目次
はじめに
私と道の駅
この本の内容について
北海道ブロック
①ぐるっとパノラマ美幌峠
②メルヘンの丘めまんべつ
③おだいどう
④わっかない
⑤びえい「丘のくら」
⑥南ふらの
⑦サラブレッドロード新冠&みついし
⑧望羊中山
⑨名水の郷きょうごく
⑩上ノ国もんじゅ
東北ブロック
⑪奥入瀬(青森県)
⑫かわうち湖(青森県)
⑬はやちね(岩手県)
⑭厳美渓(岩手県)
⑮てんのう(秋田県)
⑯あきた港(秋田県)
⑰ばんだい(福島県)
⑱裏磐梯
関東ブロック
⑲美ヶ原高原(長野県)
⑳すばしり(静岡県)
㉑川場田園プラザ(群馬県)
㉒うつのみやろまんちっく村(栃木県)
中部・北陸ブロック
㉓奥飛騨温泉郷上宝(岐阜県)
㉔たいら(富山県)
㉕白川郷(岐阜県)
㉖千枚田ポケットパーク(石川県)
㉗南アルプスむら長谷(長野県)
㉘伊良湖クリスタルポルト(愛知県)
㉙伊勢志摩(三重県)
近畿ブロック
㉚くしもと橋杭岩(和歌山県)
㉛しんあさひ風車村(滋賀県)
㉜舟屋の里 伊根(京都府)
㉝虫喰岩(和歌山府)
㉞うずしお
㉟一乗谷あさくら水の里(福井県)
中国・四国ブロック
㊱小豆島オリーブ公園(香川県)
㊲瀬戸大橋記念公園(香川県)
㊳よしうみいきいき館(愛媛県)
㊴四万十とおわ(高知県)
㊵北浦街道 豊北(山口県)
㊶キララ多岐(島根県)
九州・沖縄ブロック
㊷夕陽が丘そとめ(長崎県)
㊸鷹ら島(長崎県)
㊹原尻の滝(大分県)
㊺ゆふいん(大分県)
㊻かまえ(大分県)
㊼あそ望の郷くぎの(熊本県)
㊽フェニックス(宮崎県)
㊾なんごう
㊿たるみず
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私と道の駅

道の駅をまわりはじめたきっかけ!

 

私が道の駅巡りを始めた直接のきっかけは、私の会社時代の先輩の車の後ろに貼ってあった、“北海道道の駅完全制覇” というステッカーを見たことです。

先輩は私より10歳ほど年長ですが、会社を定年退職後ワゴン車を改造して全国を回っており、毎年4月から9月までの半年で全国を回り、残りの半分は九州の自宅で暮らす生活を何年も続けていました。

その人から道の駅で車中泊しているという話を聞き、スタンプラリーの存在を知り、それなら自分もとりあえず地元である九州から始めてみようと思い立ったのです。


一つ達成すると欲が出る!

 

九州のスタンプブックを買って最初に回り始めたのが2006年12月です。

九州は沖縄の他に、五島列島、奄美大島といった離島がある為多少ハードルが高いのですが、それでも1年半で完全制覇を達成しました。

私は九州で生まれ育ち、旅行やドライブが好きなので大抵どこでも行ったつもりだったのですが、道の駅巡りを始めて気づいたことは、知らない土地がいくらでもあったということです。

つまり、観光地などの 「点」 と、そこに至る 「線」 は誰でも行くけれど、道の駅を巡ることによって、地方の隅々まで 「面」 に近く、ほぼくまなく回ることができるということです。

丁度仕事の第一線を退き自由な時間が増えたこともあって、今度は全国をくまなく隅々まで回ってみたい、という願望が芽生えてきたのです。


私の旅の方法!

