また父なるティアスラァル神の血の色でもある…の、随一の公領トゥリアンギアの城。
 晩春の恵み豊かな日差しに誘われて、幼い公子と、後見にして実質的な宰領である老ク・スールア伯とは、公子の部屋に続くテラスの一角で昼食を共にしていた。

 日課である。

 宰伯ク・スールアは煩瑣(はんさ)な執務の多忙をおして、なにをおいてもこの習慣を曲げる事がなかった。

「今日は…義兄弟 真の友(ミトラ)のことについて、お知りになりたいとの、仰せでしたな」

「ええ、伯」

 ク・スールアは翳りのあるくらい瞳を伏せて思案にくれていた。

((どのように…話したらよいものか))

 彼がこの不幸な公子の後見を王より言いつかってから早や12大祭(※)にもなる。幼なき頃より御仕え申した現王のたっての頼みゆえに引き受けたというものの、彼にとって、いや王国の他のどの貴族だったとしたところで、この立場は決して有り難いものではなかった。

 その上に公子は類稀な程に美しく、成長につれ、驚くばかりの知性を、聰明さを、表すようになっていったのである。

 不安はいや増した。

 2重、3重に神の裔(すえ)なる王族の血を継いでいるとあれば、それも道理。仕方のない事ではあったが…

 王の庶子、それも王と王妹との不義によってなされた公子などの存在は、優秀であればあるほどに "神孫の青王国" のためにはならない。
 他国生まれの魔女王妃・皇太子母は、今や王国の実権の半ばを握り、絶えず公子の身辺に目を光らせているという噂だった。

 公子の命はどちらにせよ長くはあるまい。

 その時、どれだけの変動がこの国に起こり得るか。

 ク・スールアは茶を飲みほし、背筋正しく待っている公子へ、儀礼どおり目を伏せたまま話しはじめた。

「先人、聖賢デュアザンの残せし言葉のひとつにこう御在ますな。
 ミトラなるもの、言葉にて教えることあたわず、語ることあたわず。ただ掟の相手(ミトラ・タ)と呼ぶべき友を実際に得る事によりてのみ、自ら体得すべしと。それ以来、あらゆる賢者・学者も、ミトラについて一切触れも述べもしませぬそうな。それ故にミトラの掟に関わる正確な定義も、刑罰の取り決めも、この青王国には存在しませぬのじゃ… ふむ。公式には、ですがな」




(※「12大祭」:1大祭 = 1年。年越しの祭のこと。)



https://www.youtube.com/watch?v=B7F71KXq-1M&list=PLVBxO3o-avAcDIhDc2GVVdLkDh_BaoK2P&index=20
Gregorian - My Heart Will Go On


https://www.youtube.com/watch?v=fi6TC0rlers&index=21&list=PLVBxO3o-avAcDIhDc2GVVdLkDh_BaoK2P
Gregorian - Once In A Lifetime (Lyrics)
 

 

 


(6月15日) 「ミトラ … の誓い、で御在ますか…」

http://85358.diarynote.jp/201606152140384731/

「今日はわたしの方から尋ねたい事があるのだが」 (1983年)

2016年6月15日 リステラス星圏史略 (創作)

 

https://www.youtube.com/watch?v=rx04PmOltYw&list=PLVBxO3o-avAcDIhDc2GVVdLkDh_BaoK2P&index=22
Gregorian - My Immortal



「今日はわたしの方から尋ねたい事があるのだが、構わないかしら、伯?」

「何なりと、閣下」

「よかった。」

 稚い主人(あるじ)からそう切り出された時、ク・スーリア伯爵はその内容について深く予測する事もなく応諾の返事をしてしまっていた。
 それがどれだけ重い言葉であるかの分別くらい、ついていても良さそうなものだのに、である。

 だがそれでも閣下と呼ばれた子供は遠慮がちに尋ねた。他者(ひと)の弱味を握ろうとするのは卑怯な行いであると教えられて育ったからである。

「何人かに既に尋いてみたのだが、誰も話をそらしたがってしまうようで、満足のいく答えを与えてくれないのだ… "ミトラ" についてなのだが」

 ひとつの単語に触れられて、老練な伯の表情がさっと揺らいだ。質問者である公子は、やはり教えては貰えぬ事柄の一つだったのだろうかと、顔を曇らせて、懸念するように第一の家令の反応を待っていた。

