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たま

色や形

大きさが

ばらばらの珠を

糸で括って

ポケットに

入れようとするとき

ひとつの珠が

こっそり

床に落ちた

どこまでも

転がって

ピカソの海も

通り過ぎて、

海の水が

流れ込む穴に

ぼちゃんと

落ちて

ぶくぶくと

水にもまれて

もとのテーブルに

戻った


15
最終更新日 : 2017-11-29 00:02:56

減少

してほしかったことを

やっていることに

気づいて

言葉と香り

祭りの最後の

花火

窓際の水さしと

街を離れた森に

吹く風と

足の先から頭の先まで

しびれたような

酔いを運んで

真夜中過ぎの

音頭と

踊りが

探らず

察せず

減少する

何をか


ミルフィーユ

ものの感じ方が

一生の間に

一つ深まる

そういうことが

少しずつ

繰り返されて

丸みを帯びる

纔かずつ

時間を積み重ねて

それは

ミルフィーユのような


厳かさ

足下に横たわる

厳かさよ

時に

視線を注ぎ

時に

声をあげる

緑色の芝の上を

太陽の光を

身に受けながら

駆け抜けて

こんな風に走れるのは

どう、すごいでしょう?と

挑戦的な目を

時に

みせる

泡沫なら

一回の跳梁

いつまでも

隣に


もや

海に

波がたったら

コーヒーカップをおいて

一つ息をはく

サラダの葉っぱは

スプーンですくう

いくつかの声が重なって

重なりすぎて

重くのしかかっているのなら

静かな場所で目を閉じて

十を数える

ひいふうみいよう

いつむうなあ

心から此処は

遠くもあり近くもあり

緊張がほぐれて

残った音のもやがとれる

析出



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