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人生は、人を観て考え、自ら行動する

企業生活に限らず社会生活の問題は、だいたい人間関係から生ずる

ものでしょうか。

私が経験した範囲では、ほとんどがそうだったように思えます。

それでも私は人づきあいがよくないほうですから、普通の人に比べ

ると問題の数は少なかったように感じます。

さらに問題が続くような場合は、そのような環境から自ら逃げるこ

とで自分を守ってきました。

 

もっとも大切な人間関係は、やはり家族でしょうか。

それでも企業における人間関係の問題は、家族に理解してもらえな

いことがほとんどです。

ですから、日々悶々とした状況が継続することになるのでしょう。

心の状態はゆうつそのもです。

それでも毎日会社へ出勤しなければなりませんから、事(人間関係)

はその人間にとって重くのしかかってきます。

元来、私はやんちゃなタイプですから、こんなとき当日道すがら会

社へ電話をいれて有給休暇(勿論、ズルですが)を取得して映画を

観たり、図書館へいって本を読んだりと、ひとりで過ごすことが多

かったです。

そんな日が長く続くわけではありませんから、いずれ会社生活は破

綻します。

 

本当にまれでしたが、ソニー子会社時代に上司(専務取締役)から

自宅に連絡をされズル休みがバレてしまい、その後、その上司に人

間関係の問題を説明し、部署異動をしてもらって、この状況から脱

出できたことがありました。

このような上司は、先にも後にもいませんでしたから、これはただ

ただ運がよかっただけでしょう。

 

人間関係の問題は、仕事の問題と違い解決することがなかなか困難

です。

理由は、そもそも人間関係の問題は、問題をもっている人間のわが

ままだと取られることが一般的だからです。

だいたい多くの社員がそのような環境で頑張っているのだと、言わ

れるのが関の山でしょうか。

そこにひとりの人間が変わっていく大きな要素がありそうです。

 

   

 

会社でも家庭でも精神状態を同じように保ちながら生きていけるタ

イプの人はうまくやっていけるのでしょうが、私のような人間には

会社と家庭とのバランスをとるのが非常にむずかしいものでした。

それでも会社生活は、よき先輩達や同僚、後輩に囲まれ(私のわが

ままを許してくれる)恵まれていたほうでしょう。

 

このような大変わがままな性格を有する私が見てきた会社生活のひ

とつのポイントは、人間を観察することでしょうか。

多くの人間を、といってもなんらかの形で自分と関係をもつことに

なる人間(上司、先輩、同僚、部下、後輩、取引先の人など)と仕

事を通して、その人となりを観察することになります。

 

人には、その人が価値を置くものがあります。

例えば、社長に価値を置いていれば、社長に追随する言葉や行動を

取ります。

また、お金に価値を置いていれば、お金を中心にした言動になるも

のです。

仕事に価値を置く人は、会社や世の中のため自分なりに意味がある

言葉を出し、その言葉に従った行動をとります。

人の態度は、会社生活の中ではよく見えます。

本来、会社というところは世の中のために価値がある仕事をおこな

うところですが、人間が価値を置くものによって、とくに経営職や

管理職の人間が価値を置くものによって、企業活動のありようが決

定されてくることが多いように感じます。

 

今話題の某大学の問題も多くの企業や政治などにも共通した人間の

価値基準をその背景にもっているはずです。

権限をもっている人間は、その人間の言葉によって多くの人たちの

行動を規定してしまいがちです。

とくに個人の主体性が確立されていないような環境では、顕著にそ

のような状態になります。

私がみてきた多くの企業でも経営者の価値基準によって不合理な問

題を生じさせていました。

私もできる限りのことはしますが、できない場合は退職することに

なります。

 

 

 

 

大体、このような企業では、遅かれ早かれ企業自体がなくなります。

この点で迷いはありません。

なかには、正論を堂々と主張すると、くび(解雇)になったりしま

すが、このような企業も世の中からすでに退出させられました。

 

今いる企業で、とくに経営職や管理職がなにに価値を置い行動して

いるかは、常に注力しておくべきです。

自らのポジションが上がればあがるほど、その影響を受けることに

なります

このような意味からも自らの観察眼をもって主体性を確立しておく

ことは、これからの社会生活で益々大事でしょうか。

理由は、経済が激しいグローバル環境の荒海の中を長期的に航行し

、余裕がない企業活動が続くため人間がなにに価値基準を置くかと

いうことが企業や社会活動、あるいは一人の人間のライフスタイル

を確定していくと、考えれられるからです。

 

しかし、なにも正論を主張するのに会社の中でけんかをすることは

ありません。

穏やかに整然と主張すべきをし、常に自らの行動を律していくこと

が求められるだけです。

それでダメなら、去る覚悟ができるかどうかでしょうか。

なにも私のように転職ばかりすることを勧めるものではありません。

じっくりと自分の将来と向き合っていけばよいのではないでしょう

か。

 

仕事の基本を獲得するまでに入社10年は必要だというのが、私の

持論です。

 

 

 

 

 


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最終更新日 : 2018-06-11 15:59:52

この本の内容は以上です。


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