 

現在も仕事は続けていますし、家庭の事情もあって、長く家を空けることはできません。
ですから、1回に5日前後の旅を年間3~4回続けているのが現在のパターンです。

遠方の場合は飛行機で現地に飛んで、レンタカーを借ります。
フェリーで行ける近畿や四国は、一部自分の車を使いました。
直接車で走れるのは、九州内と中国の山口、広島、島根あたりまでです。


よく費用のことを聞かれますが、遠方の場合、JALやANAの航空機、ホテル、レンタカーがパックになったツアーがあり、今までの経験でこれが最も安く行ける方法です。

パックツアーは時期とホテルで値段は大きく異なりますから、最も安い時期で日程を組み、ホテルは寝るだけと割り切って、一番安いビジネスホテルを選びます。

パックを使わないところは、すべてネットで最安の方法を探します。
年間に数多く旅をする為には、1回あたりの費用を如何にして抑えるか、これは常に腐心している事です。


私の場合は車中泊は今ではほとんどやりませんが、人それぞれ、仕事や家庭の事情がありますから、自分にあった旅のスタイルを見つけることが、長く続ける方法かと思います。 

 

 

 

 


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この本の内容について

 選定の基準

 

私が今まで回った1100か所程の中で、特に絶景として印象に残った道の駅を全国50カ所に絞って紹介していますが、地域別にはばらつきがあります。

私が訪問する時のお天気は “運しだい” ですから、本来は絶景の道の駅なのだけど、天気などの条件できれいな写真が撮れなかった場合は除かせて頂いています。

 

従って、選定は筆者個人の主観であって不公平があることをご容赦ください。

 

絶景区分と絶景キーワード

 

道の駅の絶景には次の3つの種類があり、それのどれに該当するかを表示しています。

 

 A:道の駅自体が絶景の中にある
 B:道の駅から歩いて絶景に出会える
 C:道の駅の近郊で絶景に出会える

 

私の旅の目的は、“道の駅巡りを通して全国津々浦々を見て回りたい” ということですから、道の駅を拠点に周辺を巡るという意味で “道の駅の近郊” の絶景も加えさせて頂きました。

 

又、その道の駅の特徴を表わすキーワードも表示しています。

 

その道の駅の魅力

 

その道の駅の魅力を更にご紹介する為、写真と文章でレポートしています。

あくまでも「絶景」がこの本の主題ですので、道の駅の建物や施設については基本的には省略しています。

 

では、私が選んだ50か所を、北海道から南下しながらご紹介して参ります。

 

 

 

 

 


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①ぐるっとパノラマ美幌峠

絶景シリーズ第一号として紹介するのは、北海道の

道の駅ぐるっとパノラマ美幌峠 かふさわしいと思います。

 

 

 

■所在地&MAP

北海道網走郡美幌町

 

 

■絶景区分
☆A:道の駅自体が絶景の中にある
  B:道の駅から歩いて絶景に出会える
  C:道の駅の近郊で絶景に出会える
 
■絶景キーワード
 屈斜路湖、海抜525mからの眺望、360度の草原、湖、峠
 
■この道の駅の魅力について
 
全国の道の駅を回っている、と誰かに話すと、 「どこが一番良かったですか?」 と必ず聞かれます。
でも、1100か所を超える道の駅があるのですから、簡単にどこが一番などとは答えられないのです。
 
しかし 「絶景の道の駅は?」 という質問なら、最初に頭に浮かぶのはここ “美幌峠” です。
 
 
 
ここは海抜525mの美幌峠の頂上にあります。
ですから、周りは360度の草原に囲まれています。
 
道の駅の建物は、現代版の “峠の茶屋” という雰囲気です。
 
私は、2009年9月と、2016年9月の2回ここを訪れていますが、どちらも晴天に恵まれました。
私とは、相性が良いのかもしれません。(^∇^)
 
 

 

道の駅の周囲はご覧のように見渡す限の草原で、それだけでも別世界に来た雰囲気があるのですが、ここにはもう一つ、とっておきの絶景があります。

 

それが、日本最大のカルデラ湖である “屈斜路湖(くっしゃろこ)” の眺望です。

 

 

屈斜路湖は、カルデラ湖として世界でもインドネシアのトバ湖に次いで2番目の大きさがあります。

真ん中の島は “中島” といい直径が12kmありますが、自然保護の観点から上陸は禁止されています。

 

 

 

 

美幌峠から見下ろす屈斜路湖は、ご覧のように素晴らしいロケーションですが、実は条件が整えば更に神秘的な絶景に遭遇することがあります。

 

