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ひとことで・・

今日は6ヶ月に一回の病院通い。
がんセンターで手術をしてからもう9年余。
去年までは3ヶ月毎の予約通院があり、いつものことながらあの病院へ行く日は憂鬱な気分。


当日はせめて落ち込まないように、ちょっとおしゃれをしてエイヤッと気合を入れて出掛ける。


今日もそんな気分で車中の人に・・・。

乗り込む時、電車の入り口近くに車椅子の人が乗っているのが見えた。
混んでいる時間帯での止むを得無いお出かけはさぞ大変だろうなぁ・・と思いながら電車の奥の方へ移動。


乗り換え駅に着き、ざわざわと大勢が降りていく。
私も皆の後ろからついて降りようとしたら、前の女性が入り口近くで立ちふさがって降りる様子がない。


「降りますぅ」と小さな声かけをしたとたん!
「ちょっと!待ってくださいよぉ!」とつんけんした返事が返ってきた。


えっ?


つと見ると、先ほどの車椅子の方がホームに降りて道をふさいでいて、降りられないでいたらしい。

とはいえ、孫といってもおかしくないような女性からの叱責めいた口調を浴びせられた悔しさは胸に残る。


どんなに年をとっても、人間としての感情は同じ、いや、ますます強く感じるのではないだろうか。


実にやっかいなことだが、今日一日「ちょっとぉ!待ってくださいよぉぉ!」のあの口調が耳から離れない。


私って器が小さいなぁ・・・。
今日のような日は、早くベッドにもぐりこもう・・・。
明日になればこの口惜しさを忘れるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


TOTO

先日、NHK「プロジェクトX」でウォッシュレットの開発の苦労話を取り上げていた。


前にも一度見た事があったが、この番組は何度見ても新たな感動を頂けるところが凄い!


何気なく便利に使わせて貰っているいろんな物が、実は、試行錯誤の末に完成した苦労の結晶だという事に気づかされる素晴らしい番組だ。


人間的な器の小さい私にとっては、どんな苦労や挫折にもメゲズに歯を食いしばって目標に突き進む登場人物が眩しい。


会社の存続を背に背負いながらも、失敗の屈辱から雄雄しく立ち上がる男達!
決して特別な方たちではないと思う。


苦労の末、見事に世間から評価を受けるような成功を手にした人たちの数の、何倍もの挫折者がいる事だろう。


それでもこつこつと会社の片隅で「いつかは・・・」という希望を持ち続けて頑張る、名も無い研究者や実務者たち。


小さなことでくよくよし、「ドレスの仕事なんて止めちゃおうかな!」と落ち込んでしまう私の甘さをしっかりと感じる。

何事も、当たり前のように思っている事が、実は水面下の努力と血の滲むような思いで成り立っている事に思い至る。

折りしも、今、シアトルマリナーズの「イチロウ」が年間最多安打記録「258本」を84年ぶりに更新する快挙のニュースが耳に飛び込んで来た。
素晴らしいという他ない!
彼の打法を見ていると、ぽいっ!と軽くバットを振るだけの様に見えるが、私達の知らないところでの努力と研鑽は凄いものがあるのだろう。


我が家の長男や孫も野球小僧で小さい時から涙のシゴキに耐えているが、「好きだから」出来ることで、イチロウのようにチームの責任を背負ったプレッシャーの中での身体作りはさぞ辛いだろう。
でも、それを感じさせないバッターボックスでのリラックスした姿態はどうだろう!
人間って素晴らしい!イチロウって本当に素晴らしい!

千葉の片隅に生息して、くよくよしたり感動したり、毎日それなりに充実した日々を送っているつもりの私。
それのなんと小さいことよ!

