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はな〇〇

生地を買いに電車で出かける。
今日は秋晴れの素敵な日より。


大好きな、ぶらり一人ショッピングには打ってつけの気候。
思い立って電車に飛び乗る。


日暮里繊維問屋街は私の一番大好きなところ。
一日彷徨っていても退屈しない。


で・・・。買った!買った!生地やレースを買い捲って帰途につく。


重い袋を3つも網棚に乗せてほっと一息つく頃には、汗びっしょり!


よんこらしょと我が家に着いて、ふと鏡を見てびっくり
午後から思いつきで飛び出したので、お化粧もそこそこで、しっかり点検しないで出かけたらしく、眉の片方が描いてなかった?
はたまた、汗で流れてしまったのか・・・。


片方の眉が半分しかな~い!


ありゃりゃん!
ま、終わってしまった事だし、しゃぁない!しゃぁない・・・。(ーー;)

人って、変な事があっても、見て見ぬフリですごしてしまいますよね。
たとえ頭に「ちょんちょこりん」が乗っていようが、背中に落書きがしてあろうが、チャックが開いていようが、ズボンが裂けていようが、鬘がずれていようが、ストッキングが伝染していようが・・・。

ある日、同級生が新宿で集まろうという事になり、何十年ぶりに会った時のこと。
それぞれ、卒業以来の歴史を身体や服装に滲ませながら「あらぁ!」「まぁ!」と再会を喜びあって・・・。


当時「お嬢様」で通っていたT嬢(?)も、その名にタガワズ相変わらずお上品なたたずまい。
白い上等な麻にカッティング刺繍が施された見事なスーツは、卒業後のお幸せさを象徴していた。


と・・・。
あれま・・・。
お出掛け時には、何十年振りの思いも重なって、丹念に入念にお化粧を整えていらしたであろう彼女の鼻の脇に・・・大きな「鼻○○」が・・・。
ほんと、お気の毒だけど教えて差し上げられなかった・・・。

今も美しく華やかに活動していらっしゃる彼女のお噂を耳にするたび、どうしてもその瞬間の事が頭をよぎる。


私って、ツレナイ人かも・・・。
いや、人間ってそんなものですよね・・・。(・・;)
教えて上げなくてごめん!(遅いって!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


この本の内容は以上です。


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