それが、朝夕の寒暖差の大きい早朝で、屈斜路湖に雲海がかかり、そこから朝日が昇るのです。

この雲海からの朝日を写真に撮りたくて、近くに宿泊して日の出前に上ってきたことがあります。

 

残念ながらその時は美幌峠自体が雲の中に沈んでいて、雲海どころか回りが何にも見えませんでした。

 

ここから車で20分ほどのところに、標高947mの “津別峠” というのがあり、そちらの方が雲海の見える確率は高くなりますが、丁度台風の被害で通行止めになっていたのです。

 

美幌峠の道の駅は何度でも行ってみたい場所です。

いつかは雲海の写真へも再チャレンジしたいと思っています。

 

 


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②メルヘンの丘めまんべつ

絶景道の駅の2カ所目は、前回の美幌峠から45分ほどの距離にある

道の駅メルヘンの丘めまんべつ を紹介します。

 

 

 

■所在地&MAP
北海道網走郡大空町女満別
 

■絶景区分
  A:道の駅自体が絶景の中にある
☆B:道の駅から歩いて絶景に出会える
  C:道の駅の近郊で絶景に出会える
 
■絶景キーワード
 メルヘンの丘、丘陵地、空、田園風景、7本のカラマツの樹
 
■この道の駅の魅力について

 

“メルヘンの丘” という名前の通り、この道の駅の建物もメルヘン調です。

 

 

道の駅の周辺、特にこの裏手には広大な畑が広がってとても美しいのですが、ここで 「絶景」 として紹介したいのは、道の駅から少し歩いた場所にあります。

 

 

道の駅にこんな看板が設置されています。

“ビューポイント「メルヘンの丘」” というのが、ここから歩いて5分ほどのところにあるのです。

 

私は道の駅に車を停めて歩きましたが、このビューポイントのすぐ前の道路に、10台ほどは停められるスペースがあります。

でも、土日なら道の駅に停めて歩いた方が無難だと思います。

 

 

田園風景の奥、右手の7本のカラマツの樹がランドマークで、プロ、アマを問わず多くの写真家や写真愛好家が集まってくるビューポイントです。

 

 

 

緩やかな丘陵地と7本のカラマツ、そして遠くに見える防風林が、いかにも北海道らしさです。

 

カラマツの先には、“網走湖” があります。

手前の大規模な畑には、季節ごとにジャガイモ、小麦、豆、ビートといった作物が植えられます。

 

春は緑の草原、夏は白いジャガイモの花、秋は黄金色の小麦、冬は一面の雪化粧といった具合に丘は季節ごとの様々な表情を見せてくれます。

 

 

ここは、1990年に黒澤明監督の 『夢』 という映画の撮影地となり、それ以降、特にビューポイントとして知られるようになりました。

 

私はありふれた1種類の写真しかありませんが、季節や時間、その日のお天気によって空の色、畑の色、雲の姿が変わり、様々な写真が撮れます。

いわば、このロケーションは大きな “キャンバス” であって、これに季節やお天気の条件でいろんな絶景が描かれる、ともいえると思います。

 

特に夕焼けで真っ赤に染まった空の写真は圧巻です。

いつかもう一度行って、そんな写真を撮りたいと思っています。

 

 

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 この道の駅へは、2018年9月にもう一度行きました。その時の写真を何枚か追加しておきます。

 

 

 

 

 

 

 


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③おだいどう

次は道の駅から少し移動して絶景に出会います。

道の駅おだいどう が、その出発点です。

 

 

 

■所在地&MAP
北海道野付郡別海町
 

■絶景区分
☆A:道の駅自体が絶景の中にある
  B:道の駅から歩いて絶景に出会える
☆C:道の駅の近郊で絶景に出会える
 
■絶景キーワード
 北方領土、四角い太陽、野付半島、トドワラ原野
 
■この道の駅の魅力について
 
道の駅おだいどうは、地図でもお分かりのように知床半島と根室半島の中間地点にあり、北方領土の国後島に対峙した位置にあります。
 
 
道の駅自体はご覧のように小さくてこじんまりしていますが、「別海北方展望塔」 と書かれているのがお分かりでしょうか?
 