 …そこは、王国随一の公領トゥリアンギアの、管領である公子の居間に続く、中庭風に高い石垣によって囲われた南面のテラスの一画だった。

 暖かい夏の午前の日差しが豊かに差し込み、石の床の上に緑の蔦の陰を踊らせている。

 そのテラスに据え付けの大きな一枚岩のテーブルに場所を選んで、まだ幼ささえ残る公子と、彼の後見であり現在のところ実質的なトゥリアンギアの采配を預かっているク・スーリア伯とは、日課の学問を始める所だった。

 学問と言っても伯爵の管轄は天文(うらない)や神話学、地理学や器楽・武術といった方面のものではない。それらには無論一流の学者や指南役達がついて、公子の優れた才能を可能な限り伸ばそうと、日々努めていた。

 そうではなく、多忙な身の伯が毎日必ず執務の時間を割いて、年若い主人に教えこもうとしていたもの … それは、他者を愛すること、民草を思い遣らねばならないこと、王家の一員たるもの常に身を孤高に持し、全て物事を公平に多面的に見降ろして判断を下すべき事 … 等々、今日で言う帝王学の前身にも当たるものであった。

 老いた伯爵自身はこれを『人道』という言葉で端的に表していた。

 彼はしばしばこのように公子に教えたものである。

「良ろしいですかな閣下 … このように行うのが人として生きるべき道というもので御在ますぞ。まして閣下には人々の上に立つ貴い血族の御生まれなのですからな」

 しかしク・スールアはこの不遇な王の庶子の背負うだろう未来を正しく予見していたのである。彼はその守り役をも務めた現王のたっての願いによってトゥリアンギアの名目上の公子を預かってはいたが、その御子が王位を得る事は決してないだろうこと、どころか、成人する以前には公太母である現王妃によってその美しい命を奪われてしまうだろうという想定された事実を、王国の他の全ての民と同じようによくわきまえていた。

 にも関わらず、いや、だからこそ、伯は王道を、王者としての生き様を、公子に教えようとしたのである。

 悲運な公子が自らの命運をいたずらに嘆くことなく、恨むことなく、真直に生きて逝く為には、それが … 王家の一員としての自覚が … 必要不可欠のものである事を、彼は言葉に出来るでもなく漠然と了解していた。

 公子は死ななければならない、実父である現王のありとあらゆる願いと努力にも関わらず。

 王の庶子というもの、その資質が優れたものである程に、その存在は王国の存続に危機をもたらすのである。

「… 伯 … ?」

 黙りこんでしまった後見者の表情を不安げに、しかし辛抱強く公子はのぞき込んで待っていた。

「ミトラ … の誓い、で御在ますか…」

 老伯は重々しく呟くと、一体どのように説明するべきか、いつの昔からかこの国の人々の、神々の物語や多くの古伝説への信奉にも伍して重要なバックボーンつたえがたりとなった思想について、考えをめぐらせ始めた。

 …とても端的に言葉で教えられるものではあり得ない。

 彼自身もまた、一般に識られている程度にしか、漠然と了解しているに過ぎないのだ。

 そもそも『ミトラ』というその語が何処から、誰によってもたらされたのかさえ、彼は知らないのではないのか?

「 "ミトラ" について、これまで文字によって示されたものは、かつての聖賢、ディードラスの、ごくごく消極的な定義しか存在しない事は、御存知ですな」

「知っている。彼によればミトラの誓いとは、 "主従でなく、伴侶でなく、友恋の情でなく。それら全てを含みそれら全てを超ゆ。ミトラの誓いを樹つる者はその相手に対し全ての誠実を尽すべし。自らの掟を破る時、世界と共に滅びるねし。" …判るような気もしてよく考えてみたのだが…結局さっぱり解らない。」

「その通りで御在ましょう。本来言葉を介して了解すべきものでは無く、実感を通して体得する感覚なのだ、と」




https://www.youtube.com/watch?v=_o6H118SgN4&list=PLVBxO3o-avAcDIhDc2GVVdLkDh_BaoK2P&index=26
Gregorian - Sacrifice

…う~ん…、ぴったりすぎる…☆

…(^◇^;)…。




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