閉じる


<<最初から読む

27 / 73ページ

無無明

大丈夫は

朗らかに眠り

孔雀は

羽を広げる

馬鹿者と一括されても

笑い続ける

子供の徳性

鬼まんじゅうを

何百、何千個と作りだす

職人の掌

覚束ない時の

揺るがぬ人

無無明


剥がす

どうしても意味を

見つけられないなら

柔らかいパイを

こねこね

折り畳み

引き延ばして

未決のうみ

名を流し

剥がす

再び

叫ぶ


いま

後戻り出来ない

光の輝き

目を瞑るほどに

強烈で

停滞した心に

積もる温度

きっといつかを

今にして

鮮やかな厳しさが

貫く

握った琥珀は

いつの間にか消えて

空を掴む右手に

それを差しだす

輝きは

連続した

崖を乗り越えて

瞬く瞬間

乗り越えたものと

これまでに嗅いだもの

切り裂いて

整えて

見掛る

茫々と眺めた町並みを

捨てて

背を向け

一歩踏む


詩的鏃 (2013 ~)

anchor

red

展覧会

eternal

水面

名前を呼べる幸せ

手つなぎ

せめてきれいごとを

ごうごう

グラス

借景

ばしょ

花束

無題 3

étude

感動

くだせぇ

ほぐれる

これから

見出す

もずく

さざ波

夕闇隠れ

露色

息吹

お月見草

肉球

数えることをやめる

微睡み

帰路

メカカモメ

揺蕩い

スープ

加速

つつじと茶、青空

あの

春の空


anchor

夜月が映る海

会合にそっと

錨を下ろす

白い砂の砂漠

巻貝の殻を

見つけたら

心の奥にある

隠した想いを

吹き込む

白色雑音に紛れた日常を

乗り越える

暖色で縁取られた

所作が流されない様に

触れることの出来る温もりの

宛名を記して

錨を下ろす



読者登録

mogurato_yukiさんの更新情報・新作情報をメールで受取りますか?(読者登録について