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会社役職階級制

企業というところは、中にいる分には快適なところでしょうか。

勿論、人間関係の問題は必ずありますが、それは企業以外の組織

や社会全般にいえることです。

その意味では、余程のことがない限り、それなりの生活ができる

場所でしょう。

とくに大手企業の場合、給与水準、休暇、福利厚生等快適な環境

がそろっています。

そのような環境の中で長期的に仕事をし、経営職まで上り詰めた

人達は、さらに役員としての快適な生活がまっています。

しかも、役員になれば、一種サロンのような雰囲気もあるのでは

ないでしょうか。

エリート意識が高まるのもやむを得ないところでしょう。

 

日本企業の場合、新卒一括採用で入社し、長いサラリーマン生活

を経て役員になることが多いのも特徴ですが、しかも1社の中で

昇進していくことは、他の企業でも同じであり、それはまた日本

社会そのものがこのような構造で成り立つているということです。

 

こうして就労人口の約80%の人たちが日本社会を構成することに

なりますが、そこに会社や役職を主体とした階級が生まれてくる

のかもわかりません。

上場企業、有名な企業、伝統のある企業、一般社員、管理職、経

営職、非正規社員、パート社員などあらゆる場面で階級ができあ

がってきそうです。

多くの人たちは、階級など意識せず生活していますが、それでも

大手企業か中小企業か、正社員か非正規社員などは簡単に階級化

されます。

ただ、これらの人たちの間では、コミュニケーションは成り立ち、

生活全般をみれば普通に生活ができているのではないでしょうか。

 

やはり階級化され孤立化、個別化されている層の多くは経営職で

はないでしょうか。

仕事の役割が変わり、多くは長い間に築かれた企業内の役員文化

に染まっていくことが考えられます。

一般社会の中でも特別な生活スタイルになり、身近な人間関係、

 

 

 

 

いわゆる隣近所の付き合いがないなど会社以外の生活スタイルま

で変わってくるように思われます。

当然、住む場所も一般人とは大きな違いがあるようになるのでは

ないでしょうか。

 

しかも、企業で働いているとき(在職している)であれば、それ

なりに理解できますが、企業を辞めたあとも権力の中で生きてい

るように、私には思われます。

理由は、ある企業の副社長をしていた人物に会って話がしたい旨、

連絡したところ、この人はいまだ企業の経営職の生活から抜け出

せていないのだなぁ、といった内容の返事がありました。

いわば一人の人間に戻れないのだなぁ、ということでしょうか。

ためにしに、みなさんもやってみてはいかがでしょうか。

たとえ会わずとも、すぐに人間というものが理解できるものです。

 

これは私の推測ですが、日本社会も階級化されてきており、エリ

ートと呼ばれる人たちほど社会から遊離し、企業や日本をどのよ

うに引っ張っていくかということから、もっとも遠く離れた存在

になっているのかもわかりません。

本来であれば、社会に影響を与える力がある人達ほど社会の末端

と交流することで社会変革の担い手になるはずなのですが、企業

役職階級制の中では、社外取締役を含めてサロン化し、階級化す

ることでこの国の活力を奪っていっているのではないかと、危惧

しています。

 

そういえば、国会議員なども同じでしょうか。

現実から乖離した日常生活を送り、人々の生活イメージがわかな

いようです。

 

それだけに世界を目指せる若くて生きのいい企業が生まれること

は、ほんとうに意義があると、確信しています。

ただし、経営職のサロン化がないことが前提条件であることは忘

れないでほしいものです。

 


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最終更新日 : 2018-07-11 10:19:45

この本の内容は以上です。


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