目次
【1】はじめに
【1】はじめにー①
【1】はじめにー②
【2】子ども達とのエピソード
①「わーい!自分でできた (9歳のあきちゃん)」ー①
①「わーい!自分でできた (9歳のあきちゃん)」ー②
①「わーい!自分でできた (9歳のあきちゃん)」ー③
①「わーい!自分でできた (9歳のあきちゃん)」ー④
②「 伝える、伝わる、感じあう (7歳のまさるくん)」ー①
②「 伝える、伝わる、感じあう (7歳のまさるくん)」ー②
②「 伝える、伝わる、感じあう (7歳のまさるくん)」ー③
②「 伝える、伝わる、感じあう (7歳のまさるくん)」ー④
②「 伝える、伝わる、感じあう (7歳のまさるくん)」ー⑤
③「いったい何の表現なんだ!?(5歳のともくん)」ー①
③「いったい何の表現なんだ!?(5歳のともくん)」ー②
③「いったい何の表現なんだ!?(5歳のともくん)」ー③
③「いったい何の表現なんだ!?(5歳のともくん)」ー④
③「いったい何の表現なんだ!?(5歳のともくん)」ー⑤
③「いったい何の表現なんだ!?(5歳のともくん)」ー⑥
③「いったい何の表現なんだ!?(5歳のともくん)」ー⑦
【3】おわりに
【3】おわりにー①
【3】おわりにー②
【4】作者紹介
【4】作者紹介
奥付
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③「いったい何の表現なんだ!?(5歳のともくん)」ー④

 

表情が変わるわけでもなく

言葉が出るわけでもなく

ただ目だけが合いました

まっすぐまっすぐなきれいな目でした。

 


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最終更新日 : 2018-02-17 01:39:29

③「いったい何の表現なんだ!?(5歳のともくん)」ー⑤

そして手を離しました。

 

すると、ともくんは、カーテンの後ろに戻りました。

 

それからは、二人で繰り返しです。

私も、なんでやっているのか、わかりません。

でも、そのまま一緒にやり続けました。

 

私   :つっかまえたー

私   :つっかまえたー

 

何度も繰り返す、ともくんと私。

次の瞬間。

 


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最終更新日 : 2018-02-17 01:39:45

③「いったい何の表現なんだ!?(5歳のともくん)」ー⑥

私   :おいで!

 

思わず、手を広げて声をかけた私。

 

ともくん:きゃーーーーーーーー!!

 

思いっきり飛び込んで抱きついてきました。

 

それまで、一切話さず、

見向きもしなかったともくんが、

自分で向きを変えて飛び込んできたんです。

 

初めて見た満面の笑み

初めて聴いたともくんの声。

笑い声と弾むような動きに、私をはじめ、みんなが驚きました。

 

腕の中に、ともくんを感じました。

温かくて力強い。

ぎゅーっと背中に感じる。

 

なぜか、私に、嬉しい、はずかしい、

色んな気持ちが湧き上がってきます。

 

思いっきり感じて、私は手を離しました。

 

そして、ともくんは・・・。

そう、またカーテンの裏です(笑)

 

その後は、カーテンから出てくるたびに、私に飛び込んできました。

 

お互いに思いっきり感じ、そして、また戻る。

しばらく続きました。

 

ともくんが、終わりだと感じるまでは、止めません。

 


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最終更新日 : 2018-02-17 01:40:06

③「いったい何の表現なんだ!?(5歳のともくん)」ー⑦

「もういい、終わり」

 

それは、ともくんが知っていて決めることだからです。

 

何度も何度もやって、

そのたびに抱きしめて、受け止め、感じあい。

 

10分もしないうちに終わりがやってきました。

 

走り終わったともくん、戻る場所が変わったのです。

カーテンの後ろではなく、おもちゃのところへ走っていきました。

 

そして、おもちゃを持ったともくんは、

ほかの子どもたちの中に入って、遊び始めました。

 

何事もなかったかのように・・・。

 

自分のペースで、自分の外側とつながっていく。

その尊さに、心から感じた瞬間でいた。

 

そして、振り返って気が付きました。

 

私が無表情だと感じたことも、

何も言わなかったことも、

目を見ないことも、

走っていることも、

一人でやっていることもすべて、

ともくんの表情そのものだったんだ。

 

1つ1つの表現は、何を表現しているのか、伝えているのか。

 

しっかり見ることの大切さ、表現の尊さを、

私に教えてくれたともくんでした。


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最終更新日 : 2018-02-17 01:40:43

【3】おわりにー①

子どもだから、できない。

子どもだから、わからない。

子どもだから、未熟だ。

 

そんなことは一切ないです。

子ども達は「できる!」と、自分を信じているし、

そう生きています。

 

だから、大人が邪魔をしない限りは、

必ず「できる」んですよね。

 

子ども達の中には、

持って生まれてきたたくさんの力があります。

 

それを、自分のペースで、自分なりの経験で、

ゆっくりじっくり芽吹かせていると、 

子ども達を見ていると、実感します。

 

この子は何も言わないから

この子は言葉が遅いから

この子は落ち着かないから

 

そんなこと、ないのです。

子ども達は、みんな自分にぴったりのペースで、

ちゃんと自分を育てているのです。

 

大人にはジレンマがあるかもしれません。

 

でも、1つ1つの「行為・表現」に、発達のプロセスがあります。

 

1つ1つのあらゆる表現に、

子ども達の「伝えたいこと」が

いっぱいいっぱい詰まっています。

 


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最終更新日 : 2018-02-17 09:44:09


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