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それはさておき、冒頭の「プロジェクトX」の洗浄便座に話は戻る。 (~_~;)
彼らのお陰で毎日快適な生活をさせて貰っているが、便器のお掃除の複雑さには少々参っている。
全てに「雑なお掃除」が得意な私、やっているつもりでも直ぐに汚れてしまうのが難点。

友人の家で新しい洗浄便座を入れた時のこと、定年退職したご主人に退屈凌ぎに便座掃除をお願いして外出から戻って見ると、何と!新しいピカピカの便座に無数の傷が!
乾いたペーパーでごしごし擦ったらしい。
焦ってその上からまた擦って居る内にますますドツボにはまってしまったとか。
笑うに笑えない出来事を聞いた事がある。

掃除といえば、こんなことも・・・。
ある友人のお宅に伺った時の事。
神経質で、少しの妥協も許せないようなキッチリやさんのお宅は、見るからのキリリとした佇まい。
妥協だらけの私には、さすがぁ!!と、眩しい室内。
思わず長居となってしまって、帰り際にお手洗いをお借りすることになった。
そこでびっくり!
便器の中が、茶色に変色している。
室内のぴかぴかさとの対比の凄さに、思わずタジログ。


帰りの電車の中で、ふと思いついた。
「彼女は、綺麗好きのあまり、ごしごし毎日毎日ブラシで擦ったのね・・。きっと。」
一度傷が付いたら、それが気になるからそれに上掛けてまた擦る・・・。
それの繰り返しであんなことになったのだわ・・・。

もしかして、怠慢MEMEのやり方の方が正しかったのかも・・・ねっ。 と。
(ただし便器に関してのみ!)

「プロジェクトX」を見たのに関連して、便座のエピソードを・・と思って書き始めたが、途中イチロウのテレビ中継が入った為に、何だか支離滅裂なコメントになってしまった。

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そこで、まとめ

* 日々何気なく使っている物にも、制作の苦労と研鑽が裏にある。
* 日ごろの鍛錬の積み重ねで、記録を作れる身体とチャンスが来る事。
* 日ごろの几帳面さにも時として思わぬ落とし穴がある事。

つまり、家事怠慢MEMEにも一筋の言い訳が出来ることがある!ということの発見。 
(^_-)-☆

と・・・、こじつけてみる・・・。(ばしっ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


取りあい

今、プロ野球が騒がしい・・・。
内部的には良く理解していない私だが、「ライブドア」と「楽天」の仙台拠点の取り合いには興味がある。

有能な若手起業家二人の先陣争いを見ていて、ふと思い出すことがある。

もう随分前の事、テレビに「子供の喧嘩」の場面が放映されていて、あまりに可笑しいので覚えているシーン。

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幼稚園に何故か「やかん」がある。


一人の坊や(A)がその大きな「やかん」を何気なくいじっている・・・。
そこへもう一人の坊や(B)がやってきて、やっぱり「やかん」に興味を示し始める。


最初は何とか自分もいじってみようと、そっと手を伸ばしたりしているが、先の坊や(A)は急にやかんを保持しようと身構え始める。


さて、(A)(B)共に「やかん」を挟んでだんだん白熱してきて、ひっぱり合いに。
しまいには、鼻水たらして泣きわめきながらの争奪戦。
先生が止めようが、もう二人には眼中にない。
みんなの注目の中、ぎゃぁぎゃぁ涙と鼻水を撒き散らしての戦いは、見事(?)(A)の勝ちに!
やったぜ~! !(^^)!
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その後の二人の様子が面白い!
負けた(B)くん、鼻水を腕で拭きながら、「そ~んなもん、最初から興味なかったんだよん!」というシラ~!とした顔でみんなの輪のなかに戻ってしまう。
さて、その場に取り残された(A)くん、死守したやかんを胸にしっかと抱いたまま暫くボーッと立っていたが、良く考えて見ればこんな大きなやかんは自分も最初から別に欲しかった訳では無いことに気がついて、呆然とやかんを眺めている・・・。
そこで大決心!
僕もべ~つにこんなのいらないんだ!という顔でその場にやかんをほったらかしてみんなの所に走って行く・・・。
かくしてぽつんと残された大きなやかんがひとつ写されている・・・。

 


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「ライブドア」と「楽天」の仙台争奪戦を見ていて、そんな場面を思い出したことでした!

