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立ち会い

夜中にサンディーが亡くなってから明け方まで殆ど眠れなかった。まだ温かいサンディーをそれまでのようにそっと抱いてやった。痩せ細って骨だらけの体はそっと触れないと痛いに違いない。亡くなる前数週間はどこかが痛かったり、痒かったりしたのだろう。ときどき消え入るような声でアンアンと泣いていた。そんなときは体の向きを変えてやったり、体をさすったり撫でたりしてみると、おとなしくなってまた寝てしまう。最後の一週間は人の気配を感じないとき淋しくて泣いていたようだ。すぐに傍で声をかけてやると安心した様子で泣き止んでいた。白内障で両目はとっくに見えなくなっていたので余計にいつも誰かの傍で安心していたかったのかも知れない。

サンディーの葬儀を近くの動物霊園に家族立ち会いでお願いした。サンディーには大きすぎるほどの真っ白の布で覆った金属製の台の上に寝かせると最後のお別れの時がきた。お花に囲まれたサンディーの顔は穏やかで、薄らと開いた目はあどけなくかわいい。赤ちゃんのとき初めて家に来て私の後をついてまわった嬉しそうな顔と変わらない。まるで今にも起きだして僕を家に連れて帰ってと言いそうな..もうこれで本当にお別れだね、サンディーにさようならを言うと、分厚い扉が閉められ荼毘に付された。

  
                                  






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