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後記

これは、いくつか説明が必要です。

 

まず、この作品は先の《ブーゲンビリアの花簪》で扱った、例の事件が直接出てきます。

事情は同じです。ですから、繰り返しません。

 

次に、最初から面食らう書き方で始まって、読んでくださる人にとっては、

この小説はどうなってるんだという感じだと想うのですが、

いまさら《前衛小説》《実験小説》を書きたいのではなくて、

単純に敏感な表現様式を求めたらこうなった、ということなのです。

 

たとえば、言うに言われない微妙な心のひだとか、ちょっとした、うまくいえないけど、ほんのちょっとした、何か、…

そんな、微妙で微細で繊細で震える感情の触れ合う寸前の気配のようなもの

 

それを追いかけようとしたら、こうなったんです、という、作者としては開き直るしかない理由があるので(笑)

開き直るしかありません(笑)

 

最初に書いたヴァージョンと、明らかに様式が違いすぎてきたので、別枠でアップしています。

 

実は、この連作の中で、一番先に書いたのが、これです。

次に《ブーゲンビリアの花簪》、最後に《花々を埋葬する》だった気がします。

 

この複雑なテクストの読み方ですが、何も考えずに、

細かいこと気にせずに自由に読んで行くと、

言葉相互がなんとなく触れ合いそうで触れ合わなかったり、

邪魔しあっていたり、意外に想ってもいない効果を挙げたりと、

いろいろな風景を見せてくれるはずです。

(僕のコントロールがうまく行っていれば、ですが…)

なにも、極端に細かな意味論上の操作をしているわけではありません。

一字でも意味を取り違えたらわからなくなる系の、めんどくさいヤツですね。

好きなように、読んでください。

 

最初に言ったように、はっきりと言いきることのできない、

心のひだの、さらに息遣いのようなもの、を、捉えようとしたのです。

 

もっとも、いきなりそれから始まるのか、と、あきれる方もいるかもしれない場面から始まりますが、

文字どおり、そんな、生々しくて露骨な場面の、さまざまな《息遣い》から、はじめたかったのです。

 

実際、誰だって、その時、本当に繊細な心の動きを、誰もがしているものだ、と想うのですが、

 

…どうでしょうか?

 

 

* *

 

ところで、最近書いているのは、基本的にこれらのような、

《前衛風》といえばそうなのかもしれない感じのものなのですが、

《ナーヴァスな音色》という、これの続編、のようなものを書いてしまって。

それで、書き直しちゃった、と言うのが、改稿の理由でもあります。

 

もうちょっと、膨らませたら、新しい形でアップしようと思います。

 

ヴォリュームは、原稿用紙で、180枚~二百数十枚くらいだと思います。

…たぶん。

 

2018.05.28. Seno-Le Ma


奥付


月の船、星の林に


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著者 : Seno Le Ma
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