勿論、「仙台」拠点を競うからにはそれなりの魅力とメリットを計算の上なのだろうが・・・。

「ライブドア」は今でも内容は知らないのだが、「楽天」には少々関わってしまった経験がある。


「ドレスの小路」「けいの部屋」の二つのサイトがお世話になっていたサーバー「COOL」が「楽天」に吸収されて、短期間に「引越し」させられたのだ。
あまりの強引なやり方に、COOLユーザーは訴訟騒ぎにまで発展しそうな雲行きだった。
例えば、URLが変わっても「引っ越しました」というindexだけは旧URLで暫く使用できるように配慮するのが普通なのに、それも許さず、やみくもにアドレス変更をさせられるとか、有料サイトの料金の途中契約破棄問題とか・・・。


そんな訳で、私的にも「お気に入り」に入れてご訪問くださる方に一時的には本当に申し訳ないことになった経験がある。


若さと強引さでここまで発展進展してきた「楽天」の生命力には感心するものの、「奢れる者久しからず」にならない事を祈るのみ。

プロ野球の平常化が早く訪れるといいな・・・。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ほわほわ

今年も8月がやってくる・・・。


今から10年前の夏、私にとっては記憶に残る日々を経験した。
ガンセンターで「多分ガンです。手術をしましょう」の宣告。
日ごろの、只ならぬダルさと不調に悩まされていた私。


50台半ばの年恰好もあって、近所の医院で「更年期障害でしょう」の診断で済まされていたある日、新聞のある記事に目が行った。
「甲状腺ガンの症状」にまさにぴったり!の私の症状。
確信した私は、渋る医者にお願いしてCTスキャンで診察して貰った。
それまで「更年期障害ですよ」と受け流していた医者の態度が急変!


「ガンセンターに紹介状を書きます。直ぐに行ってください」。

主人と行った真新しい柏のガンセンターでも「ガンでしょうね、すぐ手術をしましょう」のお言葉。
それから入院までの数日は、身辺整理で押入れをひっくり返して過ごした。
預かっていた生地を事情を話して返送したり、暑い中を息つく間もなく過ごし、清清しい気持ちでいざ!病院へ。


「ガンですってぇ?!  およよよ」みたいな気分は微塵も無かった。
近所の医者にがんセンターの診断を報告に行った時、先生がおっしゃった言葉!
「良かったですねぇ!!ガンの診断がついて」

それほどに悩まされていた「更年期障害」とやらの症状が、これで解決する!と思うと、うきうきしながらの入院だった。


結果的には「良性の腫瘍」だったのだが、17日間の入院でいろんな方々との出会いがあり、大げさに言えば私の価値観や人生観が変わった日々ともいえるものを貰った。


4人部屋の中のお一人、大阪から肝臓腫瘍の為入院していた方は、手術はしないで薬を注入することで治療していた。
数年前にプラスチック工場経営のご主人を亡くし、女手で社長を引き継いで来たこともあり、その地では肝っ玉女史で通っていたらしい。
遅く出来た一人息子さんを、中学から全寮制の超有名な進学校に入れ、希望と期待をかけて頑張ってきたのに、彼が東京のK大学に入学したとたんにお母様が病魔に襲われてしまったとのこと。


息子さんとの大事な7年間、敢えて別居までして良い大学に行かす為に頑張ってきた自分の生き方を、病床で行きつ戻りつ頭の中で彷徨していらっしゃるのが何とも悲しい・・・。


「こんな運命なら、親子二人で寄り添って生活してくれば良かったのかしら・・ねぇ・・。」
左の薬指には、大きな大きなダイヤの指輪。
「亡くなった主人と一緒に闘っているの」と。

大阪では「社用」で東京に来ている・・ということになっているらしく、治療途中ながら仕事関係で一時帰阪。
その時は、病院の美容室で髪をセットし、大きな花柄の華やかなツーピースに身を包み、お化粧もばっちり効かせて、本当にびっくりするような別人に変身していそいそと病院を後にした。


その後、私の退院の方が早くなり、お目に掛からないままお別れしてしまった。
後日病室に見舞ったら、受付で「あの後すぐに大阪の病院に移られました」とのこと。
数ヶ月後、入院仲間で食事した際、「彼女、その後退院なさったかしらね」と話が弾み、大阪の自宅に電話をしてみたら・・・。
「大阪の病院に帰ってきて直ぐに亡くなりました」とのご返事。
あんなに息子さんのことを想い、あんなに越し方を悩み、あんなに華やかに着飾って一時退院した彼女。

