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未完(みじゅく)

 俺は教会を離れ、これまで微かに保(も)っていた僅かな「遜りの糧」さえ、喪失してしまうのか。

 


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生き物

 全ての生き物は、神により創られる。人は人を創れぬ。不妊になった女を、子供を産む元の人へ治せぬ。人は死人を再生出来ぬ。人は心を創れぬ。人は頭脳を創れぬ。人は子宮を創れぬ。人は精子を創れず、卵子を創れぬ。人は人の細胞一つを、無から創れぬ。材料を得て、その材料を以て何かを作る。その材料を与える者は神であり、人ではない。人はただ、神から出る物を承けているに過ぎない。女の胎に形造られる者も神により創られるのであり、女が創るのではない。男が創るのでもない。神は、人を利用して、人を創られるのである。人は、この神により定められたルールの上を、ただ歩いているに過ぎない。そのルールを、ただ承けているに過ぎない。「ルールが地上にそうあるから」と、「信じる行為」を通り過ぎ、知る行為に及んでいる。人の「知る」は「信じる」にある。そうして、そのルールが出来た理由を人として知らない。「信じる」という範疇に、「知る」という事がある。人の知識は「信じる事」に巻かれる。ただそうなっているからとして、女は「自分が子供を産む能力がある」と言う。男は「種付けする能力がある」と言う。そして「生きる」と言う。「われわれを腹の内に形造られた者は、ただひとりではないか。」(『ヨブ記』第三一章一五節)。人は、自分を造られた神の為に活きねば成らない。人は皆、一対一で、神に向かわねば成らない。俺はここでそう主張する。


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 若者は冒険し、老人は還る。

 


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旅情

 今の平成人類、何をどう叫んでも、特徴が無い。

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付き合う女永遠のパートナーになる女に言う「俺の世界を半分やろう」。

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二〇一六年四月六日、今日は松浜が居なかった。実に平和であった。「あいつが居なければどんなにいいか」つくづく思った今日この頃である。

 

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人の世で、安泰安全を得る至上のものは、やはり権力か。権力を持つ者が弱者を支配する。俺はこの事を、もう何度も実感して来た。よくよく考えて来た。故にこの事はもうよく分かってる。今更だが、何度でも言う。それだけ、そう言わなきゃならない分だけ、この世の人間は権力というものを俺に見せ付けて来た。世の権力を持つ者は、どうやら弱者に用は無い。否ある。強者から弱者への用とは、何かへの道具になる事である。こうなるとまるで弱者は傀儡である。強者はそう思っているのか「自分のはけ口」に出来る、この事がどれ程この世で人に役立つ事か…。こう言わぬ者は奇麗言(きれいごと)を並べているだけだ。「そうに違いない」こう言わねばならぬ程、こう言う奴は人の強者に影響され、洗脳され、変えられているのだ。どうにかせねばならん。しかし、これも今まで観て来た通りに、どうにも成らぬ事。誰が、何処で、どう出来ると言うまったく笑わせる。笑わす出来事である。そう人間の出来事である。人間である以上、既にこの「強者と弱者の位置取り」は、どうしようも無い定めにあるのか。人は既に、この運命(さだめ)に支配されているのか故に、俺は人間(ひと)から乖離(はな)れたのだ。この世に居ながら、人間(ひと)から乖離(はな)れたのだ。

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歴史的に見れば凄く小さな事でも、現実にはとても大きな事なのだ。人の一生は短い。その内で、俺はあの美智子一人を「息子が二人も居るから…」と引き取れずにいる。俺は、あれほど俺をその心底から愛してくれるような美智子を、やはり愛している。息子の事さえなければと、それでも未練に思い、愛しているのだ。

 

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女に会いにロスへ行く。女に会いにロシアへ行く。女に会いに中国へ行く。女に会いにアフリカへ行く。女に会いに日本へ行く。女に会いにカナダへ行く。女に会いにオーストラリアへ行く。女に会いにチェコへ行く。女に会いにスウェーデンへ行く。女に会いにイギリスへ行く。女に会いにエジプトへ行く。女に会いにスペインへ行く。女に会いにイタリアへ行く。女に会いにドイツへ行く…。皆、性交目的だ。俺は現実の根本を見始めている。

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学生の頃には脆弱(よわ)い憧れを持ち、その憧れに従い動き回った。

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弱さを持つ人の方が本当だ(障害者の意である)。一般の者は次々次々へと見栄を張る。弱さを隠して見栄を張る。そのぶん馬鹿になるのだ。どんどんどんどん馬鹿になるのだ。間違った方向へと馬鹿になるのだ。

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勝利の法は二つある。一つは信仰を貫く事、もう一つは自然を味方に付ける事である。

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目茶苦茶によい土台を用意されても、全て台無しの方向へ持って行くのが現代人である。特に俗世(このよ)の主流を担う現代人である。

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この世に、理屈で割れるものと割れぬものがある。

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トップに付く奴と比較的馬が合う。しかしそのトップは直ぐに離れる。必ず長く共に居ない。その間に必ずNo2の奴が居る。必ずNO2(こいつ)が共に居る。しつこくしつこく居座るのであり、その揚句、No2(こいつ)がその場の実権をとる。トップは還らぬ。俺はNo2(こいつ)と合わない。必ず、ゆくゆく憎み合う仲になる。俗世(このよ)にて、独学に学んだ事実(こと)だ。

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誰かに合せているだけの事だ。出来ない奴に合せるのは絶対に嫌だ。特にそいつが上司であれば尚更嫌だ。納得出来ないからである。

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母が倒れた時、自然に泣き声が出た。

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主(あるじ)が馬鹿では、下に付く者は苦労する。これは本当である。

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仕事に、言う事を聞けない女は要らない。詰まり、感情的な女は不要である。このような女は仕事上、邪魔になるだけである。

 

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「世界に君にぴったりの異性(ひと)がいる」「一人に必ず一人のパートナーがいる」そうならとっとと出会わせればよいのに。「出会い」「機会」なんて緩い事しないで。

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俺は一体誰なんだ。人から見れば俺は他人だ。客観視すると、自分が他人に見える。俺は今この体を借りているのだ。

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男にとって、女の子はどうしようもなく可愛いらしい。


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目次

1.    未完(みじゅく)

2.    現代人(ひと)の世界

3.    思春の例題

4.    俗世の女性(おんな)との付き合い方

5.    夢日記思記

6.    結婚は堕落する源なりき

7.    信仰の大事と交流の大事

8.    目前の人

9.    作法

10.  自然(じねん)の言葉

11.  生き物

12. 

13.  聖書を読む

14.  男と女

15.  俗世の女

16.  結婚相手

17. 

18.  女の男を責める一つの理由

19. 

20.  旅情


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