ここは北方領土をテーマとした道の駅で、別海町は北方四島に現在暮らすロシア人たちとの 〝ビザなし交流” の拠点として、お互いに行き来しながら民間の交流を深めています。
 
ですから、こんなモニュメントもあります。
 
 
これは “叫び” と題されていて、老女が息子と孫を両脇に従えて、「島を返せ!」 とすさまじい迫力で叫んでいる姿を現しています。
 
ところで、この道の駅のある場所を “白鳥台” と呼び、冬から春にかけて数百羽の白鳥が飛来します。
 
 
そしてこの白鳥台は、あることで、多くのカメラマンが集まってくる場所でもあります。
それが、“四角い太陽” です。
 
 
これは、道の駅のパンフレットに掲載された写真をお借りしたものです。
気温が急激に下がる厳冬期に主に見られますが、空気の温度差で光が屈折しておこる、蜃気楼の一種なのだそうです。
 
四角い太陽が鑑賞できるフォトスポットは何カ所かありますが、その一つがこの白鳥台で、条件の整った冬場の早朝には、プロ、アマを問わず多くのカメラマンが集まってきます。
 
ところで、先ほどこの道の駅は北方領土をテーマにしているとお話ししましたが、ここから直接北方領土の島は見えません。
 
 
この写真の先に、野付湾を隔てて島影が見えるのですが、それは “野付半島” です。
位置関係を地図で確認してみましょう。
 
 
道の駅おだいどうから野付湾を隔てて野付半島があり、その先に国後島があるのがお分かりでしょう。
では次に、その野付半島に行ってみましょう。
 
 
野付半島はご覧の通り不思議な形をしていますが、これを “砂嘴(さし)” といいます。
 
嘴(くちばし)のように見えることからこの名前がついていますが、沿岸流により運ばれてきた漂砂が堆積して形成されており、それは今なお拡大し続けています。
 
道の駅からは30分もかからない距離ですが、途中半島の幅がわずか50mと細長く伸びた場所を走りますから、左右とも海で、まるで海中を走っているような不思議な感覚を覚えます。
 
野付半島は先端までは車で行けません。
途中に “ネイチャーセンター” という施設があり、ほとんどの方はそこに車を停めて、“トドワラ原野” を目指して歩きます。
 
 
小さく見えているのがネイチャーセンターの建物ですが、その横に “津波の避難所兼展望所” があり、そこからは北方領土の “国後島” がごく間近に見えます。
 
 
これが国後島の全景です。
ここからの距離は16kmです。
これは100ミリ程度の中望遠で写していますが、望遠を使うと岩肌までがはっきり見えます。
 
さて、目的の絶景である “トドワラ原野” へ向かいましょう。
 
 
最初はこのような細い道を、1.3kmほど進みます。
するとトドワラ原野の看板とちょっとした広場があり、その先は湿地帯なので “木道” が作られていて、それを更に300mほど歩きます。
 
 
 
 
 
この先の方で三叉路のように分かれていますが、右に進むとトドワラの展望台、左に海の上を進むと、桟橋に出て、船で対岸に渡ることができます。
 
 
 
 
ネイチャーセンターからほぼ30分程度でこの展望台に到着します。
 
“砂嘴” の地形は堆積と浸食を繰り返して形成されましたが、浸食は主に内海側で起こります。
かつて豊かなトドマツ林を形成していた土地が海水に浸食され、立ち枯れてしまったのがこの光景です。
 
これらは樹齢が90年から120年のトドマツであり、浸食は今も進んでいるのでやがてこの光景もなくなり、塩湿地植物群落に置き換わってゆくだろうといわれています。
 

ところで、この野付湾は水深が浅く、厳冬期には海自体が凍り付き、海面を歩くことができます。

そうすると何が起きるかというと、一面真っ白で遠近感がなくなります。

 

南米ボリビアの 〝ウユニ塩湖” が有名ですが、いわゆるトリック写真が撮れるのです。

 

厳冬期にこの地に来ることは九州に住む私にはなかなか難しいですが、四角い太陽、それに一面真っ白な野付湾といった、非日常的なものにいつかは出会ってみたい気がします。

 

 

 



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