今でも思い出しては涙ぐむことがある・・・。
入院時のある朝、彼女はトイレから出てきて声弾ませて言った。
「みんなに見て欲しい位!」うれしいわ!今日は、ふわふわした綺麗な形をしたのが二つだったの、
その日の彼女の晴れやかな笑顔。
その事で苦しんできた人にしか分からない解決のうれしさを大きな声で報告する彼女を見て、一緒にうれしくなると同時に、涙が出てしまった・・・。


人間の本当の姿をそこに見たような気がした。


ブランド物に身を包み、息子さんの為ならと別々に住まい、地域の肝っ玉女史として頑張ってきた彼女も、一人の生身の女性。
いじらしい可愛い女性の姿がそこにあった。

そんな彼女は、それから3ヶ月も経たないで逝ってしまった。
今でも時々「ふわふわ!みんなにも見て欲しい位!」と叫んだあの時の彼女を思い出す・・・。

人っていじらしい。そして素晴らしい。

最近、すっかり忘れていた「あること」を知り、感動を新たに思い出した。


それは、私の入院・手術を機に、どうしても止められなかったタバコ(パイプ)をその日を境にピタッと止めた主人の心。


あれから10年を迎えようとしている。



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


家事

我が家のスプーンが何時の間にやら少なくなっている。
怪奇現象か、はたまた知らぬ間に私が食べちゃっているものか・・・

(ん~な・・・!?)


兎に角スプーンが何時の間にやら何処かに消えているらしく、お客さんにコーヒーを出そうとして、数が揃わず慌ててしまうことが度々。


先日も揃わないスプーンでコーヒーを飲んでいる時、言い訳混じりに知人にそんな話をしたら、なんと!「うちもそうなのよ」といううれしい言葉!
我が家だけかと思っていた・・・。
つまり、私の道具の取り扱いが雑でこういうことになっているのかと・・。
それも多分正解だと思う。

昔から、私の家事の速さには定評があったらしい。
毎日洋裁などをごそごそやっていて、切羽詰った家事の時間の捻出に、勢い馬車馬の如き行動に出るらしい。


前に友人家族が泊まりに来た折、一緒に朝の歯磨きをしていてびっくりされた。
「あなたのパワーの秘密が分かったわ!」
つまり、歯を磨く行動が「コマ落とし」のような速さなのだとか。
のんびりやの彼女の目に映った私の姿を想像して、今でもクスリ!と笑ってしまう。


人間、同じ24時間しか頂いていないのだから、何かをやろうとしたらその分ハジカレル時間というのもあるだろう。


その彼女のお宅で食事をご馳走になった時、私も別の意味でびっくりした!
お茶碗に炊き込みご飯を盛るのに、何回おしゃもじを動かしただろう!
綺麗に、綺麗に、丁寧に、丁寧に、まるで仏様のご飯みたいに綺麗に盛り上がったお茶碗を受け取った時、自分の家事の行動の雑さを思い知った。
私なら、バッと盛り、ざっざっと二・三回小高く整えるだけで終わるだろう。

ある方の洗濯物の干し方を見ていてびっくりしたことがある。
丁寧に丁寧に竿に干し、隅々キチン!と伸ばしたりさすったり叩いたり、一枚のシャツを干すのに何分掛かったことやら。
それに引き換え私の干し方ときたら、「バン!」と一振り、竿に通してびっ!と裾を引っ張っていっちょ上がり!
ちょっと情緒に欠けるかなぁ・・。
でも、私としては気分上々、「あ~~ぁ!しあわせ!」と深呼吸などしながら満足感の権化と化して風に揺れる洗濯物を眺めているのだ。


着る時に、ちょっとでこぼこした皺の感触がまたうれしかったりして・・・。
あい?やっぱり私って雑?

そんなこんなで、今日も「雑な」時間が流れていく・・・。



 

 

 

 

 

 

 

 



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