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火は拡がり

制約を超えて

色はつながり

記憶と妙

お能の劇場の裏の

路地裏で

鳴る拍子木

他を容れるため

無辺も暖まる

柏手を打てば

七福神も

ほくほく

途切れぬ紫色


.

再生産に

熱狂に

巻き込まれず

煩わされず

のらり

くらり

ゆらり

ゆるり

方々

茫々

煌々

堂々

義理

契り

語り

切り

.


置去り

冬の厳しさに

雅楽の笛が

笑って

泣いて

垂直に打下ろした

ボールが跳ねて

螺旋で立ちどまる

離れては近づき

遠ざけたものは

夕日

駱駝も

雨音も

街も

何等かの流れも

置去りにして

じりじりと

私達を乾かす

光りのたまが

沈みゆくのを

眺める

温度は

置去りにして


それ

そうと知らずに

解く

それは

何年

何十年後

怒ること

悲しむこと

泣くこと

花が

視界に入って

それを

思い出すこと


そう

そう

違う次元

光を抜けて

白い砂の大地

何処までも広がる

白く、丸い空

輝く大気の振動は

境界を越えて

鼓動と同期する

一歩一歩が

新たな世界を切り開いている

狭間に落ちた靴音が

着地し、

荒野に再び種を蒔くとき

何処までも続く

次元の拡張が

続開する



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