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『 7春ポエム * 春の詩7 』  目次

 

 

 

* 太平洋に照らす菜の花

 

* 颯爽お見舞い

 

* 咲いては散りゆく式

 

* 春めいた街

 

* 咲いては音楽、散っては忘却。

 

* かかってこい、桜がすべて散ろうと。

 

* 追い風 向かい風 春は

 

 

 


太平洋に照らす菜の花

 

                 軽やかな揺れる太陽光線
                 
                 絶え間ない時が今日を迎え入れ
                 
                 果てしない昨日までを鮮やかに縁取る






                 振り向くと  零れ落ちそうなくらい


                 笑っているから  必死で思わず


                 あふれてくるものを  こらえなきゃいけなかった





                 これっぽっちも知らないのに  どうしてこんなに惹き寄せる


                 季節の移ろいを告げる風   優しく佇む光を包み込む



                 その風景はいつしか夢見たような世界そのもの





                 見つめてくれる    見守ってくれる 



                 そのことが大きな勇気につながっていく



                 焼きつけておく    想い出に変えていく





                 季節の風が華やかな香りを添えてくれるから

                 その風景の中で   優しく佇むあなたは永遠になる






                 ささやかなほとばしる感情折衝

                 終わりない宇宙は始まりを求め

                 今日もあてもなく拡がる

 


  

【 初出 】

 

2007/2/20(火)

「 太平洋に照らす菜の花 」

 

https://blogs.yahoo.co.jp/komasen333/28819241.html

 


颯爽お見舞い

 

                     「 声が聞きたい 」 


                     その一言がハンドルを強く握らせる





                     季節は早くも   春   めき始め 
                     人々はコートを片手に軽やかな足取り












                     馴染みのオープンカフェ





                     ぽかぽか陽気に誘われた笑顔があふれ





                     外資系CDショップからインストアライブの   春   らしいメロディー






                     君のくれた外車をまたぎ     入院する病院へ




















                     幸せを肌で感じ取る        風はまだまだ冷たくとも













                     街路樹の木々はまだまだ寒そう
                     それなのに空気は    初夏    を思わせるほど














                     不快にさせないくらいのエンジン音でたくさんの視線を集める


                     重みにかけるえんじの車体      冬の終わりに  よく似合う















                     セレクトショップのショーウインドーに映る
                     自分眺めるスクランブル交差点



















                     声を届ける 


  
                     ほんとにそれだけでいいのか






                     気を遣うと無性に嫌がるから     向かうときはどこか手持ち無沙汰














                     久しぶりのお見舞い  
 


                     はじめてのお使いのようにときめいている

 


  

【 初出 】

 

2007/9/23(日)

「 颯爽お見舞い 」

 

https://blogs.yahoo.co.jp/komasen333/36818784.html

 


咲いては散りゆく式

 

見下ろしていた
窓からノスタルジアになる前の   笑み と 涙
 
 
 
 
眺めていた
改めて見ると、目新しくも見えた   見慣れた すべて  
 
 
 
 
 

グラウンド
向かいの校舎
職員室
屋上のタンク
雲のない空
伊吹おろし
 
 
 
 
 
 

見惚れていた
その存在感   最後の最後まで多くの心に咲き続けていたその雰囲気
 
 
 
呼ばれて降りていく
いつもと変わらぬ無邪気     後輩に囲まれる姿が 誰よりも眩しかった
 
 
 
 
 
 
 
 
 
いつのまにこんなとこまで来てしまったの
あっという間の別れの日
 
 
 
 
 
 
 
 

君と逢えたことで    何もないことの虚無を知った
君と逢えたことで    努力の重みを知った
君と逢えたことで    表現の楽しみを知った
君と逢えたことで    積み重ねていく夢を知った
君と逢えたことで    時の尊さを知った
君と逢えたことで    心の底から喜びを知った
 
 
 
 
 
 
 
 
 
思えば
素直になろうとすればするほど    離れていったこの素直
 
 
 

思えば
返しきれなかった心象画が渦巻いたまま     応えきれなかった風景画が巡ったまま
 
 
 
 
 
 
 
 

君と逢えたことで     心   色づいた
君と逢えたことに     涙   溢れた
君と逢えたことで     夢   芽吹いた
 
 
 
 
 
 
 
 
 
もしか 
いつかでまた逢えるのなら・・・   甘く苦く予感を契ろう    この日だからこそ
 
 

きっと
どこかでまた逢えるのかな・・・   強く深く希望を描こう    もっと輝いていくため
 
 
 
 
 
 
 
 

いつかでまた逢えたときには もう少し素直になっていて魅せるから
どこかでまた逢えたときには その変わらぬ笑みで包んでくれたら
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
さよなら     今日でみんな  さよなら
さよなら     今日ですべて  さよなら
  
 
 
 
 
 
 

寂しさも
 清々しさも
  儚さも
   愛しさも
    虚しさも
        騒々しさも
             切なさも
              嬉しさも
               悔しさも       
                美しさも
                 醜さも
                    たくましさも
                          もどかしさも
                           静けさも    
                            やさしさも
                             素晴らしさも    
 
 
 
 
 
 

今日でさよなら
とりあえず、さよなら  
 
 
 
 
 
 
また、いつかで     きっと きっと こんにちは        
また、どこかで      きっと きっと こんにちは    みんなでこんにちは

 


  

【 初出 】

 

2012/1/9(月)

「 咲いては散りゆく式  」

 

https://blogs.yahoo.co.jp/komasen333/52949946.html

 


春めいた街

 

自宅の向かいに
鍼灸店が新たにオープン
昨日の夕方
店主が挨拶回りでお菓子をもってきた

予報と外気の狭間で
悩みながら少し厚めのコートを着て
向った駅のコンコース
定期券売り場に
大学生や新社会人の長蛇の列

今年もパッとやってきた
春を感じる瞬間
桜はまだ
映像でしか見ていないけど
街のいたるところで春が咲き始める

沈みがちだった心象
ゆっくりとしっかりと晴れてゆく
意識して入れ変えなくても勝手に跳ねる鼓動

何かをまた
改めてはじめてみようかなとか
誰かとまた 
新しく仲良くなってみようかなとか

現金なもので
性懲りもなく今年度も
色んな想いが
静かに 高らかに 駆け巡ってゆく

 


 

【 初出 】

 

2013/2/22(金)

「 春めいた街  」

 

https://blogs.yahoo.co.jp/komasen333/53988577.html

 



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