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赤い箱

暗く暗く黒く

その中に赤色の箱

箱がありました。

世界は白か黒か

赤色という色を知らなかったから

それが有ったことがわかりませんでした。

あけてみたらこころのごとく

黒く不幸や絶望が待っていました。

パンドラの箱は赤い血でした。

それでも開けてみたくなりました。


災厄

開けてみると、やはり心の如く

黒く暗く深く

災厄や絶望降り注ぎました。

底に希望などあるとは思えませんでした。

箱の色は鮮血の赤だった気がしました。

赤色はどこだろうと

漆黒の中探していました。

鮮血は底にありました。


至高

満ち溢れているとは知りませんでした。

染まっていく事がとても楽しくなりました。

鮮血が流れ輸血のように染み

浸蝕されていくこと

それは幸せだとは知りませんでした。

幸せとは 楽しいものでした。

徐々に徐々に侵されて

美しいものでした。

血飛沫を浴びることが楽しいとは知りませんでした。

返り血がとても愛おしいと思いました。

私には血が無かったのかもしれません。

たくさん浴びたくなりました。

パンドラの箱は鮮血の赤色だった気がします。

底は何色だったか

忘れ始めていました。


返り血の色はたくさんありました。

赤 青 緑

それらがありました。

真紅がありました。

天鵞絨がありました。

深縹がありました。

赤ではなくなりました。

返り血は赤くなくなりました。

パンドラの箱の底は黒色だった気がしました。


奥付



パンドラの箱


http://p.booklog.jp/book/117979


著者 : 黒耀
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