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2014年

詩的相槌 (2014 ~)

花火

守られるべきもの

自立性

たま

減少

ミルフィーユ

厳かさ

もや

無題 4

.

置去り

それ

そう

senva

無無明

剥がす

いま


花火

鉛筆で

画用紙に

線をひく

願いを込めて

静かに

美しく

泳ぐ

人の優しさを伴って

エコロケーションで

語り合えば

とけ込んで

自他を区別する必要のない

暖かさ


最終更新日 : 2017-11-29 00:02:56

守られるべきもの

普段の生活を

余裕なく、刻み

突如あらわれた

今、ここにある悲劇を

蚊帳から追い出す

思い通りにいっているという

つくり笑いを

テレビで見ながら

、吐く

汚染されたのは

自然

駆け回っていた人達

普段

、心

熱したコンクリートを

海へ流し

ジュゴンを埋める

心は蹂躙されている

境同性は

、狭い

、とても

偽りの共同体を

応援するのは誰か

何か、何故か

境界を、

守らなければならない

誤らないために

、守られるべきものを


最終更新日 : 2017-11-29 00:02:56

自立性

自立性を制限しないと

他の自立性はみえない

干渉している自立性を

外してみないと

本来の自立性はみえない

あらわれているのは

本性として訴えかけるものなのか

気づかないことの反作用ではないのか

見掛けの静けさだけでなく

深々と雪が積もるように

壊れやすい硝子細工に触れるように

自立性、あるいは

隠蔽、剥奪されている、乱されている自立性の内に

存在を存在として

必要ならいつまでも座り続ける心構えで


最終更新日 : 2017-11-29 00:02:56

たま

色や形

大きさが

ばらばらの珠を

糸で括って

ポケットに

入れようとするとき

ひとつの珠が

こっそり

床に落ちた

どこまでも

転がって

ピカソの海も

通り過ぎて、

海の水が

流れ込む穴に

ぼちゃんと

落ちて

ぶくぶくと

水にもまれて

もとのテーブルに

戻った


最終更新日 : 2017-11-29 00:02:56

減少

してほしかったことを

やっていることに

気づいて

言葉と香り

祭りの最後の

花火

窓際の水さしと

街を離れた森に

吹く風と

足の先から頭の先まで

しびれたような

酔いを運んで

真夜中過ぎの

音頭と

踊りが

探らず

察せず

減少する

何をか


ミルフィーユ

ものの感じ方が

一生の間に

一つ深まる

そういうことが

少しずつ

繰り返されて

丸みを帯びる

纔かずつ

時間を積み重ねて

それは

ミルフィーユのような


厳かさ

足下に横たわる

厳かさよ

時に

視線を注ぎ

時に

声をあげる

緑色の芝の上を

太陽の光を

身に受けながら

駆け抜けて

こんな風に走れるのは

どう、すごいでしょう?と

挑戦的な目を

時に

みせる

泡沫なら

一回の跳梁

いつまでも

隣に


もや

海に

波がたったら

コーヒーカップをおいて

一つ息をはく

サラダの葉っぱは

スプーンですくう

いくつかの声が重なって

重なりすぎて

重くのしかかっているのなら

静かな場所で目を閉じて

十を数える

ひいふうみいよう

いつむうなあ

心から此処は

遠くもあり近くもあり

緊張がほぐれて

残った音のもやがとれる

析出


無題 4

深い青の澱みを

蜘蛛が歩く

のそのそ

誰かの気配に気づき

目隠しに隠れる

こそこそ

一昼夜の契りの後に

雲が霽れて

気持ちの良い風と

濃いめの珈琲


火は拡がり

制約を超えて

色はつながり

記憶と妙

お能の劇場の裏の

路地裏で

鳴る拍子木

他を容れるため

無辺も暖まる

柏手を打てば

七福神も

ほくほく

途切れぬ紫色


.

再生産に

熱狂に

巻き込まれず

煩わされず

のらり

くらり

ゆらり

ゆるり

方々

茫々

煌々

堂々

義理

契り

語り

切り

.


置去り

冬の厳しさに

雅楽の笛が

笑って

泣いて

垂直に打下ろした

ボールが跳ねて

螺旋で立ちどまる

離れては近づき

遠ざけたものは

夕日

駱駝も

雨音も

街も

何等かの流れも

置去りにして

じりじりと

私達を乾かす

光りのたまが

沈みゆくのを

眺める

温度は

置去りにして


それ

そうと知らずに

解く

それは

何年

何十年後

怒ること

悲しむこと

泣くこと

花が

視界に入って

それを

思い出すこと


そう

そう

違う次元

光を抜けて

白い砂の大地

何処までも広がる

白く、丸い空

輝く大気の振動は

境界を越えて

鼓動と同期する

一歩一歩が

新たな世界を切り開いている

狭間に落ちた靴音が

着地し、

荒野に再び種を蒔くとき

何処までも続く

次元の拡張が

続開する


senva

個としての生は

壊滅的であっても、

あるいは、

だからこそ、

xと同じ時代を生きられることに

深い喜びを

みいだす

いつもみて

不離、

ああ、

附和、

思い浮かぶことが

なくなって

ただ、

残渣が停留している

でも、

夢を、志向する

ただ、何も無い

重なる

それでも、

蓄う


無無明

大丈夫は

朗らかに眠り

孔雀は

羽を広げる

馬鹿者と一括されても

笑い続ける

子供の徳性

鬼まんじゅうを

何百、何千個と作りだす

職人の掌

覚束ない時の

揺るがぬ人

無無明


剥がす

どうしても意味を

見つけられないなら

柔らかいパイを

こねこね

折り畳み

引き延ばして

未決のうみ

名を流し

剥がす

再び

叫ぶ


いま

後戻り出来ない

光の輝き

目を瞑るほどに

強烈で

停滞した心に

積もる温度

きっといつかを

今にして

鮮やかな厳しさが

貫く

握った琥珀は

いつの間にか消えて

空を掴む右手に

それを差しだす

輝きは

連続した

崖を乗り越えて

瞬く瞬間

乗り越えたものと

これまでに嗅いだもの

切り裂いて

整えて

見掛る

茫々と眺めた町並みを

捨てて

背を向け

一歩踏む